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SOCとは?首尾一貫感覚でストレス耐性つける方法と具体的なコツ

リラックスした女性

朝起きたら外は雨。そんな時あなたはどう感じますか?

日々繰り返される生活の中で起こる様々な出来事、天気やちょっとしたことなどでも、感じ方やその後の気分が人それぞれ違うのはなぜか?

もしそれが、自分自身の性格や人生までも左右しているとしたら?

今回は「SOC(首尾一貫感覚)」について解説します。

超極限状態であるユダヤ人強制収容所からの帰還という、想像を絶するストレス状態から検証した、科学的理論に基づいたSOC(首尾一貫感覚)という観点から、あなたのストレス耐性を強め、人生を変える事が可能です。

SOC(首尾一貫感覚)とは?3つの要素でわかるストレス耐性

SOC(首尾一貫感覚)とは、下記で紹介する学者先生の説なので少々難しい表現になりますが、簡単なテストなどから

  • 有意味感
  • 全体把握感
  • 経験的処理感

という3つの要素をみていくことで、ストレス耐性について評価し、それに基いて分析する理論です。

この理論を一人一人の性格に当てはめる事により、その人がストレスに強いか弱いかを判断する事が可能で、よりストレス耐性を高める事ができます。

簡単に言うと、現実に起きている目の前の状況に対して、どういう対応をするか?という観点から、ストレスへの耐性を見抜く理論です。

SOCは、ユダヤ系の医療社会学者のアントノフスキーによって提唱されました。

彼は、第二次世界大戦後にユダヤ人強制収容所という歴史に悪名を残す、類稀なる過酷な状況から奇跡的な生還をした人々を観察しました。

健康生成論は1970年代、アントノフスキーが更年期の女性を対象にした研究データに着目したことがきっかけとなり、構築されました。

その研究データとは、イスラエルの更年期世代女性を対象にしていて、第二次世界大戦時にアウシュヴィツ強制収容所を経験した女性と、経験していない女性に分け、精神的・身体的健康度を比較した次のようなデータでした。

精神的・身体的に 健康な女性 健康でない女性
強制収容所を経験した女性 29% 71%
強制収容所を経験していない女性 51% 49%

このデータを見て「強制収容所という想像を絶するような恐怖や、戦争や、様々な困難を経験しても、良好な健康状態を保っている女性が3割いる」という事実に関心を持ったのでした。

アントノフスキーはこの視点から研究を続け、過酷な経験をしても、精神的・身体的に自分を守るだけではなく、むしろその経験を成長の糧にできる要因を見出しました。

そしてそれを健康を生成する要因・SOC(Sense of Coherence:ストレス対処力、直訳すれば首尾一貫感覚)として概念化したのでした。

極度のストレス環境を耐えぬいた人たち、その方々のストレスに対する反応は様々でした。

その後は健康に生活し、「あの頃の出来事は人生の糧となった」とまで言える人がいる一方で、「重度の精神障害に悩まされるようになった」人もいます。

我々の想像を遥かに超えている過酷さとされている、アウシュビッツ強制収容所での生活。

死に至る事も多く、発狂してしまう人も多かったというその経験をもってしても、「あのころの経験が人生の糧になった」とまで思えるほどの精神的な強さとは、一体どのようにすれば、見習う事ができるのでしょうか?

こうした違いは、一体どこからやってくるのでしょうか?

アントノフスキーは、以下の3つが要因となっていることを見出しました。

  • 有意味感:やるぞと思えるか
  • 全体把握感:わかると思えるか
  • 経験的処理感:できると思えるか

SOC(首尾一貫感覚)の要素:有意味感

「有意味感」とは、今自分が行っている仕事などに、何らかのやりがいや意味を見出すことです。

たとえ興味が無かったとしても、将来何らかの役に立つかもしれないなど、「今自分がやっていることには必ず意味があるのだ」と思えるかどうかということです。

SOC(首尾一貫感覚)の要素:全体把握感

「全体把握感」は、自分が現在の状況を把握して先を見通すことで、状況をコントロールしている実感を持てる事であり、全体を見通し、計画性を持って仕事を行えているかどうか、ということです。

SOC(首尾一貫感覚)の要素:経験的処理感

「経験的処理感」とは、これまでの経験に基づいて、自分に何ができて何が出来ないかを把握できていることです。できることとできないことの線引きをしっかりして、悲観的にならずに人に頼ったりできるか、ということです。

SOCテストではこの3つのポイントをもとに、29から13程度の質問項目によって点数をつけていき、ストレスへの耐久度合を検査します。

SOC(首尾一貫感覚)が強い人の考え方って具体的にどんな感じ?

SOC(首尾一貫感覚)とは上記のような理論とお分かりいただけたところで、これらを実際にあなた自身に当てはめてみてほしいのです。

何事も前向きなプラスの感覚へと変えていく事により、自身の精神的に弱い部分を強くかえ、ひいては人生までもを変革させることができるのです!

実際に当てはめやすいよう、誰もが起こり得る状況、シチュエーションを例に出して、各要素を分かり易くご説明してまいります。

有意味感:全ての物事に意味があり、やろうと思える前向きな感覚

起きた出来事は、どんなにつらいことや逆境と思えるような困難な状況でも、自分の人生において意味の有ることであり、それが必ず為になる!がんばろう!と感じることです。

有意味感の高い人の例(失業のケース)

突然の失業は絶望的な思考に一瞬囚われるが、これを機会に家族との関係を見直したり、これまでとは別の人生、職業の選択ができる!

把握可能・全体把握感:何が起きているか理解し客観的に対処できるという感覚

何が起きてもパニックにならず、冷静に現状を分析できる事です。

起きている事実を客観的にとらえ、これまでの経験や知識などを基に冷静に判断し、今後の事態の成り行きや対策などが予測できる、という感覚です。

把握可能感の高い人の例(失業のケース)

経済や社会情勢が激変している昨今、安定した職業などは無いという考えを基に、自分の置かれている状況を把握した上で、常に万一に備えて情報にアンテナを巡らせているなど、将来的な事にも様々な予測を立てて準備している。

処理可能・経験的処理感:何が起きても解決できる!乗り越えられるという感覚

これまでの経験に基づき、自分で解決できることとできない事を判断し、周囲に協力や助けを求めてでも、問題をポジティブに捉えて解決しようとする事です。

起きた出来事について、自分の周りにある様々な人や物を使いこなす力、周りの人の協力を得る力があり、何とかなる!どうにかなる!という感覚です。

処理可能感の高い人の例(失業のケース)

これまでの人脈などを頼りに、既に次の仕事の種を見つけて育てていたり、体さえあれば生きていける!と、職種に拘らず何でもやるぞ!

首尾一貫感覚を鍛える!SOC感覚を身に着けストレスに強いメンタルを得るコツ

アントノフスキーが提唱した、SOC(首尾一貫感覚)の3要因。

  1. 有意味感
  2. 全体把握感
  3. 経験的処理感

これらはすべて「ポジティブ」で、終始一貫して統一していますね。

何が起きても動じない!それでも問題に直面した場合

  1. 起きる事は全て必然であり偶然は無く、必ず意味が有り為になる事と捉える。
  2. 冷静かつ客観的に、状況や対処法を考える。
  3. あらゆる知識や経験を総動員して事に当たり、力の及ばないところは周囲の助けを求めてでも解決する。

もし、あなたが日頃からストレスに弱いという自覚があったり、または自分自身でいつもネガティブ思考になってしまう事が有るような場合…

あなたはアントノフスキーの検証結果の後者の方、つまり極度につらい経験をした結果、「重度の精神障害に悩まされるようになった」人のグループになってしまうかもしれません。

生きているうちだけに味わえるたった一度の人生、どうせ同じ経験をしなければならないのなら、ストレスをストレスと感じることなく、楽しく幸せな時間を積み上げていきたいものですよね。

結論!ストレスに耐える強いメンタルになるには

これら3つの時系列的な感覚をポジティブに高めていくことが、SOC(首尾一貫感覚)能力を強め、ストレスへの耐性を高める力を向上します。

とはいえ、自分の性格を直そう!としても、これまでの人生で精一杯頑張って生きて来た結果としてついてきた、自分でも気が付かない癖や習性・習慣は、そう簡単に治せるものではありません。

子どもの頃から楽天的なポジティブ思考が培われることが理想ですが、成人を過ぎてからも日々の考え方や捉え方のトレーニングにより、確実に変化してストレスに強くなっていく事は、現実的に可能なのです!

難しく考える事はありません。この記事の書き出し部分…「朝起きて雨だった時、あなたはどう感じますか?」

今までのあなたは、「え~雨か~。気が滅入るし外に出たくないな。一日げんなり」と感じたかもしれません。

SOC感覚が養われて強くなったあなたは、「やったー!恵みの雨だ!自然が喜んでる!おいしいお米や野菜が食べられそう、ありがたい!」

または、玄関を出たら鳥の糞が服に落ちたとしても、「今日は超強運だぞ!鳥今日ウンだけに!」と考えられるかもしれません。

ここが重要なポイントで、起きた現象に対してどう捉えるか?という簡単な事で、その後の一日が、もっと言うとその後の人生までもが暗く悲しい物語になるか、明るく楽しい物語になるか。

つねに自身でシナリオの選択をしている!という事になるのです。

結局のところ、学者先生でも我々凡人でも、みな平等に、世の中の森羅万象、古今東西を問わず、何が起きたとしても、その人の感じ方考え方次第で、この世が天国にも地獄にもなるという事なのです。

ストレスなどは空気のように当たり前に存在するけど、見方を変えれば空気同様に有り難く大切な物。

このように捉えられるようになれば、何が起きたとしても、健康で幸せ!平和な社会になりますね。

記事を書いている私もまだまだ未熟者。

強制収容所などという状況は考えただけでも、いくらメンタルを鍛えたところで無理だと思いますが、せめて自分の人生という世界だけでも、悔いの無いよう幸せに全うしたいものです。

  • 平和な社会でありがたい!
  • 朝、目が覚めてありがたい、今日も生きてる~
  • 息が出来て体中の細胞が喜んでいる、おいしい空気が吸えて嬉しい
  • 家族がいて良かった!暖かいお布団や住む部屋があってよかった!
  • 毎日仕事をもらって、お金をもらえるってすごいな
  • けがや病気をしたけど、この程度で済んでよかった~

などなど。まずは、何にでも感謝できる感覚を身に着けてポジティブ思考を心掛けると、ネガティブ思考が入る余地も無く、SOC(首尾一貫感覚)能力も高まって良いようです。

私も皆さまもお互いに、しあわせへの近道、ストレスに強い精神へと、千里の道も一歩から!

人生を、この世を天国にするために、身近なところから始めてみましょう。

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