健康生活TOP 冷え性 冷え性を改善する漢方薬!あなたの体質にあった漢方の種類はどれ?

冷え性を改善する漢方薬!あなたの体質にあった漢方の種類はどれ?

冷え症は女性に多い悩みのひとつです。食生活や月経の影響で貧血気味の人が多いことと、女性ホルモンの乱れにより自律神経がバランスを崩しやすいことから、冷えが起きやすいと考えられています。

西洋医学では「冷え性」という概念がなく治療の対象にはなりませんが、東洋医学(漢方)では冷え性改善は得意分野です。

東洋医学の考えを効果的に用いて、冷え性を改善していきましょう。

冷え性の人にはこんな特徴がある!冷え症になってしまう原因は?

冷え症の人には、次のような傾向が多いです。

  • 手足が冷たい
  • 冷房にあたると具合が悪くなる
  • 秋口から春の終わりまで、こたつ、カイロや電気毛布がかかせない
  • 寝るときは靴下をはく
  • すぐにおなかが痛くなる
  • 下痢になる
  • しもやけになる

なぜ冷え性になってしまうのでしょうか。原因は主に2つです。

冷え性になってしまう原因1.うまく体温調節できない

空調管理で年中、一定の環境で暮らす現代人は、気温の変化を肌で感じる能力が鈍くなっています。そのため、体温調整がうまくいかないことが冷え性の原因のひとつと言われています。

特に夏場は外気温と室温の気温差が10度近くになる場合もあります。このような環境の中を行き来することは、頻繁に熱の産生と放出を繰り返すことになり、自律神経に負担がかかります。

また、強いストレスや偏った栄養バランスが続いても、自律神経が乱れます。その結果、体温調節がうまくできず、冷え性になりやすくなります。

さらに、女性の場合は、女性ホルモンの変化が自律神経に大きく影響します。そのため、妊娠・更年期をきっかけに体質が変化して、冷え性になる人もいるのです。

冷え性になってしまう原因2.血行が良くない

きつめの洋服や靴を身につけていると、血絵息の流れが悪くなるため、温かい動脈血が身体全体に行きわたりづらくなり、手足だけでなく、下腹部や腰の冷えの原因になります。

また、過度のダイエットなどにより、貧血になると、手足の冷えが引き起こされる可能性が高くなります。

漢方における冷え性の状態と特徴

漢方(東洋医学)には「気・血・水(き・けつ・すい)」という概念があり、これらのバランスが取れていることが大事とされています。

そしてこの異常によって、様々な不調が起こると考えられています。

東洋医学における冷え性の場合は、大きく2つの異常が原因とされます。

原因1.気虚(ききょ、気が不足している状態)

漢方での「気」というのは、身体の「血」「水」を作り出し、巡りを良くする働きをもっています。また身体の中心にある脾胃を動かし、病気から身を守ったり、身体を温めたりする作用があります。

気虚タイプの人は、そうした作用が足りず、エネルギーが産生しにくい状態になっており、身体全体が冷えています。

気虚タイプの人の特徴

  • 疲れやすい
  • めまい、ふらつきがある
  • 元気がない
  • 風邪を引きやすい
  • 食欲不振である
  • 下痢傾向である

原因2.瘀血(おけつ、血が滞っている状態)

血液の流れや働きに障害が起こり、熱が運ばれにくくなっている状態から、冷えが起きています。

このタイプの人は、手や足腰の冷えだけでなく、顔がほてるのに手足は冷たく感じる「冷えのぼせ」を起こしやすいです。

瘀血タイプの人の特徴

  • 頭痛持ち
  • のぼせ、めまい
  • 口が渇く
  • お腹が張っていて、押すと痛みがある
  • あざが出来やすい
  • 便秘傾向
  • 月経不順

他にも、血が足りない状態(血虚)、水分がたまっている状態(水滞)などがありますが、いくつかの異常が重なって冷えが現れたり、悪化したりしている場合も少なくありません。

冷え性の人に処方される代表的な漢方薬

漢方内科に受診して、先に示した気虚や瘀血など、冷えの異常があると診断された場合に、次のような漢方薬が処方されます。

気虚タイプの人向けの漢方薬

「気」を補い、身体全体のめぐりを良くして、エネルギーを作り出す漢方薬です。

十全大補湯(じゅうぜんたいほとう) 疲労倦怠感、皮膚の乾燥
人参湯(にんじんとう) 胃腸虚弱、尿量が多い、下痢傾向

瘀血タイプの人向けの漢方薬

「血」を補い、巡りを良くして、滞りを解消する漢方薬が処方されます。

加味逍遙散(かみしょうようさん) 冷えのぼせ、イライラ
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん) 月経不順、頭痛、肩こり、疲労倦怠感

このほか最近、働く女性に増えていると言われているのが、ストレスによる冷えです。ストレスを改善するための漢方薬として、よく使われるものは、

  • 半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)
  • 香蘇散(こうそさん)
  • 抑肝散(よくかんさん)
  • 四逆散(しぎゃくさん)
  • 柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)
  • 桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)

などがあります。

あくまでも、こちらに示した漢方薬は一例です。きちんと漢方内科に受診して、専門医の診断のもとで、それぞれの症状・体質・体調に適した漢方薬を、処方していただくようにしてください。

冷えを予防するライフスタイルの工夫

冷え症を改善するためには、自律神経を安定させるために、生活リズムを整えること、その上で体を冷やさないように工夫することが大切です。

冷えを予防するライフスタイル1.温かい食事をする

基本的には、栄養バランスのとれた食事を摂ることが大事です。

果物や生野菜は身体を冷やす原因になります。果物は常温にして食べる、野菜は火を通すなどの工夫をしましょう。また、煮込み料理や炒めものなどを選ぶと良いでしょう。

また、ストレスをためず、ゆっくり過ごし、リラックスすることも、自律神経を安定させ、冷え性改善に役立ちますので、こんな過ごし方はいかがでしょうか?

【冷え予防に効果的!ヘルシー&リラックスティータイム】

紅茶
茶葉を発酵させているため、身体を温め、潤す効果があります。冷えを改善するだけでなく、リラックス効果も期待でき、ティータイムには、オススメの飲み物です。
プルーン
鉄分が多く含まれており、血をつくる働きを促します。
ピーナッツ
血行を促進するビタミンEが豊富です。
レーズン
血をつくり補う効果の他にも、便秘解消にも役立ちます。
しょうがの砂糖漬け
体液の循環を良くして、身体を温める効果があります。お馴染みのしょうがも、砂糖漬けなら手軽に摂れますね。

身体を温めるのに適した食材は他にもあります。

  • ねぎ
  • ニンニク
  • ニラ
  • しそ
  • シナモン
  • トウガラシ
  • もも
  • くるみ
  • かぼちゃ
  • 鶏肉
  • 牛肉
  • エビ
  • アジ
  • 鮭 など

こうした食材も活かして、温かい食事を意識して摂りましょう。

冷えを予防するライフスタイル2.お風呂で芯から温まる

身体を温める効果のあるミカンやヨモギの入浴剤が効果的と言われています。

ゆっくりお風呂に浸かれない時は、足浴がオススメです。熱めのお湯で、10分~20分間ほどで、全身がポカポカになりますよ。

冷えを予防するライフスタイル3.衣類の工夫をする

冷房に当たり過ぎると、冷気で血のめぐりが悪くなりますので、冬に限らず夏でも、肩からはおれる服を1枚用意しましょう。

また、矯正下着や締め付ける衣服は血行を悪くするだけでなく、便秘や腹痛などの症状を引き起こす原因となります。ゆとりのある服で、ファッションを楽しむようにsてみましょう。

なお、寝る時は開襟パジャマのような首が出ているものは、そこから身体を冷やしてしまうので、タオル1枚を首に巻いて寝るのが、効果的です。この時も締め付けすぎないように注意しましょう。

冷えを予防するライフスタイル4.効果的なツボを押す

血をつくったり、血行を良くするツボを押すのも、効果的です。

三陰交 : 余分な水分を排出し、血行を補うツボ
内くるぶしの指3本分上にあり、親指で強く押すことで、血が補われ、血行が良くなります。足のむくみにも効果的です。
足三里 : 血をつくり出し、むくみや冷えを解消するツボ
向こうずねの外側で、膝を曲げると皿の下にできる外側のくぼみから指3本分下にあります。消化機能を高め、血をつくり出します。お灸を使うのが良いとされています。
血海 : 血行を良くするツボ
膝の内側から、指2本分上にあるツボです。親指を当てて、両手で強く押すことで、血行が良くなります。月経不順にも効果があります。

ツボを探すのが難しいかもしれませんが、自分に合った冷え性対策を探す上でも、ぜひ一度、試してみて下さい。

冷えを予防するライフスタイル5.からだを動かす

階段を使う、休日は近所を散歩するなど、毎日少しでも身体を動かして、血行促進を心がけましょう。

日の光を浴びて運動することは、自律神経を整えるのにも効果があります。また、水泳やジムでの定期的な運動も効果的です。筋肉を動かすことで、基礎代謝もアップさせることができます。

冷え性改善には漢方だけじゃなく生活改善が必要!

冷え症は、少しずつ進行してきた症状です。短期間で症状がとれるものではありません。長い時間をかけて、治療をしていく必要があります。

漢方薬の服用だけでなく、体が冷えるような生活を改めることも大切です。ライフスタイルを見直して、冷えに負けない体質づくりをしていきましょう。

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