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子供の精神疾患が増加中!危険な兆候を見逃さないための注意点

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最近、子供に元気がないとの意見を耳にします。確かに以前のように学校から帰ると外で遊んだり、公園でキャッチボールをしたりしている姿を見ることは少なくなったように思います。

実際には子供も色々と忙しいのが現実であり、学習塾、スイミング、音楽などの勉強や習い事に通っているのも理由かも知れません。

しかし、子供に元気を感じなくなったのは事実であり、そこにはある病気の増加が関係しているのかも知れないのです。

精神疾患は大人だけの病気ではない

現代人に増加している病気として「精神疾患」があります。様々な理由で発症するこの病気は、日常生活を著しく低下させる恐ろしい症状が特徴です。

精神疾患とはどのような病気なのか?

精神疾患とは様々な精神障害の総称であり、「脳の機能的な障害や精神の特定の症状により、苦痛と機能的症状を起こしている状態である」とされています。

つまり、脳が「遺伝子」「病気」「ストレス」などの要因で機能障害を起こしている状態であり、様々な精神障害を引き起こしている状態と言う訳です。

精神疾患には以下のような病気が上げられています。

  • うつ病
  • パニック症候群
  • 総合失調症
  • 自閉症
  • 適応障害
  • 依存症
  • その他

精神疾患が発症する原因の一つに「脳の機能障害」があります。これは脳に何らかの障害が起きたために、脳機能が低下した状態を言います。

  • 怪我などの「外部的要因」
  • 精神的負担が起こす「ストレス要因」
  • 先天的な「遺伝的要因」

などが脳機能を低下させる要因ですが、まだまだ解明されていない要因もあります。

このように精神疾患には様々な種類の症状がありますが、診察した医師によっても分類が難しく、統一した診断を行うのが難しい場合も見られるようです。

精神疾患がどんどん増加しているとの指摘が!

日本の厚生労働省の統計では、日本における精神疾患の患者数が平成17年では300万人、平成23年では320万人と増加傾向にあることが示されています。

世界的に見ても同じであり、世界保健機構(WHO)は「3人~4人に1人が障害で精神疾患を患う」と指摘しています。

そうなると国民の30%程度が精神疾患を発症すると言うのですから、人事の病気とは思えませんよね。4人家族であれば誰かが精神疾患を患うと言うのですから…

知っていましたか?子供に精神疾患が増加している

精神疾患は主に大人が発症する病気とされていましたが、最近では子供にも発症が見られています。特にうつ病は精神的にも成熟した大人の病気とされており、子供にはいないと長い間考えられてきました。

しかし、様々な調査によって子供にもうつ病患者がいると解明されたのです。

そして子供のうつ病も大人と同じく増加が懸念されており、何らかの対策を取らないとますます拡大することが予想できます。そのためにはまず子供の精神疾患を理解する必要があります。

サインを見逃さないで!子供の精神疾患を見過ごさないために

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子供の精神疾患を悪化させないために重要なことは、周りの家族が早期に気が付くことです。そのためには子供が出すサインを見逃さないで、即時に対応しなくてはいけません。

子供が陥りやすい精神疾患を紹介しましょう。

小さな子供にも忍び寄る怖い「うつ病」

うつ病のことを「心の風邪」と表現する人がいますが、感染症の風邪と同じく悪化させると重篤な症状を引き起こす可能性があります。

ある調査では小学校ではクラスに1人、中学校ではクラスに3~4人程度のうつ病を抱えた生徒がいるとの報告がされました。

また北海道大学の調査では小学生の1.6%、中学生の4.6%にうつ病が発症していると診断されています。うつ病は精神的なストレスの多い大人の病気とされていましたが、実際には小学生にまで広がっていたのです。

特に小さな子供では自分の意思を的確に表現することも難しく、相手に気が付いてもらえないこともあります。

また、「この子は大人しい良い子だね!」などと間違った捕らえ方をする場合もあり、放置することで将来の悪化が懸念されることも問題となっています。

子供の「うつ病」の症状と対策とは

子供のうつ病の特徴として「発達障害」を併発している場合が上げられています。発達障害の子供は家族や周りの人に行動を理解させにくいこともあり、幼い頃から何かと怒られることが多く大きなストレスとなっています。

そのために、自分の価値観や存在意義を見出せずに、自己評価を小さくしてしまうのです。

    子供のうつ病の症状としては以下のような行動があります。

  • いつもイライラしている
  • 学校に行きたがらない(不登校)
  • 成績が急激に落ちる
  • 眠れない(いつも眠たがる)
  • 人前で過剰に緊張する
  • 食欲がなくなる(過食に走る)
  • 気力がなくなる
  • 集中することができない
  • その他

これは症状の一部です。子供の場合ではこの様な症状が複数併発して出ることが多いようです。周りの大人が注意して異変に気が付くことがとても大切なのです。

子供のうつ病の治療は家族のサポートが重要で、少しずつ子供の考え方を改善して心を解放させます。また投薬により脳内物質のバランスを調整することも重要です。

社会生活に支障がでてしまう「広汎性発達障害」

「広汎性発達障害」は社会と交わる行為に関する発達障害です。近年この広汎性発達障害が子供に増加しているそうです。

広汎性発達障害を発症した子供は、他人とのコミュニケーションを取るのが苦手です。相手の気持ちや、その場の状況などを理解できずに、自分が行いたい行動を取ってしまうのです。

例えば

  • 学校で他の子供とは違い、集団行動が取れない
  • 静かにしなければいけない場所でも平気で奇声を上げたり、大声で話をしたりする
  • 勉強など興味のないものには意識を集中できない

などの行動を取ります。

広汎性発達障害の中には

  • 小児自閉症
  • アスペルガー症候群
  • 小児期崩壊性障害

などが含まれますが、治療法は確立されていません。

早期に診断し子供に合った治療や教育プログラムを受けさせることが大切です。放置することで症状が重くなりうつ病を発症する原因にもなります。

増加が懸念されている「注意欠如多動性障害」

最近テレビの特集で観たのですが、授業中に教室を歩き回る児童がいるそうです。先生が注意をするとムキになって怒り出し、手の出しようがありません。

他の生徒の障害になるため、最終的に先生も放置してしまい、その生徒を自由にしてしまうのです。

このような症状を「注意欠如多動性障害(ADHD)」と呼びます。この病気は

  • 不注意
  • 多動性
  • 衝動性

の3つの状態で判断を行います。

【不注意】

気が散りやすく集中することが苦手です。学校の忘れ物や宿題忘れが多く、持ち物をなくすことも多いのが特徴です。ものごとに集中できないため、他の児童より行動が遅れる傾向があります

また、玩具や学習道具を片付けるのも苦手で、様々なことに不器用さが出てしまいます。しかし、自分の興味のある分野には集中できることから、単なる性格として扱われることが多いようです。

【多動性】

身体を動かしていないと落ち着かず、じっとしていることができません。授業中でも椅子に座っていることができないことから、教室を歩き回ってしまいます。

【衝動性】

自分の中の衝動を抑えることができずに、直ぐにそれを表現してしまいます。気にいらないと大声を出したり、手を上げてしまったりする行動が見られます。

一般的には暴れやすい「乱暴な子供」とのレッテルを貼られてしまいますが、実際には衝動を抑えることができないことで起こる症状です。

注意欠如多動性障害の症状は学校に就学する前から起きていることが多く、「学校に入ったら治る」「学校の先生が教えてくれる」などと安易に考えることで悪化してしまいます。

治療は投薬によって脳内物質を分泌促進させる方法もありますが、学校などの生活環境を整えるのも重要です。

なんだか変?我が子の変化に気づいてあげよう

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自分の子供が精神疾患を患っているなんて、誰もが考えたくないものです。しかし、子供には大人の知らない世界があり、日々ストレスを抱え込んでいるのかも知れません。

また、病気によって脳の機能障害が発症していることもあるのです。注意ポイントを見逃さないようにして早期発見を心掛けましょう。

ポイントを理解して子供の状態に注意せよ

毎日生活していると、元気な日もあれば憂鬱に感じる日もあります。子供も同じでテストの日や、苦手な運動を行う日は元気がなくなるでしょう。勿論、これは当たり前な反応であり、精神疾患ではありません。

しかし、数日続いたり他の症状と重なったりしたら、それは精神疾患のサインかも知れません。

【子供の精神疾患のサイン】

  1. 学校に行きたがらなくなる
  2. 遅刻や早退を頻繁にするようになる
  3. 朝、体調不良を訴えることが多くなる
  4. 朝は元気が無く夜は元気が良い
  5. 朝から寝むそうになっている
  6. 一日中眠そうにしている
  7. 「おはよう」などの挨拶に変化がある
  8. 友達と学校に行かなくなる
  9. 顔つきや目つきに変化が見られる
  10. 学校の忘れ物が多くなる
  11. 宿題をやっているそぶりが見えない
  12. 成績が急激に落ちる
  13. 外に遊びに行くのを嫌がる
  14. 同級生と遊ばないで小さい子と遊ぶようになる
  15. 食事量に増減が見られる
  16. 子ども会や学校の行事に出たがらない
  17. 予定日になると体調が悪くなる
  18. 言葉遣いが乱暴になる
  19. ささいなことで怒り出す
  20. 食事の後、直ぐに自室に戻る
  21. その他

このようなサインはまだ一部です。大切なのは「子供が変わってしまった」と感じることで、それに気が付かなければ症状が悪化してしまう可能性があるのです。

サインは一つだけではなく複数現れることがありますので、見逃さないようにして下さい。

治療は焦らずゆっくり行うことが基本

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子供に精神疾患が見つかっても慌てる必要はありません。家族がパニックになってしまうことは子供にも大きなストレスになりますので、症状が悪化してしまうことがあります。

まずは焦らずに対応することを心掛けましょう。

最近では子供専門の心療内科やメンタルクリニックがあります。まずは病院でしっかりと診断してもらうのが重要です。また、診断結果に基づいて学校と相談して、子供にとって安心できる環境を作りましょう。

「自分の子供だから乗り越えられる」とか「子供だから直ぐ忘れて元気になるさ」などと、病状を軽視してしまうケースがあります。確かにそれで解決するケースもあるでしょう。

しかし、解決されなかったら症状はどんどん悪化してしまうのです。

子供が小さな心で苦しまないように、まずはサインを見つけたら専門家に相談してみませんか?

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