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リウマチは遺伝だけが原因ではない!生活習慣を見直して予防対策

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指の関節などが炎症を起こし、関節が動かなくなったり固まったりしてしまう「関節リウマチ」は女性が多く発症する病気として有名です。

日本には現在70万人以上のリウマチ患者がおり、その80%程度を女性が占めているようです。

関節リウマチの発症時期は30歳代から50歳代が多いのですが、中には60歳代や10歳代での発症も見られます。

関節リウマチは不治の病と考えられていましたが、ここ10年で治療法も飛躍的に進化しており、最近では完治を目指す動きもあるようです。

しかし、関節リウマチの対策として重要なのは「発症させないための対策」です。

痛い思いは誰しもしたくないものです…。治療より予防!リウマチ予防について考えてみましょう。

予防の第一歩はリウマチを知ること

若い世代の人の中には関節リウマチと言う症状を知らない人が多いと思います。特に高齢者と接点がない家庭ではなかなかピンと来ないのも仕方がないことです。

おばあちゃんが「寒くなると指が痛くて」「指が曲がって物が掴めない」などと言っている風景を過去にはよく見かけましたが、最近ではこれもあまり見かけなくなりました。

しかし、関節リウマチは年々増加しています。まずは関節リウマチと呼ばれている病気を理解しましょう。

関節リウマチは免疫異常が原因

関節リウマチは「自己免疫疾患」が原因とされる病気です。

自己免疫疾患とは、本来であれば身体に進入した外敵(ウイルス、細菌など)を攻撃するはずの免疫システムが、何らかの理由により自分の身体を攻撃してしまう状態のことです。

関節リウマチの場合では関節を異物として攻撃してしまい、結果として関節が炎症を起こし痛みや変形を引き起こしてしまうのです。

自己免疫疾患は、本来であれば身体を守るべきである免疫システムに異常を生じさせますので、正常な細胞組織も外敵と判断し攻撃してしまうのです。

膠原病、橋本病、バゼドウ病などが自己免疫疾患の代表例になります。

滑膜の炎症がリウマチの原因

関節リウマチの場合、関節部にある滑膜(かつまく)が免疫システムの攻撃目標になり、本来であれば関節をスムーズに動かすための滑膜が炎症を起こしてしまいます。

炎症を起こした滑膜は拡張したり、増殖したりを繰り返し、最終的には関節の変形や破壊など関節部に大きな障害を与えてしまうのです。

関節リウマチは左右対称

関節リウマチの発症にはある特徴が見られます。それは典型的な症状であり、左右対称の関節に症状が現れると言うものです。

右手の指に症状が表れたら、左手の指にも同じ症状が出ることが多く、痛みや腫れも同じように発症します。

全ての関節リウマチで左右対称が見られる訳ではありませんが、左右対称に関節に炎症が見られる場合にはリウマチの可能性は高いと考えられます。

関節リウマチは早期に治せ!初期症状を知ろう

関節リウマチの進行は比較的遅いと見られているようです。

これは症状の悪化と停滞を繰り返しながら徐々に進行することが多いからですが、実は急激に進行して関節部に大きなダメージを与えることもあるので、早期発見が重要となります。

最近では治療薬も進歩しており、症状の悪化を停止させることも可能になってきました。関節リウマチの初期症状を知って早期発見を行いましょう。

朝の関節のこわばりに注意

朝起きた時に、手の指や足の指などが動かないことはありませんか?

場合によっては肘や膝が動かしにくく感じるかも知れません。暫くたつと動くのですが、なんとなく関節部分が腫れぼったく感じるのです。

このような状態を「こわばり」と言い、特に朝起きた時にこわばるのは関節リウマチが原因かも知れません。

一般的な関節痛であれば、関節を酷使した後や疲労がたまる夕刻以降に痛みが出ます。しかし、関節リウマチの場合は睡眠など安静にした後に起こるのが特徴です。

このような症状が数日間も続くようであればリウマチの専門医で診察を受けましょう。

関節の痛みや腫れの箇所数に注意

関節リウマチは左右対称に起こるなど、同時にいくつかの関節に炎症が起こることが多いようです。

基本的には、3箇所以上の関節に腫れや痛みを感じる場合は関節リウマチの可能性あります。

また、指の第2関節や第3関節に腫れがあったり、手首に腫れや痛みがあったりする場合も関節リウマチの判断材料として使用されています。

くすり指の関節が1箇所腫れた程度では関節リウマチの可能性は低いと考えられます。慌てないで他にも痛みや腫れがないか確認してみましょう。

関節を押して確認する

関節リウマチが心配な人は関節を指で押してチェックする方法もあります。

関節部分を指で押して、3箇所以上に痛みを感じる場合は関節リウマチの可能性があります。

一見して腫れも赤みもなく問題なさそうなのですが、押してみると痛みを感じる場合もあります。

また、肘や膝を触った時にしこりのようなコブを見つけた場合は、「皮下結節」の可能性があります。

皮下結節は関節リウマチの判定基準の一つなので、病院で検査してもらいましょう。

関節リウマチを予防するには

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リウマチなどの自己免疫疾患の発症は遺伝的要素が大きく関係していると見られています。

しかしながら、同じ遺伝子を持っていても関節リウマチを発症しない人も多く、全ての発症に遺伝が関係しているとは思えません。

有名な例で「一卵性双生児の一人が関節リウマチを発症しても、もう一人が発症する確率は15%程度である」と言うものがあります。

この例で言うと関節リウマチの遺伝子を持っていても、発症する確率は2割以下であり、それ以外の原因が引き金になっている可能性が高いということがわかります。

実際に、家族に関節リウマチの発症者がいなくても発症する人も大勢います。自分の親が関節リウマチだからと言って、自分も将来必ず発症するとは言えないのです。

よって誰でも予防を続ければ、関節リウマチを発生させないことができるのです!さっそくその予防法を紹介しましょう。

日常生活からストレス要因を取り除く

関節リウマチを発症させないためには、自己免疫をしっかり整える必要があります。そのためには日常の生活を見直して、身体に過度の負担をかけないことが必要になります。

現代社会においてストレスはなかなか縁を切ることが難しい問題ですが、過度のストレスが原因で免疫に異常をきたすことはよくあることです。特にストレスによるホルモン異常や代謝異常には注意する必要があります。

ストレスを取り除く上で重要な点は以下の通りです。

  • 睡眠を十分に取って身体を休める
  • 夜更かしはせずに規則正しい生活を送る
  • 人間関係で悩まないようにする
  • 適度な運動で筋肉をリフレッシュする
  • 良く笑って人と話しをする

ストレスは関節リウマチが発症する要因になりますので、心当たりのある人は十分に休息をとって心と身体を休める習慣をつけましょう。

腸内環境を整える

近年、腸は「第2の脳」と呼ばれており、免疫や代謝作用をコントロールしている臓器としても注目されています。腸の働きが弱くなると免疫も弱くなり、感染症などのリスクも上げることがあるのです。

特に関節リウマチを発症する人の中には便秘症状がある人が多く、もしかしたら女性に多くの発症が見られるのはこれが原因かも知れませんね。

腸に元気がなくなると免疫をコントロールできずに暴走させてしまう原因になる可能性があります。また便秘による宿便は毒素を体内に発生させる原因にもなりますので、腸内環境を整えるようにしましょう。

細菌に注意して清潔な環境を

身体の外から入り込む細菌やウイルスによる刺激によって、免疫が暴走する可能性があります。特に口腔内を清潔にすることは重要で、食後の歯磨きやうがいを習慣付けるようにして下さい。

また外出後のうがいや手洗いも、シーズンを問わず行うことも重要です。

慢性的な胃炎や十二指腸潰瘍の疑いがある人は、胃にピロリ菌が住み着いている可能性があります。ピロリ菌を除菌するようにしましょう。更に関節リウマチの遺伝に心当たりがある人も、ピロリ菌の検査&除菌を行うようにして下さい。

タバコと関節リウマチの関係

タバコと言いますと「肺がん」や「心疾患」の原因と思われていますが、実は関節リウマチにおいても発症要因の一つ考えられています。

これについてその因果関係は解明されていませんが、関節リウマチを発症する人の中での喫煙率が高いそうです。

また、喫煙者が関節リウマチを発症した場合、治療薬の効果が薄くなるとの指摘もあります。これはタバコの成分が身体の免疫に異常をもたらすことが原因と推測されていますが、プロセスの解明には至っていません。

しかし、家族に関節リウマチを発症した人がいる場合は、タバコを吸うことは控えた方が良いでしょう。

食生活に気をつける

関節リウマチを発症させないためには、腸を整えて免疫を正常に保つことが重要です。

そのためには食生活を改善することが必要であり、これはもっとも簡単で確実な方法と言えます。

ある報告では動物の肉類よりも魚類を食べている人の方が、関節リウマチの発症が低いとの報告があるようです。これは魚に含まれる不飽和脂肪酸の作用と考えられますが、オリーブオイルなどでも同様の効果があるそうです。

また野菜やフルーツに含まれているビタミンにも、関節リウマチを予防する効果が見られます。

これらを考えてみると「肉類はほどほどに、魚を食べよう」「野菜や果物はしっかり」「根菜をとって便秘解消」と一般的なバランスの良い食事と同じですよね。要は難しく考えないで偏りのないバランスの良い食事を行うことが重要なのです。

貴方の生活習慣は大丈夫?

自己免疫疾患の大部分は未だにその原因が解明できていません。関節リウマチも同様であり、なぜ免疫の暴走が起こるのかも解明されていません。しかし、治療法も年々進化しており、完治する可能性も向上しているようです。

しかし!どんなに医療が発達しても、変形した骨を薬で治すことはできないでしょう。また完全に固まった関節を元に戻すには外科手術以外には考えられません。

そうならないために私達が出来るのは、日々の予防と早期発見しかありません。関節リウマチは遺伝的な要素もありますが、それだけではないのです。

さっそく、生活習慣を見直してみませんか?

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