健康生活TOP 腹痛 牛乳でお腹がゴロゴロする人必見!腹痛に悩まされない対策法

牛乳でお腹がゴロゴロする人必見!腹痛に悩まされない対策法

牛乳

“牛乳を飲むとお腹がゴロゴロして、場合によっては下痢をすると言う人は、日本人では数多く見られる現象です。この原因はほとんどが乳糖不耐症、つまり牛乳に含まれる成分の糖が消化できないと言う事なのです。

一方、下痢や便秘を含めて消化器症状が出ることもある牛乳アレルギーは全く異なる病気です。この二つの違いをしっかり見極めないと、最悪命取りになってしまいます。

乳糖不耐症の原因は炭水化物である乳糖を消化吸収できないことが原因で起こる不快症状です。牛乳アレルギーは牛乳に含まれるたんぱく質に対する過剰免疫反応ですので、対象になる物質そのものから異なるものです。

乳糖不耐症が生命に関わることはありませんが、牛乳アレルギーは危険なことがあるので、まずはそちらから見て行きましょう。

牛乳アレルギーは子供に多いが大人でも致命的になり得る

食物アレルギーは、成長に伴って発生したり消失したりと言う性質があります。ですので、子供と大人ではアレルギーの原因が異なったものになることが多いのです。

それでも牛乳と卵のアレルギーは危険な症状をもたらすことが多いので、アレルギーをお持ちのお子さんの親御さんや、ご本人にアレルギーがある場合は細心の注意を払っておられるでしょう。

小児型アレルギーは成長とともに消えることが多い

特に乳幼児期に発症した食物アレルギーは成長とともに自然寛解してゆく人が多いです。アレルギーの発生に注意しながら原因の食べ物を排除する方向で、半年に一回ぐらい診察を受けると言うやり方ですね。

多くの場合、学齢期に入るころには大丈夫になっています。しかし、中には成人後まで持ち越す人もおられますので油断は禁物です。

小児型の食物アレルギーは90%が小学校入学前までには自然寛解しますが、残りの人の中には成人してからもアレルギーが残り、成人型のアレルギーに移行するようです。

成人型のアレルギーは寛解しない場合が多いので、アレルギーを抑えるお薬や食物のコントロールで対応し続けることになるでしょう。

寛解と治癒

健康生活のようなサイトを見ていると、寛解(かんかい)と言う言葉が良く出てきます。上でも使わせてもらいました。20%未満と、割合認知率の低い言葉だそうですので、この機会に説明させて頂きます。

寛解と言うのは、病気の症状が一時的に消えた状態です。そのまま寛解の状態が続いて治癒することもありますし、再発する可能性もあると言う事です。

病気の経過を表す図

ここに示された、再発・再燃と言う言葉もよく使いますね。これは寛解状態から、症状が再び出てきてしまったと言う事です。

増悪と言う言葉もよく使いますが、症状が重くなったと理解して頂ければいいでしょう。読み方は「ぞうあく」です。

そして、軽快と言うのは増悪の反対で、症状が軽くなったと言う意味ですね。寛解には至っていないけれど、ましになってきてると考えて下さい。

牛乳と卵のアレルギーは大人になると減ってくる

小児型アレルギーは牛乳と卵で起こることの多いアレルギーです。実際、3歳の段階では牛乳と卵を合わせたアレルギーは全体の62%に達します。しかし、その後成長とともにだんだんそれが減ってきます。

中学2年生段階では、卵アレルギーこそトップにいますが、牛乳アレルギーはエビ・カニや魚類に抜かれて4位に転落します。

小児食物アレルギーと成人食物アレルギーの原因比較グラフ

その後、成人では首位がエビ・カニ、卵は2位・牛乳は4位で、合算しても26%と3歳時の4割程度にまで減ってしまうのです。

もちろん大人でも牛乳アレルギーは存在しますので注意は必要ですが、子供の時ほど多くはないのです。

卵・牛乳・小麦・大豆・米が五大アレルゲンですが、これは食べる頻度からも決められているのです。

実際のアレルゲンとしての頻度は卵と牛乳が圧倒的で、他のものはそれほどでもありません。

また、重篤なものに限ってみた場合になると小麦が第3位に入ってきますが、ここでも大豆と米は低い頻度ですね。

即時型の中にはアナフィラキシーを伴う物が含まれる

食物アレルギーには即時型と言って食べた直後から概ね2時間以内に症状が出るものと、遅発型と言って食べ物を摂ってから数時間後に症状が出始めるものがあります。

この即時型アレルギー反応の中には、最重症タイプのアナフィラキシーを伴う物があります。アナフィラキシーとは皮膚症状・消化器症状・呼吸器症状に引き続いてショック症状を伴うものです。

急激な低血圧や脳炎、失神、涙が流れるなどの症状が見られます。全身性の症状で失神に至った場合は非常に危険ですので、すぐに救急車を呼んで下さい。

アナフィラキシーによるショックは最悪30分で心臓が止まる

もし、アレルギーがあることが判っていて、アナフィラキシーの懸念からエピペン自己注射薬を処方されていて、本人が持っていた場合はすぐに使って下さい。本人が大人であれば、アナフィラキシーの疑いが出たら意識を失う前に使って下さい。

以下はエピペン自己注射薬がどのようなものかを紹介するための参考画像です。詳細は下のリンクから使用条件に同意してパンフレット全文をお読み下さい。

エピペンの使用方法1
エピペンの使用方法2
エピペンの使用方法3
エピペンの使用方法4

また、子供さんの場合でそうした判断ができず、本人が意識を失ってしまった場合に、保護者はもちろん学校の先生や保育士さんが代わりに打ってあげても医師法に違反する違法行為にはなりません。

なんの対処もしないと、アナフィラキシーが起こってから心臓が止まるまでは30分程度だと言われています。

こうした時に役立つエピペン自己注射薬は、アレルギーによるショック症状が予想される患者さんに処方されるアドレナリンの自己注射薬です。

但し、これは治療薬ではなく、救急車が来るまでの時間稼ぎにすぎません。注射してOKではなく、必ず救急車を呼んでくださいね。できれば手分けして行う方が良いでしょう。

エピペン自体はせいぜい15分か20分ぐらいしか効き目が続きません。切れたら元の症状が戻ってきます。ですので、注射で安心してしまって、病院に行くのが遅れると、それが致命的になりかねません。

注射薬の使い方や判断基準については、処方されるときに詳しい説明が、上の引用リンクにあるようなリーフレット付きで行われると思いますので、しっかり理解して常に身に付けておくようにして下さい。

アナフィラキシーを引き起こすアレルゲンは卵・牛乳・小麦

統計によると、アナフィラキシーを引き起こしやすいアレルゲンは、卵・牛乳・小麦の順だとされています。

食物によるアナフィラキシーの原因

ですので、こうしたものにアレルギーがある人は、一度でもアナフィラキシーを経験していたらエピペン自己注射薬の処方をお医者さんに相談してみてはどうでしょう。

使いきりの特殊な注射で、安全キャップを抜いて注射器を太ももに押し付けるだけで注射ができる優れものですが、お値段は8000円~11000円くらいとちょっと高めです。もちろん保険が効きますから、その3割負担です。

牛乳アレルギーと軽く片付けてはいけないことがよく判りましたね。まずはきちんとした対策をしっかり理解しておくことが大事です。

圧倒的多数派の乳糖不耐症はおなかゴロゴロの一番の原因

まず大事なことは、幼児期以降の乳糖不耐症は病気ではないと言う事です。乳糖不耐症は病気や手術の影響で起こったり、薬剤の副作用で発生する場合もありますが、これは別物だと考えて下さい。

ここで言う乳糖不耐症は、離乳期を過ぎた人が、だんだん乳糖を分解できなくなると言う現象を指しています。

一方、赤ちゃんが乳糖を消化できないと大変です。母乳に含まれる糖質は基本的に乳糖なので、赤ちゃんがこれを消化吸収できないのは大問題になるからです。

ですから、無事に大人になって「牛乳を飲むとお腹がゴロゴロする」と言っている人で、赤ちゃんの時に乳糖を分解する薬を飲まされていなかった人は、皆さん遅発性の乳糖不耐症と言う事になるのです。

乳糖はショ糖や麦芽糖と同じ二糖類だから消化の必要がある

糖類には構成単位となる単糖類と単糖類が2つ結びついた二糖類、2~3個から10個ぐらい結びついた少糖類(オリゴ糖)、たくさん結びついた多糖類があります。

乳糖(ラクトース)はこの中で二糖類に分類されます。同じ二糖類にはお砂糖の主成分であるショ糖(スクロース)や、水あめの甘味成分である麦芽糖(マルトース)などがあります。

乳糖はブドウ糖(グルコース)とガラクトースが、ショ糖はブドウ糖と果糖(フルクトース)が、麦芽糖はブドウ糖2つが結びついた二糖類です。

ショ糖は小腸に届くと、スクラーゼやサッカラーゼと言う分解酵素によってブドウ糖と果糖に分解され、直ちに小腸で吸収されます。麦芽糖はやはり小腸でα-グルコシターゼと言う酵素によって、2つのブドウ糖に分解されると同時に吸収されます。

そして、乳糖も同じように、ラクターゼと言う酵素でブドウ糖とガラクトースに分解されて小腸に吸収されまず。ところが、特にアジア人では、このラクターゼと言う酵素の分泌が少なかったり行われなくなっている人が多いのです。

ラクターゼが働かないとお腹に不快症状が出る

ラクターゼが足りないと乳糖は充分分解されないため、一部がそのまま大腸に送り込まれます。大腸に入った乳糖は、ここでも吸収されないため大腸の中の浸透圧を上げてしまいます。

本来ならば大腸は食べ物から水分を吸収するのですが、大腸の中の浸透圧が上がると、逆に大腸から水分が浸みだして、便の方に水分を与える結果となり、これが下痢を引き起こします。

また、腸内細菌が乳糖を発酵させて短鎖脂肪酸など、吸収可能な物質に変換すると同時にガスを発生させます。水分量の増えた大腸の中でガスが発生すると、おなかがゴロゴロ言い出すと言うわけなのです。

大腸の働きとラクターゼ不足で腹痛が起こるメカニズム

このような現象は、ラクターゼが足りない場合の乳糖だけでなく、小腸までで消化吸収されない炭水化物で良く発生します。例えば食物繊維でも全く同じ現象が発生します。

食物繊維は善玉菌と呼ばれる腸内細菌によって発酵させられ、乳酸や酪酸などの短鎖脂肪酸になって吸収されると同時に、便の水分量を増やし、便通を良くします。

ですので、不快感などの感じ方に違いがあるかもしれませんが、牛乳で起こるお腹ゴロゴロと、食物繊維でお通じが良くなるのは基本的に同じ現象なのです。

また、腸内細菌が活躍できない時もありますが、甘味料として使われているキシリトールなどの糖アルコールでも、浸透圧上昇によって便が軟らかくなる現象は発生します。

こうした糖アルコールが使われている製品には「一度にたくさん召し上がると一時的にお腹が緩くなることがあります。」と言う注意書きがあるのをご覧になったことのある人も多いでしょう。

このように、乳糖不耐症によるお腹ゴロゴロや下痢は、不快症状かも知れませんが、全く病気ではない正常な身体の反応なのです。

お腹の調子が悪くなると病気だと思いそうですが、乳糖不耐症については病気じゃなかったのです。

なぜ大人になるとラクターゼが減ってくるのか

これにはいくつかの説があって確定したものはありませんが、だいたい「必要がなくなったから」と言う方向性は一致しているようです。

赤ちゃんの時は母乳で育ちますので、ラクターゼがないと乳糖をブドウ糖とガラクトースに分解できませんので、それだけで下痢をしてしまいます。

ですから、先天性乳糖不耐症と診断された赤ちゃんの場合、母乳栄養をやめて無乳糖育児用ミルクの授乳に切り替えたり、乳糖分解酵素のチラクターゼやガラクトシダーゼを母乳と同時に与えたりする治療が行われます。

糖類について先に紹介した中で、「グルコース=ブドウ糖」「フルクトース=果糖」と表現していましたが、乳糖の構成成分の一つであるガラクトースの日本語名は紹介していませんでしたね。

ガラクトースの日本語名は「脳糖」と言うのです。赤ちゃんが成長する過程で、神経組織や脳組織を急激に発達させるのに、ガラクトースが大きな役割を担っているからです。

離乳期以降になってくると、成長に伴ってガラクトースとブドウ糖の変換が行われるようになるので、乳糖からガラクトースを摂る必要がなくなるため、ラクターゼが失われてゆくのではないかと考えられています。

一方、欧米人で乳糖不耐症の人が少ないのは、牛乳を多く摂り続ける生活スタイルによるものではないかとも考えられています。ですから、日本人でもミルク大好きなひとは乳糖に耐性があるのかも知れません。

乳糖を含む加工食品も多いし、牛乳も美味しいので、できれば乳糖不耐については克服しておきたいところでもありますね。

乳糖不耐症の解決は目的によって方法が少しずつ異なる

大人になってから牛乳でお腹の不調が起こる人がどういう対策を取るかと言う事については、いくつかの方向性が考えられます。

基本的には牛乳がダメなら牛乳を避けると言う方針、乳製品で乳糖を含まないか少ない物を摂る方針、そして乳糖が消化できないなら消化するための薬を使うと言う方針の3つです。

牛乳がダメなら飲まないか量を減らせば良い

牛乳がタメなら飲まなければ良いと言う、極めてシンプルな方針を摂れないことはありません。人間にとって必須の栄養素で、しかも牛乳にしか含まれていない栄養素と言う物はありません。

ですので、牛乳を飲むことで不快症状が出る場合、それを避けると言うのは一つの選択肢になり得ます。しかし、まず自分自身にとって牛乳が全くダメなのか、少なめの量であれば大丈夫であるなどの要因は知っておいた方が良いですね。

どうしても牛乳と言うと200mLを1単位として見てしまいがちです。牛乳だけを飲む場合、その数値は妥当かもしれませんが、例えばカフェ・ラッテやミルクプリンはどうでしょう。牛乳の量として見た場合、せいぜい50~100mLくらいですね。

例えばミルクコーヒーで見た場合、カフェ・オ・レだと、好みにもよりますが牛乳は100mL前後でしょう。これがカフェ・ラッテになるとエスプレッソベースなので50~75mL、カプチーノになると牛乳の泡がかさを取るので50mL前後になるでしょう。

市販のミルクプリンは60g~100gくらいですので、牛乳分は40~75mLくらいだと思われます。いずれにせよ「牛乳1杯」の感覚よりはずいぶん少なめです。

牛乳でお腹がゴロゴロする人の場合でも、こうしたお菓子やコーヒーは大丈夫と言う人はかなりの数に上ります。ですので、牛乳を飲むと調子が悪くていやだと言う人は、一度試してみて、どの程度の量なら大丈夫かを知っておくのも悪くないですよ。

牛乳アレルギーでない限り、乳糖不耐症でお腹がゴロゴロ言ったとしても、出てしまえばその後にトラブルは残りません。

もし、少量の牛乳でもダメな場合は、ほとんどラクターゼがないのでしょう。そうした場合、市販の食品に添加されている全粉乳や乳糖でもお腹がゴロゴロするかもしれません。乳糖はチョコレートやふりかけに添加されているのを良く見ますね。

カロリー当たりの栄養成分含有量で見ると、非常に優れたバランスを持つ牛乳ですが、大人にとっては美味しい嗜好品飲料としての位置付けですので、無理をしてまで飲む必要はありません。栄養素は他の食品から摂って下さい。

乳製品を上手く利用して乳糖を避けつつ牛乳の栄養を摂る

牛乳に含まれる乳糖を消費するのが乳酸菌です。乳酸菌は乳糖を発酵させて乳酸を作り出します。この間にはいくつかの反応がありますがそれは省略します。いずれにせよ、乳酸が作られると言う事は、それだけ乳糖が消費されていると言うことです。

そして、乳酸が増え、pHが4.6より酸性に傾くと、牛乳にたっぷり含まれるカゼインと言うたんぱく質が凝集し始めます。つまり、ヨーグルトが固まり始めると言う事ですね。

この段階で乳糖は半分くらい消費されていますので、ラクターゼが少なくなっている人でもお腹のゴロゴロを避けつつ牛乳の栄養を取ることができます。

例えば、牛乳200mLはダメだけど、カフェ・ラッテならOKと言う人の場合、ヨーグルト150gくらいなら大丈夫である可能性が高まります。

これでもダメだと言う人におすすめなのが最近人気の「ギリシャ風ヨーグルト」です。これは水切りヨーグルトとも言われるもので、乳清(ホエイ)を漉しとって、濃厚にしたヨーグルトです。

実は乳糖の大半は乳清の方に移動しています。ですのでヨーグルトではお腹がゴロゴロする人でも、ギリシャ風ヨーグルトでは大丈夫である可能性は高くなります。

なお、ご家庭で作られた場合、乳清を捨てるのはもったいないので、清涼飲料水を作ったり料理に使ったりするのが普通です。でも、こっちには乳糖が含まれていることに注意して下さいね。

ヨーグルトを摂り続けることで、乳糖不耐症が改善して牛乳を飲めるようになったと言う例もあるようです。

それでもなおダメな場合はチーズにしましょう。チーズは固める際にホエイを取り除いていますから乳糖はかなり少なくなっています。そして、濃厚ですから100gも食べられませんよね。

お好みのチーズで試してみて下さい。チーズの場合、牛乳の栄養素は減ってしまっている代わりに、熟成タイプのものの場合、牛乳にはない優れた特性を持つ物質が増えています。

乳糖分解酵素がないのならお薬として補充する

これが一番直接的な方法ですね。とは言え、先天性の乳糖不耐症の場合や、病気で流動食をとっている場合などはお医者さんで処方してもらえますが、普通の大人に対しては処方されないかも知れません。

一方、アメリカのサプリメーカーからはカプセル入りでラクターゼが市販されていますので、個人輸入の形で購入すると言う手がありますね。一日量3カプセルのものが多いので、そうした場合180カプセルまでなら1回で輸入できます。

牛乳や乳製品を摂る時に一緒に飲んでおくと安心ですね。

iherbの商品ページの画像
iHerb / ネイチャーズウェイ社 ラクターゼフォーミュラ活性化酵素 100カプセル入り

乳糖不耐症は腹痛や下痢を伴いますが病気ではありませんので、自分でいろいろ工夫するしかないのが実情です。ご自分に合った方法を見つけて下さいね。
キャラクター紹介
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