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ダミアナのハーブティーやサプリに痩身や強壮の効果はある?

damiana supplement

ダミアナと言うハーブがあります。ハーブティーに興味のある人ならご存知なんじゃないでしょうか。いわゆる強壮剤的な効果を期待されることもあるようですが、頭痛などに対する鎮痛効果や抗うつ・抗不安効果が謳われることもあります。

その他、発汗作用や利尿作用をもって「ダイエットハーブ」に加えられていることも見受けられますね。でも、日本では未承認の医薬品の原料として扱われますので、これを食品に入れて販売することはできません。

ダミアナは厚労省によってサプリへの混入が報告されたハーブ

Turnera diffusa-damiana
(damiana)

ダミアナ自体はアメリカでは特に問題視されることのないハーブですが、日本では「専ら医薬品として使用される成分本質 (原材料) 」、つまりお薬の原料として扱われるため、食品やサプリに入れて販売することができません。

もちろん海外からの輸入でも、食品やハーブティー・サプリと言う名目ではNGで、個人使用目的の医薬品として一定量以下の輸入が認められているだけです。

ダミアナはコカ・コーラの生みの親も研究していたハーブ

study pemberton

コカ・コーラを発明した19世紀の薬剤師、ジョン・ペンバートン氏は、退役軍人のうつ病や薬物依存症、女性の神経症などの薬としての飲み物を研究していました。

「ペンバートンのフレンチワイン・コカ」として知られたお酒は、その特効薬としてもてはやされたのです。そのお酒はコカの葉・コラの実・ダミアナの葉を含むもので、のちに禁酒法施行後に生まれたコカ・コーラの原型になったものです。

ただ、最終的にコカ・コーラに引き継がれたのはコラの実の有効成分であるカフェインだけになりましたから、ダミアナはコカ・コーラには入っていません。

日本ではダミアナは医薬品として取り扱われる植物

医薬品として指定されている物質は食品として販売することができません。当然の話ですよね。

そして、法律の規定は医薬品として承認を受けたもののほか、いくつかの条件に当てはまるものを医薬品と同じ扱いにして食品に入れてはならないと定めています。

  • 原材料が「専ら医薬品として使用される成分本質(原材料)リスト」に掲載されている物
  • 病気が治るなどの効果効能を謳っている物
  • 医薬品と似た形状(アンプルなど)をしている物。ただし「食品」と明示された錠剤等は除く
  • 用法用量が医薬品的であるもの(食前・食後の指定など)

このうち、ダミアナは「専ら医薬品として使用される成分本質(原材料)リスト」に掲載のある植物です。そして、このリストに載っているものは、医薬品として使用されているものの他、次のようなものが指定されています。

(抜粋)

動植物由来物(抽出物を含む)、化学的合成品等であって、次のいずれかに該当する物。ただし、一般に食品として飲食に供されている物を除く。

1 毒性の強いアルカロイド、毒性タンパク等、その他毒劇薬指定成分に相当する成分を含む物(ただし、食品衛生法で規制される食品等に起因して中毒を起こす植物性自然毒、動物性自然毒等を除く)

2 麻薬、向精神薬及び覚せい剤様作用がある物(当該成分及びその構造類似物(当該成分と同様の作用が合理的に予測される物に限る)並びにこれらの原料植物)

3 指定医薬品又は処方せん医薬品に相当する成分を含む物であって、保健衛生上の観点から医薬品として規制する必要性がある物

なんだか、ちょっと怖そうな内容ですね。でも、アメリカ食品医薬品局・FDAは、GRASと言う「一般に安全と認められる食品添加物」の安全基準合格証を、ダミアナに対して発行しています。

日本の国立健康・栄養研究所も「普通の食品に含まれている量であればおそらく安全だろう」と言う評価を下しています。

ルールを守らない人がいるから困りますが、危険性や安全性をしっかり理解した上で、法律にのっとって医薬品として個人輸入したものであれば、それほど問題のあるハーブティではありませんね。

ダミアナの効果効能は充分なデータがないのであまり期待できない

前に紹介した国立健康・栄養研究所は、「おそらく安全であろう」と言う評価と同時に、「有効性を示す充分なデータは見当たらなかった」ともしています。

さらに、授乳中の女性や、いくつかの病気の治療を受けている患者さんに対しては危険性を示唆していますので、たとえハーブティ程度であっても、避けた方が良い人もおられるようですね。

ダミアナの効果については不明であることが多い

繰り返しになりますが、ダミアナ自体にははっきり確認された薬効はありませんし、一般の食品の他、サプリやハーブティーなどの「食品」に含まれていてはいけない成分です。

しかし、インターネットでちょっと検索してみると、驚くほどの数の販売サイトがヒットします。その内容を見てみると、だいたい方向性は3つに分かれていますね。

1つは医薬品扱いになることをしっかり認識していて、違法にならないよう数量を制限した上で個人輸入を仲介するサイト、あるいは海外からの直販です。これであれば60日分以内であれば問題なく輸入できます。

あとの2つは販売者が知らないのか、知っていて法律を無視してるのかはわかりませんが、いずれにせよダミアナを含んだ製品を「食品」として通販で売っています。

主に謳われている効果効能は「発汗・利尿効果」と「弱い向精神薬的な効果」と言えばいいでしょうか。判り易く言うと

  • ダイエット効果
  • 生殖系の強壮効果

の2つの方向です。

しかし、いずれについてもしっかりした学術的な裏付けは得られていません。

それほどリスクはないが念のため避けた方が良い人もいる

まず、絶対に使ってはいけない人は妊婦さんです。国立健康・栄養研究所は「流産の恐れがあるため使用禁忌」としています。

また、授乳中の安全は確認されていないので避けた方が良いと言うことです。さらに、いろいろな医薬品との相互作用や、病気を悪化させる可能性も指摘されています。

糖尿病のお薬と相互作用を起こす可能性があるので、糖尿病薬を使用中の人は注意が必要です。お薬の効きを悪くするのか、強くし過ぎてしまうのかは明らかにされていません。ですので、糖尿病薬を使用中の人はダミアナを避けましょう。

エキスを200g以上摂ると、破傷風にかかった時のようなけいれんや、狂犬病・ストリキニーネ中毒に似た発作を起こすことがあるとされています。

しかし、エキスにしたものとしては異常と言っていいくらい多い量ですので、滅多にこんな量を摂る人はいないでしょうから、この症状については特に心配ありません。

中枢神経抑制薬との相互作用も懸念されていますので、パーキンソン病やアルツハイマー病の人は使わない方が良いとされています。さらに、ホルモン受容体に作用する物質ですので、乳がんの既往のある人は摂らないようにして下さい。

また、人によっては幻覚を見ることがあるかもしれませんので、精神病にかかっている人やその疑いのある人、薬物依存の既往のある人などは使ってはいけません。

リスクとベネフィットを比べてみるとあまり良くないかもしれない

単純にリスク(摂取した場合、身体や精神が受ける悪い影響)とベネフィット(摂取したことによって、身体や精神が受ける好ましい影響)だけを比べた場合、決してお得な感じではありませんね。

でも、特に心や体に異常がない人であって、ダミアナを配合したハーブティの味や香りがお好きならば、制限する必要はないでしょう。もちろん合法性に鑑みれば、医薬品として個人輸入しそれをハーブティーとして飲む場合に限られますが。

どんな食べ物であっても、それを摂らない方が良い人や、摂った時のリスクと言う物は存在します。ですので、そうしたリスクを抱えない人が嗜好品として摂る分には何の問題もありませんから、美味しいハーブティとして楽しんで下さい。

注意してほしいのは、いわゆる「ブレンド・ハーブティー」にダミアナが含まれていることがあると言う事実です。ダミアナが入っていることに気付かず、カフェインレスのお茶として妊婦さんが飲んだりしたら大変ですね。

こうしたブレンド茶は、必ず配合成分を確認してから飲む習慣を身に付けて下さい。

ブレンド・ハーブティーの実際

ブレンドされたハーブティーの実際を見てみましょう。これは実際にアメリカ国内で販売しているサイトです。日本への輸出は行っていません。

BLUES TEA from Mountain rose hrebs
Mountain rose hrebs「BLUES TEA」

大まかに内容を紹介します。

商品名:ブルース・ティー

概要:気分が落ち込んだ時に、明るい気分にしてくれます。毎日飲んでも効き目が穏やかな、古くから使われている配合です。

(中略)

内容物:ネトルの葉・セントジョーンズワートの葉・ダミアナの葉・スペアミントの葉・バレリアンの根・ステビア(すべて有機栽培)

このように、規制されていない国でのハーブティーにはごく自然にブレンドされていることがありますので、輸入品のハーブティー、特に効能に

  • ムード
  • 気分
  • mood

と言う単語が入ったものは要注意ですね。

お茶に薬効を期待するのはあまり良くありません。お茶は味と香りを楽しむ嗜好品なのです。

その味と香りを楽しむことこそがお茶の一番の「効き目」なのですよ。

ダミアナに強壮効果はあるのか?健康的な食生活に勝るものなし

インターネット上には、植物分類についても誤った学名が紹介されているので、ちょっと専門的ですが正しい名前も紹介しておきましょう。なお、標準和名はありませんので、トゥルネラを「ツルネラ」や「ターネラ」としているものもあります。

ダミアナの正式な名前はトケイソウ科トゥルネラ亜科トゥルネラ属ディフューザ種です。一般にはT.ディフューザと呼ばれます。この中の1変種にvar.アフロディージアカと言う物があります。

強引な付会なのか正しい由来なのかもよく判らない

実はアフロディジアが「性欲」を示す単語であるため、この言葉に由来すると思われる学名が付けられているのは、強壮や媚薬的効果があるからだと主張しているサプリサイトもあります。

しかし、本来は基本変種var.ディフューザと、このvar.アフロディージアカを合わせたものがダミアナと呼ばれる物で、海外で売っているものもそれを区別して売っていることはありません。

つまり、ダミアナ自体は変種名まで特定した植物の葉っぱであったりエキスであったりするわけではありませんので、この説はいささか強引なのではないかと思われます。

いわゆる性的欲求を高めるお薬と言う物は、古来より不老長寿と並んで取り沙汰されてきたものではありますが、残念ながら夢のお薬であると言わざるを得ないでしょう。

もっとも効率的な強壮剤は健康的な食生活そのもの

good balance meal

最初にお話しした通り、ダミアナを配合したワインと言う物も存在します。日本でも売っていますが、おそらく取り締まりの対象になるものではないかと思われます。もちろん正確なところは当局に問い合わせなければわかりませんが。

しかし、本当に強壮効果のあるものと言うのは健康的な食生活そのものなのです。血糖値を低く保ち、充分なたんぱく質を摂って適切な体脂肪率と体重を維持することこそが、ほぼ完ぺきな強壮効果を持つものなのです。

古代の人たちが夢見た回春薬に近いものを、私たちは普段食べている可能性だって低くありません。むかしむかしの王侯貴族たちを現代に連れてきて、私たちのしている普通の食事を食べさせたら、一気に若返ってしまうかもしれません。

何か特別なものを一つ身体に入れるより、普段取り入れている物の内容とバランスを整えることこそ、究極のお薬と言えるんじゃないでしょうか。

確かに、ほんの100年前と比べても微量要素については現代の方がはるかに整っています。

私も王様以上の生活をしているのかもしれない!と思えば、それだけで気分が良くなりました…へへへ。

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