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睡眠時無呼吸症候群を改善!減量でレンタル機械が不要になった話

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睡眠時無呼吸症候群、割合有名になった感のある病気ですが、実は私もその患者です。でも、おかげさまで、つい最近治療装置からの離脱を果たしました。

まだ完治したと言うわけではありませんが、少なくとも治療装置の費用が保険適用になる基準より遥かに低いところまで無呼吸レベルが下がったのです。

なぜそこまで改善できたかというと…その方法はダイエット、減量でした。

睡眠時無呼吸症候群の実態

睡眠時無呼吸症候群とは、眠っている間に呼吸がとまったり、普通の呼吸の半分以下まで空気を吸い込む量が落ちたりすることを繰り返す病気です。

それ自体が原因で窒息したり、低酸素症で脳に障害を負ったりすることはありませんが、睡眠の質が極度に低下することから様々な合併症をもたらしたり、睡眠不足による極度の眠気から事故に繋がったりします。

無治療の人の多さが問題

現在、日本国内で重症と判定されて治療を受けている人は20万人余りだそうですが、重症患者に限っても300万人以上の潜在患者数があると推定されています。

治療が必要なのに、治療を受けている人は実に10人に1人にも満たないのです。おそらく自分がこの病気であることにすら気づいてない患者も少なくないのでしょうね。

この病気に関する統計は世界中で行われていますが、悪い方の数字で見た場合、未治療重症患者の10年生存率は60%程度だと言うものもあります。

一方で、かなりの重症患者だけを集めた統計でも、きちんとした治療を行っている人の死亡率は、健康な人と大差なくなると言うことも判っているのです。

CPAP装置の導入

重症の場合、CPAP(シーパップ)装置と言う人工呼吸器の一種を使い、眠っている間の呼吸を確保する治療法が採られます。

重態の患者さんに付けるような酸素マスクとは異なり、飽くまで患者の呼吸を補助する装置ですから、人工呼吸器の一種と言う名前のイメージほど悲壮感が漂うものではありません。

CPAPと言うのは持続陽圧呼吸(Continuous Positive Airway Pressure)の略で、患者の呼吸器に対して常に一定以上の空気圧を掛けておくことです。

そうすることで無呼吸の原因である、鼻やのどの奥が詰まる現象を防ぎ取り除けると言うわけなんです。

CPAP装置の問題点① 寝づらい

CPAP装置は即効性のある機械です。導入した最初の夜の翌朝から気分爽快、目覚め一発と言う快感を得られることは請け合いです。

しかしながら、難点もそれなりにあるのです。

導入時のお悩み

私の場合、もともと寝ることに対して場所や環境を選ばないタイプでしたから、CPAPのマスクやホースが気になって眠れないと言う事はありませんでした。

しかし、神経質な方の中には、マスクやホースを意識してしまうと、それが原因で眠れない方もいらっしゃるようです。最初に通院していた病院で仲良くなった無呼吸仲間の人の中には、そういう人もいらっしゃり気の毒でした。

私自身は、病院で適応検査を受けている間にコツをつかめましたので、全くと言っていいほど苦労はなかったですね。

これから導入される人にコツの伝授

CPAP装置の使用において、普通の睡眠とは異なる、ちょっとしたコツが必要なことが3つあります。これをクリアすれば、後の違和感はそれほど気になることもないでしょう。

  • マスクの合わせ方
  • ホースのさばき方
  • 息の吐き方

この3つがそのポイントです。

マスクの合わせ方

ほとんどの人がマスクを強く締めすぎているんですね。ですから顔に圧迫感があって寝苦しいのです。基本的に朝起きた時にマスクの跡が顔に残るようではベルトを締めすぎています。

マスクの顔に当たる部分は、非常に柔らかい素材でできています。そして、顔に接する部分と、マスクの構造材との接合部分がどちらも伸縮するようなクッションになってるんですね。

ですから、最初のフィッティングの時に、おおまかに位置決めをしたらCPAP装置を起動、空気を送り込んでマスクを膨らませた状態で最終的な位置に合わせるのです。

病院などでの指導では、マスクを合わせてから装置を起動しますので、私の場合はきつすぎました。ですので、自分ですぐにやり直したのが良かったですね。

そうすると、CPAP装置のスイッチを切ると、マスクが顔からずり落ちそうになるぐらい緩い状態になります。もちろん空気も自由に出入りします。

こうすることで、顔には空気圧とクッションだけの圧力しかかからなくなりますから、不快感は最少になります。

ホースのさばき方

CPAP装置とマスクは、掃除機のホースの半分以下の直径で長さ2メートルぐらいのホースで繋がれています。装置本体は枕元にでも置くわけですが、このホースが意外と曲者です。

マスクとの接合部は自由度の高いジョイントでできていますから、ホースが絡むことはないんですが、問題は自分の身体とホースの関係ですね。

これを上手くやるには、ホースを抱き枕だと思って、一旦足の方向へ持って行って腕で位置をキープ、そこから頭の方にホースを出すとうまくゆきます。
寝相の悪い私でも6年余りの間、一度も装置本体を引っ張ってしまうようなことはありませんでした。

息の吐き方

弱いとはいえ、常時鼻に空気圧がかかるような装置ですから、息を吐くときにはちょっとコツが要ります。

マスクは密閉されたものではなく、小さな穴がたくさん開いていて、圧力を調整してくれるようになっています。

ですから息を吐くとそこから外に出てくれるわけです。しかし、機械によって圧力がかかっているので少し息が吐き難いです。

そこで、息は「弱めに吸って、強めに吐く」と言うリズムを身に付けましょう。そのリズムを意識しながら呼吸しているうちに眠ってしまいますよ。

CPAP装置の問題点② 面倒でお金がかかる

CPAP装置は医療器具ですから、海外出張の際に機内持ち込みをしても問題はありませんでした。英語で簡単な説明ができる人なら証明書もいらないかもしれませんね。

短距離の直行便なら預け入れ荷物の方に入れればいいのですが、長時間のフライトや、空港のトランジットホテルを利用する場合には持ち込まざるを得ません。

海外でも電圧変換機を準備しておけば問題なく使えます。電圧が不安定な国で使ったことはありませんから、そうした場合はメーカーに相談して下さい。

しかしながら、ただでさえ荷物が面倒な海外旅行に、余計な数kgを増やすのは困りものです。海外のみならず、国内移動でも面倒なものですよね。

また、保険治療の対象とは言え、毎月決まったお医者様に通院して症状のチェックを受けないと保険治療の対象になりません。日程はお医者様と相談できるとはいえ、月一を外すことはできないんです。

そして、そのチェックと機械のレンタル代を合わせて、5,000円弱(病院によって異なります)の支払いが発生するのも痛いと言えば痛いです。

万が一、通院できない月があったら、翌月2回と言うわけにはいかず、通院できなかった月の費用は全額自己負担(15,000円あまり)になります。

個人での購入はお勧めしません

色々な理由で、個人でCPAP装置を輸入して所有してしまおうと言う考えもあるようですし、ネット上にはそうしたコミュニティもあるようです。

もちろん、それは個人の自由なのでお好きにされればいいと思いますが、私自身は、CPAP装置の自費購入と定期通院をしないことは、お勧めしたくないと思います。

確かに、個人で所有してしまえば毎月受診する必要も、毎月の経費も必要なくなりますので、面倒さは減ると思います。経費的にも、私が使っていた装置本体で10万円弱ですから、2年弱の支払い分で購入可能です。

でも、レンタルにしておくと受けられるサービスが大きいんですよ。

例えばアタッチメントの加湿器ですが、3万円弱の装置が無料で借りられますし、本体も加湿器も、故障したらすぐに代替品と交換してくれます。

故障しなくても、本体は3年に1度メンテナンス済みのものと交換してくれますし、希望すれば新品との交換もしてくれます。

また、年に1度はマスクやホース、エアフィルター2個などを送ってきてくれます。もちろん無料ですし、一年経っていなくても破損したりすれば、その部品も無料でくれます。

さらに、こちらの希望やドクターからの指示で設定変更を行う際も、メモリーカードでデータを郵送してくれますから、それを挿すだけでOKです。

そう考えれば、自己負担3割の金額(約5,000円)は、ほとんど実費相当だと考えてもいいくらいだと思いますね。

ただ、出張などが多くて拠点を二ヶ所に持っている人なんかだと、レンタルしているのと同型の装置をもう一台、自費で購入すると言うのは悪くないかもしれません。

もろもろ嫌なら治せば良い!

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CPAPを導入してしまうと、その快適さから一生このままでいいと思う人も少なくないようです。あるいは、もう治らないと思い込んでいる人も多いようですね。

しかしそれは大きな間違いで、睡眠時無呼吸症候群は、治る可能性が決して低くない病気なのです。

睡眠時無呼吸症候群の二大リスクファクターは肥満とあごの構造です。ですので、肥満を解消すれば治る可能性は低くありません。

一方、痩せていてこの症状がある人や、肥満とあごの構造が合併している人は減量によっての解消は難しいでしょう。

さて、そこで簡単な目安の判定法です。口を大きく開けて舌を出し、鏡に向かいます。口蓋垂(いわゆる「のどちんこ」です)と扁桃(扁桃腺)は見えますか?

口蓋垂が先端まで全部見えていて、標準体重より重い人は減量によって睡眠時無呼吸症候群が治る可能性は高いでしょう。

もちろん、例外もありますし、見えていなくても治る人だって少なくありません。でも、一つの目安として減量に踏み出すきっかけになればと思います。

どのくらい減量すれば良い?

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私の場合、睡眠時無呼吸症候群と診断された時はBMIが28.3の肥満度1、体脂肪率は22.4%でした。

糖尿病も持っていましたが、仕事の忙しさを言い訳にほとんど減量できていなかったと言えます。お恥ずかしい限りですね。

そして、ちょっとしたきっかけで一念発起、4ヶ月間集中的に減量してBMIは21.7、体脂肪率15.5%まで減らしてみました。減量の方法は、カロリー制限・糖質制限・軽い筋トレです。

BMIではわかりにくいし、かと言って私の体重を書くと、私の身長以外の人では参考になりにくいので、BMIをいくつかの身長に当てはめて書いてみましょう。

  • 身長155cmの場合:68.0kg → 52.1kg
  • 身長160cmの場合:72.4kg → 55.6kg
  • 身長165cmの場合:77.0kg → 59.1kg
  • 身長170cmの場合:81.8kg → 62.7kg
  • 身長175cmの場合:86.7kg → 66.5kg

このくらいに相当する減量と一年間の維持で、強い重症からほとんど治癒したのに近いところまで症状が改善したのです。

CPAP装置には、装着している人の睡眠中の呼吸状態が記録されます。毎月耳鼻科へ通う当日の朝、メモリーカードを装置本体に差し込んでそのデータをコピー、それをお医者様に渡します。

そこから一年、お医者様は一年間かなり良い状態のデータが変化なく続いたので、専用の検査装置で簡易検査を行いましょうと仰って下さいました。

離脱検査

検査費用の3,000円を事前に支払っておくと、検査装置が自宅に届けられます。その装置を装着して二晩寝るだけと言う、最初のころとよく似た方法ですが、装置が違います。

カニューレと言う、酸素ボンベを付けて鼻から酸素を吸入している人たちが使う、細い管から二本の先が開放された管が分岐しているパイプを顔に取り付け、出っ張っている管を鼻に差し込みます。

反対側は測定記録装置です。そして、最初の時と同じく血液中の酸素濃度を測るセンサーを指先に巻きつけて完了。鼻がくすぐったいだけで苦痛はありません。

二晩の後、その装置を宅配便の着払いで検査会社に送り返すと、翌月診察を受けに行くまでにデータがお医者様に届いていると言う仕組みです。

改善すると機械は不要

検査結果は、ある程度予測はしていましたが、それでも驚きました。AHIと言う、睡眠時無呼吸症候群の重症度を示す指標があります。

これは呼吸が10秒以上止まっている(無呼吸)か、呼吸の量が半分以下になって酸素が4%以上減る状態(低呼吸)が一時間あたり平均で何回起こるかの回数を示しています。

AHIが5以上になると睡眠時無呼吸症候群と診断され、15以上で中等症、30以上で重症と診断されます。重症になるとCPAP装置の利用が健康保険適用になって3割負担で使えるようになるのです。

私の場合AHIが57.9と、とっても重症だったので、問答無用でCPAPの適応となりました。そして減量して一年、改めて検査してみると、AHIは5.6にまで下がっていました。

もうちょっとで睡眠時無呼吸症候群から離れられるところだったのですが、ちょっと残念かも。それでもCPAPは保険適用から外れましたから、装置は返却しました。

装置をやめても大丈夫?

正直なところ、もう6年以上も毎晩付けて寝ていたので、機械なしで眠ることにはちょっと不安もありました。そして、検査の時もそうだったのですが、機械なしで眠ると少し不調もありました。

実際、最初の数日は眠りが浅く、朝起きた時もなんとなく寝た感じがしないような、病気が再発したのかなと思えるような状態です。

しかし、検査結果の数値は自分の目で見ていますから、改めて考えてみました。思えば6年以上の間「弱く吸って強く吐く」と言う呼吸のリズムでやってきたわけですから、身体にその癖が染みついています。

そこで「起きている時と同じように、同じ強さで呼吸する」と言う事を意識して眠るようにしてみたんです。

おかげさまで、離脱して一週間目ぐらいからCPAP装置を使っていた時と同じように快適な睡眠が取れるようになりました。

離脱した後の健康状態

この記事を書いている時点で、離脱して一か月半ですが、血圧や血糖値に変動はありません。

これで年間6万円程度の医療費が浮く勘定になります。それで何かおいしいものでも食べに行きましょうか。でも、太っちゃったら元の木阿弥ですね…。

心当たりの方には、是非この体験談をもとに発起していただきたいものです。良い眠りを!

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