健康生活TOP 静脈瘤 足のクネクネ血管は危険な下肢静脈瘤の症状!原因、治療法、予防は?

足のクネクネ血管は危険な下肢静脈瘤の症状!原因、治療法、予防は?

下肢静脈瘤の足

女性で脚にクネクネした血管が浮き出ているのが気になっている方はいませんか?それは「下肢静脈瘤」という血管の病気の可能性があります。

下肢静脈瘤は痛くもかゆくもない場合もありますが、進行するとさまざまな支障を伴うため、早めに適切な対処を始めることがのぞましいです。

ありふれた病気でありながら、実際にどのように対処して良いか分からないことの多い下肢静脈瘤について原因、治療法、予防法をまとめました。

脚の血管をチェックしてみて!下肢静脈瘤の特徴的な症状は

「下肢静脈瘤(かしじょうみゃくりゅう)」は女性に起こりやすい血管の病気です。日本人では成人の約9%が発症していると推定されています。

それ自体は良性の病気なのですが、足に蛇行した血管が浮き出て見た目が悪くなってしまう問題があります。

進行するとぼこぼこと浮き出た静脈瘤がよく目立つようになり、スカートを履いたり温泉やプールに行く時など人から足を見られたりする時に憂うつな気持ちになってしまいます。

下肢静脈瘤はあってもあまり邪魔にならない病気

しかし自覚症状のある人の多くが「痛くないから」「別にあっても邪魔にならないから」と放置しているのが現状です。

医療機器の製造販売会社「株式会社コヴィディエン」が2014年に、下肢静脈瘤が疑われる症状「脚の血管の目立ち」について、4万人を対象に調査を行いました。

下肢静脈瘤によって起こる血管の目立ちとは、次のような症状のことです。

  • 以前よりも血管が透けてよく見えるようになった
  • 血管にこぶ状の盛り上がりがある
  • 静脈が浮き出る
調査の結果、30代以上の男性では6.5%、女性では19.5%が、脚の血管の目立ちを自覚していることが分かりました。

特に50代以上の女性にその傾向が強くみられましたが、自覚症状がある人のうち実際に医療機関を受診したのは約15%だけでした。

しかし下肢静脈瘤は進行すると外見上の深刻な悩みや患部の炎症を引き起こす可能性があるので、下肢静脈瘤の疑いがある人は放置せずに対処したほうが良いのです。

下肢静脈瘤のセルフチェック

まずはあなたの脚に下肢静脈瘤の兆候がないか、次のセルフチェックを試してみてください。

下肢静脈瘤の症状

  • 膝から下に、紫色をした網目状の細い血管が透けて見える
  • 脚の静脈が浮き出ている
  • 脚がむくむ(左右のむくみ方が違うこともある)
  • 脚が重い・だるいと感じる
  • 夜中に足がつることが多い(こむら返り)
  • ふくらはぎがチクチクする
  • くるぶしの周りにかゆみがある
  • 脚がほてる

血管の外見的な症状だけでなく、「ひどいむくみ」「こむら返り」も下肢静脈瘤の兆候であることが多いのです。一見、下肢静脈瘤には関係なさそうに見える症状ですが、該当している方は注意しておきましょう。

また下肢静脈瘤が進行すると次のような症状も起こりやすくなります。

  • 脚の痛みを伴うようになる
  • 静脈瘤がボコボコと蛇行してよく目立つ
  • むくみや重だるさがひどくなる
  • 皮膚が硬くなる
  • 皮膚に色素が沈着して黒褐色に変色する

下肢静脈瘤が重症になると患部の組織がただれやすくなり、蜂窩織炎(ほうそうしきえん)や皮膚潰瘍などの皮膚合併症が起こるようになってしまいます。

下肢静脈瘤はゆっくりと進行する病気ですが、重症化してしまうと治療の負担が大きくなったり目立つ跡が残ったりして大変です。そうならないうちに対処を始めましょう。

目立たないものからよく目立つものまで…下肢静脈瘤の種類

下肢静脈瘤は、あまり目立たないものからよく目立つものまでさまざまな種類があり、静脈瘤の種類や進行具合に合わせて治療法が選択されます。

下肢静脈瘤は大きく分けて次の4種類があります。

クモの巣状静脈瘤

軽症の下肢静脈瘤です。赤紫色をした直径1mmくらいの毛細血管が、放射線状に張り巡らされている様子が、クモの巣に似ています。皮膚の浅い所にある毛細血管の静脈瘤で、血管の盛り上がりはありません。

膝から下に生じやすく、ふくらはぎや膝の内側によく見られます。痛みなどの自覚症状はほとんどありません。

網目状静脈瘤

軽症の下肢静脈瘤です。青または紫色をした直径2~3mmくらいの血管が網目状に張り巡らされています。皮膚の浅い所にある細い血管の静脈瘤で、皮膚の上からくっきりと透けて見えます。

膝の裏によく見られます。痛みなどの自覚症状はほとんどありません。

大伏在静脈瘤

太い表在静脈に生じた静脈瘤です。下肢静脈瘤の中で最も多いケースです。

そけい部から走っている表在静脈に生じ、太もも、膝下に見られます。血管がぼこぼこと盛り上がって蛇行するのが特徴です。だるさやこむら返りなどの自覚症状を伴います。

小伏在静脈瘤

細い表在静脈に生じた静脈瘤です。大伏在静脈瘤より小さく、それほど多く起こりません。

膝から下に見られ、血管がぼこぼこと盛り上がって蛇行します。大伏在静脈同様に自覚症状を伴います。

側枝静脈瘤

枝分かれした細い静脈にできる、軽症の静脈瘤です。伏在静脈瘤と似ていますが、静脈瘤は伏在静脈瘤より小さく、それほど目立ちません。

膝から下に生じ、特にふくらはぎにみられます。それほど多く起こりません。

治療の目安

下肢静脈瘤は自然に治ることのない病気ですが、軽症の下肢静脈瘤は特に医療機関で治療する必要がありません。

ただし外見が気になるようなら受診して相談し、症状に見合った治療を受けて目立たなくすることができます。

伏在静脈瘤は進行して重症になる可能性があります。静脈の盛り上がり、色素沈着、だるさや痛みが気になる場合は、医療機関での積極的な治療が必要になります。

なりやすいのはこんな人!下肢静脈瘤の原因は

下肢静脈瘤には「一次性静脈瘤」と「二次性静脈瘤」があります。ほとんどのケースが一次性静脈瘤です。

一次性静脈瘤
表在静脈の壁、弁、交通枝に何らかの異常が起こり、静脈瘤が生じる
二次性静脈瘤
深部静脈の弁に異常が起こり、静脈瘤が生じる

下肢静脈瘤になりやすいタイプの人

下肢静脈瘤の発症因子にはつぎのようなものがあります。

女性
下肢静脈瘤は圧倒的に女性のほうに起こりやすい病気です。その理由は

  • ふくらはぎの筋肉が少なく、ポンプ機能が弱い
  • 女性ホルモンの影響で静脈の血流が滞りやすい

といった生理的な仕組みが男性と違うためです。

加齢
加齢によって筋力が低下し、ポンプ機能が弱くなってしまいます。30代以下で起こることは少なく、加齢と共に徐々に増えて40代以降から急増します。
肥満
肥満だと静脈の血行が阻害され静脈瘤が生じやすくなると言われていますが、定かではありません。
体質遺伝
下肢静脈瘤は家系の遺伝も影響すると考えられています。下肢静脈瘤が片親にあると約50%、両親にあると約90%の確率で子も下肢静脈瘤になるといわれています。
脂質異常
血中の中性脂肪・コレステロールが多いと静脈に負担がかかりやすくなってしまいます。
高血圧・糖尿病
血流がスムーズに行なわれないと、静脈に負担がかかりやすくなってしまいます。

下肢静脈瘤を引き起こしやすい生活習慣

脚の静脈の血流が滞るような生活習慣も良くありません。

立ち仕事・デスクワーク
店員、美容師、調理士など立ち仕事に従事している人は脚に血液が下りて溜まりやすくなります。

またデスクワークで長時間座りっぱなしの人も下半身の血行が滞りやすいため、脚の静脈に血液が滞りやすくなります。

妊娠・出産
妊娠すると女性ホルモンのバランスが変動して静脈が拡張し、こぶができやすくなります。また大きくなった子宮が下半身の血管を圧迫するので、静脈の血流が滞りやすくなってしまいます。

2人目・3人目…と出産するたびに発症しやすくなります。

…そのほか、便秘、きつい衣服の締め付けも、下半身の血流を阻害して下肢静脈瘤の発症リスクを高めることがあります。

ちなみに二次性静脈瘤は、一次性静脈瘤と異なる次のような原因で発症します。

動静脈ろう
動脈の血液が直接静脈に流れてしまい、静脈の壁に圧力がかかってしまう。
深部静脈血栓症
深部静脈に血栓ができる。いわゆる「エコノミー症候群」

エコノミー症候群は血栓が肺の血管に流れて詰まる危険性があることで知られます。

しかし一次性静脈瘤と二次性静脈瘤とは互いに関係のない病気です。一次性静脈瘤になっても、深部静脈でできた血栓が表在静脈から流れてエコノミー症候を引き起こす可能性はほとんどありません。

どこの科を受診する?手術は必要?下肢静脈瘤の治療法

下肢静脈瘤の自覚症状に悩んでいる人は、早めに受診して適切な対処を始めましょう。

専門科は循環器科・血管外科・形成外科など。特に、静脈瘤を専門に診察している医療機関の受診がおすすめです。

主な治療法は次の5種類。どの治療法も信頼できる医療機関で受ければ非常に安全性の高いものです。

圧迫療法(保存療法)

医療用の弾性ストッキングを履いて、静脈の血流を促進させます。通常のストッキングやソックスより圧力が強く、用途やサイズによって使い分けることができます。

クモの巣状静脈瘤や網目状静脈瘤といった軽症の静脈瘤の治療に適しています。

体への負担がなく、簡単に実践することが出来るのがメリットです。ただし、あくまでも進行を防ぐもので、下肢静脈瘤の根本的な治療にはなりません。

硬化療法

静脈の血流を遮断したい部分に液状の硬化剤を注射し、静脈瘤を消失させます。昔から行われてきた治療法です。

クモの巣状静脈瘤・網目状静脈瘤・側枝静脈瘤といった細い血管の治療に適しています。

短時間で済み、入院も不要です。他の療法と併用する時にも用いられます。

血管内レーザー治療

静脈内にレーザー照射機を入れ、血管の内側からレーザー光線を当ててで、こぶのできている静脈を焼きつぶします。

伏在静脈瘤や側枝静脈瘤の治療に適しています。

体にはわずかな傷しか残らず、治療は短時間で済んで入院も不要なので、体に負担がかかりません。

高位結紮術

皮膚を切開して静脈をしばり、逆流を防ぎます。

伏在静脈瘤や不交通枝(交通枝の弁が壊れている状態)の治療など、複雑な静脈瘤の治療に適しています。

治療は短時間で済み入院も不要ですが、2~3㎝程の小さな傷跡が残ります。また再発しやすいので根本的な治療にはなりません。

ストリッピング手術

血管内にワイヤーを通して弁の壊れている静脈を引き抜きます。静脈は摘出しても支障ありません。

太い血管の伏在静脈瘤を治療する時に適しています。

手術は局所麻酔または全身麻酔で行なわれ、入院が必要になる場合もあります。傷跡が残り、術後に痛みを伴うこともありますが、再発を防ぐことができます。

なお。下肢静脈瘤の手術では、動脈瘤のようなバイパス手術は行いません。

下肢静脈瘤は緊急治療の必要な病気ではないので、信頼できる医療機関を探して医師とじっくりと相談してから、納得できる治療をうけるようにしてくださいね。

毎日実践しましょう!日常でできる下肢静脈瘤の予防法

女性で立ち仕事やデスクワークをしている人、脚のむくみやだるさが気になる人は、普段から静脈の血流が滞るのを防いで、下肢静脈瘤の発症や進行を防ぎましょう。

毎日継続することで予防効果も高まり、脚もスッキリします。どの方法も難しくないので是非、毎日の習慣にしてください。

同じ姿勢を続けない

立ちっぱなし、座りっぱなしが長時間続かないように注意します。立ちっぱなしの人はなるべくこまめに足を休ませるようにします。

10分に1回は姿勢を変えたり、深呼吸をしたりしましょう。深呼吸をすることで静脈の血流が促進されます。

立ったまま、あるいは座ったままでもその場でかかとを上げ下げしたり、足踏みしたりして、脚にたまった血液を上に押し返すようにするのも効果的です。

弾性ストッキングを履く

また、脚のだるさやむくみが気になる人、立ち仕事に従事している人は弾性ストッキング(ソックス)を毎日履いて過ごすようにします。

下肢静脈瘤の発症予防や軽度の下肢静脈瘤の進行予防には、圧力が20~30mmHg程度の弾性ストッキングが適しています。

最近は薄手でファッショナブルな製品も増えてきているので、外出先でも気軽に着用することができます。

なおドラッグストアで販売されている着圧ソックスの中には、むくみを防ぐことはできても静脈瘤の予防効果は期待できないものもあります。パッケージをよく確認して圧力が適切なものを購入しましょう。

下半身を締め付けない

きつ過ぎる衣類は、下半身の血流をさまたげます。

ガードルやぴったりしたパンツなどは極力履かないようにしましょう。

履き心地の良い履き物を選ぶ

歩きにくい靴を履くと、歩く時にふくらはぎの筋肉が使われず、ポンプ機能が低下してしまいます。特にハイヒールは歩きにくく足に負担をかけるので、あまり良くありません。

なるべく履き心地の良いスニーカーなどを履きましょう。

脚をマッサージする

脚のマッサージは、静脈に滞っている血液を心臓へ押し戻す効果があります。脚のマッサージは、静脈に滞っている血液を心臓へ押し戻す効果があります。脚が疲れた時、入浴中、お休み前などにマッサージをする習慣をつけましょう。

マッサージをする時は、脚の先端からそけい部まで、上に向かって軽い力でさすっていきます。静脈瘤ができている場合は、浮き出た血管を強く押さないようにしてください。

脚を高くして休む

重力を利用して、休む時は足を高くして脚の先に溜まった血液を心臓へ流します。

立ち仕事に従事している人は、リラックスタイムにはなるべくクッションや座布団の上に足を乗せ血液が滞るのを防ぎましょう。

ふくらはぎの筋肉を鍛える

ふくらはぎの筋肉を鍛えることでポンプ機能が強くなり、下半身に血液が溜まりにくくなります。

ウォーキングやジョギングの習慣はふくらはぎの筋力アップに効果があります。プールを利用する人は水中ウォーキングもおすすめ。水圧がほど良く血流を促進してくれます。

また日常生活では、なるべく階段の昇り降りをしたり、立っている時や家事の最中にかかとの上げ下げをしたりしてふくらはぎに負荷を与えると、忙しい人でも効率良くふくらはぎの筋肉を鍛えることができます。

お行儀が悪いと言われそうですが「貧乏ゆすり」も下肢静脈瘤の予防になるのですよ。でも、人前ではあまりやらないほうが良さそうですね。

なぜ脚は静脈瘤ができやすい?下肢静脈瘤が生じるメカニズム

静脈瘤は脚の静脈に溜まった血液が血管の壁を押し拡げて、血管の壁にこぶを作ってしまう病気です。

血液が体内を循環するメカニズムと脚の静脈に瘤ができやすい理由を順に説明いたします。

血液循環と静脈の特徴について

私達の体内は血液が絶え間なく循環しています。血液の役割は、全身を一周しながら細胞へ酸素と栄養を送りこみ、細胞から老廃物と二酸化炭素を回収することです。

全身へ血液を送り出すのが動脈、血液を心臓に送り返すのが静脈です。心臓をスタート地点とした一周の道路に例えると、動脈が「行きの道路」で静脈は「帰りの道路」ということになります。

  1. 動脈は、酸素がたっぷり含まれた新鮮な血液を心臓から全身へ送り出す
  2. 静脈は細胞から二酸化炭素を回収した古い血液を心臓に送り返す
  3. 古い血液は心臓から一度肺に送られ、二酸化炭素を捨てて酸素が取り込まれる
  4. 酸素をたっぷり含んだ新鮮な血液が肺から心臓に送られる

この繰り返しが、私達の生命を支える血液の循環なのです。

動脈の血液は、心臓の「ドクッ、ドクッ」というポンプで押し出されるので力強く流れます。

静脈は、心臓が血液を吸い上げるほか、呼吸や筋肉の動きによって血管が圧迫されることで血流が促進されているのですが、動脈よりもポンプ機能より弱いため、血流は強くありません。

こぶは動脈にも生じます。これを「動脈瘤」」といいます。動脈は血管に圧力がかかりやすくまた血管に弾力性があるので、一箇所が膨らんで大きな瘤ができるのが特徴です。

動脈は血流が強いため破裂すると大出血が起こりやすく、太い動脈にできた動脈瘤が破裂すると短時間で死に至る可能性が高くなります。

一方、静脈は血管の弾力性がないので一箇所に大きな膨らみができることはなく、血流が弱いのでこぶの破裂で大出血を起こすことはありません。

静脈にこぶができる理由

脚にある静脈内の血液は重力が影響しどうしても体の下部に血液が下りやすく、静脈は動脈ほどポンプ機能が強くないため、脚の静脈には血液が溜まりやすくなっています。

しかし、それでは血液が心臓に送り返せず生命を維持することができなくなってしまうため、静脈もうまく作られています。

少しでも血液がスムーズに心臓へ送り返されるよう、静脈には逆流防止の「静脈弁」がついていて、弁をスムーズに開閉させることで血液が逆戻りしたりその場にとどまったりするのを防いでいるのです。

静脈は大きく分けて3種類の静脈で構成され、静脈全体の各所に「ハ」の字の形をした薄い弁があります。

表在静脈
皮膚表面から浅い所にある。太い「大伏静脈」と細い「小伏静脈」で構成される。
深部静脈
皮膚表面から深い所にある。
交通枝(穿通枝)
表在静脈と深部静脈を連結している細い静脈。

これらの静脈はふくらはぎの筋肉が動くことでギュッと押され、その圧力で心臓方向へ血液を流すことができます。

しかしなんらかの原因で弁が壊れてしまうと、血液がスムーズに流れなくなってしまいます。

正常な下肢の静脈と静脈弁の異常によって逆流や拡張を起こしてしまっている下肢の静脈

弁が正常な場合
次のようにふくらはぎのポンプ機能がスムーズに働いて、血液が心臓に向かってスムーズに流れます。

  • 筋肉の収縮時…血管が押される際には、弁が開いて心臓の方向へ血液が流れる
  • 筋肉の弛緩時…弁が閉じることで血液の逆流を防ぐ
弁が壊れてしまった場合
弁が閉じなくなって血液が逆戻りし、その場に血液が溜まりやすくなります。その結果、溜まった血液が静脈を押し拡げ、こぶ状の膨らみができてしまいます。

静脈のこぶは、深部静脈よりも血管の壁が弱い表在静脈に生じやすくなります。弁は一度壊れると自然には治らないので逆流した血液がどんどん溜まりやすくなります。

静脈は圧迫されると広がったり変形したりしやすく、時間の経過と共にこぶが数珠つなぎのよう増えてしまい、皮膚の表面からは蛇行した静脈がはっきり浮き出て見えるようになるのです。

ありふれた病気でありながら誤解も多い下肢静脈瘤

今回の記事の中で紹介した調査結果では「下肢静脈瘤の症状に該当していながら、下肢静脈瘤がどのような病気かあまり理解していない人」が過半数を占めているというデータも公開されています。

また「日常生活の邪魔にならない」としながらも、実際には何らかの不快感を伴って生活の質が低下している人も少なくないようです。

下肢静脈数は日本人の10人に1人がかかるありふれた病気ですが、その割に正しく理解している人はそれほど多くなさそうです。

治療を急がなければならなかったり命に関わったりするような病気ではありませんが、一度発症すると治らないので、正しい知識を持って発症しないように気を付けたいですね。

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