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ゴルフ中の突然死の原因は?心臓を守ってゴルフを楽しむために

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ゴルフといえば特に中年以上の男性に人気のあるスポーツですが、近年は若いゴルファーの活躍が注目されたり、楽しみながらダイエットできるスポーツと噂されたりすることから、若い人や主婦の間にも静かなゴルフブームが広がっています。

これは、普段運動しない人や体力のない人でも始めやすい魅力もあるからでしょう。

その反面、ゴルフのプレイ中には突然死が起こりやすいという事実もあるのです。なぜゴルフで突然死が起こるのか?本当は危険なスポーツ?

ゴルフの意外なリスクと、健康的にゴルフをたしなむためのポイントを説明していきます。

ゴルフのようなゆったりとしたスポーツでも突然死危険率が高いの!?

スポーツ事故の死因で多いのがプレイ中の突然死で、主な原因は心疾患・脳血管疾患となっています。中でもゴルフは、他の種目と比べても突然死危険率が意外に高いことが分かっているのです。

スポーツ種目別の年齢別突然死発生数をみてみると、40歳未満ではランニングが最も多く、次いで水泳、サッカー、野球と続きますが、40歳以上ではゴルフが圧倒的に多くなります。

スポーツ種目別の突然死危険率を求めると、特に60歳以上では、ゴルフの突然死危険率はランニング中の危険率のなんと8倍近くになるとされています。

ハードなスポーツが体に大きな負荷を与えるのは納得できます。ところがゴルフは会話や景色をゆったり楽しむ余裕もあり、それほど危険なスポーツには見えません。ゴルフも意外とハードな運動なのでしょうか?

運動の強度を示す基準「メッツ指数」でそれぞれのスポーツのハードさを比較してみると、

  • 11.0 ランニング(188m/分)
  • 7.0 サッカー
  • 6.0 ゆっくりしたジョギング、高強度のウェイトトレーニング
  • 5.0 野球
  • 4.3 ゴルフ(クラブを担いで運ぶ)、速歩
  • 4.0 ラジオ体操、卓球
  • 3.5 ゴルフ(手引きカートを使って)、軽い筋肉トレーニング、軽い体操
  • 2.5 ヨガ
  • 2.3 ストレッチ

(食品成分表2015資料編 P.31(女子栄養大学出版部)より)

となっており、ゴルフは他の種目と比べてもやはり軽めな運動であることが分かります。ゴルフと同じくらいのメッツ指数を持つ日常の動作には、歩行、自転車をゆっくりこぐ、階段の昇降、草むしりなどが該当しています。

このようにゴルフはメッツ指数から見ても、日常の基本的な動作がスムーズにできる人なら誰でも実践できるスポーツといった感じで、健康に害を与えるスポーツのようには見えにくいですよね。

突然死の理由!ゴルフは中高年の脳血管や心臓に負担を与えやすいスポーツだった

では、なぜゴルフはハードなスポーツより突然死が多くなってしまうのでしょうか。

スポーツ中の突然死は、

  • 脳卒中
  • 急性心不全
  • 虚血性心疾患(心筋梗塞・狭心症など)

によって起こっているのですが、若い人の突然死には、アスリートがハードなスポーツをしている最中の急性心不全が多いのです。

対して40代以上の人のゴルフ中の突然死には脳卒中や虚血性心疾患が多くなっており、ゴルフ中に突然死が多いのは「ゴルフが中高年の脳血管や心臓に負担を与えやすいスポーツ」という理由が考えられます。

具体的に中高年のゴルフで突然死が起こる理由を挙げてみましょう。

生活習慣病の人が多いから

そもそもゴルフ人口の多い世代に脳卒中や虚血性心疾患のリスクを持つ人が多いことが挙げられます。

脳卒中や虚血性心疾患のリスクとは、多くの中高年を悩ます生活習慣病(高血圧・糖尿病・脂質異常症・肥満など)です。

彼らは何かのきっかけで脳卒中や虚血性心疾患が起こりやすい状態になっています。また加齢によって生活習慣病が進行しやすいため、60代以上でさらにそのリスクは高くなるのです。

緊張で血圧が急上昇するから

ゴルフ中の突然死は、緊張を伴うセカンドショットの直後に多くなっています。

ゴルフはスコアを競うスポーツのため、プレイ中は緊張も伴います。その緊張が血圧を上げ、脳血管や心臓の血管に強いダメージを与えてしまうのです。

運動不足の人には意外と負担に

また、ゴルフ中の突然死はプレイ開始直後やホールの移動中にも多くなっています。

これも血圧の上昇が関係しており、運動を始めた直後や走ってホールを移動しようとした時にかかる負荷が、血圧急上昇の原因となっています。

運動不足の人ほど急に体を動かした時の負荷が大きく、血圧が急上昇しやすくなって危険です。

冬のヒートショックが危険!

気温の低い時期、暖かいクラブハウスからコースに出た時にはヒートショックに注意を。激しい寒暖差が血管を収縮させ、血圧が急上昇する場合があります。

夏の脱水で血液がドロドロに…

また夏には汗を大量にかきやすく、コースでは体が脱水に陥りがちです。

体内の水分が減って血液の濃度が高くなると、血管が詰まり脳血栓や冠動脈血栓症が起こりやすくなってしまいます。

また汗と一緒にミネラルが失われるので、体内のミネラルバランスが崩れて不整脈が起こりやすくなり、心臓に大きな負担を与える場合もあります。

健康的にゴルフを楽しむために!ゴルフにのぞむときにチェックしてほしい項目5つ

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高血圧や糖尿病など生活習慣病を持っている人・運動不足の人、そして体調が万全でない人(睡眠不足など)は、ゴルフをする時の健康管理をしっかり行う必要があります。

特に、生活習慣病の人は注意してください。高血圧や動脈硬化自体に痛みなどの自覚症状がないので元気に活動することができるため、脳卒中や心疾患のリスクが高いにもかかわらず、つい油断しがちです。

健康的にゴルフを楽しむため、次の注意点を意識して実行してください。

1.準備運動をしっかりと

ゴルフをする前にはストレッチや軽いジョギングを行って、体を運動に慣らしておきましょう。特に運動不足の人は準備運動をしっかり行っておいてください。

2.水分補給もしっかりと

熱中症が起こりやすい時期はもちろん、どの季節でもこまめに水分補給をするようにしてください。体内のミネラルバランスを保つため、スポーツ飲料や塩分を準備するのがおすすめです。

3.気温に対応した服装の準備を

ゴルフを楽しむなら、気候が穏やかで体に負担をかけにくい春と秋がおすすめなのですが、気温が低い時期にゴルフをするなら、防寒対策をしっかり行っておきましょう。

4.アルコールは禁止!

ゴルフ場で食事中にアルコールを取る人もいますが、アルコールの入った状態でゴルフをするのは危険なので控えましょう。

特に汗を大量にかく時期は、アルコールを取ると体内で脱水が起こりやすいので注意してください。

5.体調を万全に整えてから

体調が悪いと、血圧が不安定になったり心臓に負担がかかりやすくなったりします。

睡眠不足、病後など体調が万全でない時はゴルフを控えるか、ゴルフに行く前にゆっくり休んで体調をしっかり整えておくことをおすすめします。

健康的なゴルフもれっきとしたスポーツ!無理せず楽しむことが大切

ゴルフ中は広いコースを歩いて移動するため、楽しみながら有酸素運動を行うことができ、足腰を鍛えたり生活習慣病を予防したりする効果が得られます。またストレス解消の効果もあります。

このようにゴルフはとても健康的です。同時にれっきとしたスポーツでもあるので、意外と負荷が高いことも忘れず無理をせずにたしなむようにしたいですね。

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