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胃もたれを解消する飲み物!食後の不快感にサヨナラできる即席レシピ

大好物の焼肉や揚げ物をたっぷり楽しんだ後、飲み会が続くシーズンなどは胃もたれに悩むことがありませんか?

胃は、私達が食べたり飲んだりしたものを受け入れせっせと消化しなければならない、ただでさえ忙しい器官です。しかもデリケートなので、食べ過ぎ飲み過ぎで胃を酷使すればすぐに弱ってしまいます。

胃もたれは、胃が弱っているサイン。こんな時は胃を休めてあげましょう。そして胃のはたらきを助けるために消化を促進する飲み物を補給すると、胃もたれが早く解消されます。

胃もたれが起こっている時はどのような飲み物を選べば良いのでしょうか。おススメの飲み物と、逆に胃もたれを起こしやすい飲み物をあわせて紹介いたします。

大根おろしに、消化酵素を持つはちみつ、パイナップルをプラスして

胃もたれが起こっている時には大根を摂取するのがおすすめです。

大根は次に挙げる酵素を含み、摂取すると食べ物の消化を促進させることができます。これらの酵素は消化器からも分泌されているものです。

大根に含まれる消化酵素
  • アミラーゼ…デンプンを分解
  • プロテアーゼ…たんぱく質を分解
  • オキシターゼ…たんぱく質・脂肪を分解
  • リパーゼ…脂肪を分解

これらの酵素は加熱すると失われてしまうので、大根おろしにして生のまま摂取するのが効果的です。

水分の捨てずに一緒にいただきましょう。醤油を少し垂らしてそのまま食べるのもおいしいですよね。

大根おろし+はちみつ

大根おろしを飲み物にする場合、そのままでは飲みづらいのですが、甘味づけにはちみつを入れるとおいしくなります。はちみつにも酵素が含まれるので、大根とはちみつは胃もたれ解消にぴったりの組み合わせといえます。

カップに大根おろしとはちみつを適量入れ、常温のお水または白湯で薄めて飲みます。大根の味や辛味が苦手な人は薄めにしてはちみつを少し増やすと、より飲みやすくなります。

大根おろし+パイナップル

大根おろしにパイナップルを加えたドリンクも胃もたれの解消におすすめです。

パイナップルにはたんぱく質を分解する「ブロメリン」という酵素が含まれ、摂取すると肉や魚などたんぱく質が多い物の消化を促進してくれます。この性質を利用して肉料理にパイナップルを使うこともありますよ。

パイナップルの爽やかな甘酸っぱさで大根おろしが飲みやすくなり、相性も抜群です。

テレビ東京「主治医が見つかる診療所」で、半蔵門胃腸クリニック院長の掛谷和俊医師が紹介されていたレシピを載せたいと思います。

大根おろしとパイナップルのドリンク(1人前)

  • パイナップル200g
  • だいこんおろし大さじ2杯

すべてミキサーに入れ、粒が少し残るくらいまでミキサーにかけてできあがり。

ただしパイナップルに含まれるクエン酸は胃を刺激しやすいので、空腹時に飲むのは避け、何か軽く胃に入れてから飲むのが良いでしょう。

特に胃もたれに胃の痛みを伴う場合は胃に炎症が起きている可能性があるので、パイナップルの酸や酵素の刺激に注意し、食後に少量飲んで様子を見ることをおすすめします。

「医者要らず」といわれるりんごは胃腸にやさしい!

りんごは消化が良く、食べると生の果物が持つ酵素が摂取できます。りんごを生のまま食べたりすりおろした果汁を飲んだりすると、胃もたれを和らげる効果が期待できます。

特にすりおろしたりんごは皮や果肉のすじが壊されているので、よりスムーズに消化できるようになります。

りんごジュースを飲む場合は、生のりんごをすりおろしたものにしましょう。手作りのりんごジュースは酵素が生きているので、消化を促進させる作用がありますが、市販のジュースは加熱処理されているので酵素の力は期待できません。

家庭でりんごジュースを作る時は、ジューサーかおろしがねを使い、できあがったジュースは作り置きせずにすぐ飲みます。時間が経つと、茶色く変色し酵素も減ってしまうため、作り置きはおすすめできません。

「りんご+キャベツ」ジュースは胃の粘膜を修復する
胃が痛い場合は、りんごジュースを作る時にキャベツを加えるのがおすすめです。キャベツには、胃の粘膜を修復するキャベジン(ビタミンU)というビタミン様の健康成分が含まれています。

キャベツはジュースにすると飲みにくいので、スムージーなどを作る時の黄金比といわれる「果物:野菜=6:4」の比率でりんごを少し多めにジュースを作ると、飲みやすいジュースになります。

りんご1個(200g)に対しキャベツ1/6個くらいが目安です。水で薄め、はちみつで少し甘みを足しても良いでしょう。

りんごは「1日1個のりんごで医者要らず」と言われるほど体の調子を整える効果がある食べ物です。手軽に購入できる果物なので、是非毎日食べて胃の調子も整えておきたいですね。

リンゴに含まれる水溶性食物繊維「ペクチン」は下痢にも便秘にも効きます。腸の不調から来る胃の膨満感や食欲不振にもりんごが役立ちますよ。

梅は万能薬!食欲不振も解消してくれる梅ジュース

昔から梅は万能薬ともいわれ、民間療法によく使われる食品です。梅はさまざまな健康効果を持っており、特に胃腸の機能を高める効果がよく知られています。

梅に含まれるクエン酸、リンゴ酸などの有機酸には、唾液や胃液の分泌を促進させる作用があります。そのため梅を摂取すると消化が促進され胃もたれが解消されやすくなります。また酸味が食欲を亢進させるので、食事がおいしく食べられるようになります。

胃もたれした時には市販の梅ジュースや梅シロップ、または自家製の梅ジュースを飲むのがすすめです。

自家製の梅シロップがあると、割ってジュースにしたりヨーグルトにかけて食べたりとヘルシーな楽しみ方ができます。

青梅が入手できる6月しか作成のチャンスがありませんが、甘酸っぱくて子供から大人まで楽しめ疲労回復や下痢の緩和にも効果があるので、青梅が店頭に並んだら是非作ってみることもおすすめします。

梅シロップの作り方
【用意する物】

  • 青梅1kg
  • 氷砂糖1kg
  • 梅酒用のガラス瓶など
  • 梅シロップを保存するための蓋つきガラス瓶(耐熱性のもの)
  1. 青梅はよく洗い、傷のある物は取り除く
  2. キッチンペーパー等で青梅の水分をよく拭き取る
  3. 爪楊枝か竹串で、くぼみにあるヘタを取る
  4. ガラス瓶はよく洗浄し、熱湯をまんべんなくまわしかけて消毒しておく
  5. ガラス瓶に青梅と氷砂糖を交互に入れ、蓋をする
  6. 冷暗所で1ヶ月くらい保管する(時々ゆすると梅のエキスが出やすい)
  7. 氷砂糖が溶けたら梅を取り出す
  8. ガラス瓶に梅シロップを入れ、湯を沸かした鍋にガラス瓶を漬ける
  9. そのまま15分ほど弱火にかけ、梅シロップから出るアクをすくい取る
  10. 冷ませば梅シロップの完成

梅シロップは冷蔵庫で保管し、保存期間は1年をめどにその都度薄めて飲みます。

胃がもたれやすい人は、普段から食事の時に箸休めとして梅干しを食べるのも良いですね。

消化を促進させる生姜湯で胃の不快感もスッキリ

胃もたれには消化を促進させる「生姜湯」がおすすめです。

生姜は胃腸機能の障害を改善する作用があり、生の生姜はショウキョウ、干した生姜はカンキョウと呼ばれ漢方薬に用いられています。食欲不振、胃もたれ、胃の痛み、下痢など胃腸全般の不調の軽減に効果があります。

特に生姜は乗り物酔いやつわりの吐き気を止める作用があることが知られています。これは「ジンキベレン」という成分の効能です。

また、ジンキベレン、ショウガの辛み成分「ショウガオール」や「ジンゲロン」、酵素などに消化を促進させる作用があるので、生姜を摂取すると胃がスッキリします。

アメリカの国立医学図書館「NSBI」で公開されているデータ(PMID:10442508)によると、健康な被験者グループが生姜を摂取したところ、空腹時及び食後に消化器官の運動が活発になったとのことです。

薬味や料理の風味づけなど生姜を積極的に取り入れることは、食後の消化を助けて胃もたれを予防する効果があります。また生姜を常備しておいて、胃がもたれた時には簡単に作れる生姜湯を飲むと良いでしょう。

生姜湯の手軽な作り方
  • 水1カップ
  • 砂糖大さじ1~2杯
  • おろした生姜…大さじ1/2
  • 片栗粉大さじ1/2

マグカップに材料を入れて混ぜ、電子レンジで3分間加熱します。途中で一度で電子レンジから出してかき混ぜると良いでしょう。

ただし生姜は胃を刺激する場合があるので、空腹時に摂取するのは控えてください。

また、生姜には不溶性食物繊維の一種「セルロース」が含まれ胃で水分を含んで膨張しやすいので、たくさん摂取すると胃もたれが起こりやすくなります。すじを取り除いたしぼり汁だけ利用し、たくさん摂取するのは控えましょう。

胃に痛みのある場合は、少量ずつ試すことをおすすめします。

みかんの皮は捨てないで!家庭でも簡単に作れる陳皮茶も効く

みかんが旬を迎える冬には、みかんを食べた後に皮を捨てず陳皮(ちんぴ)茶にして飲むと胃もたれを防ぐ効果が期待できます。

陳皮とは、温州みかんまたはマンダリンオレンジの皮を乾燥させた生薬のこと。胃薬や胃の調子を整える漢方薬「平胃散」「六君子湯」などに配合されています。

陳皮に含まれる香りの成分リモネンやテルペンには自律神経のはたらきを整える作用があるほか、胃腸の機能を促進させたり痛みをしずめる効果もあるとされています。

陳皮茶の作り方
陳皮に定義されるものは熟したみかんの皮を1年以上乾燥させる必要がありますが、家庭では短期間で簡単に陳皮を作ることができます。

みかんはお湯できれいに洗っておき、いつも通りにみかんを食べます。みかんの皮は刻んでざるに広げて数日間陰干しをします。水分が抜けてひからびた状態になったら陳皮のできあがりです。

湯呑に一つまみの陳皮を入れて熱湯を注ぎ、数分すると香りも爽やかな陳皮茶になります。はちみつや生姜のしぼり汁を加えるのもおすすめです。

陳皮は冬の間に1年分をまとめて作っておき、次の冬を目途に使い切るようにすると良いでしょう。

陳皮茶は特に副作用が起こる心配もないやさしい飲み物なので、どなたでも安心して利用することができます。

胸焼けを伴う胃もたれは牛乳か豆乳を…酸っぱいものは避けて

みぞおちがヒリヒリ痛む「胸焼け」と胃もたれが起こる場合は、胃酸過多を起こしている可能性があります。胃酸の分泌が亢進して胃酸が胃の粘膜を刺激し不快な症状を引き起こすのです。

胸焼けが起きている時に、消化を促進させる成分を摂取すると胃酸の分泌が亢進されて症状が悪化しやすくなるので、酸や酵素が含まれ酸っぱい飲み物は逆に良くありません。

胸焼けを伴う胃もたれが起こった場合は、白湯を飲んで胃酸を薄めるか、胃の粘膜を保護する作用のある牛乳やヨーグルトドリンク、豆乳を飲むのがおすすめです。

ヨーグルトドリンクは、抗炎症作用のあるはちみつを加えて飲むのも良い方法だと思います。胃の負担を抑えるため、なるべく冷たいものではなく常温に近い状態で飲むようにしましょう。

スムージーも!?胃が弱い人が注意したい胃もたれを起こしやすい飲み物

胃もたれを起こしやすい人は、普段からに負担をかけない食生活を心がける必要があります。

刺激の強いもの、消化しにくいものはなるべく避けましょう。飲み物では次に挙げるものが胃もたれを起こしやすいので、胃が弱い人は飲み過ぎに注意したいですね。

胃もたれを起こしやすい飲み物:刺激の強い飲み物

胃の粘膜を刺激する飲み物は言うまでもなくNGです。次に挙げる飲み物は刺激が強く胃を荒らすので、空腹時や胃の調子が悪い時には控えましょう。

胃の粘膜を刺激しやすい飲み物
  • アルコール
  • コーヒー、緑茶などカフェインの多い飲み物
  • 柑橘類の果汁やジュースなどクエン酸が多い飲み物

ただし、クエン酸や酢には胃酸の分泌を促進させる作用があるので、食後に柑橘類のジュースを飲んだり酢を使った料理を食べるのは胃もたれの解消に役立つ場合もあります。

酢を飲むのは健康に良いとされていますが酸が強いので、胃が弱っている人が酢を希釈したドリンクを飲むのもあまりおすすめできません。食道や胃の粘膜を刺激して胸焼けや胃痛が起こりやすくなります。酢は調理に使い、酸のやわらいだ状態で摂取しましょう。

胃もたれを起こしやすい飲み物:大量の水、冷たい水

水は体にやさしい飲み物です。

ただし、がぶ飲みすると胃酸が薄まって消化不良を起こしやすくなります。また冷たい水を飲むと、胃の血行が滞り動きが低下してしまいます。

水分補給をするためには、水は常温または温かいお湯の状態で1回につきコップ1杯分を1日に6~8回くらい飲むのがおすすめです。

胃もたれを起こしやすい飲み物:炭酸飲料

炭酸飲料は飲み物に溶け込んでいる炭酸ガスが胃を刺激するため、飲み過ぎると胃の膨満感、胃痛、下痢が起こりやすくなります。よく冷えた炭酸飲料、ビールは特に胃腸に負担がかかります。

清涼飲料水だけでなく、無糖で0カロリーの炭酸水も注意が必要です。近年は、食前に無糖の炭酸水を飲んでお腹をいっぱいにし食欲を抑えるダイエット法が人気ですが、空腹時に炭酸水を飲むことが増えると胃が荒れやすくなるので様子を見ながら飲むことをおすすめします。

胃もたれを起こしやすい飲み物:スムージー

野菜や果物で作る「スムージー」を飲むと胃もたれが起こる人も意外に多いようです。

スムージーを飲んだ後の胃腸の不調はめんげん反応(体の悪いものが出ていく時に起こる症状)と言われることもありますが、もしかすると野菜や果物が胃に負担をかけているために起こる症状かもしれません。

野菜や果物をすり潰して作るスムージーはヘルシーで美容やダイエットに良い効果をもたらす飲み物ですが、野菜の不溶性食物繊維や果物のクエン酸やリンゴ酸が胃もたれを起こす場合もあります。

また生の野菜や果物は胃を冷やしやすいため、スムージーをたくさん飲むと胃の動きが悪くなって胃もたれが起こりやすくなってしまいます。

今回の記事で紹介した大根、りんご、パイナップル、生姜を使ったスムージーは、消化促進に効果が期待できます。

ただし、スムージーを飲んで胃もたれが起こる場合は、材料を十分にすり潰したり飲む量を減らすなどの調整をして様子を見ることをおすすめします。

胃もたれが続く場合は病気が原因になっている場合も

胃もたれは健康な人にも一時的にみられる症状ですが、中には次に挙げるような病気が原因となっていて治療が必要になる場合もあります。

病名 主な症状 原因
慢性胃炎
  • 食欲不振
  • 吐き気
  • みぞおちの膨満感
胃粘膜が萎縮して胃液の分泌量が減る
(主にピロリ菌の感染が多い)
機能性胃腸症
  • 食欲不振
  • 胃の痛み
  • 食後の胃もたれ
はっきりした異常は見当たらない
胃潰瘍
十二指腸潰瘍
  • みぞおちの痛み
  • 胸焼け
  • 食欲不振
  • 胃もたれ
粘膜が傷つき潰瘍ができる
(ピロリ菌やステロイド剤の影響など)

胃もたれは一時的な機能低下による場合が多いのですが、自己判断で対処するのは良くありません。しばらくしておさまれば問題ありませんが、腹痛や食欲不振を伴う胃もたれが長く続く場合には、内科や消化器科を受診して原因を特定し、必要に応じて専門治療を受けましょう。

特に機能性胃腸症(機能性ディスペプシア)は、はっきりした異常はない病気ですが、胃の機能が低下して胃炎のような症状を起こすので不快な症状が続き、食事が楽しめなくなってしまいます。薬での治療が有効なので放置せずに受診しましょう。

消化器に病気が見当たらない場合でも、胃の機能は加齢と共に少しずつ低下していくので、30代に入ってからは胃もたれが起こりやすくなってきます。

20代の頃はたまに暴飲暴食をしても何ともなかったという人でも、30代に入ってからは胃もたれしやすくなって少食になったりあっさりした食事を好むようになったりするものです。

暴飲暴食やストレスを避け胃にやさしい生活を心がけるのが一番ですが、胃もたれが起こってしまった場合は、市販薬や今回紹介した飲み物のような民間療法を利用してしばらく様子をみると良いでしょう。

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