健康生活TOP 胃痛 【胃が痛い時の食事】食べると良い・悪い食べ物と正しい食事の摂り方

【胃が痛い時の食事】食べると良い・悪い食べ物と正しい食事の摂り方

胃をおさえる女性

胃が痛くて辛い・・・。そんな症状があるとき、どんな食事を心がけるとよいのでしょうか。

胃痛を引き起こしてしまう原因はいろいろと考えられます。暴飲暴食やストレスなどもその原因になりますが、ピロリ菌への感染や痛み止めの副作用によって胃粘膜が炎症を起こしたり潰瘍になってしまっていることもあります。

もちろん症状が続くときには早めに受診することが大切ですが、普段の食事も見直してみてください。おすすめの食品や食事の摂り方とはどういったものなのか、詳しくみていきましょう。

胃の調子が悪いときには、消化の良いものを摂ろう

胃が痛い、膨満感や胃もたれ感があって何となく調子が悪いというときには、胃腸に負担のかからない食事にすることが大切です。胃腸に負担のかからない食事とは、消化に時間がかかり過ぎない食事です。

胃腸は、口から入ってきた食べ物を消化吸収する働きをしています。消化に時間のかかるものばかり食べていると、胃腸はずっと働き続けることになり負担が大きくなってしまうのです。

そのため胃腸の調子が悪いというときには、なるべく消化の良い食品を消化の良い調理方法で摂るようにしましょう。

消化にかかる時間は、栄養素によって異なります。人が健康に生きていくためには三大栄養素の糖質・タンパク質・脂質が欠かせませんが、その消化にかかる時間はそれぞれ違うのです。

消化にかかる時間 早い順
  糖質>タンパク質>脂質

つまり糖質であるご飯やパンなどの穀類は比較的消化が早く、脂っこい食事は消化に時間がかかってしまうのです。

では具体的に消化の良い食品、調理方法について、そして消化が悪いため避けた方がよい食品とはどのようなものなのかみていきましょう。

消化の良い食品

消化が良く、胃の調子が悪いときにもおすすめの食品は次のようなものになります。

  • 白いご飯やおかゆ
  • 食パン
  • うどん
  • 鶏のササミ、皮をとった鶏胸肉
  • 牛・豚のヒレ肉やモモ肉
  • 白身魚(タラ、タイなど)
  • 豆腐や納豆
  • 牛乳やヨーグルト
  • 繊維の少ない野菜(ほうれん草、人参、南瓜、ブロッコリー、白菜、カブなど)
  • ジャガイモ
  • バナナやリンゴ

白いご飯やパンなどの穀類は消化の良い食品になります。しかし玄米ご飯や全粒粉のパンなどは消化が悪く、胃腸に負担となります。また食パンは良いですが、調理パンやバターをたくさん使ったクロワッサンなどは止めたほうがよいでしょう。

めん類は煮込みうどんなどがおすすめです。めん類の中でもラーメンは消化が悪いので、胃腸の調子が悪いときには止めておきましょう。スパゲッティーや日本ソバも消化が良くありません。

卵は消化が良いうえに栄養価も高いためおすすめな食品です。ただし生卵は消化が悪く、また熱を加えるほど消化が悪くなります。一番よいのは半熟卵です。茶碗蒸しなどにしてもよいでしょう。

肉や魚は低脂肪な部位がおすすめで、これらには傷ついた胃粘膜を修復するために必要なタンパク質も豊富です。脂質の多い鶏の皮はとるようにし、また牛や豚は赤身の部位を使いましょう。白身魚も脂肪が少ないため良いでしょう。

大豆製品にも良質な植物性タンパク質が多く含まれています。大豆自体はかたくて消化が良くないですが、大豆を加工した豆腐、高野豆腐、湯葉、納豆などはおすすめです。きな粉も良いでしょう。油で揚げた油揚げやがんもどき、厚揚げなどは控えましょう。

牛乳にも良質なタンパク質が含まれ、カルシウムなども豊富です。牛乳は胃酸を中和し胃壁を保護する作用もあるため、胃の調子が悪いときにはおすすめの飲み物になります。ヨーグルトなどの乳製品もよいでしょう。

野菜や芋類、果物にはビタミンやミネラルなどが多く体に良いのですが、食物繊維が多過ぎるものは胃に負担がかかりやすくなります。柔らかく煮た野菜やよく熟した果物がよいでしょう。ゴボウ、キノコ類、海藻、パイナップルなどは控えてください。

納豆やヨーグルトなどの発酵食品は栄養価が良く、また発酵によって消化も良くなっているためおすすめです。ただしキムチや漬け物などは塩分が多いため控えたほうがよいでしょう。

消化の良い調理方法

消化が良いか悪いかは、調理方法によっても違ってきます。脂質は消化に時間がかかるため、調理に油をたくさん使っている調理方法は消化に時間がかかってしまいます。

消化の良い調理方法

  • 煮る
  • 茹でる
  • 蒸す
  • 細かく切ってあるもの
  • やわらかいもの
逆に消化の悪い調理方法

  • 揚げる
  • 炒める
  • 大きめに切ったもの
  • かたいもの

同じ食品を使っていても、調理方法によって消化時間は異なります。胃の調子が悪いときには、調理方法も注意するようにしてみてください。脂質の多い唐揚げや天ぷらなどは、体調が元に戻るまで我慢しておきましょう。

切り方が大きかったり、かたいものなども消化吸収に時間がかかります。なるべく細かく切り、やわらかく煮て食べるようにしましょう。

ただし、やわらかいものならば消化が良いというわけではありません。やわらかくても脂質の多いマグロのトロや豚バラ肉などは控えて下さい。

生クリームたっぷりのケーキや甘いお饅頭などもやわらかいですが、胃腸の調子が悪いときには避けるべきです。生クリームには脂質が多く含まれます。また砂糖は胃粘膜を刺激してしまいます。

消化の悪い食品

消化が悪いため、胃の調子が悪いときには控えたほうがよい食品は次のようなものになります。脂質の多いものやかたいものは消化に時間がかかるため、控えるようにしましょう。

  • 玄米ご飯、チャーハン
  • 全粒粉のパン、クロワッサン、デニッシュ
  • ラーメン
  • 脂身の多い肉、ベーコン、コンビーフ、ウインナー
  • タコ、イカ
  • ゴボウ、タケノコ、レンコン
  • サツマイモ
  • こんにゃく
  • キノコ類
  • 海藻
  • パイナップル、キウイ、かんきつ類、イチゴのような細かい種のあるもの

調理の際に油をたくさん使っているチャーハンやラーメン、クロワッサンなどは消化が良くありません。脂質の多い肉類(バラ肉やひき肉など)も避けておきましょう。

食物繊維は胃腸で消化されないため、摂り過ぎると胃腸に負担となってしまいます。食物繊維の多いゴボウ、タケノコ、サツマイモ、こんにゃく、キノコ類、海藻などは控えめにしたほうがよいでしょう。外皮を含む穀類(玄米や全粒粉)も控えましょう。

ただし食物繊維は腸内環境の改善や便秘予防に効果的です。胃がんの予防にもなるのではないかと考えられています。健康のためには必要な栄養素ですから、食物繊維を全く摂らないというのは良くありません。

食物繊維が特に多く繊維がかたい野菜は控えるようにし、ほうれん草やニンジン、南瓜といったような野菜を細かく切ったり、やわらかく煮たりして食べるようにするとよいでしょう。生野菜は止めましょう。

皮や筋はなるべく取り除くようにしてください。根菜類、ナスやトマトなども皮をむき、さやえんどうなどの筋は取ります。葉もの野菜のかたい葉脈も切り目を入れるとよいです。またやわらかい葉先だけを使うようにしてもよいかもしれません。

胃酸分泌を促す味付けなど、胃粘膜を刺激する食品も控えよう

胃酸の分泌が過剰になると、胃粘膜は刺激されて炎症を起こしてしまいます。胃酸の分泌を促す食品は次のようなものです。

胃の負担になる避けたい食品など

  • 辛味の強い香辛料:唐辛子、ワサビ、コショウなど
  • 酸味の強いもの:レモンなどのかんきつ類、酢の物など
  • 塩味の強いもの:漬け物など
  • 甘味の強いもの:お饅頭、羊羹、お汁粉など
  • アルコールや炭酸飲料
  • カフェインの多いもの:コーヒー、紅茶、濃い緑茶など

味付けの濃いものは胃粘膜を刺激しやすくなります。胃腸の調子が悪いときには「うす味、まろやかな味」のものにしておきましょう。

砂糖も胃酸分泌を過剰にしてしまうため、お饅頭や羊羹、お汁粉などの甘いものは控えたほうがよいでしょう。清涼飲料水にも砂糖がたくさん含まれます。ドーナツなども甘いうえに揚げてあるため良くありません。

どうしても甘いものが食べたいというときには少量だけにするか、卵や牛乳を使ったプリンやカステラ、油脂の多くないビスケットやウエハース、フルーツヨーグルトなどにするとよいでしょう。

アルコールは少量ならストレス解消になるのですが、飲み過ぎてしまうのはよくありません。絶対禁酒というわけではありませんが、症状が安定しているときに食事と一緒に適量飲むくらいにしておきましょう。

もちろん空腹時に飲んだり、一気飲みしたりしてはいけません。ゆっくり飲むようにしましょう。

カフェインも胃粘膜に刺激になります。ただし少し薄めにして、適量を飲むくらいなら多少は大丈夫とされます。もしくはカフェインレスのコーヒーに替えたり、カフェインを含まない麦茶やほうじ茶などに替えてもよいでしょう。

胃が痛い!そんなときの食生活のポイントは?

胃が痛い、調子が悪いというときには、上記のような食品選びがとても重要です。そして他にも、食事の仕方を気をつけることで胃腸に負担がかかりにくくなります。

食生活での注意すべきポイントは次のようなことです。普段から心がけるようにしておきましょう。

よく噛んで、ゆっくりと食事をしましょう

あまり噛まずに早食いしてしまうと、胃腸への負担が大きくなってしまいます。食事はよく噛んで、しっかり味わいながらゆっくりとるようにしましょう。食後は少し休憩することも大切です。

すするようにして食べたりすることも止めましょう。お茶漬けや長芋かけご飯など、すすって食べてしまいやすいメニューは控えましょう。(長芋自体は食物繊維が少ないため、胃痛があるときにもおすすめできます。)

腹八分目にしておきましょう

食べ過ぎは胃腸に負担となります。満腹になるまで食べたりせず、腹八分目くらいで箸を置くようにしましょう。早食いではつい食べ過ぎてしまうため、やはりゆっくり食べることが大切です。

熱すぎず、冷たすぎないものを食べるようにしましょう

熱すぎるものや冷たすぎるものは胃粘膜を刺激してしまいます。適温の状態で食べるようにしましょう。

規則正しく食事をしましょう

胃が痛かったり食欲がないからと食事を抜いてしまったりすると、胃粘膜は胃酸の影響で荒れやすくなってしまいます。食事と食事の間を長時間あけてしまったり、食事時間が日によってまちまちになるなどということがないようにしましょう。

寝る前の食事は止めましょう

寝る直前の食事はよくありません。忙しいと食事が不規則になってしまうかもしれませんが、寝る3時間前には食事を済ませておきましょう。

もちろん、栄養バランスも考えて

栄養のバランスを考えた食事をすることも、もちろん大切です。荒れてしまった胃粘膜を修復するためにはタンパク質が必要ですし、タンパク質が効率的に働くためにはビタミンやミネラルだって必要になります。エネルギーも重要です。

栄養バランスを考えた食事メニューを心がけてください。

タバコは控えよう

タバコは胃粘膜の血流を低下させてしまうため、炎症の治りが悪くなります。タバコは絶対に止めておきましょう。胃の調子が治ったあとも、タバコを吸うと症状が再発しやすくなります。

タバコは全身にいろいろな問題を起こします。この機会に、禁煙するようにしていったほうがよいでしょう。

十分な睡眠をとり、ストレスをためない

睡眠をしっかりとって、ストレスをためないようにすることも大切です。適度に体を動かすようにすると、ストレス解消になり夜も寝つきがよくなるでしょう。

他にも趣味や気のおけない仲間とのおしゃべりなど、自分なりのストレス解消の手段を持っておくとよいでしょう。

楽しく食事をしよう

食事時間を楽しむことは、何より大切なことでしょう。楽しく食事をすることで胃粘膜の血流もよくなり、消化も良くなります。そしてストレス解消にもなります。

食べ物を胃に入れるためだけに食事をするのではなく、楽しい時間を過ごすために食事をするようにしましょう。

胃痛がひどいときは、食事回数を増やしてみる

胃痛がひどいとき、心配だからといって自分の判断で食事を抜いたりしないようにしましょう。胃腸の調子が悪いときには、1回の食事の量を減らして回数を4回、5回と増やしてみてください。

食事を抜いて空腹の時間が長くなると、胃酸によって胃粘膜が荒れやすくなってしまいます。また必要な栄養が摂れなくなるために、胃粘膜の修復に時間がかかってしまったり免疫力が低下してしまいます。

食事の時間はしっかり決めて、1回の食事は食べ過ぎない少ないめの量にして食事の回数を増やすようにしましょう。もちろん脂っこいものなど消化の悪いものは控え、アルコールやタバコも止めておきましょう。

ただし吐血したり下血したりなどして明らかに出血があるときには、絶食して様子をみていくこともあります。この場合には入院治療になることがほとんどで、食事については院内で様子をみながら判断してくれます。

吐血や下血があるというときには、すぐに医療機関を受診するようにしましょう。

ピロリ菌に感染していると、胃痛などを起こしやすくなります。心配な場合にはピロリ菌がいるかどうかの検査をしてもらい、感染しているようなら除菌するようにするとよいでしょう。まずは医療機関で相談してみてください。

非ステロイド性消炎鎮痛剤(NSAIDs)の服用による副作用によって、胃痛が起きてしまうこともよくあります。NSAIDsとは風邪などでもよく使われる痛み止め、解熱剤です。血液をサラサラにする作用もあります。

長期に渡って服用することもあり、副作用によって胃潰瘍となり胃痛を起こしてしまうことがあるのです。(短期間の服用でも胃痛を起こすことはあります。)NSAIDsを服用中で、胃痛がある場合には必ず医師に伝えてください。

胃腸の調子が悪いときには、タバコは絶対に止めましょう。アルコールは症状が落ち着いていれば、少量なら大丈夫とされます。ただし飲み過ぎたり、空腹状態で飲んでしまったりはしないようにしましょう。

胃痛がある、調子が悪いといったときには、まず普段の食事を見直すことはとても重要です。消化の悪いものは控えて、胃腸に負担のかからない食事をするようにしましょう。

症状が続くときには、必ず医師の診察を受けて下さい。薬が処方されたときには、医師の指示に従ってきちんと薬を続けるようにしてください。症状が良くなってきたからといって、自分の判断で止めたりしないようにしましょう。

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