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口内炎は何科?病院から再発予防まで口内炎対策のあれこれ

口もとを指さす女性

口内炎ができてしまって痛いので、お医者さんに行って診てもらおうかと思った時に悩むのが診療科の選び方ですね。普段大きな病院にかかっている場合は、診療を受けている科で相談して適切な診療科を紹介してもらえばOKです。

しかし、普段お医者さんには縁がないと言う人の場合困りますよね。また、口内炎は単純なものからちょっと難しいものまであれこれありますから、再発防止なども気になるところです。

そんなことを踏まえて口内炎の治療について見て行きましょう。

口内炎の専門診療科は口腔粘膜疾患外来だが滅多に見かけない

大きな病院になると、ここまで専門化した外来診療科がある場合もあります。しかし、私たちが普段お世話になる街のお医者さんにこうした診療科はありません。

口の中のことなので、口腔外科を併設した歯医者さんと言うのは一つの選択肢です。また耳鼻咽喉科も口内炎を見てもらえることが多いですね。もちろん皮膚科も口内炎のような粘膜の疾患の専門家です。

歯医者さんの場合、予約制が多く混雑も大変なことが多いので、まずは耳鼻咽喉科か皮膚科へ出向きましょう。お近くにその診療科の医院がない場合は、口腔外科併設の歯科、あるいは内科でも診てもらえます。

そもそもその口内炎は診てもらう必要がある口内炎なのか

口内炎の中で最もポピュラーなのは「アフタ性口内炎」です。このアフタ性口内炎を含めて、様々な口内炎については別の記事に詳しいのでそちらをご覧下さい。
喉の痛みの原因は口内炎?喉に口内炎ができた時の治療と対策

今回は最もポピュラーなアフタ性口内炎を中心にお話を進めて行きます。さて、このアフタ性口内炎ですが原因は確定していません。ですので対症療法と言う事になるのですが、皆さんご経験がある通り、放置しておいても2週間以内には完治します。

ですので受診すべきかどうか迷うところです。でも、痛みがひどくて物が食べられないと言ったような場合には、受診して患部を治療・保護するパッチを処方してもらいましょう。

アフタ性口内炎の治療は副腎皮質ホルモンの外用薬で行う

お医者さんで処方してもらえる口内炎治療用のパッチには3つのタイプがあります。いずれも台紙から剥がして患部に数秒押しつけて貼り付けるお薬ですが、ちょっとコツが要りますので、最初は貼り付けに失敗するかもしれません。

失敗したら、新しいものに替えて付け直しましょう。もったいないようですが、その分を計算に入れて処方して下さると思います。3つのお薬は次のようなもので、貼付薬にジェネリックはありません。

医薬品商品名 剤型 直径 厚み
アフタッチ口腔用貼付剤 貼付用薄型錠剤 7mm 1.1mm
ワプロン口腔用貼付剤 貼付用極薄錠剤 12mm 0.16mm
アフタシール シール剤 10mm 0.1mm

アフタシールは効果がなくなるとフィルムがはがれて口の中に残るので、吐き出して捨てますが、食物繊維でできたフィルムなので飲みこんでも問題はありません。後の二つは数時間で完全に溶けてなくなります。

有効成分はいずれもトリアムシノロンアセトニドと言う合成副腎皮質ホルモンで、含有量も1枚当たり25μgと同じです。同じ成分の塗り薬もありますので、症状によってはそちらが処方されるかもしれません。

アフタ性口内炎は放っておいても問題なく治りますが、痛みが強いので、たとえ数日でも早く治った方がいいと言う人は、こうしたお薬を利用して痛みを抑える治療を行うのもひとつの方法です。

アフタ性口内炎は原因不明なので予防は難しい

残念ながら、アフタ性口内炎の原因は判っていません。また、放置しておいても自然に治る上に、アフタ性口内炎で死ぬこともありません。そんなことから今ひとつ研究が進んでいるとは言いにくい状況なのです。

ただ、皆さんもご経験があるかとは思いますが、疲れている時に出やすいと言われています。そんなことから、ストレスやビタミン・ミネラルなどが影響しているのではないかとも考えられています。

身体を元気にしておくことが予防になるかも知れない

ビタミンC不足とカルシウム不足の組み合わせがアフタ性口内炎に影響を持っているのではないかと言う研究が行われていました。また、胆汁が流れにくくなると口内炎ができると言う情報に基づいた研究もありました。

しかし、詳しい動物実験の結果、いずれも否定されてしまいました。また自己免疫性の病気に伴って発生することが見られるので、自己免疫性ではないかと言う可能性も探られていますが、まだ結論は得られていません。

現段階では口の中が不衛生になったり、ストレスや食事の偏りによってビタミンなどが不足することが原因と言う風にまとめられていることが多いですね。

ですので、第一にオーラルケアをしっかり行って、口の中が不衛生にならないように気を付けることがポイントになります。

そして、疲れを溜めない、バランスの良い食事を摂ると言った、常識的・健康的な生活を送ることがアフタ性口内炎の予防になると考えられます。

口の中を清潔に保つことは様々な病気の予防になる

例えば歯周病は脳血管疾患やがん、骨粗鬆症、慢性関節リウマチの原因になっている可能性が指摘されています。それだけではなく、さらに多くの病気との関係も取りざたされています。

このアフタ性口内炎も口の中の不衛生が一因と考えられていますので、まずは口の中を清潔に保つ努力をすることが重要ですね。

特別なことをする必要なないでしょう。ブラッシングやフロッシングで汚れや歯垢を取ったあと、殺菌力のある洗口液で仕上げると言う程度で充分です。おそらくこうしたお手入れをされている方も多いんじゃないでしょうか。

洗口液は有名なモンダミンやリステリンでOKです。いろんなバリエーションがありますが、医薬部外品であれば効果は充分期待できます。

医薬部外品と言うのは、大雑把に言うと、人の身体に改善効果をもたらすもので医薬品よりは効き目が緩やかなものです。もちろん法律に基づいた指定を受けています。

治らない口内炎はアフタ性口内炎ではない可能性がある

アフタ性口内炎は、軽いものなら数日から1週間、多くの場合長くても2週間以内に、まったく治療をしなくても治ってしまいます。ですので、2週間以上治らない口内炎はアフタ性ではない可能性が高くなりますので、必ず受診して原因を突き止めておきましょう。

先に紹介した別記事のリンク先で詳しく紹介していますが、治らない口内炎の後ろには危険な病気が潜んでいる場合がありますので、充分気を付けないといけません。

また、問題のないアフタ性口内炎は他の症状を伴いません。発熱や身体のだるさなど他の症状を伴っている時は、口内炎ができた初日であっても受診して下さい。

アフタ性口内炎は再発することがあるが頻度が問題

アフタ性口内炎ができたと思ったら、2週間以内に治ったのだが、すぐに別の口内炎ができたとか、いくつもの口内炎が繰り返しできたと言う場合、一度受診されることをお勧めします。

これは慢性再発性アフタと呼ばれるものかもしれません。一つ一つの口内炎は普通のアフタ性口内炎と全く同じものですが、ほとんどいつもどこかに口内炎があると言う状態はベーチェット病の可能性があります。

(抜粋)

ベーチェット病(Behcet’s disease)は口腔粘膜のアフタ性潰瘍、外陰部潰瘍、皮膚症状、眼症状の4つの症状を主症状とする慢性再発性の全身性炎症性疾患です。

症状に関しては、男性の方が重症化しやすく、内蔵病変、特に神経病変や血管病変の頻度は女性に比べ高頻度です。眼病変も男性に多く、特に若年発症の場合は、重症化し失明に至る例もみられます。

発病年齢は男女とも20~40歳に多く、30歳前半にピークを示します。

ベーチェット病の病状は非常に多様ですので、すべての病状に対応できる単一の治療があるわけではありません。個々の患者さんの病状や重症度に応じて治療方針を立てる必要があります。

ベーチェット病では、ほぼ全部の患者さんで繰り返し再発する慢性のアフタ性口内炎が見られます。

間隔があいて再発するタイプのものは心配ない

個人の感覚にもよりますが「良く口内炎ができる」と言う人は、このベーチェット病が気になるかも知れませんね。でも、ベーチェット病では、ほとんど常に口内炎があると言うくらいの頻度です。

言い換えれば、一つの口内炎が治る前に次のものができていると言っても良いかもしれません。ですので、治って1か月くらいで次のものができたと言うレベルならまず心配ないでしょう。

そういう場合は、先に紹介した「口の中を清潔にする」「栄養バランスを取る」「ストレスを減らす」と言う事を実践してみて、それで口内炎の頻度が下がるかどうかを見て下さい。

また、ベーチェット病は口内炎だけが起こる病気ではありませんので、次のような症状を併発しているかどうかで判断されます。まずは主症状4つです。

  • 慢性再発性アフタ性口内炎
  • 痛みのある皮疹・刺激に過敏な皮膚
  • 外陰部にできる痛みのある潰瘍
  • 眼痛・まぶしさ・充血などの症状が両目に出る

これらの症状が複数または全部現れるのがベーチェット病です。この他に手首や足首、肩、ひざなどの大きな関節が腫れたり、大きな血管に病変が現れることもあります。

盲腸の近くの小腸内部に潰瘍が現れることも、神経症状があらわれれることもありますし、男性の場合睾丸部が腫れたり痛んだりすることもあります。これらの副症状は、ベーチェット病のタイプを判別するのに用いられます。

このように、アフタ性口内炎だけではいくら再発性であってもベーチェット病とは診断されません。とは言え繰り返すアフタ性口内炎は、治療しておいた方が良いので、一度耳鼻咽喉科や皮膚科を受診されることをお勧めします。

個々の口内炎について見た場合、全く心配のないものと、難病によるものの区別がつかないと言うのは厄介ですね。おまけにまだ原因がつかめていないので難病に指定されているのです。

普通のアフタ性口内炎は市販薬で対応しても問題ない

そもそも放置していても自然に完治するのがアフタ性口内炎ですから、それまでの間一時的に炎症を抑えたり痛みを軽減したりする目的で市販薬を使うことに問題はありません。

ですので、他の症状の併発がないこと、2週間以上続く口内炎でないこと、慢性的にできる口内炎でないことを条件に、市販薬での治療は大丈夫だと言えるでしょう。

市販薬にも処方箋薬と同じ成分が使われている

市販薬と言っても、処方箋薬と同じ貼り薬や塗り薬があります。

商品名 メーカー 剤型
アフタッチA 佐藤製薬 貼付剤
口内炎パッチ大正クイックケア 大正製薬 貼付剤
トラフル ダイレクト 第一三共ヘルスケア 貼付剤
ケナログ口腔用軟膏0.1% ブリストル・マイヤーズ 軟膏・クリーム
口内炎軟膏大正クイックケア 大正製薬 軟膏・クリーム
ヒフール口内炎軟膏 日邦薬品工業 軟膏・クリーム

これらの製品は、有効成分も処方箋薬と同じトリアムシノロンアセトニドですし、含有量も同じです。ですので、使用上の注意や薬剤師さんの説明を良く理解して利用されれば問題ありません。

水溶性アズレンののどスプレーは口内炎にも効く

アズレンスルホン酸ナトリウム(水溶性アズレン)を有効成分にしているのどスプレーは、口内炎にも効きます。劇的に効く訳ではありませんが、粘膜の保護補修効果があり、副作用の少ないお薬ですので安心して使えます。

また、のどのために買ってあるお家も多いでしょうし、口内炎のために買って残っても、のどのお薬として使えますから便利ですよね。

のどスプレーには種類がありますが、次のようなものがアズレンスルホン酸ナトリウムを有効成分として使用しているお薬です。

商品名 メーカー
AZのどスプレーS 浅田飴
アズレンのどスプレーマエック ジャパンメディック
MKMパープルショット ダイヤ製薬
ストナのどスプレー 佐藤製薬
スロナースのどスプレー カイゲンファーマ
セピーAZのどスプレークール ゼリア新薬工業
トラフル クイックショット 第一三共ヘルスケア
パープルショット 日邦薬品工業
メディケア クールスロート 森下仁丹
龍角散AZのどスプレー 龍角散
ルルのどスプレー 第一三共ヘルスケア

なお、のどスプレーに良く使われるもう一つの成分、ポピドンヨードは殺菌剤ですので、口内炎には効きません。

以外に口内炎のお薬は市販されているのです。ここには載せませんでしたが、アズレンスルホン酸ナトリウムを主成分にする軟膏もあるんですよ。

口内炎の再発防止は予防と同じ

再発防止と予防は基本的に同じものです。ですので、先にお話ししたように口の中を清潔に保つこと、ストレスをためない事、栄養を偏らせないことに注意しましょう。

一方、口内炎ができたと言う事は、何かでき易い要因があったと言う事ですので、生活を振り返ってみる機会にするのが良いかもしれませんね。

喫煙はアフタ性口内炎の原因にはならない

あまりお知らせしたくはなかったのですが、どうやら喫煙はアフタ性口内炎を発生しにくくする可能性があるようです。かと言ってタバコが口内炎に有効と言うわけじゃありませんよ。

アフタ性口内炎は抑制されますが、ニコチン性口内炎や前がん疾患としての口内炎はタバコによってうんと増えますので、タバコは吸わないで下さい。

またお酒は控えましょう。口腔粘膜へのダイレクトな刺激になるだけでなく、ビタミンの消費が増えて粘膜にトラブルが出る場合があります。

ビタミンB2・B6の欠乏症には口内炎も含まれている

ビタミンB2・B6が不足すると口内炎を含む口腔粘膜症状が出ることが知られています。ですので、口内炎ができた時はビタミンB2・B6が不足するような食生活になっていないかを確認しましょう。

ビタミンB2はレバーやハツ(心臓)に多く含まれています。納豆にもそこそこ含まれていますが、牛レバーの1/5程度です。また、ビタミンB6はレバーや鶏肉、青魚に含まれますが、必要量に対して含有量は少なめです。

日本人の摂取量についての統計では、いずれも推奨量には届いていないようです。ですので、口内炎が出た時に栄養に偏りがあるかもと思ったらビタミン剤を摂ってみるのも良いかもしれませんね。

ビタミンB2やB6は単独で不足することは少なく、他のビタミン不足と連動することが多いようです。ですので、ビタミンB群としてのビタミン剤や総合ビタミンが良いかもしれませんね。

一方、皮膚や粘膜を正常に保つ働きがあるビタミンAですが、これは脂溶性ビタミンであるため過剰症の恐れがあります。ビタミンA(レチノール)製剤で摂ることは避けた方が良いでしょう。

過剰症が現れない、ビタミンA前駆体のβカロテンをたくさん摂ることをお勧めします。βカロテン配合のビタミン剤でもOKです。βカロテンは体内で必要に応じてビタミンAに分解されます。

口内炎は生活の乱れを反映しているかもしれないと考えると、良い指標になりますね。痛いけれど前向きに利用してゆきましょう。
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