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αリポ酸で低血糖に!?サプリメントにだって副作用の恐れはある

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α-リポ酸はテレビ番組で紹介されたこともあり、ダイエットやアンチエイジングに効果があるサプリメントとして人気があります。

サプリメントは薬ではないため、薬を服用したときに起きるような副作用については心配していない人も多いでしょう。しかし、サプリメントなら全く副作用が起きないというわけでもありません。

実はα-リポ酸を摂ることで、ごくまれに低血糖になってしまうことがあるのです。このことについて、詳しくみてみましょう。

α-リポ酸は体の中でも作られるビタミン様物質だけど…加齢とともにその量は減ってしまう

α-リポ酸は「ビタミン様物質」と呼ばれます。発見された当時は「ビタミン」に分類されたこともあったのですが、現在は「ビタミン様物質」として扱われています。

「ビタミン」とは「人が健康でいるために必要不可欠な物質であるのにも関わらず人の体内で全く作ることができない、もしくはわずかな量しか作ることができないために食べ物などから摂取しなくてはいけない物質」として定義されます。

α-リポ酸の場合、その後の研究によりヒトの体内で作り出せることがわかりました。そのために「ビタミン」ではなく「ビタミン様物質」の扱いに変わりました。

その他、ビタミン様物質と呼ばれるものはコエンザイムQ10などもあります。

ただ体内で作ることはできるものの、その量は年齢とともに減ってきてしまいます。食べ物にも含まれているのですが、食事から摂れる量はあまり多くありません。そのようなことから、サプリメントで摂ると良いと宣伝されるようになりました。

α-リポ酸が含まれる食べ物は以下のようなものです。

  • 牛や豚のレバー、心臓、腎臓
  • ほうれん草
  • トマト
  • じゃがいも
  • ブロッコリー  など

ただし、含まれている量はどれも多くはありません。

α-リポ酸はエネルギーを生むために欠かせない存在!そして他にも効果が…?

α-リポ酸は全身の細胞の中の「ミトコンドリア」に存在しています。ミトコンドリアは生きていくために必要なエネルギー生み出している場所です。

α-リポ酸は、ミトコンドリアがエネルギーを生み出す働きを助けるという重要な役割をしています。α-リポ酸がなくては、ミトコンドリアはスムーズにエネルギーを生み出せなくなってしまいます。

他にもα-リポ酸には抗酸化作用や抗糖化作用があります。

抗酸化作用により、細胞を傷つけ老化や生活習慣病を引き起こしてしまうとされる活性酸素を除去することができます。その力はビタミンCやビタミンEの抗酸化力よりも強いとされます。

抗糖化作用とは糖とタンパク質とか結びつくのを抑える働きです。糖とタンパク質とが結びついたものはAGEsと呼ばれ、これも老化の原因になると言われます。α-リポ酸はこのAGEsができるのを抑えます。

そしてα-リポ酸には以下のような効果があるとされています。ただ中には、ヒトで本当に効果があるという証明がされていないものもあります。

疲労回復の効果

α-リポ酸は、ミトコンドリアがエネルギーを効率的に生み出すためになくてはならない存在です。α-リポ酸が十分にあれば、エネルギーをしっかり生み出せて疲れにくくなります。

また抗酸化作用によって活性酸素を除去することで、疲労に負けない体にしていってくれます。活性酸素はストレス、紫外線、喫煙などが原因で増えるとされます。そして細胞を傷つけて、体に様々な問題を起こします。

例えば活性酸素は動脈硬化や糖尿病などの生活習慣病を引き起こしたり、ガンの原因になるとも言われます。他にも肌のシミ、シワ、そして白内障などにも関係しているとされます。

そんな活性酸素が除去されていくことで、疲労に負けないで病気にも強い体を作っていけるのです。

美肌の効果

活性酸素は、肌にシミやシワなどを作ってしまう原因のひとつとされています。また糖とタンパク質が結びつく糖化も、ハリや弾力を失わせて肌の老化を進めてしまう原因と考えられます。

α-リポ酸には抗酸化作用や抗糖化作用があります。それによってシミやシワを防いだり、肌のハリや弾力を保たせてくれたりします。そうして肌の老化を抑えて、美肌を維持してくれるのです。

糖尿病を予防する効果

α-リポ酸には血糖値が高くなり過ぎないようにコントロールしたり、糖尿病の合併症である神経障害や網膜症を予防する効果があります。

食事をすると血糖値は上昇しますが、そこにインスリンが働くことで徐々に安定してきます。しかしインスリンがうまく働かなくなると血糖値はなかなか安定せず、高いままになってしまいます。これが糖尿病です。

血糖値が高くなっていても、最初のうちは自分で気になるような症状は特にありません。しかしその状態が続いていくことで神経に障害が起きてしびれが出たり、目の網膜に問題が起きて視力が下がったりといったことが出てきます。これが糖尿病の合併症です。

そのような状態を防ぐのがα-リポ酸です。α-リポ酸は糖質の代謝をスムーズに進める働きがあります。食事から取り込まれた糖質はα-リポ酸の働きによって効率良く分解され、うまくエネルギーとして使われていくようになるのです。

糖質がうまくエネルギーとして使われていくことで、血糖値は上昇し過ぎないようにコントロールされます。つまり糖尿病を予防してくれるのです。また血糖値が高い状態が続くことで起きていた合併症の予防にもなります。

実際、ヨーロッパでは糖尿病の治療薬として使われているようです。

ダイエット効果

テレビや雑誌などで話題のα-リポ酸の効果と言えば、ダイエット効果でしょう。年齢とともに体内のα-リポ酸は減少してきてしまうため、それをサプリメントで補うことで脂肪燃焼力をアップさせて中年太りにも効果があると言われています。

ただこれについては残念ながら、ヒトでのきちんとした研究結果が出ているわけではありません。

実験室内で動物などを使った実験では、確かに肥満を防ぐ効果があることがわかっています。エネルギーの消費量が増えたり、食欲が抑えられたりすることで体重が減ったりといった影響があったようです。

ただしこれらの論文は、ヒトでの実験結果ではないのです。そのためα-リポ酸で本当にダイエット効果があるのかどうかについては、まだ証明できていません。

しかし!ごくまれに低血糖を起こすこともある!副作用で現れる症状とは

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α-リポ酸はヒトの体内でも作り出すことができる物質です。そのため通常の摂取目安量を守っていれば、ほとんど副作用が出る恐れはなく安全だろうとされています。

まれに以下のような症状が出てしまうことはあります。

  • 気持ちが悪くなる
  • 吐き気がしたり、吐いてしまう
  • 頭痛
  • 皮膚のかゆみ

そして知っておいてほしいのは、ごくまれに重大な副作用である低血糖発作を起こしてしまうことがあることです。低血糖発作とは、血糖値が下がり過ぎて冷や汗、手の震え、めまいといった症状が起きてしまうことです。

特定の白血球の型を持つ人は、低血糖の恐れあり

糖尿病の治療のために血糖値を下げる薬を飲んでいたりインスリン注射を行っていたりする場合には、薬が効き過ぎて血糖値が下がり過ぎ、低血糖発作を起こしてしまうことがあります。

しかしそのような薬は何も使っていないのに、低血糖発作を起こしてしまう人がいるのです。なぜなのでしょうか。

実は特定の白血球の型を持っていると、α-リポ酸によって低血糖を起こしてしまう可能性があることがわかってきました。ある型の白血球を持った人がα-リポ酸を使うと、低血糖発作を起こしてしまうようなのです。

この型の白血球を持つ人は、SH基という構造を持つ薬物によって低血糖を起こしやすくなっています。SH基を持つ薬物が体内に入ると、血糖値を下げる作用のあるインスリンに影響を与えて、低血糖発作を起こしてしまうのです。

一言に白血球と言っても、その型はいくつかに分けることができます。この型を調べることによって、どのような病気にどの程度かかりやすいかといったこともわかるようになってきています。

低血糖発作は、特に日本人が起こしやすい

α-リポ酸によって低血糖発作を起こしやすい白血球の型は、東アジア圏の民族に多いことがわかっています。この型を持つ人は欧米人では1%未満なのに対し、日本人は408%もいるとされているのです。

そしてこのような形の低血糖発作は、特に日本で多く報告されています。この特定の白血球の型を持つ人が、日本人に多いためでしょう。

ただしこの白血球の型を持つ人が全て、α-リポ酸などで低血糖を起こしてしまうのかどうかについてはまだわかっていません。

こんな症状があれば要注意

α-リポ酸による低血糖発作を起こす恐れのある人が日本人に多いとは言っても、実際にそのような症状を起こしてしまったという例が多いわけではありません。ですので、このことについて心配し過ぎる必要はないでしょう。

ただしもしα-リポ酸を利用していてこのような症状があった場合には、すぐに中止するようにしてください。

  • 冷や汗
  • 手足の震え
  • めまい
  • 激しい空腹感
  • 意識がもうろうとする  など

このようなことがあればすぐに中止し、病院へ行きましょう。そして必ず、α-リポ酸を利用していたことを伝えるようにしてください。

またもしもこのようなことがあったとしても、α-リポ酸を中止したりなどすれば症状は安定します。もとの健康な状態に戻りますので、心配しないでください。

医師にはサプリメントを飲んでいることを必ず伝えよう

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医療機関を受診した際には、α-リポ酸を飲んでいることを必ず伝えて下さい。薬によっては一緒に飲むと効果に影響が出るものもあるため、注意しなくてはいけないことがあります。

糖尿病治療薬

α-リポ酸は血糖値を下げることがあります。そのため糖尿病のために血糖値を下げる薬を飲んでいる人がα-リポ酸を飲んでしまうと、血糖値が下がり過ぎてしまう恐れがあるのです。

一緒に飲むことでどのくらい影響が出るかについては、まだはっきりしていないこともあります。ただα-リポ酸を利用しているということを、必ず医師や薬剤師に伝えるようにしておいてください。

ガン治療薬

α-リポ酸には抗酸化作用があります。抗酸化作用のあるものは、ガン治療薬の効果を弱めてしまうかもしれないという研究結果があります。

一緒に飲むことによる影響についてはまたわかっていないこともありますが、α-リポ酸を飲んでいるということは必ず伝えるようにしてください。

医療機関を受診した時には、他で何か飲んでいる薬があるかどうか聞かれるでしょう。このとき、他の病院でもらった薬だけでなくサプリメントのことも必ず伝えましょう。

サプリメントは薬ではありませんが、場合によっては薬の効きめに影響を与えてしまうこともあります。また思いがけない副作用を起こしてしまうこともあります。

たかがサプリメントだからと思わずに、使っているものは全て伝えるようにしておきましょう。

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