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猫背の原因は?矯正方法と自分でできる治し方

身体の不調の原因がはっきりしないケースは意外と多いです。ちょっとした不調であっても、一度気になりだすとけっこうなフラストレーションになることもあります。実際そんな経験をされた方も多いのではないでしょうか?

ただ、不調自体が小さいと、その原因の究明もまたかなり難しくなります。いろいろ思い巡らせても思い当たらず、病院に行ってもはっきりとした症状がなく、薬を飲んでも治らず、不安ばかりが募ります。

気にしなければしなくて済むのですが、一度気にしたが最後、どうにも気持ちが悪く、中には超常的な何かを疑う人もいたりと、なかなかひと筋縄ではいかない「ちょっとした違和感」があります。

その原因はもしかしたら「猫背」にあるかもしれません。今回は、猫背が与えるいろいろな悪影響についてお話していきたいと思います。

弊害があるからこそ改善したい!猫背の弊害とは?

猫背でも別にいいじゃないか・・・という声も時折聞こえてくることがあります。確かに、見た目の問題だけであれば、これはもうご自身の価値観ですから、猫背でも何ら問題はないといえるのかもしれませんね。

もちろん見た目の面においても、猫背は一般的に好まれず、望まれることもありません。ただ、見た目の問題ばかりでなく、健康にかかわるさまざまな弊害をもたらすリスクが猫背にはあるのです。

しかも、小さな弊害ばかりではなく、中には深刻な健康問題の原因とも考えられる弊害になりえます。そうなるともう価値観の問題ではありません。それゆえ、猫背はできることなら改善したほうがよいのです。

そもそもどうして「猫背」だとまずいの?

そこで、まずは猫背にはどんな弊害があるのか、ここからお話していきたいと思います。多くは、「脊柱起立筋(せきちゅうきりつきん・詳細は後述)」と呼ばれる筋肉の痛みや張り、違和感などにはじまります。

猫背になると、どうしても首が前のほうに垂れ下がってしまうかっこうになるため、首や肩の痛み・こり、肩甲骨周辺(特に内側)の痛みや違和感など、さらには背中の痛みや違和感など、主に上半身の不快感を伴います。

そうした構造的な原因による不快感以外にも、健康を害するリスクが高まるという意味で非常に深刻です。ですから猫背の本質的な問題を、まずは知識として共有しましょう。一般的な弊害と、特に女性に多い弊害とに分けてご紹介します。

猫背の一般的弊害

  • 内臓疾患
  • 腰痛
  • 頭痛や肩こり
  • 椎間板ヘルニア
  • O脚
  • 胃下垂
  • 酸欠体質・呼吸障害

猫背のまま長期的に生活を送っていると、やがて骨盤が丸みを帯びるようになり、骨盤が内部、周辺の器官・筋肉を圧迫します。その結果、腰痛・椎間板ヘルニア・O脚・胃下垂、血行不良による頭痛や肩こりを発症しやすくなります。

酸欠や呼吸障害は、猫背が肋骨に与える悪影響により発症するリスクが高まります。若いうちは健常者と同じでも、年齢を重ねることで起こりやすくなります。高齢者になってから予防はできないので、やはり早目の猫背対策が必要になるのです。

女性が注意したい猫背による婦人科系疾患

  • 子宮筋腫
  • 子宮内膜症/外膜症
  • 子宮がん
  • 卵巣がん

猫背により骨盤が変形すると、骨盤内に位置する子宮が後ろ側(背中側)に倒れる「子宮後屈」が起こり、卵巣をはじめとする骨盤内の器官全体に機能低下が起こりやすくなります。その結果、上記の婦人科系疾患を発症します。

いかがでしょうか?中には生命を脅かすレベルの重篤な疾患の原因となることもあるんですよね。もちろんそこまで深刻ではないものの、巡り巡って将来的に深刻な病気の原因になる症状も他にたくさんあります。

そういった観点からも、やはり猫背にはなるべきではないといえますし、もしすでに猫背になっていたとしたら、できるだけ早急に対策を行いたいところです。

それではなぜ猫背になってしまう?猫背の原因について

身体のどこかに不具合が生じるということは、そこに何らかの原因があるはずです。もちろん猫背にも原因はあります。あまり難しいメカニズムはさておき、まずは猫背の直接的な原因を突き止めてみましょう。

猫背には、以下のような原因が考えられます。

猫背になってしまう原因
  • 家事やデスクワーク、単純作業など、お仕事による影響
  • スマホやパソコンなどの長時間利用
  • 女性が授乳することによる影響
  • 座り方が悪いことによる影響

上記が猫背の原因のすべてとは言いませんが、いずれも、継続的な同じ姿勢、同じ動作によって骨格にクセがついてしまうことが、猫背の直接的な原因になっていることをご理解いただけるかと思います。

(この章の参考:猫背矯正・姿勢矯正-イーバランス整体院より)

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猫背っていったいどんな状況なの?猫背の構造的欠陥について

猫背になると、健康上望まれない多くの弊害のリスクが高まることはご理解いただけたかと思います。ですから、猫背になってしまった人は、できるだけ早く矯正して正しい姿勢に戻していただかなければなりません。

ただ、実際ご自身が猫背であるかどうかという判断が、少し難しいところもあるでしょう。そこで、ここでは「猫背」を明確に定義しつつ、なおかつヴィジュアルにとらえ、理解することを目標にお話します。

「猫背」の医学的な定義は?

まずは以下の図をご覧ください。ガイコツの図なのでびっくりするかもしれませんが、眺めるだけなら大丈夫です。実は、猫背であるか否かは「骨の角度」によって決まるのです。意外ですよね?

猫背の定義画像

この図において、猫背は以下のように定義されます。

猫背
♯1(胸椎1)の底辺の延長と♯12(胸椎12)の上辺の延長が交わる角をa°とするとき、a>69となる人(厳密には、60≦a≦63が理想で、a<56の人は特に「平背(へいはい)」と呼び、猫背よりも厄介とされる)

(出典:上記「整骨院ゆじゅ」サイト)

上の図でいえば、上から2番目の「63°」の部分がaに当たります。ちなみに図のガイコツは「63°」ですから、猫背ではなく、正常・理想なガイコツになります。でも、こんな角度は求めることも測ることもできませんよね?

実際のところ、やはり整体院や整形外科などでないと猫背の厳密な判断は難しく、私たちが自分で明確に猫背であるかどうかを判断することはできないといわなければなりません。そこで、「見た目」が重要な判断材料となります。

しかし見た目に頼ったとしても、いかにも猫背っぽい人、つまり「背骨の曲率が大きく見える人」に猫背の疑いがあるということになってしまいます。正直これについてはみなさんもすでに認識していると思います。

ただ、猫背にもいろいろな種類があって、その種類に合致するか否かで、猫背を判断できるケースもあります。次のところでは、そのあたりに注目し、猫背をヴィジュアルにとらえていきましょう。

姿勢には3つのタイプがあり、そのうち2つは要矯正!

「正しい姿勢で勉強しましょう」などと、子供のころから親や学校の先生などに教えられてきた私たちにとって、自分が正しい姿勢であることは比較的当たり前であると錯覚するケースも多いです。

ところが、猫背による何らかの影響が現れるのは、時間が経ってからのほうが症例としては圧倒的に多く、大人がお子さんの姿勢をつぶさにチェックしておかないと、いつの間にか猫背になってしまうお子さんも多いです。

その「チェック」の際に大きなヒントになるのが、「直立姿勢」です。直立姿勢は、大きく分ければ「良い姿勢」、「悪い姿勢」のふたつに分けられるのは当然ですが、これではあまりにも乱暴すぎですね。

実は「悪い姿勢」にはふたつの種類があって、そのひとつが「猫背(円背(えんぱい・えんばい))」、そしてもうひとつが、猫背の定義のところで少しお話した「平背」になります。広義には、平背も猫背の一種とみなされることが多いです。

このことを、イメージとして理解していただきたいのです。以下のイラストをご覧ください。

猫背の3タイプ画像

上のイラストからもわかるとおり、姿勢は、A、B、Cの3タイプに大別することができます。そしてAの姿勢が「正しい姿勢(良い姿勢)」です。B、Cは「悪い姿勢」になります。このうち、Bが「猫背」、Cが「平背」です。

Bの猫背は、「腰猫背」などとも呼ばれ、どちらかというと高齢者に多い猫背です。また、若い人でいえば「反り腰」と呼ばれる姿勢に相当します。Cの平背は、腰のカーブに乏しい若い世代に多いタイプの姿勢です。

こうしたトラブルを回避するためには、小さいころから言われてきた「座り方」を正しくすることが重要です。ですからやはり小さな子供が大人から言われたことが最大の予防方法ということになります。

ちょっとおさらいしますと、「椅子に深く腰掛けて背筋を伸ばすように座る」、これが正しい座り方になります。もちろんすでにB、Cの状況になってしまった人も、座り方には十分注意していただきたいと思います。

と同時に、冒頭でお話した健康への弊害のリスクという理由から、BやCの状況を放置することは避けなければなりません。では、どうしたらAの背中を取り戻すことができるのか、次のところからお話します。

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猫背・平背の矯正は必須!その方法とは?

それでは、実際に猫背をどう矯正し、解消するのかというお話をしていきます。まずは大ざっぱに、整体院や接骨院、整骨院などで導入されることが多い猫背の矯正方法をまとめてみたいと思います。

猫背・平背の矯正方法:猫背矯正ベルト

猫背矯正ベルトにはいろいろな種類があります。簡易的な薄い素材のゴムホースのようなものもあれば、まさに「ベルト」というイメージのもの、さらには「ベスト」のような形状のものもあります。いずれも「ベルト」と呼ばれることが多いです。

どうしてそんなにいろいろな種類の猫背矯正ベルトがあるのか不思議に思われるかもしれませんね。これは何も猫背矯正ベルトのメーカーさんの数だけベルトの種類があるというわけでもないのです。

実は、猫背は上記イラストのB、Cのタイプだけでなく、非常に多くの種類の猫背があります。それゆえ、それぞれの猫背に合ったベルトを使用しなければならず、どうしてもベルトの種類が増えてしまうのです。

逆にいうと、ベルトのタイプと猫背のタイプが合っていないと、改善はおろか、症状を悪化させてしまう原因にもなります。ですから猫背矯正ベルトを使用する場合、必ず整形外科、整体院、接骨院、整骨院などでベルトを入手してください。

いろいろタイプはありますが、その例として、装着イメージのイラストと写真を以下に掲載しておきます。あくまでもこれは2つの例です。ちなみに猫背矯正ベルトは「姿勢矯正ベルト」と呼ばれることもあります。

猫背と平背の矯正ベルト

猫背と平背の矯正ベルト2

猫背・平背の矯正方法:胸椎・腰椎・骨盤の矯正(ベルト装着以外)

その整形外科、整体院などの医療的機関によって採用する手法は異なりますが、猫背を改善するための目的として、ベルト装着以外の方法による胸椎・腰椎・骨盤の矯正が行われることになります。

上のほうでご紹介したガイコツの図からもおわかりかと思いますが、人間(動物も)の骨というのは、互いに関係し合っています。もちろんどこか1本だけ骨に異常が起こることがないわけではありません。

ただ、互いに関係しあっているために、巡り巡って猫背になってしまうことも考えられるのです。考えられるどころか、そういう症例が圧倒的に多いです。その原因となるのが、「骨格の歪み・ズレ」です。

胸椎・腰椎・骨盤に歪みやズレが生じることによって、これらのパーツと接続されている骨が新たに歪んだりズレたりして、その骨に接続されている骨がまた歪んだりズレたりして・・・という悪循環が生じます。

その一時的な症状が「猫背」なのです。しかも猫背はまだ悪化の過渡期ですから、矯正が必要になります。胸椎・腰椎・骨盤の矯正には、先ほど言ったように医療的機関によっていろいろな方法が考えられます。

たとえば「カイロプラクティック」などもその代表ですが、一般的な「整体」「整骨」などの「手技(しゅぎ)」が行われることが多いです。手技というのは、骨の歪みやズレ、位置の矯正手法のひとつです。

▼「手技」のイメージ
手技イメージ画像

何しろこればかりは医療機関(整形外科)や、非医療機関(整体院、接骨院など)それぞれによって手法が異なりますので、施術の詳細は通院予定の機関にお問い合わせいただきたいと思います。

自宅でできる!?自分で猫背矯正する方法

猫背をはじめとする姿勢矯正は、自宅でできる場合もあります。ただし、猫背矯正ベルトのところでもお話したように、猫背のタイプと合っていない矯正方法、誤った矯正方法では逆効果になってしまいます。

ですから、自宅でできる姿勢矯正の方法があるかどうかをまず整形外科や整体院、接骨院などで一度はチェックしてもらい、できれば自宅でできる姿勢矯正の方法をレクチャーしてもらうようにしていただきたいと思います。

自宅でできる猫背矯正エクササイズ:筋トレによる矯正

それでは姿勢矯正について、いくつか簡単な方法をご紹介します。

筋トレによって猫背が矯正されることもあるのですが、これはむしろ「猫背の予防」というイメージでとらえてください。というのも、猫背の種類によっては筋トレによってさらに悪化するおそれがあるからです。

基本的には、猫背による症状の最も初期的段階に現れる「脊柱起立筋」を筋トレによって鍛えます。ただ、やはり猫背の種類によって鍛えるべき筋肉が異なることが多いので、専門家のアドバイスは最低1回は必要になるとお考えください。

以下のイメージをご覧いただくと、脊柱起立筋の位置を知ることができますが、脊柱起立筋だけでなく、周辺にも非常に重要な筋肉がいろいろあることにもご注意ください。このうちのどの筋肉を鍛えるかを、まずは知る必要があります。

脊柱起立筋の位置

自宅でできる猫背矯正エクササイズ:ストレッチによる矯正

上記の筋トレは、矯正したい骨を支える筋肉を鍛えることによって、その骨が正しく支えられるように仕向けるエクササイズでした。しかしストレッチの場合、筋トレとは目的が少々異なります。

ストレッチの主な目的は、筋肉を伸ばすことです。筋肉が伸びると、問題がある状態が固定されてしまった骨の周囲の筋肉に緩み(遊び)を与えることができ、骨格の矯正が行われやすくなります。

ただ、こちらもどの筋肉を伸ばす必要があるのかはかなり微妙です。ですからやはり一度は専門家のレクチャーを受け、正しい筋肉を正しいポーズで伸ばすことを目標として、ストレッチを行っていただきたいと思います。

ストレッチは、継続的にしかもこまめに行うことでより高い矯正効果が現れます。また、ストレッチのためのツール(ストレッチボール、ヨガボールなど)も流通していますので、適宜ご利用ください。

▼バランスボール、ストレッチボール イメージ
バランスボール、ストレッチボールの写真

以上が、自宅でできる主だった猫背矯正エクササイズです。すでにご存知の方も多いとは思いますが、各種インターネットサイトで猫背矯正エクササイズのいろいろな方法がいろいろな形で紹介されています。

ただ、ネット上の情報ですので、そのすべてが正しい方法とは残念ながら言えず、また、仮に正しい方法であったとしても、再三お話しているように、どの筋肉を矯正の対象とするかによって、結果的に逆効果になるリスクもあります。

ですから、自宅で猫背矯正をするという発想自体は間違いではありませんが、最低でも一度はお医者さんや整体師から正しい猫背矯正エクササイズのレクチャーを受けることにご留意いただきたいと思います。

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知らないうちに猫背になる!普段から注意が必要!

さて、今回は猫背についていろいろお話をしてきました。猫背は私たちにとって非常に身近な問題です。しかも、ちょっと気を緩めると、いつの間にか猫背になってしまっているといった厄介な特徴があります。

ですから普段から猫背になっていないかと気を配ることが理想といえば理想です。しかしそれもなかなかたいへんなので、お近くの整形外科や整体院などで定期的に猫背のチェックを行うことが望ましいでしょう。

それと、最近何か調子が優れない(たとえば便秘がちである、冷えがひどくなるなど)とか、下腹が出てきてしまった(いわゆるボッコリお腹)、ダイエット効果が表れにくいなどの原因が、意外と猫背にある場合もあります。

ですから猫背は、骨格形成による直接的な見た目の問題はもちろん、広い意味での美容にも影響を与えるのです。また、そうした状況が顕著なときには、猫背を疑ってみるというスタンスも重要です。

「猫ブーム」などと呼ばれて久しい昨今ですが、背中の猫はできるだけ寄せ付けず、そしてまた棲みつかせないように努めたいものです。

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