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受動喫煙問題で喫煙者はけむたい存在に!?禁煙の効果と方法とは

東京オリンピックを前にして、公共の場での禁煙を進める動きと、営業に関連する禁煙反対の流れが議論を呼んでいます。意見は色々あるでしょうが、喫煙に関して、日本は先進国中で最後進国であることは知っておいてほしいですね。

日本全体を完全禁煙にするには、まだまだ紆余曲折があるでしょうが、それは時代の趨勢ですから、押しとどめることは無理でしょう。ならば流行を先取りしたほうがずっとお得ですよ。

タバコが身体に悪いことは誰もが知っているはずなのに

タバコと言えば肺がんですが、それはあくまでイメージだけの話です。実際には、肺がんはタバコによる健康への害のほんの一部に過ぎません。たとえ75%の人が助からないと言われる肺がんであっても、もっと致命的な病気が数多くあるのです。

さまざまな啓蒙活動が進んだ今では、漠然とでも「タバコは健康に悪い」と判っていない人はいないと思います。ではなぜ吸うのかと言うと「タバコの持つ強い依存性」によるものです。つまり喫煙者は、タバコ中毒患者だということですね。

タバコの害について簡単におさらい

タバコを吸うと病気になって死亡するリスクが上がります。タバコをやめない言い訳として「喫煙者にも健康長寿な人がいる」と言うのは有名ですが、議論するまでもない内容です。

「車にはねられても怪我しなかった人がいるから、信号なんか守らず交通量の多い大通りに飛び出しても良い」と言っているのと同じレベルの言い訳です。

少数の例外を持ち出して、多数の一般論を否定するのはあまりにも子供じみているといえるでしょう。でも、依存症になってしまうと、そうした冷静な考え方ができないのかもしれません。

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タバコは万病の元!一部の病気の原因ではなく全身を蝕む

タバコには多くの有害物質が含まれています。タバコが燃えることによって出てくる煙には、さらに多くの有害物質が含まれることになります。

その代表選手が一酸化炭素です。一酸化炭素はかつて都市ガスの主成分でした。一酸化炭素は強い毒性があるため、昔はガス自殺も多かったんです。著名人でも都市ガスで命を絶った人がいますね。

一酸化炭素中毒で倒れた人は、すでに死んでいても、バラ色の頬をした健康そのものといった顔色なんです。これは一酸化炭素が赤血球に強く結びついている結果、発生する症状なのです。

そうした事故などを受けて、大手事業者では1980年代頃、全事業者では2010年には一酸化炭素を含む都市ガスは完全になくなりましたので、今はもうガス漏れで中毒する心配はありません。

その一酸化炭素がタバコの煙には1%~3%程度含まれています。これはもし、タバコの煙だけででき上がった空間があって、その中に人がいたとしたら、1分ぐらいで死んでしまう濃度です。

ですから、そんな煙を始終吸っていたら、身体のあちこちに不具合が発生するのは当然ですね。特に脳や心臓・血管に大きなダメージを与えてしまいます。

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もちろんタバコのヤニ、つまりタールと言う成分も、複合的な毒物です。タールには数多くの有害成分が含まれていて、それが口や鼻、喉頭・咽頭、気管・気管支から肺の全体にベッタリとくっつくわけです。

そして、その刺激によってがんが発生します。タバコによるがんは、肺がんだけでなく、タバコの煙が触れるところであればどこにでも発生します。

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タバコと言えば忘れてならないのがニコチンです。ニコチンは神経毒性を持つ猛毒です。血圧を上げることで高血圧や動脈硬化など、全身に大きな悪影響をもたらします。

しかし、最も警戒しなくてはならないのが、ニコチンは依存性薬物であるということです。タバコの依存性の多くは、このニコチンに由来すると言えるでしょう。

もちろん、それ以外にも習慣性としてタールによる刺激感や、タバコを吸っているというシチュエーションに対する快感も、依存性には一役買っているでしょうが、ニコチンが主役であることは疑いがありません。

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喫煙と口臭の関係は切っても切れない

意外なようですが、喫煙は口臭には直接関係しません。強いて言えば「ヤニ臭さ」はつきまといますが、それはタバコを1本吸うごとに、マウスウォッシュなどで手入れしておけば大丈夫です。

問題は喫煙によって間接的に起こる口臭です。喫煙は歯茎の状態に悪影響を及ぼし、歯周病を発生させやすくします。口臭の原因は、ほとんどがこの歯周病と舌苔によるものなのです。

舌苔も喫煙者のほうが多く付着することが知られていますので、喫煙自体は直接口臭をもたらさないまでも、歯周病と舌苔という口臭の二大要因を増やす悪い習慣だと言えるのです。

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国会議員にすら喫煙者が多いのは情けないです。とは言え、タバコをいきなり禁止薬物にすると、きっと非合法組織の商売を増やすことになってしまうので、それも難しいのでしょうね。

死ぬより怖い病気、慢性閉塞性肺疾患(COPD)

政府の委員会で、正式名称を「たばこ病」にしようかという議論がなされた病気があります。結局、慢性閉塞性肺疾患・略号COPDと言う難しい名前に落ち着いてしまいましたが、そう議論されるぐらいタバコとの関係が深い病気です。

かつて、慢性気管支炎と呼ばれていた病気と、肺気腫と呼ばれていた病気の概念を2001年に統合したものです。肺胞の壁が破壊されることによって起こる病気で、息は吸えるけれど吐けないと言う感じの症状が起こります。

肺がんよりもCOPDが怖い!その恐怖とは

COPDは喫煙によって起こる病気です。90%以上の患者が喫煙を原因としてCOPDに罹っているので、喫煙による典型的な病気だと言えるでしょう。

この病気は二重の意味で怖さを持っています。一つはこの病気そのものによって呼吸不全を起こし死に至ることです。そして、もう一つは様々な合併症を引き起こすことです。

単純な合併症ではありませんが、例えばCOPDを患うと、肺がんにかかるリスクが10倍に跳ね上がります。非喫煙者に比べて10倍なのではなく、COPDになっていない喫煙者で、同じくらいタバコを吸う人の10倍のリスクです。

肺がんを含めて次のような合併症が知られています。

  • 呼吸器系疾患
    • 肺がん
    • 肺炎
    • 肺性高血圧症
    • 肺性心
  • 循環器系疾患
    • 閉塞性動脈硬化
    • 心筋梗塞・狭心症
    • うっ血性心不全
    • 貧血
    • 多血症
    • 脳血管障害
  • 消化器疾患
    • 胃食道逆流症
    • 胃潰瘍
  • 代謝系疾患
    • メタボリックシンドローム
    • 糖尿病
  • 中枢神経系疾患
    • うつ病
    • 認知症
    • 睡眠障害
  • 筋骨格系疾患
    • 骨粗鬆症
    • 四肢の筋力低下

これが喫煙によって起こるCOPDの合併症の数々です。

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長引く咳と息苦しさがCOPDの典型的症状

COPDで怖いのは、やはり呼吸困難です。例えるならば陸上にいて溺れるような、そんなイメージと言えばいいでしょうか。この呼吸困難がCOPD最大の特徴です。軽症の時は咳が出る程度ですが、突然悪化して呼吸困難に陥ることがあります。

咳が長引いていると感じたら、必ず受診して下さい。禁煙して15年以内ぐらいの人は、まだハイリスク群と言えるでしょう。また、家庭内で喫煙者がいる場合も、受動喫煙による可能性を考慮して受診をお勧めします。

自身も身近な人にも喫煙者がいない場合は、COPDのリスクはかなり低いものになります。咳が長引いている場合はアレルギーや感染症を考慮して受診して下さい。

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重症化したら生命の危機!COPDを進行させないために

COPDは治りません。肺胞が破壊される病気なので、原因を取り除いても破壊された場所はそのままになり、呼吸機能は衰えたままになってしまいます。

一方で、完全禁煙し、受動喫煙も避け、適切な治療を行い、呼吸リハビリテーションを継続すれば、それ以上の悪化を防いだり遅らせたりすることは可能です。

喫煙者の15%~20%がCOPDの患者だというデータもありますので、呼吸に異常がないうちに禁煙をしてしまうことが、最も有効な予防・治療法だと言えるでしょう。

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たばこ病・COPDは死より恐ろしい病気と言われるのもうなづける内容ですね。一刻も早くタバコを捨て去ってしまいましょう。

他の人に煙を吸わせるのは傷害事件かも

自分でタバコを吸う事を能動喫煙と言いますが、環境中にあるタバコの煙を吸ってしまうことを受動喫煙と言います。受動喫煙にも能動喫煙と同じくらい健康に悪影響があることが判っています。

ただ、この受動喫煙という言葉に騙されて、タバコの煙を吸い込んでしまう人の立場ばかりで論じられるこの問題ですが、その煙を出している喫煙者は加害者であると言う視点から論じられないため、どうしても受動喫煙の被害が軽んじられているように見えます。

ここでひとつ「散煙傷害」という言葉を提案したいです。受動喫煙の原因になっているタバコの煙を出している人は、他者に傷害を与えていると言う意味です。散煙傷害を起こさないようにして下さいね。

受動喫煙による子供への害

日本では20歳未満の子供はタバコを吸えません。多くの国でもやはり喫煙に年齢制限を設けています。これは成長期における喫煙は、健全な発育を阻害し、さまざまな病気や成長障害の原因になるからです。

ところが、受動喫煙については法的な規制はありません。タバコの煙を吸い込む環境に子供を置くことは、子供の喫煙を認めているに等しいですね。

さらに、妊婦さんがタバコの煙にさらされることはもっとよくありません。低体重児などのリスクがありますので、受動喫煙を避けるようにして下さい。

とは言えこれは、子供や妊婦さんがタバコの煙を避けるのではなく、他人がいるところでタバコを吸わないという、喫煙者の行動で実現するべきことなのです。

実際、世の中はそういう方向に向かっています。喫煙者の皆さんは、喫煙の権利を主張するより禁煙したほうが簡単ですし、15年後には非喫煙者と同じ程度の健康を手に入れられるのでお勧めだと思います。

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受動喫煙による大人への害

子供や妊婦さん、非喫煙者の人だけではなく、喫煙者自身にとっても受動喫煙は身体に悪いのです。

能動喫煙によって体内に毒性物質を取り込んでいる上に、さらに他人の煙による受動喫煙で毒性物質の上乗せをしているわけです。

判りやすいのは先に紹介した一酸化炭素です。喫煙ルームなどでタバコを吸う人がいっぱいいたら、一酸化炭素濃度が非常に高くなっている可能性は考えられますね。

タバコの煙は強い臭いがしますが、一酸化炭素は無色無臭の毒ガスですので、吸い込んでいても全く気づきません。知らない間に脳細胞が痛めつけられているというわけです。

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受動喫煙の害を考えれば、他人に迷惑というレベルでないのは明らかです。最近ではタバコの臭いが染み付いた衣服などによる第三の害も取り沙汰されていますから、タバコはどんどん居場所がなくなってきています。

禁煙するための手段はたくさん存在している

タバコによって健康を損ねる人が使う医療費によって、健康保険財政が圧迫されているという現実から、国や地方自治体も禁煙にはさまざまなサポートを行っています。

その中で最たるものは、禁煙治療が健康保険対応になったということですね。つまり「喫煙は病気である」とみなされているのです。ですので、健康保険を使って、喫煙という病気を治療してしまいましょう。

禁煙治療や禁煙補助薬を上手く利用して禁煙成功につなげる

基本的に禁煙は自分の意志力だけで行えないものではありません。しかし、そうした精神論的な禁煙法は必ずしも正しいものではありません。

禁煙補助薬は市販もされていますし、お医者さんに処方してもらうこともできます。処方して貰う場合は健康保険によって30%の自己負担額で治療を受けられます。

お医者さんにコントロールしてもらうというのも、禁煙の確実性をアップしてくれる方法です。

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禁煙に取り組む時の考え方

禁煙に成功しても、再び吸い出すと言う人も少なくありません。喫煙を再開したくなったら、もう一度「喫煙は病気である」ということを思い出して、二度とタバコには手を出さないで下さい。

同じように、禁煙に取り組む時も「喫煙は死に至る病で、しかも周囲に迷惑をかけまくる病気である」ということを徹底的に意識して取り組みましょう。

あまり肩に力を入れすぎるのも良くありませんが、取り組む時は「まず最初の72時間を乗り越えてみせる」くらいの意気込みがあっても良いと思います。

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禁煙のための生活習慣

フルーツを食べるとタバコがまずくなるという俗説がありますが、そうした噂を利用してみるのもおすすめです。実際フルーツを食べることは健康にもいいですし、もしそれで禁煙が上手く行ったら一石二鳥ですよね。

その他にも、タバコに意識が行かないような工夫をしてみるのも良いですね。

健康に害のない方法であれば、結果としてタバコが止めらるのなら、どんな方法をとってもOKです。

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電子タバコは害のないタバコなのか

禁煙アイテムとして最近人気の電子タバコですが、日本ではニコチン吸入に使うことはできません。フレーバーを楽しむための道具です。

一方、電気的にタバコ成分を加熱して吸い込むタイプの「加熱式タバコ」は、タバコそのものです。今のところ、健康を害する可能性が減っているかどうかについて、充分な知見は得られていません。

いずれも安全性は確認されていませんので、焼け焦げを作らないことと灰が落ちないことだけが確認された安全性である道具と言っていいでしょう。

普通のタバコからの乗り換えであれば、あえて止める理由はありませんが、「物足りなくなって普通のタバコに戻る」と言う可能性を考えると、あまりおすすめできる代物ではないと思います。

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禁煙というのは人それぞれで、簡単に成功する人もいれば、作家マーク・トウェインのように「禁煙ほど簡単なことはない、私は何度もやった。」なんてうそぶく人もいるようです。

喫煙の関するその他の情報

このように、とにかくタバコをやめてしまうということがとても大切です。他にも情報がありますので、関連記事を見てもらって禁煙に取り組んで下さい。

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