健康生活TOP 書痙 手が震えて字が書けないのは書痙という病気かも!症状と治療法とは

手が震えて字が書けないのは書痙という病気かも!症状と治療法とは

字を書く手

最近文字が下手になったと感じることはありませんか?久しぶりにペンを持って文字を書いてみると、妙に緊張したり疲れたりすることがあります。

また「私ってこんな字だったっけ?」などと感じることもあるでしょう。さらに家族でも親が書く文字が急に乱れていると心配になってしまいます。

特に役所の提出用紙など人前で書く時では、手の震えさえ感じることもあります。でもそれは文字を書かなくなったことだけが原因でしょうか?もしかしたら文字が書けなくなる病気、「書痙(しょけい)」が原因かもしれないのです。

字が下手になったと感じる大人が増加中

文字が綺麗に書ける人のイメージは「知的」「清楚」「几帳面」など色々あります。反対に文字が汚いと「ルーズ」「不潔」「おおざっぱ」など散々です。私は後者に含まれるので、人前で文字を書くのがあまり得意ではありません。

しかし、昔は字が綺麗だったのに突然、下手になることがあります。これはどのような原因からなのでしょうか?

先進国では文字を書かない教育が当たり前になりつつある

春は入学のシーズンでランドセルを背負った新一年生をよく見かけます。毎年の風景であり特に違いはないのですが、それを見ていると「頑張れよっ!」って心の中で呟いてしまいます。

でも最近の新一年生を見てみると、昔の子どもと比較してあることに違いがあります。それはランドセルで、昔の女の子は「赤」、男の子は「黒」が常識でしたが、現在では「スカイブルー」「ブラウン」など様々な色を見かけます。

またランドセルのサイズも大きくなっており、A4サイズに統一されているそうです。さらに驚いたのは一部の小学校では「タブレット型端末」が支給されており、それがランドセルに入っているなんて1年生と言っても侮れませんね。

新一年生が授業でタブレット端末を使用するなんて近未来の話と思っていましたが、アメリカや欧州の一部では当たり前であり、今や「ノート」「鉛筆」「消しゴム」の時代は終わりつつあるのかもしれません。

でもそうなると文字を上手に書けるようになるのでしょうか?そもそも私達大人も文字を書くことが少なくなっています。私なんてパソコンでは文章をかけても、いざ文字をペンで書こうとすると上手く書けないことも珍しくありません。

文字は書かなくなると下手になるのか?

パソコンの普及で直接文字を書くことが少なくなっていますが、文字を書かないことが文字を下手にする原因になるのでしょうか?

確かに数年間も文字を書いていないとそのようなことが起こりうると思いますが、実際には全く文字を書かない生活はありえません。例えば宅配便のサインや住所氏名などは書くことが多いと思います。

少しでも書くことを行っていれば、そうそう下手になることはありません。書くことに緊張したといっても、数回かくことで元と同じ程度に書けるようになるでしょう。

「暫く書いていないから…」は一過性のもので、書き始めることで大部分が解消されてしまうのです。

書けない理由は精神面にあることが多い

文字を書くためにはペンや鉛筆を手で持ち、ある程度の力を入れて動かす必要があります。つまりこの動きは筋肉が働いているものであり、文字を書くことは筋肉の細かい動作によってできる作業です。

しかし、筋肉は独自に動くものではなく、あくまで脳の司令によって動きます。つまり文字を書いているのは手や腕の筋肉ですが、それをコントロールしているのは脳なのです。

「久しぶりに字を書いたから緊張して手が震えたよ」との声をよく耳にしますが、これは手の筋肉が緊張したのではなく、あくまで脳が緊張したことで筋肉のコントロールが乱れたことになります。

つまりは精神的なストレスによって文字が上手く書けないと言う訳ですね。

パソコンの普及で文字を書かない人が増加しているそうです。学校の授業でノートが使われなくなる日も近いのかも…

震えて文字が書けない…書痙を知っていますか?

「さて書くかっ」とデスクに座ってペンを持ってみると、手が震えて文字を書くことができません。「えっ」と思って暫くしてから再度ペンを握りますが、同じことの繰り返しにしかなりません。

頑張ってみますが手の震えは止まらずに、力だけでペンを握りしめて痛みさえ感じてしまうのです。この症状こそ文字が書けない病気…「書痙(しょけい)」です。

手が震える書痙の症状と特徴を探る

文字を書くことを仕事にしている人は少なくないと思います。「作家」「ライター」「記者」「教師」など文字を書く職業は多く、人前に自分の文字を晒すことで報酬を得ています。

そうなると自分の文字の評価が気になるのはやむを得ないことで、人によっては中身よりも文字の綺麗さだけが気になることもあるでしょう。

このように人に自分の文字を見られることは、基本的には大きなストレス要因であり、極度の緊張状態を生んでしまうことがあります。そうなると手は震えてしまい、文字も乱れまるでミミズが這ったような出来栄えになってしまいます。

また悪化するととても片手では書けなくなり、両手で支えることでやっと文字に見える程度のものを書くことができます。

書痙はストレスに対して弱い人に発症しやすい病気と考えられており、極度の緊張状態が引き金になっています。

しかし、書痙の全てが精神的な病気とは言い切れず、あくまで引き金が緊張状態であり、それによって引き起こされる脳機能障害が本当の原因と指摘されているのです。

書痙はジストニアが原因の症状と考えられている

書痙と言う病気も珍しくなかなか聞くこともないのですが、さらに「ジストニア」を知っている人は少ないでしょう。

ジストニアは異常な筋肉の緊張によって、運動機能に様々な影響を与える病気で全身の筋肉に影響がある「全身性ジストニア」と、一部の筋肉に影響がある「局所性ジストニア」があります。

ジストニアの主な症状を紹介します。

  • 身体がゆがんでしまう
  • 首が曲がっている(傾いている)
  • 目を強くつぶってしまう
  • 頭を傾けてしまう
  • 声が出し辛くなる
  • 箸やペンを持つことが困難になる
  • 口を閉じることができない
  • 傾いて歩いてしまう
  • 文字が上手く書けない
  • その他

このようにジストニアが発症すると周りで見ているだけでその異常に気が付きます。これらの症状が1つであれば「局所性」、複数見られれば「全身性」と判断されます。

そして書痙はジストニアの症状である「文字が上手く書けない」ことが原因であり、「局所性ジストニア」に分類されているのです。

ジストニアには特発性と続発性の2つがある

筋肉のコントロールができなくなるジストニアは、何が原因で起こるのでしょうか?実はジストニアは正式な病気の名称ではなく、様々な症状の名称になります。いわゆる「ジストニア症候群」と考えて下さい。

つまりその原因も多種多様になりますが、全てが解明されていない現状においても脳の障害がジストニアを発症させることは確認されています。

ジストニアを発症させる原因には2つの分類が考えられています。

  • 特発性ジストニア
  • 続発性ジストニア

原因が解明されていない特発性ジストニアは遺伝子が原因か?

「特発性ジストニア」はその発症メカニズムが解明されていません。しかしいくつかの症状で遺伝子が何らかの影響を与えていることは確認されており、現状では約20個の遺伝子異常とジストニアの発症が関係していると考えられています。

しかしジストニアを発症しやすい遺伝子を持っていてもその大部分は発症しておらず、遺伝子だけが発症の要因になっているとは考えられません。

また家系内にジストニアの遺伝子を持っていることを確認することも難しく、早期に対応することも難しくなっています。これからの研究が待たれる分野と言えそうです。

続発性ジストニアが発症する理由はいくつかある

特発性ジストニアの原因が解明されていないことに対して、「続発性ジストニア(二次性)」は脳に対する病変が原因と考えられています。続発性ジストニアが発症する原因の病変の一部を紹介します。

外傷による要因

交通事故や転落事故などが原因で頭を強く打ち、外傷を負った場合に脳細胞が損傷することがあります。これを「脳挫傷」と呼びますが、脳挫傷を起こした後に後遺症としてジストニアを発症させることがあります。

特に交通事故で頭を強く打った場合において、回復しても腕や足が上手く動かない場合はジストニアが発症している可能性が高いと考えてもよいでしょう。

脳疾患による要因

脳血管疾患など脳の血管による病気を発症した場合、脳細胞に影響を及ぼし回復後にもジストニアを発症させることがあります。特に血管障害が長期に渡ったケースでは、多くの脳細胞に悪影響を及ぼしていることが考えられます。

また、回復時にはジストニアの症状がなくても、時間の経過と共に発症することもありますので、注意しなくてはいけません。

感染症などの病気による要因

稀に感染症でウイルスが脳に入り込むことがあります。このようなケースでは命の危険もある状態ですが、回復した後も脳に悪影響を及ぼすことがあります。

また、「代謝異常」「脳神経障害」などの病気においても、脳にダメージを与えることからジストニアを発症させる危険性が指摘されています。

薬剤による要因

別の病気の治療によってジストニアが発症することがあります。多くは「向精神薬」の長期服用によるもので、特に「うつ病」「パニック症候群」などに使用されている薬剤の影響と考えられています。

向精神薬には脳内物資である「ドーパピン」を抑制する作用のものがあり、これらが何らかの影響を与えていると考えられています。

薬剤による要因では薬の服用を停止することで、症状が治まることもありますが、服用を止めても徐々にジストニアが進行してしまうこともあります。そのようなケースでは脳に明らかな障害が起きていると考えてよいでしょう。

脳のダメージは気が付かないこともある

特発性ジストニアの場合、脳のMRI診断を行っても異常が見つからないことが多く、診断についてもジストニアだと気が付かないことも珍しくありません。そのため筋肉の異常な動きから「てんかん」などと診断されてしまうのです。

特に家系を見てもジストニアを発症している人がいなければ、医師もそこにたどり着くには時間がかかるかもしれません。まして専門医ではなく内科などの医師であればなおさらです。

特発性ジストニアとは違い続発性ジストニアは脳の検査によって明確に診断することができる病気です。特に脳血管疾患や脳挫傷などのケースでは、副作用としてジストニアが考慮されており、定期的な検査を受けることで早期の診断が可能です。

また現在では向精神薬でのジストニアのリスクも一般化しており、多くの精神科の医師がこれを注意しながら使用しています。

しかし問題は気が付かない間に脳細胞にダメージを与えているケースであり、特に脳神経障害はストレスなどが要因で発症することもある病気で病院へ行った時点で症状が進行していることもあります。

脳のダメージは早期に発見することが大切で、そのためには普段からの生活において筋肉の動きを十分に観察する必要もあるのです。

特発性ジストニアは原因不明の病気です。これからの遺伝子解析で原因が判明するかもしれません。

ストレスとジストニア(書痙)発症の関係性

ジストニアは脳の病気や障害が原因ですが、脳神経の異常によって発症することもあります。特に書痙の症状は緊張しやすい人に多く見られることから、ストレスとの関係を疑われています。

ストレスが与える脳神経に対する負荷とは

ストレス社会の現代は色々な所にストレスが隠れており、それを全て無くすことなどできるはずがありません。

上手くストレスと付き合わなくてはならないのですが、人間には「ストレス耐性」と言うものがあり、個人差によってその強さに違いがあります。

例えば「Aさんは怒られても夜には楽しくお酒を飲んでいる」「Bさんは怒られると3日は元気がない」とします。もちろんAさんはストレス耐性が強く、Bさんは弱いことが解りますよね。

この時、Bさんの脳では「怒られた」とのストレスから、防御反応である脳内物質を多量に放出していると想定されます。その物質の一つが「コルチゾール」であり大量の分泌は脳細胞の「海馬」を萎縮させる原因になります。

ストレスは常に脳に防御反応を取らせ、筋肉を緊張状態におきます。Bさんのように3日も元気がないケースでは、脳では3日間の間、他人に対して対人恐怖状態(緊張状態)を強いているのです。

過度なストレスは脳に影響を与えてジストニアを発症させる原因であり、特に慢性的なストレスには十分注意しなくてはいけません。

職業病とも呼ばれた書痙は同じ作業が原因か?

普段から行っている作業は特に緊張することもなく、自然に行えると思っていますよね。しかし文章を書くと言う動作はそうでもないようです。

たとえば学校の先生のように生徒の前で、黒板に文字を書くとしましょう。「A先生は見やすい」「B先生は何書いているか解らない」など生徒の反応もマチマチかもしれません。

中には生徒から「先生っ~何書いているか解りません」って言われたらどうですか?言われた先生はいきなり緊張して、体中に力が入ってしまうと思います。

またそれ以降の授業においても、黒板の文字ばかりが気になって内容はおざなりになってしまうかもしれません。これがストレスになるのです。

ジストニアの症状の一つである書痙では、その特徴に文字を人前で書いている人が多く見られます。前述しましたが「作家」や「記者」がそれに該当します。最近の子供はうるさいから、先生の受けるストレスは相当のものでしょう。

昔は書痙のことを「職業病」と呼ぶこともありました。それは同じ作業をすることで、手や腕の関節や筋肉に障害が起きていると考えられていたからです。

しかし、そのようなケースも皆無ではないのですが、ストレスによる脳の機能障害が原因でジストニアが発症していることも原因だったのです。

書痙は局所性ジストニアに分類されている症状です。発症しやすい職業があることから、ストレスが大きな要因と考えられています。

書痙とジストニアの治療と対処法

書痙は局所性ジストニアが原因で発症している症状の一つと考えられています。現在行われている治療法について紹介します。

ジストニア治療は3つの選択肢がある

ジストニアの治療にはその症状によって4つのアプローチが用意されています。しかし、特発性ジストニアなど原因が不明の症状では、治療法も確立されていないのが現実です。

  1. 薬物治療
  2. ボツリヌス毒素療法
  3. 外科手術療法
  4. 精神療法

あくまで症状に対する対処療法である薬物療法

ジストニアの治療法は完全に確立されておらず、薬物治療では症状に合わせた対処療法を行うことが大部分です。

薬剤は「抗コリン剤」「抗精神病薬」「末梢性筋弛緩薬」「抗不安薬」「抗うつ薬」などですが、患者の症状に合ったものを医師が選択して使用します。

しかし、続発性ジストニアの場合では、薬の服用がジストニアを誘発している可能性もあることから、あえて薬物の服用を停止することで症状の改善をはかることもあります。

毒素で筋肉の緊張を弱めるボツリヌス毒素療法

本来は毒素である「ボツリヌス菌」の毒素を使用したのが「ボツリヌス毒素療法」です。ボツリヌス菌は食中毒ではお馴染みの細菌で、生肉などを食べることで感染します。

ボツリヌス菌の毒素は「筋肉を麻痺」させる毒で、体内に入ると呼吸困難を起こして死亡することも珍しくはありません。一説には青酸カリよりも恐ろしい「最強の毒素」とも呼ばれているそうです。

しかし、近年ではこの筋肉を麻痺させる成分を利用して、美容整形などで多く使用されており、「シワ」「たるみ」などの治療に効果が見られています。

ジストニアの治療においてもボツリヌス毒素の「筋弛緩作用」を利用して、緊張した筋肉をほぐし筋肉の動きを改善させるのです。書痙においても手に異常な力が入ることがありますので、この治療法で筋肉の緊張を鎮めるのです。

効果の期待できる治療法ですが緊張している筋肉を特定するのは難しく、また別の筋肉に注射してしまうと新たな問題が出ることも考慮しなくてはいけません。

脳に対して外科的な治療を行う外科手術療法

薬物療法もボツリヌス毒素療法も対処療法であり、これらにおいても一定の効果を得られない場合には手術療法が適用されます。

「脳深部刺激療法」は脳の「淡蒼球」など特定部位に電極を通して、電気的な刺激を与える治療法で、パーキンソン病の治療に多く用いられています。

しかし、ジストニアにおいての治療効果は一定しておらず、効果のある人とない人に分かれているのが問題とされています。

近年、書痙の治療で最も注目されているのが「視床凝固術」で、脳内にある「視床」と呼ばれる部分を熱で凝固させる手術です。手術は全頭部から頭蓋骨に1cmの穴を開けて、太さ1mm程度の器具を挿入して視床を約80℃の熱で凝固させます。

この手術では手術中に動作を行ってもらい、患者に効果が出ているかを確認しながら行われます。例えば音楽家では手術中に頭を固定した状態で楽器を操作してもらいながら手術を行うのです。

頭に穴を開けながら行うのですから、ちょっと「ハンニバル」の世界のようですね。しかし、脳の手術はそれくらい慎重に行わなくては、副作用の危険性も考えられるので大切なことだと思います。

書痙ではこの視床凝固術が最も効果的な治療と考えられています。

精神的な負担を軽減させる精神療法

書痙の症状が軽い状態では薬剤もボツリヌス毒素も、ましてや手術なども行いたくないですよね。また治療は行っているがなかなか効果が見られないこともあります。

そのようなケースでは精神療法を併用して行うことがあります。精神療法は「不安を取り除く」「睡眠を取らせる」などの効果を得ることができ、日常生活においてのストレスを軽減させる働きが期待できます。

しかし、書痙の原因であるジストニアは脳の障害であることから、精神療法のみで治癒することは難しく、正規の治療の補完療法として取り入れることが大切です。

頭に穴を開けた状態で楽器を演奏することもある視床凝固術。考えただけでもホラーの世界ではないでしょうか?

書痙以外にも字が下手になる病気はあった

文字が上手に書けなくなるのは本人にしてみてばショックな話です。また年齢を重ねることで少しずつ文字が汚くなることも珍しい話ではありません。

しかし突然のように文字が下手になったらどうでしょうか?それは病気が関係している可能性があります。

加齢によって文字は下手になるのか?

「私しゃね、昔はすんごく字が上手だったのよぅ」あるお婆さんが孫に話しかけています。これが本当のことかは知る由もありませんが、大抵は嘘ではないと思います。

加齢によって文字が下手になることは当たり前であり、その原因は「脳機能の低下」と考えられます。脳機能は脳細胞の活動によって維持されており、脳細胞が減少する状況下ではその機能も低下してしまいます。

高齢者は脳細胞が萎縮していることが多く、そのために脳機能が低下しています。つまりそれが原因で手の筋肉をコントロールできずに、文字が下手になってしまうのです。

お爺さんの「俺はなぁ、昔はえらぇ~モテたんだぞ!」は大抵が嘘ですが、お婆さんの話は信じてもよさそうですね。

脳血管疾患が文字を下手にしてしまう

脳機能が低下するのは加齢が原因だけではありません。脳の血管に障害が出る「脳血管疾患」は脳機能を著しく低下させる原因になります。

脳血管疾患は「脳梗塞」「脳出血」「くも膜下出血」などですが、この全てで脳機能が低下する原因になります。

中でも脳の血管が詰まってしまう脳梗塞は、少しずつ血管閉塞が進行することもあるため、その症状も進行具合によって変わってきます。「しびれ」「言葉に詰まる」「記憶低下」など本人も気が付かない状態で進行します。

そして特徴的な症状が「文字の乱れ」です。脳梗塞が発症している患者は、文字が以前と比較して下手になることがあります。

特に線を真っ直ぐに引けないことから、文字を書いても右下がりや左下がりに傾いてしまい、文字の構成にも乱れが見られます。

「疲れているから…」「久しぶりに書いたから」などと誤魔化すこともありますが、脳梗塞は危険区域まで進行しています。

突然文字が下手になったら脳血管疾患を疑った方がよいでしょう。

認知症もまた文字を下手にしてしまう病気だ

社会問題ともなっている認知症ですが、その種類には「アルツハイマー型認知症」「レビー小体型認知症」「脳血管性認知症」などの種類があります。

特にアルツハイマー型認知症は全体の60%以上を占めており、これからも増加が懸念されている病気と言えます。

アルツハイマー型認知症の特徴は「記憶能力の低下」や「判断力の低下」であり、悪化すると日常生活に大きな支障をきたすことになるのです。

アルツハイマー型認知症の原因は脳神経細胞の減少であり、それによって神経伝達に影響が出ることと考えられています。さらにそれが原因で脳細胞までが死滅して萎縮してしまうのです。

こうなるともちろん脳機能は低下してしまい、筋肉に対してのコントロールも乱れて、細かい司令を送ることができなくなります。そして結果として文字が下手になってしまうのです。

認知症は高齢者に多く見られる病気であり、その意味では加齢による脳機能低下と同じと思うかもしれませんが、アルツハイマー型認知症の中には「若年性」と言って、64歳以下で発症するものがあります。

突然文字が下手になったら若年性アルツハイマー型認知症が発症したサインかもしれないのです。

精神的な圧迫で文字が上手に書けなくなる

自宅で文字を書くのは平気なのに、役所や会社で文字を書くと途端に下手になることがあります。これは精神的な負担が原因で文字が書けなくなることが原因かもしれません。

特に「不安障害」や「パニック症候群」では、人が近くにいるだけで脳が緊張してしまい、文字を書くことができなくなります。

さらに早くその場から離れたいがために、文字を書き殴ってしまうことにも繋がるのです。気持ちとしては落ち着いているつもりでも、呼吸や脈拍もあがり文字も乱れる状況は精神的なトラブルが起きていると判断してもよいでしょう。

昔から文字が下手な人は発達障害の可能性が

文字は上手い下手はあっても基本的に読めなくては意味がありませんよね。下手な人の中には「なんだこりゃ」的な文字を書く人もいて、全体の文字の様子から読み取る以外方法のないこともあります。

しかし子供の頃から文字が読めないほど下手な場合は、病気が関係しているかもしれません。

発達障害は先天的な脳の障害が原因であり、子供の中には問題行動を引き起こすことも珍しくはありません。また学習障害も特徴であり、特に線を引いたり文字を書いたりすることが苦手になります。

近年大人の発達障害が問題となっており、それが原因で「自閉症」や「うつ病」を発症させてしまうケースも増加しているようです。

他の子供と比較して自分の子供が文字を上手く書けない場合は、一度専門医の診察を受けてみてもよいと思います。

肩こりで文字が下手になるって本当?

文字が下手になる原因は脳の病気だけではありません。もちろん手や腕にケガをしたら、上手にペンを握ることもできずに文字を上手に書くことはできません。

同じように肩こりが原因で文字が書けないことがあります。肩こりは首、肩、背中などの筋肉が硬直して痛みをもたらす病気ですが、その原因は筋肉に流れる血流不足と言われています。

つまり筋肉中に流れる血流が減少することで、「栄養」「酸素」が欠乏することが筋肉を固くしてしまうのです。

また血液不足は筋肉の動きを阻害して「痺れ」「運動障害」を引き起こし、ペンを握っても力が入らず場合によっては手に震えをもたらしてしまうでしょう。このような状態では上手に文字を書くことはできませんよね。

文字がうまく書けなくなったらストレッチして筋肉をほぐすのもよい方法ですね。

私のように昔から文字が下手な人は気が付かないかもしれません。家族などに指摘されて気が付くことも多いようです。

突然文字が下手になるのは脳疾患のサインかも?

日本人は特に何か身体に異常を感じたら加齢のせいにしてしまうことがあります。「もうっ~歳だから」って多くの人が呟いている言葉です。

しかし、中には身体の異変を伝えている大切なサインがそこに隠されていることもあるのです。

書痙はジストニアの一部の症状かもしれません。子供の頃からそうであったかもしれませんし、大人になってから発症したのかもしれません。しかし、その症状が書痙で留まる保証もないのです。

特に文字が突然下手になったり、手が震えて文字が書けなくなったりしたら、それは脳の異常でジストニアが発症しているサインと考えた方がよいでしょう。

早急に神経内科や脳神経外科などの専門病院で診察を受けるようにして下さい。

昔からある「文字の乱れは心の乱れ」と言う言葉を知っていますか?これは文字が乱れる時は、心がやましく乱れていることを示したことわざです。

しかしこれは間違っていたのかもしれません。本当は「文字の乱れは脳機能の異常」が正解だったのです。ことわざって微妙なこともありますが、なかなか真を得ていますよね。

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