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メイクで隠すのはOK?ものもらいができた時の正しいお化粧方法

鏡を見てアイメイクをする女性

「ものもらい」は、目がゴロゴロしたりまぶたが腫れたりして大変です。よく目立つ場所なので人の視線が気になってしまうのが何より切ないですよね。

女性は「メイクでなんとか隠せないかな」と悩むこともありますが、ものもらいができている時のメイクは逆効果なのです。

接客のお仕事をする時やフォーマルな場では、すっぴんというわけにはいきません。ものもらいができた時の適切なメイクについて説明いたします。

ものもらいはありふれた目の病気!麦粒腫の原因と症状は

「ものもらい」とは、まぶたのふちにできるできもののこと。医学用語では「麦粒腫(ばくりゅうしゅ)」といいます。

ものもらいは、細菌に感染することで起こる急性の化膿性炎症です。麦粒腫には2種類あり、マイボーム腺に細菌が感染するものを「内麦粒腫」といい、まつ毛の毛根や汗腺に細菌が感染するものを「外麦粒腫」といいます。

目の断面図のイメージイラスト

外麦粒腫はまぶたの外側の皮膚に、内麦粒腫はまぶたをめくった所の粘膜にできます。

ものもらいの主な原因は、黄色ブドウ球菌の感染です。

黄色ブドウ球菌は、鼻の穴や皮膚に常在するありふれた菌で、健康な時には悪さをすることがないのですが、免疫力が低下している時に何かのきっかけで組織に入り込むと感染して炎症を引き起こす毒性も持っています。

ものもらいは、体調不良やホルモンバランスの乱れなどによって免疫力が低下している時に、不潔な手指で目を触ったり、細菌に汚染されている化粧品やコンタクトレンズを使ったりすることで細菌感染を起こして発症しやすくなります。

ものもらいにかかると次の症状が起こります。

  • 目がかゆくなる
  • 目がゴロゴロする・痛みを感じる
  • まぶたのふちに小さなしこりができる
  • 結膜(白目)が充血する
  • まぶたが赤く腫れる
  • 目やにが出る
  • 化膿し、ものもらいの中心に「膿点」という白い点ができる

そして症状が進むと、まぶたの裏に黄色い膿が溜まって見えたり、目をふさぐほどまぶた全体が赤紫色に腫れ上がってしまったりすることもあります。

まぶたが腫れてしまうとものもらいがよく目立つようになるので、女性は特に人目が気になり、顔を見られるのが憂うつになってしまいます。

ただ、ものもらいは軽症なら自然に治ることもあり、抗生剤入りの点眼薬を使ったり眼科で切開してもらって膿を出してしまえば、数日間で治る予後の良好な病気です。視力低下などの後遺症が残る心配もありません。

なお、麦粒腫によく似た病気に「霰粒腫(さんりゅうしゅ)」があります。 霰粒腫はマイボーム腺に皮脂がつまるためにまぶたのふちが腫れる病気で、細菌の感染が原因ではありません。痛みやかゆみがなければ麦粒腫ではなく 霰粒腫です。

ものもらいは方言

麦粒腫と呼ぶより、ものもらいという呼び名のほうがなじみ深いですよね。ものもらいというのは主に関東地方で使われている方言です。

麦粒腫は地方によってさまざまな名前で呼ばれているので「私はものもらいとは呼ばないわ。」という方もいるのではないかと思います。

近畿地方では「めばちこ」西日本では「めいぼ」東北地方では「ばか」などと呼ばれているようです。私が子供の頃には「めぼいた」と聞いていました。

ロート製薬株式会社の調査によると、全国で最も多く呼ばれている名前は「ものもらい」ということなので、この記事ではものもらいという呼び名を使って説明を進めていきたいと思います。

ものもらいは、ちょっとしたことで誰でもかかるありふれた病気です。

目元は人の視線が集まりやすい場所なのでものもらいができている間は辛いですが、数日で治るのであまり気にしないようにして、少しでも早く治るようにきちんと治療を受けましょう。

困った!ものもらいができている時のメイクはどうすれば良い?

ものもらいができた時に女性が困るのはメイクの問題です。基本的に、ものもらいができた時は患部に何も付けないのが理想。すっぴんにするのが正解です。

ただオフの日ならすっぴんで良いかもしれませんが、仕事上マナーとしてメイクが必要な方はすっぴんにするわけにはいかず、困ってしまいますよね。かといって仕事や学校を休むほどの病気でもありません。上手に目元をフォローして出かけましょう。

メイクがものもらいに良くない理由

患部にメイクをすると、化粧品そのものが皮膚を刺激し、炎症が悪化しやすくなります。

また普段は使っても肌トラブルを起こさない化粧品でも、皮膚に炎症のある時には刺激に対して敏感になっているので、人によっては化粧品に含まれる成分によって普段は起こさないような炎症を起こす場合もあります。

また、メイクやクレンジングをする時に患部がこすれて、物理的な刺激を受けるのも良くありません。

特に、クレンジング剤には皮膚に刺激をもたらしやすい界面活性剤が含まれているので、ものもらいができている時に使うと、炎症が起きたり悪化してしまう可能性もあり、なるべく使いたくない化粧品のひとつです。

オフの日ならすっぴんで過ごせますが、仕事のある日などマナーとしてメイクが必要な時場合位は、なるべく最小限に留めてメイクをしましょう。

メイクをする前に患部を冷やす

メイクをする前には患部を冷やしておきます。冷やすことで毛細血管が引き締まり、腫れや炎症がしずまります。

洗顔後に基礎化粧品で肌を整えたら、メイクを始める前に患部を5分ほど冷やします。

清潔なタオルを氷水に浸して固く絞ったもの、または保冷材をくるんだものをまぶたに当てます。

かゆみや痛みがしずまって気持ち良いですし、炎症をしずめた状態でメイクすることで「ものもらいを隠そう」とつい厚化粧に走ってしまうことも防げます。

ものもらいができたらアイメイクはしない

ものもらいができてまぶたが赤く腫れている時は「いつもよりアイメイクを濃くして、ものもらいが目立たないようにしたい」と思う方もいるかもしれません。

しかし、ものもらいができている時には、アイメイクはお休みしましょう。メイクが患部を刺激して炎症が悪化しやすくなります。

ファンデーションやアイシャドウの細かい粒子が入り込みやすいので良くありません。

アイライン、マスカラ、つけまつ毛のような、まぶたの淵ギリギリにつけるメイクは、マイボーム腺に触れやすいので、ものもらいを刺激して炎症を悪化させる可能性があります。

アイメイク用のリムーバーが必要なしっかりメイクは禁物です。アイメイク用のリムーバーは一般的なクレンジング剤よりも洗浄力が強く、その分肌への刺激が強いので、皮膚に炎症のある時は使わないようにしましょう。

ものもらいの所だけ避けて、その周りは普通にアイメイクするのもおすすめできません。メイクがよれてくると、ものもらいに流れてきて付着しやすくなります。また目元をクレンジングする時に、ものもらいをこすったりクレンジング剤が付着したりして刺激を与えてしまう可能性があります。

患部にファンデーションを付けない

メイクをする時にはファンデーションも患部には付けない方が良いです。

患部だけ肌色が違って見えるのを防ぐため、塗る所と塗らない所の境目はぼかすようにしてください。

全体のメイクも薄めに

ものもらいができている部分だけ何もつけず、ほかの場所はしっかりメイクをすると見た目に違和感が出てしまいます。何もつけない所に合わせて全体のメイクも薄くしましょう。

ファンデーションは薄づけで、眉、チークも薄くします。

リップも薄めの色にすると、全体的にナチュラルな感じになりますが、逆にリップだけいつも使っている色を選べば、視線が口元に向きやすいため、ものもらいが目立ちにくくなります。

石けんで落とせるメイクを

メイクを落とす時に、患部にクレンジング剤が付着すると刺激を受ける可能性があります。ものもらいができている時は、クレンジング剤をなるべく使わなくても良いよう、石けんで落とせるメイクをするのがおすすめです。

例えば、BBクリームの中には石けんで落とせるタイプの製品があります。普段は使わないので持っていないという方も、化粧下地や「すっぴん風メイク」に使えるBBクリームをこの際に購入してはいかがでしょう。ものもらいがあっても安心してメイクができると思います。

紫外線カット剤も石けんで落とせるタイプのものを。患部に厚く塗るのは良くないのでUVカット力が不安な場合は、お出かけ時につばの広い帽子をかぶったり日傘をさしたりして紫外線をダブルブロックしてください。

メイク以外でも注意したいポイント!眼帯やコンタクトはどうする?

メイクで隠す、誤魔化すことに意識がいってしまいがちですが、実はコンタクトにも注意が必要です。

また多くの方が気になっていると思う眼帯について、つける方がいいのか、つけない方がいいのか…悪化しない方法を知っておきましょう。

ものもらいができている時、コンタクトはつけない

度あり・度なしにかかわらず、ものもらいの時はコンタクトは控えます。コンタクトがものもらいを圧迫して、痛みやゴロゴロする感じが増すためです。

またコンタクトの付け外しの際に患部を刺激して炎症が悪化してしまう可能性もあります。 コンタクトそのものに細菌が増殖し、炎症が治りにくくなる場合もあります。

ものもらいに眼帯はしない

眼帯をすればものもらいを隠すことができますが、患部のためにはおすすめできません。眼帯の中は通気性が悪くなって、細菌が増殖しやすくなってしまい、せっかく治療を受けても治りにくくなってしまいます。

受診している方は、眼帯を付ける必要について担当医に確認し、指示に従ってください。

また「ものもらい」という呼び名から、ばい菌をもらって発症するイメージもある病気ですが、ものもらいは他人にうつったり流行したりする感染症ではありません。

そのため、風邪をひいた人がエチケットでマスクをかけるように、ものもらいのある人が眼帯をして患部を保護するような必要もないのです。(他人にうつる眼病は「ウイルス性結膜炎」です。)

眼鏡でさりげなくものもらいをごまかそう

眼帯がダメなら、眼鏡でさりげなくごまかしてしまいましょう。視力の良い人は伊達メガネを。雑貨屋にも求めやすい物が売っています。

ものもらいが完全に隠れるわけではありませんが、炎症が目立ちにくくなります。むしろ眼帯のほうが痛々しく見え、眼鏡のほうがおしゃれで自然かと思います。

早く治すためには、ものもらいをそっとしておくこと。メイクで隠したい気持ちをぐっと我慢してくださいね。

繰り返すのはイヤ!ものもらいの再発を予防するために心がけること

ものもらいはほかの人にうつることがありませんが、ものもらいのできた人には再発する場合があります。

特に女性はメイクが原因でものもらいになりやすいので、メイクをする時は目に細菌が付着しないように十分に注意しましょう。

ものもらいを予防するには:手と顔は清潔に

不潔な手で目元を触るのが良くありません。メイクの前には顔と手を石鹸で洗って清潔なタオルで拭いておきましょう。

ものもらいを予防するには:アイラインのひき方に注意

アイラインは目を印象付けるために欠かせません。まつ毛の内側にアイラインをひくと目元がはっきりしますね。しかし目のためには良くありません。

アイラインをひく時に細菌が付着し、そのままマイボーム腺や汗腺に細菌を感染させてしまう可能性があります。

アイラインはなるべくまつ毛の生え際より外側にひくようにしたいですね。

ものもらいを予防するには:コンタクトは正しく扱う

コンタクトレンズから目に細菌が感染して眼病になる人が後を絶ちません。コンタクトを付ける前には手指をよく洗浄し、正しい方法でコンタクトを扱いましょう。

ちなみに、コンタクトは使い方を間違えると目に障害を起こす可能性が高いことから、薬事法で「医療機器」に分類されています。これは医療に使われる用具の中でも、レーザー手術装置や心臓ペースメーカーなどと同じレベルに相当するリスクの高さです。

ファッションで使うカラーコンタクトは、医療機器の対象になっておらず「雑貨品」の扱いになっています。だからと言って気軽に使って良いものではなく、目に直接装着するという意味ではコンタクトを使う時と同じで、衛生的な状態で正しく使う必要があります。

ものもらいを予防するには:メイク用品は清潔に

ものもらいは、不潔な手指だけでなく汚れたメイク用品が原因で起こることもあります。

ファンデーションを塗るパフ、アイシャドウに使うチップやブラシは、ついメイクがついたまま使いまわしてしまいがちですが、メイクや皮脂で汚れたままにしていると細菌が増殖してしますます。

パフ、チップ、ブラシは汚れっ放しにしないで、こまめに洗ったり新しいものに取り換えたりしてください。洗う時は中性洗剤かクレンジング剤でやさしく手洗いし、ぬるま湯で十分にすすぎ、干してしっかり乾かします。

パフやチップは100円ショップでも販売されているので、ケチらずこまめに取り換えることをおすすめします。

ものもらいを予防するには:免疫力を高める

ものもらいの主な原因となる黄色ブドウ球菌は、免疫力が高い時には感染しにくい細菌です。ものもらいができやすい人は免疫力が低下しないよう、規則正しい生活を心がけてください。

アイメイクのし過ぎも良くないみたい?目は清潔に!

マスクとアイメイクでどんな人にも変身してしまうことで一躍有名になった「ざわちん」さんも、ものもらいに苦しんだことがあるのだそうです。

やはり頻繁なアイメイクは目元に負担がかかるので気を付けていても、ものもらいを起こしやすいのかもしれません。

メイクがばっちり決まるとその日の気分は上々なのですが、目の健康を考えると頑張り過ぎは良くありませんね。

化粧品は栄養分が多く細菌が増殖しやすいので、感染症の原因になりやすいことを頭に置いて、上手にメイクを楽しむようにしましょう。
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