健康生活TOP サプリメント 偏食の子どもにはサプリメントが必要?子どもの健全な食生活とは

偏食の子どもにはサプリメントが必要?子どもの健全な食生活とは

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手軽に栄養補給できるサプリメントは、大人だけでなく子どもの間にも浸透しています。

子どもにサプリメントを与えるのは早過ぎる?それとも子ども用のサプリメントなら安心して積極的に使ったほうが良い?子どもにサプリメントを与えるデメリットと子どもの健全な食生活について考えてみました。

意外ですか?現代では15%の子どもがサプリメントを利用しています

ドラッグストアに行ったりインターネットの情報を見たりしていると、いかに多くのサプリメントが世の中に存在しているかが分かります。

健康に関心を持つ人が増えた近年では、大人の6割以上にサプリメントなどの健康食品を利用した経験があるといわれています。

また子ども用のサプリメントも販売されており、子どもでもおよそ15%がサプリメントなど健康食品を利用したこともがあるといわれています。サプリメントは健康効果が期待できる食品なのですが、

  • 過剰摂取による副作用
  • 安全性の低い製品を利用したことによる健康被害
  • 実際には宣伝ほどの健康効果がない

といったトラブルが起こりやすいこともよく知られており、大人も子ども上手にサプリメントと付き合っていかなければなりません。

子ども用のサプリメントなら安心?しっかりしたデータがないデメリット

小さい子どもは、野菜・きのこ類・魚の好き嫌いが多いものですが、ビタミンやミネラルが豊富に含まれているので、できればきちんと食べてもらいたいですよね。

我が子の偏食が激しく、栄養不足のせいで「成長に影響が出るのは」「病気にかかりやすくなるのでは」と心配する親御さんの気持ちも分かります。子ども用のサプリメントがあると、偏食の多い子どもの親御さんも安心でしょう。

しかし子どもの栄養不足をサプリメントが解決してくれるかと言えば、そうとも言いきれません。

確かに栄養素にはそれぞれ効能があるのですが、子どもがサプリメントから摂取した場合の栄養素の有効性や安全性については、科学的根拠がはっきりしていないのです。

「○○が△△の症状を改善する」といった効能のほとんどは、大人を対象に研究して得られたデータで、子どもを対象に得たデータはまだ少なくなっています。

全ての製品に該当することではありませんが、子ども用に製造されたサプリメントでも、「期待するような効果が出ない」「健康被害が出る」といったことが起こる可能性あります。

こういったサプリメントのデメリットも理解した上で、子どもに利用するかどうかを判断していただきたいと思いますね。

偏食でもサプリメントが必要ない子どももたくさんいます

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では子どもの偏食が気になる場合、どう対処すれば良いのでしょうか?

そもそも小学生以下の年齢なら好き嫌いの多いことは珍しくありませんし、多少好き嫌いがあっても栄養不足がすぐに健康に反映することはないので、それほど心配する必要はないのです。

むしろ、親がCMや口コミの情報に影響され、栄養が不足していない子どもにまでサプリメントを与えているケースも少なくありません。

実際に1~6歳の子どもの栄養素で、1日の平均摂取量のデータと1日に必要な推奨量の一例を比較してみると、

  • カルシウム…1日の推奨量350~600mgに対し平均して505mg摂取
  • 鉄…1日の推奨量4.5~6.5mgに対し平均して5.5mg摂取
  • ビタミンA…1日の推奨量350~450mgに対し平均して597mg摂取
  • ビタミンC…1日の推奨量35~55mgに対し平均して100mg摂取
  • ビタミンD…1日の推奨量20~40mgに対し平均して 7.8mg摂取

(平成20年国民健康・栄養調査報告第1部 栄養素等摂取状況調査の結果/1人1日当たり、食品成分表2015(女子栄養大学出版部)P22~P27 策定した食事摂取基準(1~7歳) より)

となっており、中にはビタミンDのように明らかに不足しがちな栄養素はあるものの、現代っ子は全体的に栄養素が摂取できていることが分かります。

さらに市販の加工食品やお菓子には栄養強化されている製品も多いので、特に意識して健康食品を利用しなくても上記のデータより栄養素を多めに摂取できている子どもも多いことが考えられます。

ですから実際には、サプリメントを与える必要のない子どもが多くなっているのです。

ただし栄養補給が必要な場合もあるので医師に従って

ただし中には、食品アレルギーによる食事制限や極端な偏食などの事情から栄養素が欠乏し、成長不良やくる病などの病気を引き起こす子どももいます。

子どもの発育や体調に問題のある場合は素人判断でサプリメントを利用しないで、必ず病院で適切な治療を受けさせ、医師の指示に従って処方された栄養剤を利用するようにしましょう。

サプリメントですこやかな心身は育たない

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またサプリメントの機能性が高かったとしても、子どものすこやかな成長には適していません。

なぜならサプリメントには、食事のような「おいしい」「いい匂い」「楽しい」「熱い・冷たい」などの感覚がなく、子どもの食育に貢献できないからです。

不足しがちな栄養を味気ないサプリメントで補給する前に、楽しくおいしい食事(料理の見た目や雰囲気など)を工夫し、好き嫌いを少しずつなくすことから始めましょう。

また食材(味、におい、食感、旬、どうやって作られているのか、など)に興味を持たせ、さまざまな食材に親しんでもらうことが、子どもが成長した後の健全で豊かな食生活を作ることになります。

健康食品がダメというわけではない

もちろん健康食品がダメというわけではなく、適度に使うのもひとつの手ではあります。

その場合、信頼できるメーカーの製品を厳選するようにし、サプリメントの機能に頼り過ぎない、健康食品を使っているから安心だという過信をしないことが必要です。

また子どもの好き嫌いに関しても「そのうちに食べられるようになるわ」と大らかな気持ちで見守ってあげることをおすすめします。

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