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食後?食前?胃が痛くなるタイミングでかわる、胃痛の原因と対処法

朝食を食べる女性

「自分は胃が弱くて、食事の後胃が痛む」という人は、いるのではないでしょうか?逆に「お腹が空くと胃が痛む」という方もいるかと思います。

実はこれは、同じ病気が違う箇所に出来ることで、胃が痛むタイミングが食事の前か後かが変わってくるのです。

あなたの胃痛は食前?食後?原因をしっかり知って対応しましょう!

食事の後、前?胃が痛むタイミングで見る胃痛の原因

食後にキリキリ胃が痛む場合と、食前の空腹を感じるころにくる胃痛は原因が違ってきます。この記事では特に

  • 胃潰瘍(いかいよう)
  • 十二指腸潰瘍(じゅうにしちょうかいよう)

のふたつにスポットをあてて紹介します。あなたの胃痛が起こるタイミングで、もしかしたら病気が発覚するかもしれません。

食事の後に胃が痛むのは「胃潰瘍(いかいよう)」が原因かも

食事の後に胃が痛む場合は、胃潰瘍という病気の可能性があります。

潰瘍とは、簡単にいうと傷のことで浅いものは「びらん」と言い、それが深くなってくると「潰瘍(かいよう)」と呼ばれます。

胃潰瘍とは、胃の中に傷が出来た状態のことで、この傷が食事をすることで刺激され痛むのです。

胃潰瘍になると、食事中や食後に、おへその上あたりが鈍く痛んだりします。痛みはしくしく痛むと表現する方もいます。

この胃潰瘍は進行すると吐血したり、ひどい場合には胃に穴が開いてしまうこともあります。

食事の前に胃が痛むのは「十二指腸潰瘍」が原因かも

一方、食事の前に胃が痛むことがあります。この場合は、十二指腸潰瘍という病気の可能性があります。

胃潰瘍は胃に傷がある病気ですが、この十二指腸潰瘍は、胃の先にある十二指腸という器官に傷ができている状態のことを言います。

十二指腸潰瘍が食事の前に痛むことが多い理由は、空腹時の遺産により潰瘍が刺激されるためです。こちらも胃潰瘍と同様に、鈍い痛みで痛む場所はおへその上あたりです。

また一般的に、胃潰瘍は30代から60代までの方がなることが多く、十二指腸潰瘍は20代から40代の方がなる方が多いと年齢層も若干異なるようです。

胃が痛くなったら?対処法は胃潰瘍と十二指腸潰瘍では異なる

胃が痛くなった場合の対処法も、胃潰瘍と十二指腸潰瘍では違うので注意してください。

食後に胃が痛くなる胃潰瘍の場合の対処法

食後に胃が痛くなる胃潰瘍は、主に食べたものが胃の中の傷口を刺激して起こっています。そのため、傷口を刺激しないお粥のような胃に優しい食べ物をとるようにしましょう。

また、胃に良い食材もあるので、細かく刻んだり加熱したり消化しやすい形で、是非とってみてください。

豆腐
良質のたんぱく質が多いうえに、胃への刺激が少ない食品です。
キャベツ
ビタミンUという潰瘍を抑える働きがある栄養素を多く含んでいます。しかし、ビタミンUは熱に弱いので、煮汁を一緒にとるなど工夫しましょう。
大根
消化酵素のアミラーゼという物質を含んだ食材なので、胃が食べ物を消化することを助けます。
牛乳
胃の粘膜を保護してくれます。

また、胃が痛くなった時に飲む胃薬ですが、胃潰瘍の場合は胃の消化を助ける消化薬を飲みましょう。胃潰瘍の方は、胃酸が少なくなっている状態であることが多いので、消化を助ける胃薬が良いのです。消化薬は主に食後に飲む胃薬です。

食前に胃が痛くなる十二指腸潰瘍の場合の対処法

食前の空腹時に胃が痛くなる十二指腸潰瘍は、空腹になりそうな時がポイントです。

お腹が空くと胃が痛くなってくるので、お腹が空く前に温かい牛乳など飲むなどしましょう。もちろん、食事は胃潰瘍の方と同様で、胃に優しく胃に良い食材を使ったものを選ぶようにしてください。

胃が痛くなった時に飲む胃薬は、制酸薬やH2ブロッカーなどの胃薬がおすすめです。十二指腸潰瘍の方は、胃酸が多く出ている状態が多いのでそれを抑制する薬を飲むと痛みが和らぐでしょう。制酸薬や2ブロッカーは、主に食間(食後2時間、空腹時)に飲む胃薬が多いです。

胃潰瘍や十二指腸潰瘍を放っておくと大変なことに!

一時的に胃が痛くなっても「胃薬を飲めば治るから…」と胃痛を放っておくと、どうなるのでしょうか?そのまま治ってしまうという人もまれに居ますが、症状が酷くなっていく場合ももちろんあります。

潰瘍の状態が悪くなってくると、やがて胃だけでなく背中まで痛くなってきます。また、脂汗をかくほど痛みが強くなったり、毎回胃薬を飲まないと痛みが治まらないようになってきます。

そして、どんどん状態が悪くなっていくと、いずれ胃や十二指腸に穴を開けてしまいます。この状態は穿孔(せんこう)と言い、胃の痛みは救急車を呼ぶほどの激痛になります。

この状態になると、その穴から消化した物や胃液などが漏れ出し「腹膜炎(ふくまくえん)」になってしまいます。こうなると早期に処置が必要になります。胃痛は、放っておかず医療機関を受診しましょう。

胃潰瘍と十二指腸潰瘍を予防するために気を付けたい3つのこと

胃潰瘍や十二指腸潰瘍は、日常生活の過ごし方で悪化したりします。そこで、胃潰瘍や十二指腸潰瘍を予防するために気を付けたいポイントをご紹介します。

胃潰瘍と十二指腸潰瘍を予防するために:暴飲暴食は控える

暴飲暴食は、言うまでもなく胃に負担をかけます。これは、胃潰瘍や十二指腸潰瘍だけでなく、もし他の病気であっても続けていると悪化させてしまいます。

食事は腹八分目を意識し、よく噛みましょう。また、お酒ですが胃に負担をかけてしまうので飲まないことをおすすめします。

胃潰瘍と十二指腸潰瘍を予防するために:ストレスをためない

ストレスは、自律神経に影響を与えます。この自律神経は人体の内臓などの働きを調節するので、この自律神経が乱れてくると人体の様々な場所に影響が出てくるのです。

ストレスが続いたり、強いストレスを受けたりすると、自律神経に影響し胃酸が多く出すぎてしまったり、逆に少なくなってしまったりするのです。そのため、ストレスがかかると、胃が痛いという状況が生まれます。

日常的にストレスを受けない環境をつくるということは難しいので、上手にストレスと向き合ったり、ストレスを解消できる趣味を見つけたりすると良いでしょう。

胃潰瘍と十二指腸潰瘍を予防するために:ピロリ菌の検査を行う

胃潰瘍や十二指腸潰瘍には、ピロリ菌が胃の中にいる人がなりやすいとの研究結果が出ています。

ピロリ菌の検査は呼気や尿でもできるので、検査の痛みも無く行うことができます。また、ピロリ菌の除菌も専用の薬を1週間飲むだけなので、特別な手術もいりません。

ピロリ菌の検査ができる医療機関は、こちらのピロリ菌ネットで検索することができます。

ピロリ菌ネット
ピロリ菌ネットのスクリーンショット

もしかしたら潰瘍じゃないかも?他にもある胃痛の病気

胃が痛いからといって、必ず胃潰瘍や十二指腸潰瘍であるとは限りません。胃痛の原因として考えられる病気は他にもあります。

胃痛が症状としてある病気

  • 胃がん
  • 胃腸炎
  • 胃アニサキス症
  • 逆流性胃炎
  • 大腸がん
  • 胆のう症
  • 胆石症
  • すい炎

他にも他の病気の症状によるストレスで、胃が痛くなるというケースもあります。また、胃がんの初期症状と胃潰瘍は見分けることが難しいと言われています。これらの病気を見分ける方法は、一つしかありません。それは、医療機関で検査をすることです。

怖がらなくても大丈夫!進化している胃の検査方法

胃が痛いと感じたら、医療機関へ行って検査してもらうことが一番です。では、胃の検査は、どんなことが行われるのでしょうか?

胃の検査は、大抵「胃カメラ検査」か「胃バリウム検査」かのどちらかが行われることが多いです。

胃バリウム検査は、胃の全体の形を見るのに適しています。また、検査方法もバリウムを含む造影剤を飲むかたちで行われるので、器具を直接入れる胃カメラ検査よりも抵抗は少ないです。しかし、何か異常が見つかったときは胃カメラ検査を行うことになります。

一方胃カメラ検査は、器具を直接鼻や口から入れるので、抵抗があるという人も少なくありません。

しかし、胃の粘膜を詳しく見ることができたり、器具の先についているハサミのようなもので、胃の細胞をとってきて検査したり、そのまま手術することも可能です。

バリウム検査も胃カメラ検査も器具や技術がどんどん進化しています。ひと昔前までは、バリウム液はおいしくない物でしたが、様々な味の改良が行われて飲みやすくなっています。

また、胃カメラ検査も器具自体の改良ももちろんですが、局所麻酔を行うことで器具を入れる際の不快感の軽減を行ったりしています。

どちらの検査も検査前日の夜から食事をとらず、胃の中を空っぽにして行います。検査中に嘔吐してしまうことを防ぐためと、胃の中に内容物があるとうまく検査できないためです。

「たかが胃痛」じゃない!体のSOSを見過ごさないで

実は、私も以前十二指腸潰瘍を患っていました。仕事でストレスがかかるたび胃が痛み、時には仕事が出来なかったり夜眠ることが出来なかったりするほどでした。

なんとか市販されている薬で誤魔化しながら生活していたのですが、一大決心をし、検査してピロリ菌の除菌など行うと、今までの痛みがウソのように無くなりました。

空腹時の痛みや食後の胃の痛みは、ある日急に痛くなるわけではなく、日々少しずつ痛みが増していく方が多いかと思います。そのため、痛みがサイクル化し胃痛が日々の生活の一部になっていませんか?

痛みは、体のSOSサインです。胃痛を「いつものこと」にせず、早目に医療機関へ行くようにしましょう。

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