健康生活TOP ストレス 五感が鈍っていませんか?誰にでもできる簡単ストレス解消方法

五感が鈍っていませんか?誰にでもできる簡単ストレス解消方法

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人間は「視覚」「聴覚」「触覚」「嗅覚」「味覚」の五感を持っています。

五感が正常に機能していることが肉体と精神の安定につながります。そして五感は使わなければ衰えていき正常に機能することができなくなります。

現代は「こころの時代」といわれます。
それは激しく移り変わる世の中に「こころ」が置き去り気味になっている現代人の悩み、つまりストレスを表していると思います。

あたり前だと思い使っている五感をもう一度見なおしてみませんか?

感性は「こころ」

ここ数十年の間に世の中はかなり変わりました。

音楽鑑賞はレコードからCDになり、今ではファイル形式に変わりました。買い物はパソコンで自宅にいながらできるようになりました。遠く離れた恋人とのやりとりは手紙からスマホになりました。

実際、私たちの生活様式は数十年前と比べてとても便利になりました。しかしその便利さの反面、そんな世の中の情報処理スピードの速さに「こころ」を置き去り気味にしていないでしょうか?

五感という感性は基本すべてこころで感じるものです。そして今、私たちの五感の使い方が一部の感性にかたよってしまっていないでしょうか?

五感は使わなければ衰えてしまう

五感でまわりの環境を感じることは生きていくための基本です。

とくに日本人である私たちはこの五感を研ぎ澄まさせて発展してきました。それは日本が昔から受け継いできている伝統の数々を見れば感じることができます。

たとえば、季節や人の心情を表した和歌、茶道、華道、美しい和食の盛り付け…これらの美的感覚は私たち日本人が五感にとても敏感だったことを表しています。

しかし今は便利になった生活様式、そして社会経済の重みなどで、人はまるでロボットのごとく電車や車に乗って通勤、通学し、周りの景色に気づくこともなく常に毎日の時間に追われて暮らしています。

五感は使わなければ鈍くなるものです。弾かない楽器の音が悪くなるように、走らない車の調子が悪くなるように、肉体も動かさなければ筋肉が衰えてしまうように。五感も使わなければ本来の働きを忘れ、鈍くなってしまうのです。

現代はアンバランス

私たちの身体はどんな環境においても一定のバランスを保つようにできています。

たとえば気温の変化。気温が高くなれば汗をかいて熱を発散させ体内の熱を下げます。このように移り変わる気温に対して体温はいつも一定になるように調整されます。

変化する環境は気温だけではありません。他にも、光、音、湿度、臭いなど常にめまぐるしく変わっていきます。五感はそんな周りの環境の変化を敏感に感じとり、体内のバランスを一定に保つためのセンサーとして機能しています。

この五感が鈍ったり、かたよったりしてしまえばどうなるでしょうか?

身体は周りの環境の変化に合わせることができなくなり、バランスを崩してしまうことになるのです。

そしてそれは肉体的なバランスはもちろん精神的にも影響を受けてしまいます。

視覚を使いすぎる現代

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私たちが五感のうちでもっとも多用しているのが「視覚」です。じつに五感全体の80%を使っているといわれています。視覚を多用してしまう理由は現代の溢れる映像の情報量の多さにあるでしょう。

それは、ひと昔前のテレビの普及から始まり、今ではインターネット、さらに常に持ち運びができるスマートフォンの普及によってさらに拍車がかかっています。いつも目で何かを見つめ、それを頼りに物事を考えるようになってしまっています。

また、これだけ目を酷使していれば視覚はクタクタに疲れきってしまう上に、他の四感は使う頻度が減り鈍くなっていきます。

電子音の世界

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現代の特徴として、聞こえてくる音の多くが電子音になってしまったことがあげられます。朝は電子音の目覚ましで起きて、テレビをつければスピーカーから聞こえるアナウンサーの声。外に出れば車のエンジンの音、信号機の音など。

このように、私たちは朝、目が覚めた瞬間から電子音の洪水の中で暮らしています。目覚まし時計の電子音を聞くと穏やかにではなく、パッと目が覚めませんか?それは電子音の音が脳にとっては自然界にはない不快な音だからです。

とくに今の若い人達は生まれた時から電子音に囲まれているために、むしろ自然界の音よりも電子音に慣れ親しんでいる傾向があります。通常、私たちが心地よいと思う音は川のせせらぎであったり、風の吹く音だったり、海の波音だったりします。

それらの心地よい音は左脳の聴覚を感じる部分が感知しています。しかし現代では若い人たちを中心に電子音に慣れ親しみすぎた影響で電子音を左脳で感知し、自然界の音は右脳が感知するという、逆の状態になっているといわれています。

このような感知の仕方をしてしまうと脳は誤作動をおこしてしまい、他の四感も影響を受けてバランスを崩すことになります。

子供や若い人たちの味覚障害

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最近になってよく問題にあげられるのが子供から若い人たちの味覚障害です。食生活が欧米化したことが大きな原因だと思われますが、ファーストフードなどが激増したここ数十年まえから一気に味覚障害の問題が広がってきたように思います。

ファーストフードというのは、油、塩分、砂糖がたくさん入っています。味覚は子供の頃に決まってしまうといわれ、子供時代からファーストフードを食べ慣れているとそれが普通であり、美味しいと感じるようになります。

そして大人になり結婚して子供ができると、引き続き子供の手を引いて大好きなファーストフードに依存するようになります。そしてまたその子供たちも…というように。このような味覚障害の連鎖は食い止めなければいけません。

また塩分や砂糖の質にも問題があります。たとえば食塩と天然塩を舐め比べてみてください。しょっぱさを強く感じるのは食塩の方ですよね。砂糖の甘みも黒砂糖よりも精製された白砂糖の方が強く感じるものです。

しかし本来の味覚がきちんと備わっていれば、食塩よりも天然塩の味わいあるしょっぱさの方が美味しく感じますし、また日本の伝統である出汁のうまみという美味しさも敏感に感じるものです。

しかし今の子供たちや若い人達はどうでしょうか?ケチャップやソースやマヨネーズを大量に使う味覚になってしまい、出汁などの繊細な味つけではものたりないという傾向になってきています。

においに対する過剰反応

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日本人は世界中からみても、においに敏感な民族です。農耕民族であった日本人はもともと欧米人とは食べるものが違っていたので体臭はあまりしません。また環境に関しても清潔であることを他の民族よりも強く好みます。

つまり無臭があたり前であり、なにか不快なにおいがするとそれをひどく敬遠したり、排除しようという心理が強く出ます。加齢臭のおじさんが敬遠されるのも、口臭が気になって仕方ないのもそのあらわれだと思います。

しかし現代ではさらに嗅覚が敏感になりすぎている傾向があります。その原因は生活臭が少なくなったことにあります。清潔になることでトイレのにおいや、どぶのにおいなどの生活臭は減りました。

ですが、どんなに清潔を心がけていても生活臭や体臭は必ず発生します。しかし現代ではその些細なにおいも消そうとしていませんか?実際、スーパーにはさまざまな消臭グッズや口臭予防、体臭予防の商品がズラリと並んでいます。

このように過度ににおいに敏感になりすぎてしまうと、やはりほかの四感とのバランスを崩す原因となってしまいます。

鈍った五感がストレスのもとになってしまう

このように現代では五感のバランスを崩し、また鈍らせてしまう生活をしています。それにより肉体的、そして精神的にも悲鳴をあげるようになりました。それが生活習慣病であり、そしてストレスです。

五感とは身体と心のいわば5つのアンテナです。しかし現代ではこの5つのアンテナのバランスが崩れてしまっています。肉体的にも精神的にも健康でいるためには5つのアンテナが正常に機能して外部の情報を脳に伝達しなければいけません。

それが脳を活性化させ、鈍った五感を正常にし、感受性、創造性、危険を回避する能力などが向上することで、現代の激しく変化する社会に適応することができるのです。

五感を取り戻す

じつは誰に教えてもらうわけでもなく、私たちはストレスを発散させる時に無意識に五感のバランスを取り戻す行動をしています。たとえば音楽鑑賞。普段よく使う視覚ではなく聴覚を使おうとしている行動です。

美味しいものを食べることもそうですね、味覚を使う行動です。アロマテラピーなども嗅覚を使おうとしている行動です。また、ペットを抱きしめて触覚を蘇らせようともします。

このように私たちは本能的にストレスが溜まると、無意識にかたよった五感を取り戻そうとする行動を行います。ではそんな五感の癒しの種類と効果をさらに整理しながら詳しくみていきましょう。

五感を使ってストレス解消

具体的にどの五感をどのように使えばストレス解消法になるのでしょうか?厳密には五感のバランスを取り戻すことでもあります。

騒々しい所にいると静かな所にいきたくなるように。逆にひとりで部屋にずっと閉じこもっていると賑やかな所にいきたくなるように。人それぞれバランスの崩している五感は違います。

自分自身で「今はこれがかたよっている」と感じることを積極的に実践していってみましょう。それが五感のバランスを取り戻すことになり、そして鈍った感度の性能をあげることにもつながります。

感じるように「見る」

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視覚は五感の中でも現代人が一番使っている感覚であり、五感全体の80%を占めています。どのような使い方をしてそのようになってしまったのでしょうか?それはやはり昔とは違う現代の環境の変化があげられます。

テレビにパソコン、スマートフォンなどの影響が絶大です。とくにここ数年で普及したスマートフォンはその機能性の高さから持ち運べる小さなパソコンと同じです。いつも他の人と繋がることができる現代人になくてはならないツールとなりました。

まずはこのような液晶のモニターを見る生活を少し控えめにして、できるだけ自然の物に目を向けるようにしましょう。例えばネットで今の空をアップするサイトがありますが、これらの綺麗な空はもちろん肉眼で見た方が何倍も美しいものです。

1日たりとて同じ風景はありません。そして1日たりとて同じあなたではありません。同じことを繰り返しているような錯覚に陥りそうな時、移り変わる自然に目を向けるようにしてみましょう。

また絵画などを鑑賞することも良いことです。

大切なのは「感じるように見る」ことです。テレビドラマや映画などを観て笑ったり、思いっきり泣くのも良いでしょう。

目に入ってくる映像を視覚だけでなくもっと心の深いところで受け止め、他の感覚も一緒に刺激させましょう。

耳を傾けるように「聴く」

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聴覚は私たちが一番最初に習得した感覚です。まだお母さんのお腹にいる時から、お母さんの心臓の音を聴き、そして外部から聴こえてくる音すべてに耳を傾けてながら誕生する日を待っていました。

現代人が聴覚を使っているのは五感全体の10%だといわれています。しかし先にも述べたように今では電子音の洪水の中で暮らしているのが現状です。正常な聴覚を取り戻すにはやはり自然の音にもっと耳を傾けなければいけません。

「そんなこといっても自然と触れ合う機会が少ないから難しい」という方はまってください。自然の音はいつでもこちらから耳を傾ければ聞こえてくるものです。たとえば雨の音。音楽家には雨の音もメロディに聴こえるとのことです。

そして虫の音。じつは虫の音を心地良く感じるのは世界中でも日本人ぐらいしかいないことをご存知でしょうか?他の国の人にとっては虫の音はただの雑音として聞き流してしまい、日本人のよう意識して受け止め、それを「音」とは表現しません。

雨の音、風の音、虫の音など…このような自然の音はどこで暮らしていても聴こえてきます。たまには家中に溢れるテレビなどの電子音を消して、このような自然の音に耳を傾けるようにしてみませんか?

ぬくもりに「触れる」

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「もし五感のうちでひとつを残すとしたらどれにしますか?」という質問にあなたなら何と答えますか?たぶん、多くの人が悩みつつも、たったひとつを残すとしたら触覚を選ぶのではないでしょうか。

五感はもちろん、どれが欠けても辛く苦しいものです。でも五感はひとつの感覚だけで機能しているわけでなく他の感覚も同時に刺激しあいます。たとえば味覚は臭覚があってこそ食べ物が美味しい、まずいと感じることができるように。

触覚も他の感覚を幅広く刺激してくれます。お母さんに抱きしめられた時に感じる優しさ、恋人と抱き合った時に感じる愛情やせつなさ、友人とハグした時に感じる友情、ペットを抱きしめた時のかわいさ…。

ぬくもりが心に視覚、聴覚、嗅覚も同時に感じさせてくれるのです。このようにぬくもりという触覚は他の感覚を補うほどの強い感性の深さがあります。それゆえにストレスを感じている人に最も取り戻して欲しい感覚です。

しかし触覚は現代人が感じている五感全体の5%ほどしかないといわれています。80%の視覚を少し休憩して、もっと「触れる」という感覚を深く味わってみませんか?心を満たす触覚が働くのは人や動物とだけの触れ合いだけではありません。

春の穏やかな日差しのぬくもり、冷凍庫に入ったような冬のキリッとした寒さ、頬にあたる雨や雪の冷たさ、裸足や手の平で感じる土の柔らかさなど、自然から感じる触覚はたくさんあります。これらの感覚をもっと敏感に感じて楽しんでみましょう。

リラックスして「嗅ぐ」

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嗅覚は現代人が使っている五感全体の3%と言われています。先にも述べたように日本人は清潔好きな民族ですから「無臭」を基本として考えます。しかし、生きていく上で、人の体臭、また生活臭は必ずあるものです。

それを排除しようとあまり過敏になりすぎずに、ある程度は受け入れる幅の広さをもつことも大切だと思います。また自然のにおいももっと感じるようにしてみましょう。木や土のにおい、風が運んでくる花のにおいなどを深く味わってみましょう。

ストレス解消方法としてアロマテラピーはとても人気がありますよね。しかし注意してもらいたいのは人工的な香りではなくできるだけ自然のものを原料としたものでなければ逆に頭痛などがおこってしまう原因になるということです。

また最近は洗濯洗剤などに香料が入れてあるものがほとんどですが、それらは人工香料ですからにおいがきつすぎます。きつすぎる香りは繊細なにおいを嗅ぎ分ける嗅覚が鈍る原因となります。できればあまり使いすぎないようにしたいものです。

においというのは考える間もなくダイレクトに脳内に響いてきます。だからこそアロマテラピーと同じように香りで身体も心もリラックスしたい時は自然の原料で作られた香料を使うのがベストでしょう。

味わって「食べる」

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現代人が一番使っていないといわれているのが味覚です。五感全体のたったの2%といわれています。食べることは人生の大きな楽しみのひとつでもあります。しかしその味覚が鈍感になってしまえばその楽しみが薄れてしまいますよね。

味覚障害のことは先にも述べましたが、最近、若い人たちを中心に「何を食べても味がわからない」「料理の味付けが薄く感じる」という人たちが増えてきています。本来の味覚を取り戻すためには素材そのものの味を知るのが一番です。

たまには野菜に何も付けずに食べてみてください。旬の野菜は味が濃く美味しいものです。また冬の時期など雪の下で成長した野菜は甘くなります。このような自然そのままの味を、マヨネーズなどをかける前に感じてみてください。

そして何よりも食事は感謝しながら大切にいただきましょう。食とは体内に栄養を摂りこむだけが目的ではありません。目でも楽しみ、においを感じて、深く味わいながらいただくようにしましょう。

日本人が作り出す和食には伝統的な美しさがあります。素材の味と見た目を生かした繊細な味付けと盛り付け。このように食べることだけを目的としてこなかった、私たち日本人が昔から大切にしていた食に対する美的感覚を取り戻してみましょう。

本能の感覚を戻すのがポイント

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五感の中でも触覚、嗅覚、味覚は人間が生きていく上でとても本能に近い感性です。五感はバランスが大切ですが、とくにこの3つの本能に近い感性が抑えられてしまうと、人間は無意識にストレスを感じるようになってしまいます。

ご紹介してきたように現代では視覚が80%とあまりにも多用されすぎて、まず目に見えるものを頼りに判断して感じてしまっている傾向があります。

しかし液晶のモニターでどんなに綺麗な景色を見たとしても実際にその場に行き、日差しの強さや空気のにおい、木々のざわめきなどを感じることはできません。

視覚を使う時間を休憩して、これからは五感の中でも現在とくに鈍感になってしまっている触覚、嗅覚、味覚の3つを意識的にもっと感じるようにしてみましょう。五感を取り戻すことは誰でもできるもっとも身近で簡単なストレス解消方法なのです。

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