健康生活TOP 前立腺がん 肉食系の元気なおじいちゃんほど危険!前立腺がんの予防は食事で

肉食系の元気なおじいちゃんほど危険!前立腺がんの予防は食事で

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1964年に開催された東京オリンピックの頃、10歳だった少年が今では61歳。オリンピックに影響を受けたのかは分かりませんが、今では60代といっても本当に元気な人が多いですね。

元気なお年寄りが増えるのは良いことですが、心配なこともあります。それは、1970年代には全国で2千人程度だった前立腺がんの患者数が、今では7万人にも増加しているということです。

そして、前立腺がんは「元気なおじいちゃん」ほど起こりやすい病気なのです。元気なほど前立腺がんが起こりやすいとは、一体どういうことなのか?前立腺がんとその予防法についてご紹介します。

50歳以上の男性の5人に1人は前立腺にトラブルを抱えている

前立腺は男性だけにある器官です。50歳以上の男性の5人に1人は、前立腺に何らかのトラブルを抱えています。代表的な前立腺の病気としては、「前立腺肥大症」、「前立腺炎」、「前立腺がん」の3つが上げられます。

前立腺の病気のうち、近年特に増加している病気が、前立腺がんです。アメリカでは男性に起こるがんの中では最も多い病気です。

前立腺がんの症状

前立腺がんの症状には次のようなものがあります。

  • 頻尿
  • 尿が出にくい
  • 尿が細くなる
  • 排尿通
  • 血尿

ほとんどが泌尿器に関連する症状ですが、腰痛や下半身に鈍い痛みを感じる症状が現れることもありますが、自覚症状が少なく分かりにくい病気といえます。50代以降になると好発しますので、排尿時には異常がないか注意するようにしましょう。

前立腺がんと前立腺肥大症の違い

前立腺の病気というと前立腺肥大症が思い浮かびますが、前立腺肥大症と前立腺がんは似ていますが全く別の病気です。

最も異なるのは、前立腺肥大症は前立腺にできる「良性の腫瘍」だということで、前立腺の内側に肥厚する特徴があります。

一方、前立腺がんは「悪性の腫瘍」で前立腺の外側へがんが増殖していきます。前立腺がんの自覚症状が前立腺肥大症にくらべて少ないのはこのためです。

また、前立腺肥大症と前立腺がんは発症するメカニズムが異なるので、前立腺肥大症が進行して前立腺がんになるわけでもありません。

前立腺がんを調べる方法

前立腺がんは「PSA検査」という方法で調べることができます。前立腺がんの腫瘍マーカーPSAの数値を調べることで、前立腺に異常がないかを調べます。また、直腸からの触診による検査などを行います。

前立腺がんは、症状が少なく自覚症状を感じないことが多いので、特に50代以降の人は、年に1度、定期的にPSA検査を受けることが早期発見につながります。

元気なおじいちゃんほど前立腺がんになりやすい!?こんなタイプのおじいちゃんは注意して

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前立腺がんの多くは、男性ホルモンが原因で起こります。男性ホルモンの分泌が多いほど前立腺がんになりやすいという相関関係があるのです。次のようなタイプのおじいちゃんは少し注意したほうが良いかもしれません。

  • いつも気力が充実しているおじいちゃん
  • 運動やスポーツをするのが好きなおじいちゃん
  • 肉が大好きだというおじいちゃん
  • 異性への関心が強いおじいちゃん

こうした特徴は、男性ホルモンの分泌が多い人にみられる特徴です。男性ホルモンの分泌が多いことは決して悪いことではありません。気力が充実し、体を鍛えたり、異性への関心があることは、若いという証拠だと思います。

しかし、そうした元気なおじいちゃんであるからこそ、油断しやすい落とし穴というものがあり、それが前立腺がんということです。自分は健康だ!病気などしない!というような過信が仇となることもありますので、その点だけは注意しましょう。

また、肉を食べると男性ホルモンの分泌が高まるので元気がでるのですが、前立腺がんを引き起こす要因にもなってしまいます。肉は諸刃の剣ともいえるのでバランスが大切です。ちなみに、肉好きな人ほどうつ病が少ないというデータもあります。

前立腺がんになりやすい職業

男性ホルモンの分泌とは別に、疫学的な調査によって、次のような職業の人は前立腺がんを発症しやすいことが分かっています。

  • バス、トラック、タクシーなどのドライバー
  • 競輪選手
  • 漁師や農業など早朝から気温の低い場所で働く人
  • お坊さん、囲碁や将棋の棋士
  • 一日中デスクワークをしている会社員

タクシードライバーなど一日中座って仕事をするは、下腹部を圧迫しやすいため、前立腺がんの発症率が高くなると考えられます。さらに、運転での振動を多く受けやすいほどがんの発症率も高くなります。

また、競輪選手のような職業の人も下腹部への圧迫と衝撃が大きいため、前立腺がんが起こりやすいと考えられます。同じ理由で、スポーツサイクリングやバイクツーリングなど下腹部を圧迫しやすい趣味を持つ人も要注意です。

さらに、働く環境にもよりますが、漁師や農業のように早朝から気温の低い屋外で働く人は、下腹部が冷えやすくなるので、前立腺がんの発症が多くなる傾向があります。

時々ストレッチ、おしっこを我慢しない・・・少しの意識でできる前立腺がんの予防方法

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長時間同じ姿勢で座っていることが多い人は、下腹部が圧迫され血流が悪くなり、前立腺がうっ血してしまうので、前立腺がんが起こりやすくなります。

時々立ち上がり、足の曲げ伸ばしや簡単なストレッチなどを行い、下半身の血流を改善するように心掛けることが予防につながります。

宴会の席などで、あぐらをかく姿勢も長く続けるのは良くありません。

また、体や下半身が冷えると下腹部の血流が悪くなりますから、屋外で作業をする人は保温対策をしっかり行うようにして下さい。

次に、おしっこを我慢しすぎることも前立腺がんのリスクを高めます。おしっこを我慢すると、尿道括約筋と膀胱の神経が麻痺するため、膀胱が圧迫されて前立腺がんになりやすくなるのです。

入浴は血行が改善するので前立腺がんの予防になります。シャワーだけでなく全身をしっかり湯船につけるようにしましょう。

前立腺がんを予防する食事の摂りかた

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前立腺がんを予防するには、食事の摂りかたも重要です。

まず、冒頭でも紹介しましたが、肉類を多く食べると男性ホルモンの分泌が促進されるので、ほどほどにしましょう。牛乳も肉と同様の働きをする場合があるのであまり飲みすぎないことです。

激辛な食べ物は前立腺を充血させるため、辛いものはできるだけ控えましょう。

適度なアルコールは血管を拡張させ、前立腺肥大を改善させる効果があります。ただし、飲みすぎると膀胱や前立腺の刺激となるため、ほどほどに。

食物繊維を多く摂るようにすると食事で摂った脂肪分や内臓脂肪を排出するので、前立腺がんの予防につながります。特に肉を食べることが多い人ほど、食物繊維を多く摂るようにしましょう。

生野菜や果物はがん予防におすすめの食品です。また、イソフラボンに前立腺がんを予防するはたらきがあるとされていますので、大豆食品を食事に取り入れると良いでしょう。

前立腺がんになってしまったときのために知っておきたい前立腺がんの治療法

もしも万が一、前立腺がんにあなたがかかってしまったら・・・前立腺がんの治療は次のような方法があります。

経過観察

がんが小さく余命に影響ないと考えられる場合にとる方法。治療による副作用の負担がない。

手術療法

前立腺を全摘する。転移がなければ完治の可能性が高くなるが男性機能に影響が残る場合もある。

ホルモン療法

男性ホルモンのはたらきを弱くする。

放射線療法

がんに放射線をあててはたらきを弱くする。技術の進化により副作用は抑えられてきている。

化学療法

抗がん剤でがんをやっつける。ホルモン療法が効かない時に用いることもある。

これらの治療法は、がんのステージや患者の希望によって適したものが用いられ、複数の治療法を組み合わせて行う場合もあります。

まだまだ若い人に負けないという気持ちの強い人ほど、前立腺がんが発症しやすいといえます。興味や関心はバランスをとることが大事です。

1964年の東京オリンピック時、10歳だった少年は2020年東京オリンピックの時は66歳です。少年の頃の気持ちは、今でも変わっていないかもしれませんが、体には変化が現れることが多いので、くれぐれも気をつけて下さいね。

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