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その肩こりは大丈夫?肩こり症状が出る6つの怖い病気の特徴

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30~40代の8割が肩こりに悩まされていると言われています。目の疲れや運動不足が原因で肩こりが慢性化している人も多くなっていますね。

しかし「肩こりの症状がいつもと違う」「揉んだり湿布を貼ったりしても治らない」と感じている時は要注意。肩こりはほかに原因から起きている可能性があります。

ただの肩こりではなく恐ろしい病気から来ている症状ということも…!

肩こりが起こりやすい病気の中から、これは是非知っておきたいという6つの病気を説明していきます。

1.肩こりの原因となる病気で最も多い「胃の不調」

慢性的な肩こりがあり手当をしてもなかなか治らない場合、胃の調子の悪いことが多いようです。実際、肩こりで整骨院の施術を受けに行く人には胃炎が見つかりやすいことも分かっています。

なぜ胃の調子が悪くなると肩がこるのかというと、内臓の神経と背中の神経が脊髄で交わっており、内臓に痛みが起こると脊髄の近くにある肩や背中の筋肉が緊張して神経を圧迫してしまうためです。

胃の不調で起こる肩こりの特徴

胃の調子の悪い人は、特に左の肩がこりやすくなります。

胃の筋肉は左の背中や肩の筋肉とつながっているため、胃の調子が悪くなると左の肩甲骨から左肩にかけてこりや痛みが起こりやすくなるのです。また、胃の調子が悪くなるほど肩甲骨の間(胃の裏側)を押した時の圧痛が強くなります。

治療法

暴飲暴食やストレスによって胃が疲れていることが考えられます。飲酒を控えてなるべく消化の良い物を食べるようにして、胃をいたわってください。

左の肩こりがありすでに胃の痛みや胃もたれなどの自覚症状がある人は、胃潰瘍を起こしている可能性がないとも言えないので、消化器内科や内科を受診し原因を確認することをおすすめします。

胃が悪くて肩こりが起こるなんて、意外じゃありませんか?左の肩が特にこっていたら注意ですよ。

2.痛みがなくても右肩がこりやすい「胆石」

胆石は、肝臓の下にある胆嚢の中に結石ができる病気です。脂肪の多い食事を続けると胆嚢の中でコレステロールが結晶化し、硬い胆石が発生してしまいます。

日本人の約10人に1人が胆石を持っていると言われるほどありふれている病気で、胆石の約80%は胆嚢にできる胆嚢結石はほとんど痛みがありません。

ただし総胆管に胆石ができたり胆嚢結石が総胆管に流れたりすると、総胆管が詰まって胆汁が流れなくなってしまい右のみぞおちに激しい疝痛が起こります。

胆石で起こる肩こりの特徴

胆石の激しい痛みが起こった時にはすぐ病院へ搬送されることになるのですが、普段は無症状のことも多いため、胆石があってもその存在に気付かないことが少なくありません。

しかし注意して観察すると、次のような症状に気付くことがあります。

  • お腹の膨満感を感じることがある
  • 右肩にこりや放散痛が起こることがある
  • 油が多い物を食べるとみぞおちから右の肩・背中にはりや鈍痛が出てくる

油っぽい物を食べた時に症状が出やすくなるのは、油を消化しようと胆汁の分泌が活発になり胆石が動いて胆嚢や胆管を刺激するためです。膨満感や食後の腹痛は胃炎の症状と似ていますが、胃炎なら肩こりが起こりやすいのは左側、胆石は右側なのでその違いに気付くことができるかと思います。

治療法

胆石がほとんど無症状でも放置しておくと激痛を起こしたり急性胆嚢炎を引き起こしたりする可能性があるので、胆石が疑われる場合は消化器内科か内科を受診することをおすすめします。

胆石が見つかったら胆石溶解剤の内服や体外式衝撃波破砕療法で胆石を小さくし、自然に排出させることが可能です。ただし急性胆嚢炎が起きている場合は手術で胆嚢を摘出しなければならなくなります。

右の肩こり、お腹のはりや鈍い痛みがあれば胆石を疑いましょう。受診は消化器内科か内科ですよ。

3.沈黙の臓器の「肝機能低下」は右肩のこりに注意!

肝臓は血液の貯蔵や解毒など重要な役割を数多く担っているのですが、異常が起きても進行するまで表に症状が出てこないため「沈黙の臓器」と呼ばれています。

肝臓の痛みに気付いた時はすでに肝臓がんが進行していた…といったことも珍しくありません。

しかし自分の体調をよく注意して観察していると、肝機能低下に伴うさまざまなサインに気付くこともあります。早めに受診して検査を受け、必要に応じて治療を始めることで肝臓のダメージを小さく抑えることが十分可能なのです。

肝機能低下で起きる肩こりの特徴

肝機能が低下すると肝臓が腫れ、周辺の筋肉も突っぱりやすくなります。また肝機能の低下を反映して次のような症状が出るようになります。

  • 右の背中から肩にかけてこりや痛みが出やすくなる
  • 肝臓の裏(右肩甲骨胃の下)が盛り上がる
  • 体がだるくなる
  • 眠気が強くなる
  • 食欲不振になる
  • など

黄疸も肝臓の病気のサインとしてよく知られていますが、白目や皮膚に黄疸が出るようになったら肝疾患がすでに進行している可能性があります。

治療法

肝機能が低下すると、

  1. 脂肪肝
  2. 肝炎
  3. 肝硬変
  4. 肝臓癌

の順序で病気が進行し、最悪の場合は末期がんで死に至ることになります。

肝硬変まで進行してしまうと肝機能を元に戻すことは難しくなりますが、それまでに治療すれば肝臓の健康を取り戻すことも十分に可能です。

脂肪肝など軽度の肝機能低下ならば飲酒を控えて規則正しい食生活を送ることで肝機能を回復させることができ、肝炎は食事療法と薬物療法で、肝硬変や肝臓がんといった重度の病気は薬物療法や手術が必要になります。

癌に進行する可能性があるので早く気付きたい症状のひとつですね。

右肩のこりや痛み、右肩甲骨の下あたりの盛り上がりに気付いたらすぐに内科を受診しましょう。

4.初期に左の肩こりや軽い腹痛で見つけておきたい「膵炎」

左肩だけこる場合は、急性膵炎の初期、または慢性膵炎を引き起こしている可能性も考えられます。

膵炎は、胃のすぐ後ろにある膵臓に炎症が起こる病気です。膵臓には分泌した消化酵素を十二指腸へ流し食べ物を消化させる役割があるのですが、飲酒や胆石などがきっかけで膵臓を自己消化してしまう膵炎を引き起こすことがあります。

膵炎には急に炎症が起こる急性膵炎、急性膵炎の繰り返しで起こる慢性膵炎があります。

膵炎はどの年代にもみられる病気ですが中高年に起こりやすく、男性は飲酒、女性は胆石による膵炎が多くなっています。

特に急性膵炎は症状が激しく、進行すると炎症が周辺に広がって腹膜炎や多臓器不全を起こすおそれがあるのでとても危険です。

膵炎で起こる肩こりの特徴

急性膵炎は左上腹部から背中に突き抜けるような激痛と嘔吐を伴い、すぐ病院へ搬送されることが多いのですが、軽い急性膵炎や慢性膵炎は軽い腹痛や左肩がこっているように感じる程度ですむので膵炎だと気づきにくいこともあります。

放置しておくと膵炎が重症化する可能性があるので、なるべく症状が軽いうちに受診して適切な治療を受け重症化を防ぐことがおすすめです。

次のような特徴を持つ症状があれば膵炎が疑われるので、早目に消化器内科や内科を受診することをおすすめします。

  • 油っぽい物を食べた後・飲酒後に左上腹部が痛むことが多い
  • お酒をよく飲む
  • 左のみぞおちから左肩にかけ、放散するような痛みを感じることがある
  • 左の背中や腰が張るように感じることがある

治療法

血液検査や腹部CT検査で膵炎と特定されたら、基本的に入院し絶食と安静をはかることが必要となります。重症の急性膵炎は膵臓以外の臓器に炎症が広がるのを防ぐため、たんぱく分解酵素阻害薬、抗生剤など複数の薬を投与し続けます。

膵炎は左の肩に症状が出ます。特に中高年の方々にははりや痛みには是非敏感になってほしいです…。

5.胸痛と左肩の放散痛が特徴の「狭心症・心筋梗塞」

心臓の機能が低下すると心臓周辺の筋肉が緊張し、同時に背中や肩の筋肉がこりやすくなります。そのため狭心症や心筋梗塞の人は左肩がこったり痛みを感じたりすることが多くなるといわれます。

狭心症は心臓の冠動脈の血流が一時的に低下して胸の痛みや息苦しさを引き起こしてしまう病気、そして狭心症が進行すると冠動脈の血流が完全に止まってしまう心筋梗塞を引き起こします。

心筋梗塞は、治療が遅れると死に至る確率も高い危険な病気です。

狭心症・心筋梗塞で起こる肩こりの特徴

狭心症・心筋梗塞は胸痛とひどい肩こりを伴います。通常の肩こりやほかの内臓が悪い時の肩こりとは全く違うものです。

  • みぞおちや左胸に焼けつくような強い痛みが10分以上続く
  • 左肩に放散痛がある
  • 左の肩から腕にかけてしびれる
  • 左の首や背中がこわばる
  • 下あご、奥歯に痛みが放散する

治療法

狭心症の発作が起きたら安静にして症状がおさまるのを待って受診します。ただし症状がおさまらない場合はすぐ受診してください。

心筋梗塞は時間の経過で心臓の壊死が進み、命に関わります。発作が起こったら救急車を呼んですぐ病院へ搬送する必要があります。

狭心症・心筋梗塞の専門科は循環器内科です。狭心症の治療は安静と薬物療法、心筋梗塞の治療は冠動脈形を形成する手術が用いられます。

胸痛、体の左側に限定された異常な痛みは滅多に起こらない症状です!

おかしいと気付いたら、すぐ病院に行ってください。

6.心だけでなく体の症状も多く出てくる「うつ病」

実はうつ病でも肩こりになることがあるのです。

うつ病は「気分がふさぐ」「自分には価値がないと思う」「思考能力が低下する」など心の不調が長く続く病気。日本では、100人に3~7人が一生に一度はうつ病を経験すると言われ、患者数が年々増えています。

うつ病で起こる肩こりの特徴

うつ病の特徴は、心の不調に加え体の不調を伴いやすいところです。うつ病にかかると体には次のような症状があらわれます。

  • 肩こり
  • 吐き気
  • 食欲不振
  • 頭痛
  • めまい
  • 体の痛み
  • 下痢・便秘
  • 性欲の低下

…など

これは、脳内伝達物質「セロトニン」の分泌量が不足することが関係しています。セロトニン不足によって自律神経のバランスが乱れ、心だけでなく体の調子もコントロールできなくなってしまうのです。

うつ病で起こる肩こりの特徴

整形外科で検査をしても器質的な原因が見つからず、手当てをしても改善されにくい場合はうつ病が疑われるようになります。肩こりに伴う頭痛、首や腕の痛みなどの症状が出たり消えたりする「不定愁訴」も特徴です。

肩こりに加えさまざまな不定愁訴が続いている人は、心療内科を受診して相談することをおすすめします。

その前に、うつ病かどうかセルフチェックしてみるのも良いでしょう。軽症のうつ病を発見するツールとして医療機関で広く用いられている「SRQ-D(東邦大式)」を参考に、簡単に答えられる構成のチェックリストを編集しました。

次の質問に「はい」「いいえ」で答え、「はい」の数を合計してください。

  • 体がだるく疲れやすい
  • 最近気が沈んだり気が重くなることがある
  • 朝のうちは無気力だ
  • 首筋・肩がこって仕方がない
  • 眠れずに朝早く目覚めることがある
  • 食事が進まず味がない
  • 息がつまって胸苦しくなることがある
  • のどの奥に物がつかえている感じがする
  • 自分の人生がつまらなく感じる
  • 仕事の能率が上がらず何をするのもおっくうだ
  • 以前にも現在と似た症状があった
  • 本来は仕事熱心で几帳面だ

「はい」が6個以上ならうつ病の傾向があるかもしれません。

(公益社団法人日本精神神経科診療所協会 より)

チェックリストの結果はあくまでも目安ですが、体調が気になる場合は早めに受診することをおすすめします。

治療法

うつ病の治療で最も大切なのは「十分な休養」です。心身のストレスを避け、医師の指示に従って仕事や家事を休みます。基本的な治療法は薬物療法、カウンセリング、認知行動療法などです。

抗うつ剤は神経伝達物質のバランスを正常に導くために必要です。薬の効果によって神経伝達物質のバランスが整ってくると、心と体の健康を取り戻すことができるようになります。

心も肩こりに影響してくるのです。

時には自分のために、ゆっくりしっかり休息をとってください。頑張る必要はありませんよ。

病気とは関係ない、心配ない通常の肩こり

肩こりって怖い、あなどれないな…と思った人もいるかと思いますが、ほとんどの肩こりは日常生活から来ておりセルフケアで改善できるものです。あまり心配し過ぎないようにしたいですね。

通常の肩こりは大きく分けて次のような3つの原因によって起こっています。

肩こりの原因 症状 改善法
血行不良
  • マッサージで楽になる
  • 入浴すると楽になる
  • 冷え性
  • 適度な運動をする
  • 体を温める
筋肉疲労
  • 運動後から肩が痛い
  • 同じ姿勢で作業を続けた
  • 筋肉のはりや熱っぽさを感じる
  • 湿布を貼る
  • ゆっくり入浴する
  • ストレッチをする
末梢神経の傷
  • マッサージで楽にならない
  • 手や腕がしびれる
ビタミンB12を摂取する

上記の表に肩こりの特徴が当てはまる場合は、セルフケアで肩こりを改善することができます。

ただし、セルフケアを試みても肩こりが一向に改善されない場合は、やはり通常の肩こりではなく病気が原因になっている可能性も考えられます。

病気とは限らない?よく分からない時は整形外科へ

明らかに特定の病気が疑われる場合はすぐに専門科を受診してください。肩こりの原因がよく分からない場合は整形外科を受診し、まず通常の肩こりかどうか確認すると良いでしょう。

整体院・整骨院で施術を受けると、整体師が肩こりの原因は内臓にあることをアドバイスしてくれることもあります。

また、今回紹介した病気以外の原因(眼精疲労、更年期障害・緊張型頭痛など)で肩こりが起こることもあります。

肩こりが気になる人は、自己判断で肩こりの原因を特定せず必ず医療機関で診断を受けるようにしてくださいね。

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