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【親知らずナビ】抜歯はすべき?判断基準や痛みの程度、費用など

痛い!怖い!というイメージがつきまとう親知らずの抜歯。いつか抜かなければ…と思いながら、そのままにしている人も多いのではないでしょうか。

実は、すべての親知らずに抜歯が必要というわけではありません。親知らずの生え方や噛み合わせによって、そのまま普通の歯として残しておけるものもあります。

まずは自分の親知らずがどういう状態にあるのかチェックしてみましょう。

今回の記事では、親知らずによって引き起こされるさまざまな症状や、抜歯後の痛みを和らげる方法など、親知らずについてのあれこれを筆者の体験も交えてご紹介
します。

そもそも親知らずってどんな歯なの?

私たちの永久歯、いわゆる大人の歯は、親知らずをふくめて合計32本あります。永久歯のなかで最後に発育する歯が親知らずです。

親知らずは大臼歯という大人の奥歯のなかでもっとも奥に位置する歯で、第三大臼歯または智歯(ちし)とも呼ばれています。

わかりやすくいえば、真ん中の歯から数えて8番目にある歯が親知らずです。

もともと親知らずのない人や、4本そろわない人もいるので一概にはいえませんが、一般的に親知らずは上のあごの左右2本と下あごの左右2本の合計4本あります。

生える方向が通常と異なるので、歯ぐきのなかに埋まった状態であったり、横やななめに傾いてきちんと生えてこないこともよくあります。

なぜ親知らずとよばれているのかについて、さまざまな説があります。

親知らず以外の永久歯はだいたいが15歳前後で生えそろいますが、親知らずは10代後半から20代前半にかけて生えてきます。

親元を離れる頃に生える歯、つまり親に知られることなく生えてくるので親知らずとよばれるようになったという説が一般的です。

また、乳歯とちがい、親知らずは生え変わることがありません。生え変わる歯がない、つまりもとになる歯(親)が存在しない歯だから親知らずとよばれるという説もあります。

ほかにも、平均寿命が40歳前後だった昔の人は、子どもの親知らずが生えてくる前に亡くなってしまい、この歯を知ることができなかったため親知らずとよばれるようになった。という少し切ない説など、親知らずの語源についてはさまざまな言い伝えがあります。

ちなみに英語では「wisdom tooth」、物事の分別がつく年頃になってから生えてくる歯とよばれています。

なぜ親知らずは変な生え方をするの?

そもそも、親知らずが正常にまっすぐ生えている人は3割程度だといわれています。

なぜ親知らずは通常の歯とはちがい、横やななめに傾いて生えてくることが多いのでしょうか。

縄文時代の人々は、親知らず4本がまっすぐ生えていたといわれています。木の実や生肉などのかたい食べ物を加工せずに食べていた昔の人たちにとって、歯は生きていくために必要不可欠なものでした。

昔に比べ、現代の食べ物はやわらかく、食べやすくなっているため、当然噛む力や回数も少なくなります。その結果、歯や顔の筋肉が退化し、あごが小さくなったといわれています。

そのため、親知らずが生えるためのスペースが十分になく、窮屈な場所に横やななめといった変な生え方をしてしまうといわれています。

親知らずは必ず抜くべき?実はケースバイケース!

親知らずはまっすぐ生えないことが多いため、必ず抜かなければならないというイメージがありますが、実は、親知らずの対処は生え方によってそれぞれ異なります。

親知らずを抜かなくても良いケースと抜いたほうが良いケースについてご紹介します。

親知らずは必ず抜くべきなのか?:抜かなくても良いケース

親知らずが上下ともあごに直立して生えていて噛み合わせも良い場合、普段の食事でもほかの歯と同じように噛むための歯として使えるため、抜歯の必要はありません。

親知らずは歯ブラシが届きにくい場所に生えていますが、手前の歯と同じように生えていて歯磨きも問題なくできる状態なら、歯周病になるリスクも少ないので、そのまま口内のケアを続けていきましょう。

また、親知らずがあごの骨のなかに完全に埋まっていて痛みがない場合も問題ありません。

親知らずの抜歯は、手術後に腫れや痛みなどの不快な症状が残ることが多く、リスクもあります。当たり前ですが、抜歯はまたくっつけることができない、いわば取り返しのつかない行為です。

正常に生えて機能している場合は、不要だからとすぐに抜いてしまうのではなく、抜歯のメリットとデメリットをしっかり考え、医師と十分に相談して決断しましょう。

親知らずは必ず抜くべきなのか?:抜いたほうが良いケース

親知らずは歯ブラシが届きにくい一番奥に生えているので、磨き残しも多くなり、虫歯や歯周病になりやすい歯でもあります。

器具が届きにくいので治療しにくく、治療してもまた虫歯になってしまう可能性もあります。あえて治療せず、抜歯をすすめる歯医者さんもいます。

親知らずが横やななめに埋まっていて、となりの歯に親知らずがあたり、歯を傷つけてしまっている場合、その傷から虫歯になってしまうケースもあります。

親知らずが痛いなと思っていたら、実はとなりの歯が虫歯だったなんて例も多くみられます。

また、横向きに生えた親知らずが手前の歯を強く押して、歯並びが悪くなってしまうことも。

さらに、上下の親知らずが噛み合っていないと、親知らずはどんどんのびていきます。

噛み合わない親知らずが、歯ぐきやほほの粘膜を噛んでしまうことで、痛みを引き起こすだけでなく、ひどくなれば顎関節症になることもあるので注意が必要です。

また、親知らずが中途半端に生えていて、上部分が少しだけ見えている場合、隙間に食べ物がつまりやすく、大変不潔な状態です。 

周囲の歯肉に炎症を起こしやすくなっているので、そのままほうっておくと腫れや痛みを繰り返す可能性があります。

抜歯前にレントゲンを撮ったとき、親知らずのまわりに袋状の影がうつることがありますこれは歯根嚢胞(しこんのうほう)とよばれるもので、歯の根の先にできる膿の袋を指します。

嚢胞は口臭やあごの神経の麻痺など、さまざまなトラブルを招く原因になります。早めの対処が必要です。

正常に生えている親知らずには、いざというときの使い道があります。

例えば、どこかの歯を抜いてしまわなければならないとき、親知らずをその部分に移植できすることができます。

また、親知らずの手前の歯が抜けてしまったとき、その部分を補うためのブリッジや、入れ歯の土台に利用するなど、親知らずを残しておくべきメリットはさまざまあります。

親知らずを残す場合、その再利用についても歯医者さんに確認してみましょう。

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親知らずはいつ抜くべきか?抜歯のタイミング

親知らずが横向きやななめに生えてきた場合、抜歯は生えてからできるだけ早い方がいいといわれています。生え始めの20歳前後が最適です。

若いときの方が抜いた後の骨の回復が早く、治癒力もあるので、傷口が早く治ります。抜く時期が遅いと、親知らずと骨がくっついてしまい、大掛かりな手術になってしまうこともあります。

また、女性は妊娠すると抗生物質などの投薬がむずかしくなるため、妊娠でつらいなか親知らずの痛みにも耐えるという最悪の状態に。

親知らずが生えてきたら、とにかく早めの受診をおすすめします。

やっぱり痛い!?親知らずの抜歯

痛いと思われている親知らずの抜歯ですが、正常に生えている場合、普通の歯を抜くときと同じで、比較的簡単に抜くことができます。

しかし、歯の根の形が複雑だったり、骨のなかに埋まっている場合、歯肉を切開したり、骨や歯を削らなければなりません。

親知らずの抜歯の手順や料金などをご紹介します。

親知らずの抜歯:歯を抜く手順

親知らずの抜歯を簡単に説明すると、

  1. レントゲン
  2. 麻酔
  3. 抜歯
  4. 傷口を縫う
  5. ガーゼで止血
  6. 抗生物質・痛み止めを飲む
  7. 抜糸

この順番で進んでいきます。

まずはレントゲンで、親知らずや神経・血管の位置を確認します。

次に細い注射針で歯ぐきに少しずつ麻酔薬をいれていきます。ここでちくっとした痛みがあります。

ついに抜歯です。骨と歯の間でクッションの役目をしている歯根膜(しこんまく)から専用の器具を使って歯を抜きます。

親知らずの状態によっては、周囲の骨を削ったり、歯を割って小さくしてから抜く場合がありますが、麻酔が効いているため、ほとんど痛みはありません。

親知らずを抜いた後は大きな穴が開くので、傷口を縫う必要があります。血液が溜まり、かさぶたでふたができるようにします。

できるだけ早めに血を止めたほうが腫れや痛みも少なくてすむため、素早くガーゼで圧迫し、止血します。30分~1時間程度、ガーゼを噛んで様子をみます。

自宅では、処方された抗生物質を指示通り服薬します。抜歯して3日ほどは痛みが残る場合がありますので、我慢せずに痛み止めも一緒に服薬してください。飲み合わせなどに注意し、必ず医師の指示通りに服薬しましょう。

抜歯から1週間後、縫った糸を取り除きにもう一度受診します。抜糸には痛みがほとんどないので、安心してください。

抜歯後、出血が止まらないときは、歯を抜いた部分の大きさを鏡で確認し、減菌のガーゼやティッシュをその部分より少し大きめに丸め、噛んで止血してください。

血が出ているとどうしても心配になりますが、つばに少し血が混じるくらいの出血なら心配ありません。 

どくどくと血が出るようなら、すぐに抜歯をした歯医者さんを受診してください。

親知らずの抜歯:本当の痛みは歯を抜いた後に

痛いイメージが根強く残る親知らずの抜歯ですが、麻酔が効いているため、痛みはほとんどありません。

実際に、筆者も下の親知らずを2本抜歯しましたが、歯を抜く瞬間よりも麻酔のほうが痛みを感じたほどです。

しかし、親知らずは一番奥にあるので、患者が口を大きく開ける必要があります。その状態をつらく感じることもあります。

痛みを感じるのは麻酔が切れた後の傷口です。にぶい痛みが続きます。歯医者さんの指示に従い、痛み止めを飲むなどして対処しましょう。

やっぱり痛い!?親知らずの抜歯:費用

親知らずの抜歯にはいくらかかるのでしょうか。

費用は歯医者さんによってさまざまですが、簡単に抜けた場合と、骨のなかに埋まっている場合など、抜歯が難しいと料金もちがってきます。

簡単な抜歯の場合、約800円~1500円、難しい治療の場合約3500円と、だいぶ費用に差がみられます。これとは別に初診料やレントゲン写真、痛み止め・抗生物質の薬などの料金もかかるので、抜歯1本あたり約5000円と考えておいてください。

また、親知らずがあごの神経にからみついていたり、骨の奥に入り込んでいるなど、やっかいな親知らずは町の歯医者さんで対処しきれないことがあります。

大学病院の口腔外科で抜歯することになれば、また費用も変わってきますので、抜歯前にきちんと確認しておきましょう。

日本ではやっかいな親知らずを1本ずつ抜歯しますが、ドイツでは、なんと4本まとめて抜く人が多くいるそうです。

大変だから1本ずつ抜くという日本の考え方と、大変だからこそ一気に抜くというドイツの考え方。ちがいが面白いですね。

一度に4本も抜くと精神的・体力的にも負担が大きいので、全身麻酔で手術に挑みます。同時に抜くことで顔がパンパンにはれてしまうため、歯科医師に病欠証明書を発行してもらい、連休をとることができる制度もあります。

親知らず抜歯後の痛みを軽くする方法

親知らずは、歯を抜いている最中よりも抜歯後がつらいといわれています。

また、抜歯にかかる時間と抜歯後の痛さは比例するため、骨に埋まっていたり、真横に生えていた場合などの抜歯が難しいケースだと、術後の痛みが強く出る傾向にあります。

抜歯後の痛みをできるだけ抑えるためのちょっとしたコツをご紹介します。

親知らず抜歯後の痛みを軽くする方法:冷やす

傷口の痛みがひどい痛いときは、ほほの上から濡れタオルで冷やすと、血管が収縮し、痛みが緩和します。

しかし、冷やすのは抜歯後24時間以内にしてください。24時間以上たってから冷やすと、血液の循環が悪くなり、治りが遅くなってしまいます。

また、急激に氷などで冷やすと痛みがどんどん増してしまうので注意してください。

親知らず抜歯後の痛みを軽くする方法:痛み止めを飲む

歯医者さんでもらった痛み止めが切れてしまった場合、我慢せずに市販の痛み止めを飲むこともひとつの選択肢です。

痛み止めは一時的に痛みを止めることができるだけなので、1週間たっても痛みが治らない場合、抜歯をした歯医者さんへ相談してください。

親知らず抜歯後の痛みを軽くする方法:枕を高くする

抜歯当日の夜は、傷口が痛んで眠れないなんてこともあるかと思います。

親知らずを抜いた部分からはまだ血がにじみ出ている状態です。

血流が下へ流れるよう、枕を少し高くして眠りましょう。逆に、血流が顔の上へ流れてしまうと、腫れや痛みが強くなってしまうこともあるので注意してください。

親知らず抜歯後の痛みを軽くする方法:口内を清潔な状態に保つ

抜歯後すぐの過度なうがいや強すぎる歯磨きはよくありませんが、口内を清潔に保つことは大切です。

はけの柔らかい歯ブラシを使い、汚れを優しく落としましょう。

イソジンなど、殺菌・消毒の成分がふくまれたうがい薬の使用も効果的です。

親知らず抜歯後の痛みを軽くする方法:十分な睡眠をとる

睡眠不足によって抵抗力が下がると、治りが遅くなってしまいます。

睡眠は体力の回復だけでなく、赤血球や白血球を生成し、免疫力や抵抗力を上げる作用もあります。

体調を整えることで痛みも軽減し、回復力も上がるので、睡眠はしっかりとりましょう。

親知らずの抜歯の上手い下手は、医師によって大きな差があります。

大学の口腔外科の先生や、口腔外科出身の歯科医師など、普段から抜歯の数をこなしている医師が一番安心です。

逆に、矯正専門の先生は親知らずの経験が一度もない場合もあります。もちろん、なかには親知らずの抜歯が得意な矯正専門医もいますので、口腔外科というキーワードや親知らずの抜歯についての口コミなどを探し、自分にあった医院を見つけましょう。

いろんなことがNGに!?親知らずを抜いた後の注意点

親知らずは抜歯後に痛みや腫れがでることがあります。口のなかに大きな傷ができているわけですから、慎重に生活しなければなりません。

毎日のちょっとした行動が、知らないうちに傷口を広げてしまわないよう、注意点をしっかり理解し早めの治癒を目指しましょう。

親知らずを抜いた後の注意点:うがいしすぎない

親知らずを抜いた後、口のなかが気持ち悪くて何度もうがいをしたくなりますが、過度のうがいは絶対にNGです。

抜歯後、抜いた穴に血液が溜まり、かさぶたとなって傷の修復をしてくれます。うがいによってその血液を流してしまうと、強い痛みの原因になってしまうのです。

このように、穴が血液でおおわれず、骨が口のなかでむき出しになっている状態をドライソケットといいます。

主に下の親知らずを抜いた後に起こりやすい症状で、ドライソケットになると傷口が大きくなるため、痛みが長時間続くだけでなく、細菌に感染しやすくなる恐れも。

症状が悪化し、むき出しになった骨に細菌が感染すると、あごの一部の骨を取り除く大手術になってしまうこともあります。ドライソケットを避けるため、うがいはゆすぐ程度にしましょう。

2週間たっても痛みが治まらない場合や、飲食した後に激痛が走るなどの症状に気がついたら、早めに医師に相談しましょう。

親知らずを抜いた後の注意点:喫煙を控える

たばこに含まれるニコチンなどの有害物質には、毛細血管を収縮させる働きがあります。

酸素の運搬がスムーズに行われなくなり、細胞の分裂を妨げ、傷の治りを遅らせてしまいます。

また、免疫力が下がってしまうので、抜歯後に傷口に細菌が入ってしまい、感染による腫れや痛み、発熱を引き起こすことも。

さらにドライソケットにより、さらに傷口を悪化させてしまう可能性もありますので、抜歯後最低1週間、可能ならば1か月は禁煙を心がけてください。

親知らずを抜いた後の注意点:血行が良くなる行動を控える

親知らずの抜けた部分は、大きな穴が開いて血がにじんでいる状態です。かさぶたで傷口にふたができるまで、1週間ほどかかります。

かさぶたが作られようとしているときにアルコールが体内に入ると、血管が拡張して出血しやすくなるため、傷の治りが遅くなってしまいます。

最低でも抜歯後3日間は禁酒を心がけてください。

また激しい運動や入浴も、血液の循環が良くなり、血が固まらない原因となります。入浴はシャワー程度にとどめましょう。

親知らずを抜いた後の注意点:薬を飲み忘れない

親知らずの抜歯後は、化膿や炎症を抑えるための抗生物質が処方されます。口のなかにひそむ細菌の増殖を、抗生物質で防ぐためです。

勝手な判断で飲む量を変えたり、処方された薬を飲み切る前にやめてしまうと、抑えこむことができなくなった細菌が再び増殖をはじめ、傷口がなかなか治らなくなります。

しかし、薬を飲むのを忘れていたからといって、2回分まとめて飲むことはやめましょう。薬は多すぎても少なすぎてもダメです。医師の指示に従い、決められた量・回数を守って服用しましょう。

親知らずを抜いた後の注意点:舌で傷口をさわらない

抜歯後、大きく開いた穴をふさぐため、糸で縫い合わせます。

この糸が気になって、舌でさわってしまいそうになりますが、1週間後に抜糸するまで、あまりさわらないよう意識しましょう。

縫った糸が取れてしまった場合、すぐ歯医者さんへ連絡してください。傷口に止血剤を入れたり、縫い直しをするなどの処置が必要になります。

抜歯した部分の穴がふさがるためには、通常1~3ヵ月かかります。食事の際の食べかすなどが気になりますが、優しく歯ブラシをあてたり、軽いうがいで流すなど、あまり激しくさわることは控えましょう。

抜歯後、抜歯した側のあごに青あざができてしまうことがあります。突然顔にあざができた!と焦ってしまいますが、これは抜歯後の内出血が原因なので、数日で治ります。

また、ほほがおたふくのように腫れてしまうこともありますが、1週間ほどすればだいぶ落ち着きます。とりあえずは1週間程度様子をみて、それでも治らないようなら医師へ相談しましょう。

親知らず抜歯後の食事は?おすすめの食べ物とNGな食べ物

親知らずを抜いた後は、まだ麻酔が効いている状態です。麻酔が切れる前に食事をすると、口のなかに感覚がない状態なので、舌やほほを噛んでしまう恐れがあります。

麻酔は約1~3時間で切れるので、口のなかの感覚が戻ってから食事をしましょう。

また、出血している状態で食事をすると、血が止まらなくなることがあるので注意してください。

抜歯した側で噛むと、食べかすにより炎症を起こす可能性があります。できるだけ反対側の歯で噛むように心がけましょう。

抜歯後は、

  • 醤油
  • レモン
  • スパイス

などの刺激物や、

  • せんべい
  • するめ

などのかたい食べ物は避けましょう。

食べ物が傷口にあたると、せっかくのかさぶたを壊してしまう恐れがあるので、注意して 噛んでください。

しかし、何も食べない状態では、体力が落ち、回復も遅れてしまいます。柔らかい物をゆっくり噛んで食べ、きちんと栄養を摂取しましょう。

  • 豆腐料理
  • ミックスジュース
  • ゼリー

などがおすすめです。

また、あさりにふくまれている亜鉛には、傷口の治りを促進し、免疫細胞を活性化してくれます。ビタミンBを多くふくむレバーにも、皮膚の再生を促す効果があります。

栄養のある食材をよく噛んで食べることで、回復力を高めましょう。

抜歯後は、とにかく口の中を安静に保つことが大切です。日常の何気ない行動で傷口が悪化してしまうことがあります。

例えば、ストローを使うことで、吸い込む力が口の中にかかり、せっかくできたかさぶたがとれてしまうことがあります。また、鼻を強くかんだり、大きなくしゃみをすることで傷口に穴が開いてしまうことも。

口のなかに負担がかからないよう、安静に過ごしましょう。

まさか口臭も!?親知らずが原因で起こる症状

正常にまっすぐ生えている親知らずや、骨のなかに完全に埋まっていて、まったく痛みのない状態の親知らずには心配ありませんが、ななめに生えていたり、食事中に痛みを伴うような親知らずは、残しておくことでさまざまな不快な症状を引き起こします。

あなたの身体を悩ましているその症状も、実は親知らずが引き起こしているものかもしれません。

親知らずが原因で起こる症状:口臭

部分的に顔を出している親知らずは、磨きにくい場所に歯肉がかぶったままになっているため、プラークとよばれる歯垢や、食べかすが腐って、細菌が繁殖します。

さらに、歯の周りが炎症を起こし、溜まった膿がひどい口臭の原因になってしまうことがあります。

この炎症を智歯周囲炎(ちししゅういえん)とよび、20歳前後の人に発生する頻度の高い疾患です。智歯周囲炎がひどくなると、顔が腫れたり、口が開きにくくなるなどの症状がみられます。

化膿止めや痛み止めの薬とうがい薬を併用し、炎症を鎮めたあと、かぶった歯肉を切除する歯肉弁切除の手術で治療することができますが、炎症を繰り返している場合は、抜歯が一番の解決策となります。

親知らずが原因で起こる症状:顔や歯のゆがみ

親知らずがとなりの歯を押すことで、歯並びに影響を与えるだけでなく、顔がゆがんでしまうことがあります。

親知らずが生えてくるスペースはもともとせまく、さらにななめに生えたり横向きにはえることで、少しずつ歯が押されて、前歯が前へと飛び出してしまうことも。

だんだんとゆがんでしまった歯は、親知らずを抜歯してもなかなか改善がむずかしいので、歯科矯正など、別の治療が必要になることもあります。

親知らずが原因で起こる症状:口内炎

変な方向に生えた親知らずが歯ぐきやほほの粘膜にぶつかることで傷ができて、口内炎になってしまうことがあります。

親知らずを抜かない限り、何度もほほを噛んでしまうだけでなく、磨き残しの多い親知らずの周辺には細菌が繁殖しているので、治りが遅かったり、何度も口内炎になってしまうことも。

最近口内炎によくなるなと思ったら、まずは親知らずの生え方をチェックしてみましょう。

親知らずを抜くと小顔になるって本当?

「親知らずを抜くと小顔になれる」という噂を耳にすることがあります。果たして本当でしょうか。

これは親知らずの生え方や顔の形などによってまったく変わってきますので、ケースバイケースとしか答えようがありません。

親知らずはえらに近い場所に位置しているので、抜歯することで骨が動き、えらの部分がほっそりすることがあります。また、親知らずを抜いた部分の筋肉が使われなくなることによって、筋肉が痩せ、あごが細くなることも。

親知らずが噛み合っていない場合、歯並びのずれや違和感から、無意識に噛みしめたり、歯ぎしりをしてしまうことがあります。その原因となっている親知らずを抜歯することで、噛み合わせが治り、フェイスラインがほっそりすることもあります。

もちろん、親知らずを抜けば必ず小顔になれるというわけではありません。歯医者さんと相談し、メリットだけでなくデメリットも考えながら治療に取り組みましょう。

注意!親知らずが虫歯になってしまったら?

親知らずが虫歯になると、ズキズキとしたにぶい痛みを感じるようになります。

そのまま放置していると、虫歯菌が神経にまで達し、親知らずの根に膿がたまってしまいます。痛み止めの服用にも効果がなくなり、我慢できないほどの激痛に。

また、親知らずの虫歯から蓄膿症になってしまうこともあります。これは歯性上顎洞炎(しせいじょうがくどうえん)とよばれるもので、上顎洞という部分に虫歯の細菌が伝わり、炎症がおきてしまった結果、膿が溜まり、蓄膿症になる恐ろしい病気です。

さらにひどくなると骨まで炎症が広がり、親知らずの周りの骨がとけて、骨髄炎を発症してしまうことも。

親知らずが痛んだらすぐ、早めの治療を心がけてください。

その頭痛、もしかして親知らずから?

親知らずの虫歯がひどくなると、食事のたびに痛みを伴います。食べ物を噛むたびに痛みが出るため、無意識に痛みを避けようと噛み合わせが悪くなってしまいます。

噛むという行為は、あごの関節や筋肉だけでなく、首の筋肉も使います。首は身体と脳をつなぐ大切な部分です。

噛み合わせの悪さが、慢性的な頭痛を引き起こしてしまうだけでなく、肩こり、首こり、自律神経の乱れなど、さまざまな不快な症状につながる可能性もあります。

親知らずの抜歯を恐れることはない

親知らずの抜歯には、どうしても痛くて怖いというイメージがあります。

しかし、親知らずの抜歯は、抜いている最中よりも、その後に本当の痛みや腫れがやってきます。

そして、「アルコールを摂取しない」「柔らかい食べ物で栄養をきちんととる」など、抜歯後に自分自身でできる丁寧なケアにより、不快な症状は確実に軽減されます。

親知らずは、睡眠時間がとれないときやストレスが溜まっているなど、疲れて免疫力が低下しているときに痛む傾向があります。

社会人の方たちはなかなか親知らずを抜く機会がないかと思いますが、絶対に休めないときや妊娠中に痛むと大変です。

怖い・痛いというイメージだけで受診をためらうのではなく、まずは自分の親知らずの状態を知ることから治療をはじめましょう。

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