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耳鳴りは鼓膜が破れたサイン?鼓膜が破れる原因と再生可能な対処法

耳をおさえる女性

耳が音を感知する、一番最初の器官が鼓膜です。ですので、鼓膜が損傷すると耳が聞こえにくくなります。例えば耳かきを突っ込みすぎて鼓膜を損傷した場合、本人にも自覚があるのですぐにお医者さんに出掛けるでしょう。

しかし、意外な原因で鼓膜を損傷することがあります。例えば風邪をひいている時に、強く鼻をかんだことが原因で鼓膜を損傷することもあるんですよ。

鼓膜は皮膚や粘膜で構成された、厚さ0.08mmくらいの膜です。皮膚や粘膜ですから、破れても簡単に再生します。しかし、破れ方が大きいと再生しにくいのは皮膚の怪我と同じです。早く手当てしないと再生できなくなるかも知れません。

鼓膜が破れるのは外からの力によるもの

例えば中耳炎などで炎症が起こって膿が溜まり、それが悪化すると鼓膜に穴が開いて、そこから膿が流れだしてきます。そうした病変による鼓膜の損傷もありますが、やはり鼓膜は外からの力で破れることが多いです。

典型的なものとしては、耳かきをしていて、深く突っ込みすぎで鼓膜を傷めたと言うものですね。特に小さなお子さんが近くにいて、ぶつかられたのが原因と言うことをよく聞きます。

鼓膜は破れる時に大きな音を感じその後で耳鳴りが来る

音を検知するための膜が破れるわけですから、その瞬間には大きな音を感じます。しかし、特徴的なのはその後ですね。鼓膜が破れると耳鳴りを伴うことがあります。しかし、もっとも多いのは耳の痛みを感じることですね。

耳に何らかの外力を受けた時、その後で外力を受けた側の耳に次のような症状が一つでも出たら、すぐに耳鼻科を受診して鼓膜の状態をチェックしてもらって下さい。

  • 耳の中に痛みがある
  • 耳が聞こえにくい
  • 耳鳴りがする
  • 耳から出血している
  • めまいが起こる
  • 吐き気・嘔吐が起こる

こうした症状は鼓膜が破れたときの典型的なものですが、出血やめまいなどは鼓膜を破った力によって、さらに奥の器官も損傷していることがありますので、一刻も早く耳鼻科を受診して下さい。

鼓膜が破れた時の耳の聞こえにくさは「耳が詰まった感じがする」と表現されることも多いようですね。

鼓膜の損傷について素人ができる手当はない

怪我をすれば救急絆創膏を巻いたり、大きな怪我であれば止血や副木を使用した負傷部位の固定などと言った応急処置が行われます。しかし、鼓膜が破れたときに一般人ができる応急処置はありません。

救急絆創膏も貼れませんし、血が出てきたからと言って、縛ることができる動脈もおりません。第一、耳から止血を必要とするような出血はまず起こりません。ましてや副木を当てることなんて絶対に不可能です。

ですので、鼓膜が破れたかもしれないと思ったら、清潔なガーゼなどで耳を覆って耳鼻科へ直行してください。耳の穴に何かを入れることは絶対に行ってはいけません。

耳の穴に詰めてほこりなどを防ぐ脱脂綿などだけではなく、耳の中へ傷薬のスプレーを噴き込むことなども、一切行ってはいけません。飽くまで耳たぶを外側から覆って、それを手で押さえるだけにしておいて下さい。

鼓膜が破れても音は聞こえる

耳かきなどによる鼓膜の損傷の場合は片方になりますから、無事な方の耳で音を聞くことはできます。しかし、気圧の変化などによって両耳の鼓膜が同時に破れても、全く聞こえなくなるわけではありません。

ただ、非常に聞こえにくい状態にはなりますので、そうした人に「病院に行こう」と言ったような言葉をかける際には、頭をくっつけて話して下さい。向き合わなくても、後頭部同士でもOKです。

これは骨伝導と言って、骨を通って直接内耳に音を伝えるルートがあるからなんです。自分の声は口から出て耳から入ってくるルートだけではなく、声帯から頭蓋骨経由で内耳に届く空気を経由しないルートもあるのです。

頭をくっつけると、この頭蓋骨を響かせている音が相手の頭蓋骨に伝わって、そこから相手の内耳に届きますから空気を伝わる音を必要としない伝音ルートが確保できます。

実際に、この骨伝導を利用したヘッドセットや補聴器と言うものも存在してるんですよ。晩年耳が聞こえなくなったベートーベンもこの現象を利用して作曲していたと言われています。

鼓膜の破れた付近で出血が固まって、治療に手間がかかることもありますが、それでもお医者さんに行くまでは触れてはいけません。鼓膜の状況を正確に観察しながらでないと正しい治療ができないのです。

鼓膜が破れる原因は直接型と介在型がある!耳掃除などの直接型とは

鼓膜が破れる原因は、耳かきなどで直接鼓膜をつき破ってしまう直接型と、耳に強い圧力がかかることで鼓膜が破れる介在型があります。

最も多いのは耳かきによる直接型ですが、鼓膜が破れたのに気づきにくい介在型には注意しておく必要があります。

小さな子供がいる部屋で耳かきをしない

鼓膜を破ってしまう一番の原因は耳掃除です。そして、それには多くの場合他の人が関係しています。普通に綿棒や耳かきで耳を掃除している際に、自分だけで鼓膜まで突き破ってしまうほど奥までいれる人はそんなにいません。

ほとんどの場合、何かのトラブルで予想外に奥まで突き入れてしまったと言う事故で鼓膜を破ってしまっているのです。

もちろん、耳掃除中にくしゃみをしたとか、耳かきを持った手の肘をついて掃除していて、姿勢を変えたはずみで奥に入ってしまったとかの事例がないわけではありません。しかしそれらは少数派です。

もっとも多いのは、耳掃除中に子供が飛びついてきたという事故です。ですので、同じ部屋に子供がいる時は絶対に耳掃除をしないようにしましょう。

部屋に子供が入ってきたら、すぐに耳から綿棒や耳かきを抜いて下さい。また、まれに近くを通った大人にぶつかられて、と言うケースもありますので、近くに人がいる時の耳掃除は危険だと思っておいた方が良いかもしれませんね。

業務上の意外な事故で鼓膜が破れることがある

例えば、金属加工を行っている工場で、焼けた鉄粉が飛んできて耳に入り、鼓膜が破れたという事故が報告されています。

これはめったにない偶然だとは思いますが、細かい飛来物による負傷を防ぐために、長袖の作業服と安全眼鏡を義務付けられている作業環境では、耳を保護するものもあった方がいいですね。

目に比べれば、作業する場所に正対しているわけではないので、少しは危険性が減るとは思いますが、そうした業務に就かれている方は意識しておいて下さい。

鼓膜の近くにまで異物を突っ込んでいる耳掃除が一番危険なのは言うまでもないことかもしれませんね。

介在型の原因はスポーツと暴力に…平手打ちは意外に危険!

介在型と言うのは、鼓膜に直接何かが触れたことで鼓膜が破れるのではなく、鼓膜に強い気圧がかかることで破れてしまうと言うものです。

耳は外側から見た場合、鼓膜で行き止まりになっている穴です。ですから、穴の入り口である耳たぶ側から叩かれると、空気の逃げ場がないため、最も薄い部分である鼓膜が破れてしまうのです。

コンタクトスポーツでは鼓膜が破れる事故は多い

身体同士が直接接触するスポーツをコンタクトスポーツと言います。格闘技はもちろんですが、サッカーや野球でも相手の選手と激しくぶつかることがありますね。

こうした際に耳が何かに当たって鼓膜を損傷することは割合多く見られます。それだけではなく、コンタクトスポーツではないバレーボールでも、耳にボールが当たって鼓膜を損傷することがあります。

鼓膜だけに注目した場合、安全と言えるのはバドミントンやテニス、卓球のようなものでしょうか。しかし、絶対安全と言うことを考えるとスポーツは成立しません。

基礎体力をしっかり鍛えて、危険なものから身を守る運動神経を磨くことで様々なリスクを遠ざけることができると言えるでしょう。

また、こうした介在型の鼓膜損傷は、耳かきを突っ込んだといった直接型の鼓膜損傷より損傷範囲が狭く回復も早いことが多いので、過剰に心配する必要はありません。

平手打ちは暴力です!鼓膜が破れるとシャレになりません

実は介在型でもっとも多く鼓膜を破っているのが平手打ちなのです。平手打ちで耳に手が当たると、いともあっさり鼓膜は破れます。空気が耳の中に閉じ込められ、勢いよく押し込まれるからです。

子供を叱る時に感情的になって平手打ちをしたとか、大人同士でも感情的なもつれや、酒の席で絡んでくる相手を排除するために平手打ちが登場する場面は少なくありません。

しかし、鼓膜を破ってしまうと文字通り傷を残しますから、特に子供相手に平手打ちをするのは控えましょう。叱られて叩かれたと言うだけならそれほど後を引きませんが、鼓膜が破れるなどして翌日に痛みが残ると確実に心にも傷を残します。

また、大人同士のトラブルでも鼓膜が破れてしまうと傷害事件になりかねません。ですので、できれば他の方法でトラブルを解決するようにして下さい。

お酒の席などで、セクハラおやじが絡んできて、平手打ちしか逃げようがないと言ったシーンでも、2つのことを意識しておいて下さい。それは「指をそろえない」「耳を叩かない」と言うことです。

これだけで平手打ちによる鼓膜の損傷はかなりの確率で避けることができます。

意外な原因!寝ている時の鼓膜損傷

勘の良い方なら「もしかしてアレかな?」と思われたかもしれません。そう、この事故は夏に起こります。寝ている時に、耳元で「プ~ン」と甲高い羽音、蚊ですね。

寝ぼけまなこで、思わずこれをぴしゃりと叩いた時って、狙ってるのは音のした場所ですから、耳を直撃します。幸い寝ぼけているので、それほど正確でも力強くもありませんから、大抵は無事です。

でも、運が悪いと耳の穴を直撃することもあるのです。そもそも、もし耳のところに蚊がいたら、叩いても耳の穴の方逃げ込まれるだけなので意味がありません。

耳元でプ~ンされたら、頬の後ろの方を叩く癖をつけておきましょう。これなら耳は無事ですし、上手くいけば蚊が撃退できます。でも、その場合、潰れた蚊が頬に貼り付いていますから、すぐ拭いて下さいね。

で、そのついでに起き上がって、ワンプッシュ型の蚊取りスプレーでも噴霧しておきましょう。もちろん、自分の顔を叩かないようにするのが一番いいのですよ。

平手打ちにはそれほどの攻撃力はありません。本気でセクハラおやじを退治するなら、グーで殴っ…ちゃダメですよ。暴力は良い結果を生みません。

気圧変化による鼓膜の損傷も無視できない!風邪っぴきにも要注意

介在性の鼓膜損傷は、外部から加わった力によって鼓膜に強い圧力がかかるものでしたが、気圧自体の変化によって鼓膜が破れる場合もあります。その最たるものが爆発です。しかし、私たちは普段爆発などとは縁のない生活を送ることができていますので、これは心配しなくてもいいでしょう。

これは想像になりますが、海外で起こっている爆破テロ事件では死者ばかりが報道されますが、多分その何十倍、何百倍も多くの人数が鼓膜を損傷していると思われます。

爆発については職業性のものなので安全は確保されている

例えば自衛隊と言う、大型銃器や大砲を扱う職業では発射の際の衝撃で鼓膜を傷める可能性はあります。ですから、おそらく適切な装備と訓練で鼓膜の損傷を防ぐようにしているのでしょう。

射撃を行う警察官や自衛隊員も、室内のシューティングレンジではヘッドホン型のイヤーマフで音響障害や鼓膜損傷を防いでいます。

鼓膜をやられるほど近くで爆発させることはないと思いますが、発破作業を行う人たちも防塵マスクとともにイヤーマフなどの耳栓を着けることが義務付けられています。

ダイビングと風邪ひきに注意

風邪を引くと、何んとなく耳が詰まったような感じになることがありますね。これは耳と鼻をつないでいる耳管が腫れたり詰まったりしているために起こっている現象です。

こんな状態の時にダイビングをすると、水圧で鼓膜が破れることがあります。

ダイビングをしている際に、必ず行うのが耳抜きです。これは耳管を通じて中耳の気圧を調整することで、外耳側との気圧を同じにしている作業です。これが上手くできないと鼓膜を損傷することがあります。

風邪が治ったと思っていても、ダイビングをしている時に耳抜きが上手くできないと感じたら、鼓膜が痛くなる前にゆっくり浮上して、体調が戻るまではダイビングをお預けにしましょう。

また、耳管が通っている時に、鼻を強くかむと中耳側の圧力が上がりすぎて鼓膜を損傷することがあります。鼻をかむときは片方ずつゆっくりかんでください。

鼻をかんでいて、突然大きな音がしたり耳が痛くなったりしたら、すぐに耳鼻科に出掛けましょう。多分鼓膜を傷めていると思われます。

旅客機には与圧装置と言って高高度を飛ぶ時にも一定の気圧が保たれるようにする装置が積まれています。まれにこの装置の故障で客室内の気圧が下がりすぎるトラブルが起こることがあります。

天井から酸素マスクが降ってくると言うような時ですね。これが原因で鼓膜が破れたと言う例もごくわずかですが存在していますので、注意しておきましょう。

鼓膜の治療は経過観察から手術まで重症度に応じて行われる

先にもお話しした通り、鼓膜は皮膚や粘膜などで構成された膜ですから、破れたらすぐに再生が始まります。最初は皮膚組織から再生されますが、その破れ方や治り方によってはうまく再生できないときもあります。

そうした場合は、少し手を加えて再生を促してやるなどの方法が採られます。鼓膜の破損度合いがひどかったり、鼓膜以外に損傷が及んでいる場合には手術対応になる場合もあります。

小さな損傷である場合には経過観察が一般的

鼓膜が破れてしまった場合、お医者さんは耳の中を確認して、外耳道についている耳垢や血液の固まったものを取り除き、破れが大きくなければ、そのまま経過観察にされることが多いでしょう。

たいていの場合、3週間から1か月で鼓膜は再生します。特に薬を必要としないこともありますし、予防的なお薬の投与がある場合もあります。

また、ある程度破れが大きい場合などは、再生が上手く行かない時があります。そうした場合は、鼓膜の破れた場所を少し加工して、皮膚を覆うためのフィルムなどで鼓膜を覆うという対応が採られることもあります。

これによって、鼓膜の再生がスムーズに行われるようになります。加工と言ってもいわゆる手術ではなく、耳の穴から器具を入れて、破れた断面を加工するだけです。

感染症が起こると治療に手間がかかる

鼓膜が破れているということは、外耳側から中耳に細菌感染が非常に起こりやすくなっているということです。

ですので鼓膜損傷の治療を行っている時は、特に耳の中に感染の原因となるものが入らないように注意しましょう。

一番危険なのは洗髪ですね。できれば食品包装用ラップなどで耳を覆って、絶対に水が入らないように工夫するなどの対策を行ってください。

また、蒸れることも危険なので、洗い流したらすぐに外して、清潔なガーゼなどで耳の入り口をぬぐい取りましょう。

鼓膜以外に損傷が及んでいた場合は手術もありうる

特に耳かきを突っ込んでしまったと言うような強い力が加わると、鼓膜より奥に障害が及ぶ場合があります。

鼓膜はその中耳側に耳小骨と呼ばれる3つの骨が組み合わさった、機械的な音響増幅装置がついています。鼓膜の振動は、てこの原理で働くこの耳小骨の動きによって、数十倍に増幅されて内耳に伝わります。

そして、内耳ではその振動を電気信号に換えて脳に送るという働きを持っています。この耳小骨が脱臼したりずれたりしてしまうということが、鼓膜が破れたときに起こることがあります。

ずれたままでも機能が維持できたり、自然に元の位置に戻りそうな場合は経過観察になりますが、難聴がもたらされるような時は手術で元の位置に戻す必要があります。

耳鼻科のお医者さんの説明をよく理解して、治療に臨んでください。

耳の中の骨ですから、名前の通り耳小骨は小さいものです。耳かきや綿棒の衝撃で簡単に脱臼したりずれたりするんですよ。

耳かきをしなくても耳垢はたまりにくい

さて、このように鼓膜と言うものは割合簡単に破れ、簡単に再生するものなのです。そして、再生しにくい大きな損傷や、耳小骨損傷などは耳かきが原因で起こっていることが多いようです。

耳の中は、奥から外へとベルトコンベアーのように垢を押し出してくる働きがあります。ですので、耳の入り口付近を常に清潔にぬぐい取っておけば、耳の奥を掃除する必要はないのです。

無理に奥の方を掃除すると、そうした機能に傷をつけてしまって、かえって耳垢が溜まる原因になります。そして、耳の入り口付近をきれいにしておかないと、押し出されてくる働きが詰まってしまいます。

指で拭える範囲を清潔に保つだけでいいんですよ。それならば鼓膜を傷つけてしまう心配もありません。耳も身体の大事な感覚器官の1つです、大事にしましょうね。

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