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ストレスで胃が痛い時の対処法!胃痛を和らげ解消してくれる方法5つ

腹痛を起こしている女性

皆さんは、胃が痛むことってありませんか? 「そんなのしょっちゅうだよ」という方もいらっしゃれば、「私は胃が強いから胃の痛みというのを感じたことがない」という方もおられるでしょう。でも、そもそも胃が痛くなる原因は何なのでしょうか?

この記事では、胃痛が起こるしくみや胃痛の対処法について取り上げます。

胃の働きは消化するだけではない!意外と知らない胃の働き

胃の働きなんて今さら言われなくても知っているよ……、という方からご批判を受けるかもしれませんが、では、胃の働きを正しく説明できるでしょうか? 

実は、胃には主に3つの働きがあります。その1つは皆さんも知っている通り、食べ物を消化することです。当たり前ですね。ではあとの2つは何でしょう?

正解は、

  • 一時的に食べ物を一時的に貯蔵して小腸の方へ送り出す働き
  • 胃酸によって食べ物と一緒に入ってくる雑菌を殺菌する働き

の2つなのです。

こうした3つの働きに欠かせない役割を担っているのが胃液です。

胃液とはどんなもの?

胃液は胃の内壁にある胃腺という組織から分泌されています。

1日に1500~2500mlもの胃液が分泌されているんですよ。そんなに多いとはびっくりですね。

胃液は以下の3つから構成されています。

胃酸 強い酸性があり簡単に言えば塩酸
ペプシン 肉などのタンパク質を分解する消化酵素
粘液 胃の内壁を保護したり、食べ物を消化しやすいように混ぜる働きをする

胃液は自律神経によってコントロールされている

胃液の分泌は、自律神経(交感神経と副交感神経)によってコントロールされています。交感神経は一言でいえば、”活動する神経”、副交感神経は、”休む神経”です。

このうち、胃液は副交感神経の指令によって分泌されます。逆に交感神経が活発になると胃の活動が抑制されます。

ちなみに、美味しそうな食べ物を見るだけでお腹がグーと鳴ったり胃がゴロゴロと動いたりしますよね。これも目で見た食べ物の刺激によって副交感神経が胃を活動させるからです。当然、胃酸の分泌も促進されます。(この現象を脳相といいます)

なぜ胃は胃酸で溶かされないの?

さきほど述べたように、胃の中には胃液があり胃液の主成分は極めて酸性の高い胃酸です。それにタンパク質を溶かすペプシンも含まれています。

胃酸やペプシンは肉などのタンパク質も溶かすほど強力な消化作用があるので、胃壁に対しても同じように、細胞や組織を溶かすようなダメージを与えます。

そんなこといったら、胃も溶けちゃうじゃない! と考えられた方もいらっしゃるでしょうが、確かに何もしなければ胃も胃酸やペプシンの働きで溶かされてしまいます。

でも人間のからだはよくできていて、胃が溶けてしまわないように胃の内壁には、胃酸の「攻撃」から胃を守る「防御」の仕組みがきちんとできています。

実は胃の内壁は6層構造になっているのですが、そのもっとも外側(胃の中から見ると内側)には、複数の粘膜層があり胃壁が傷つかないようガードしています。

さらに、胃粘膜はアルカリ性の性質を持つ胃粘液で覆われています。胃粘液のアルカリ性の性質は、胃酸の酸性の性質を中和して中性にし、胃酸の攻撃を打ち消しています。

そうやって胃壁を保護しているのです。

こうした胃粘膜と胃粘液の防御の仕組みによって、胃は胃酸で溶かされることがないのです。たしかに、よくできていますよね。

胃はストレスに弱い!?胃痛が起こる原因とメカニズム

さて、胃の働きをざっくりとおさらいしましたが、そろそろ本題に入りましょう。なぜ胃痛が起こるのか?でしたね。 

胃痛が起こる直接的な原因の80%は、何らかの原因によって胃の内壁が傷つけられたり炎症を起こしたりすることです。

さらに悪化すれば、胃潰瘍や胃に穴があく胃穿孔ということもあります。一般的な胃痛の多くは胃炎によって起こるのです。

では、その胃炎を起こす根本的な原因は何かというと、それはいくつか考えられますが、もっとも大きな原因はストレスの影響によるものです。

胃がストレスに弱いというのは、皆さんもイメージとしてはお持ちのことだろうと思います。

ストレスによる胃炎は神経性胃炎とも呼ばれてもいますので、もうお馴染みという感じもします。それでは、なぜストレスの影響で胃炎が起こるのでしょうか?

先ほども説明したように、胃は胃液という攻撃因子と胃粘膜や胃粘液といった防御因子がバランスをとって初めて正常に機能しています。

何かのきっかけで、このバランスが崩れると胃液の分泌が過剰になり、胃粘膜や胃粘液の防御力が低下し胃壁を傷つけます。このきっかけとして、もっとも大きいのがストレスなのです。

なぜストレスによって、胃の攻撃因子・防御因子のバランスが崩れるかということに関してはいくつかの作用が連動しているのですが、もっとも分かりやすいパターンを示すと次のようになります。

大きなストレスがかかる

交感神経が優位になる(からだは活動モード)

交感神経が優位なると胃の活動が低下する(これは、さっきおさらいしましたね)

胃の血流が低下し胃粘膜の抵抗力や胃粘液の分泌が低下する

攻撃因子(胃液)と防御因子(胃粘膜・胃粘液)のバランスが崩れる

攻撃因子(胃液)の刺激によって炎症などが起こり胃痛が生じる

このように、大きなストレスがかかったりストレスが長期間続いたりすると、胃粘膜や胃粘液の働きが低下するため、胃液の刺激を受けやすくなるのです。そのため胃痛が起こります。

例えば、この状態で食事を摂るとすると、食事のメニューを見ただけで脳からの刺激によって急に胃酸が分泌されます。

さらに、胃に入ってきた食べ物の刺激により胃液が大量に分泌されますから、胃がダメージを受けるのも当然といえます。

もはや常識!?ピロリ菌も胃痛に大きな影響を及ぼす

ピロリ菌は知名度も高くなりましたから、ご存知の方も大勢いらっしゃると思います。ピロリ菌を一言でいえば、胃の中に住んでいる細菌です。

日本人はピロリ菌の感染者が非常に多い国で、50歳以上の人の7~8割、40代では5割の人がすでに感染していると推計されています。

ピロリ菌は胃の粘膜に住み着いていて、アンモニアや毒素を出して胃粘膜の細胞を破壊します。粘膜の細胞が破壊されれば、そこに胃液が入り込み胃壁にダメージを与えます。

胃壁というと、ものすごい厚いものと想像される方もおられるかもしれませんが、実はたったの5mmほどの厚さしかありません。とても薄いのです。その一部である胃粘膜細胞が破壊されるということは、胃にとっては大きなダメージとなります。

ピロリ菌は胃液と同じように、胃にとっては大きな攻撃因子の一つと考えるべきなのです。たとえ、ストレスによる影響がなかったとしても、胃の中にピロリ菌が住んでいれば、それだけで胃炎の原因になり胃痛を引き起こしてしまいます。

胃痛を改善するにはどうすれば良いか?1.ピロリ菌の除菌

胃痛は胃炎によって起こり胃炎を起こす原因となるものは、1つはストレス、もう1つはピロリ菌だと説明してきました。ここまではよろしいでしょうか?

まず、ピロリ菌については、誰の胃の中にいても不思議ではありませんから、胃痛が頻繁に起こる場合は、病院などでピロリ菌の検査をして除菌することが必要になります。自分でどうにかしようとしても、どうしようもありません。

ピロリ菌の検査はとても簡単なもので、呼気(吐く息)の成分を調べてその成分からピロリ菌の有無を判断します。

もしピロリ菌がいる場合は、数種類の抗生物質を薬で服薬しピロリ菌を死滅させます。つらい検査や痛みを伴う治療はありません。

たったこれだけで、普段悩まされている胃痛が解消するのであれば、ぜひともピロリ菌の検査と(陽性であれば)除菌をすべきだと思います。一度除菌すれば、再度ピロリ菌に感染することは、ほとんどありません。

また、ピロリ菌は胃がんを発生させるリスクを6倍も高めます。胃がんを患った人のほとんどにはピロリ菌がいるという統計もあります。

ですから、本来は胃痛があってもなくても、ピロリ菌の検査と除菌をすべきなのですが、とくに胃痛が起こりやすい人は、とにかくまずピロリ菌検査を受けることをお勧めします。

胃痛を改善するにはどうすれば良いか?2.ストレスの解消

胃痛だけでなく、いろいろな病気の原因を調べていくと、その原因としてあげられるものの中には必ずといっていいほどストレスがあげられます。

現代社会の中では、これほどまでにストレスの影響によって病気が起こり、胃痛もまたその1つのわけです。まったくストレスというのは、厄介なものです。中には良いストレスというのもないわけではありませんが、ほとんどは悪いストレスです。

そのストレスをどうにかして取り除くことができれば、根本的にストレスが原因で起こる胃痛の改善につながります。

さて皆さんは、どんなストレス解消法をお持ちでしょうか? 好きな音楽を聴いたり、半身浴をしたり、アロマテラピーや森林浴に出かけるという方もおられるでしょう。

ストレス解消法は人それぞれの好みや置かれている状況、日常生活の送り方などによって異なるのは当然のことです。一概に○○がいいというようなことがすべての人に当てはまるわけでもありません。

そこで、誰でも簡単にできるストレス解消法をいくつか紹介したいと思います。

胃痛を治すストレス解消法1.プラスイメージを思い浮かべる

プラスイメージでのストレス解消法と聞いて、皆さんの中で「あ、これだ!」とピンときた人がどのくらいいるでしょうか? あまり聞きなれない方法かもしれません。

プラスイメージによるストレス解消法とは、楽しいことや嬉しいことを頭の中でイメージするだけで心身がリラックスでき、自ずとストレスが緩和されるという方法です。

別の言葉でいえば、プラス思考のイメージをするということです。

毎日毎日、嫌なことばかりだと考えていたり、なんて自分は不幸なんだと考えていたりするばかりでは、気が滅入るばかりで精神的に良いことは1つもありません。それが積み重なれば、大きなストレスになります。

逆に、どんなに大変な状況でも、楽しいことや嬉しいことを想像するだけで、少し明るい気持ちがしてくるものです。

あるいは、何かつらい状況があったとして、それを乗り越えた時の満足感や達成感を考えることが、気持ちを前向きに明るくしてくれることもあるでしょう。

つまり、自分のイメージしだいでストレスが増えることもあれば、減らすこともできるということです。どうせなら、ストレスを減らす方向で考えたほうが徳ですよね。

旅行に出かける、美味しいものをたべる、好きな人と会って楽しかったこと、言われてうれしかった言葉、誰かに親切にしてもらったこと、大笑いしたこと……など、思い起こせば楽しいこと、嬉しいことがいくつも思い浮かべられると思います。

こうしたプラスイメージを持つだけで、精神が癒され肉体的な苦痛が取り除かれるので、ストレスが解消され胃痛の症状もだんだんと和らいでいくのです。

プラスイメージによるストレス解消法は、頭の中で想像するだけですから、誰でもいつでもどこでもできることが一番のメリットです。胃が痛くなったら、楽しかったこと、これから楽しくなることをイメージすると良いのです。

お風呂に入っているときなど、リラックスしている状況でプラスイメージを行うとさらに効果が高まります。
 

胃痛を治すストレス解消法2.言葉の魔力を利用する

言葉には不思議な力があります。たった一言で、奈落の底に落とされることもあれば、人生が救われることもあるでしょう。言葉は精神を癒しストレスを解消する道具になり得ます。

ストレスがかかり胃が痛くなる状況に陥ったとき、「困ったな」ではなく「大丈夫」と言ってみましょう。大丈夫と声にだして言うことで、ほんとうに大丈夫な気がしてくるものです。それとともにストレスが軽減し、胃痛がおさまっていきます。

子供の頃に、「ちちんぷいぷい痛いの痛いの飛んで行け!」というおまじないをしたことがあると思いますが、不思議と痛くなくなるものです。自己暗示といってもいいでしょう。

また、日常生活においても「自分はよくがんばっている」と自分自身に言い聞かせることで、心の重荷が軽減されストレスから開放されていきます。

他にも、「自分ならできる」、「自分は輝いている」、「自分は素敵」と少々ナルシスティックな言葉を自分自身にかけてみましょう。

普段から、ちょっとしたストレス解消の習慣を身につけることは、胃痛を予防することにもつながります。

胃痛を治すストレス解消法3.ストレスデトックス呼吸法

デトックスという言葉は聞いたことがあると思います。解毒という意味ですね。それと同じように、呼吸によってからだに溜まったストレスをデトックスする方法があります。

ストレスは目に見えないものですが、からだの中にストレスという毒素があり、それを口から吐き出すようなイメージで外に出すのがストレスデトックス呼吸法です。次のように行ってみましょう。

  1. 背筋を伸ばし胸を大きく開き、目を閉じて鼻から息を5秒かけて吸い込む(新鮮な空気を吸い込むイメージで)
  2. 吸い込んだところで、呼吸を3秒とめる(吸い込んだ空気にストレスを溜める)
  3. 口笛を吹くように口を少しすぼめて、7秒かけて息を吐く(体内のストレスを吐き出すイメージで)
  4. これを3~5セット繰り返す

ポイントは、ただ単に呼吸をするのではなく、からだに溜まった悪いストレスを息と一緒に吐き出すようなイメージで行うことです。胃が痛くなったときに行うと痛みを和らげる効果があります。この方法も、誰でもどこでも簡単にできると思います。

胃痛を治すストレス解消法4.ツボ押し

ツボ押しもストレス解消を解消する簡単な方法です。東洋医学ではからだの中に流れる「気」が滞るため、からだの不調が起こると考えます。その「気」が滞る原因となるのがストレスです。胃痛も「気」が滞るために起こると考えるのです。

胃痛を解消するためには、

  • ダンチュウ
  • ゴケツ
  • 気海(キカイ)
  • 大巨(タイゴ)

などお腹の周りにあるツボを押すのが効果的です。

どのツボが一番良いか知る方法は、押してみて少し痛いけど気持ちがいいと感じるツボを探すことです。

ツボを押すときは、あまり力を入れすぎず指2本くらいでツボの周辺まで広めに押すようにすると効果が高まります。

胃痛を治すストレス解消法5.ストレスの原因を書き出し捨てる

ストレスの原因となるような不安に感じていること、悩みや怒りの感情は脳の中にあると堂々巡りをしていつまでたっても消えることがありません。

こうしたストレスの原因を紙に書き出すことも、ストレス解消によって胃痛を治すことにつながります。

頭の中にあるモヤモヤとしたものを、外に出すつもりで書き出すようにすることがポイントです。実際にやってみると意外なほど気持ちがスッキリするのです。

騙されたと思ってやってみてください。愚痴や不満なども吐き出してしまうのです。

最後にその紙をポイっとゴミ箱へ捨ててしまいましょう。その部分を塗りつぶして消しても良いです。とにかく、頭の中のストレスを頭の外に出すことが肝心です。

そうすると、不思議と気持ちの切り替えがスムーズにできるようになります。こうしたことでストレスを少しずつ排出され、胃痛も徐々に和らいでいきます。

胃痛を治すストレス解消法6.半身浴でゆっくりリラックス

半身浴が良い効果を生むことはすでに周知の事実でしょう。

ただ、どのように入浴すればより自律神経を安定させてくれるのかご存知ですか?また、正しく入浴しないと半身浴の効果を得られないどころか、体に大きな負担をかけてしまうかもしれないこともあるのです。

正しい半身浴の方法を知って実践してくださいね。その方法については以下の関連記事からどうぞ。

▼関連記事
お風呂でダイエットや免疫力アップ!正しい入浴方法と注意点

胃痛を改善するその他の対処法

胃痛を根本的に改善するには、ピロリ菌の除去や慢性的なストレスを解消することが根本的に必要なのですが、急な胃痛には次のような対処法もあります。

  • ホットミルクを飲む(牛乳に含まれるカルシウムには鎮痛作用がある、ミルクティーでもよい)
  • ヨーグルトを食べる(乳製品は胃粘膜を守る働きがある)
  • 携帯カイロなどでお腹を温める(冷えも痛みの原因となる)
  • ハチミツを1さじ舐める(胃の粘膜を保護する)
  • 水分補給はスポーツドリンクで(吸収がはやく胃への負担が少ない)

これらは、あくまで当座しのぎの対処法なので、根本的な解決にはなりませんが、急な胃痛を多少は和らげる効果があると考えられます。

また、胃痛のときは、熱いもの、冷たいもの、辛いもの、刺激のあるもの、固いもの、コーヒー、アルコールなどは控えなければなりません。また、チョコレートなどの甘いものも胃を刺激するので避けましょう。

痛みはそれ自体で大きなストレスになります。胃痛の根本的な原因となるストレスに加えて胃痛のストレスが重なるため、胃痛はなかなか改善しないのです。

胃痛を根本的に改善するには、ものの考え方、生き方を変えることも必要かもしれません。

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