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妊娠・出産・不妊の気になるあれこれ

妊娠・出産は人生の大イベント。ママがお腹の赤ちゃんと一緒に過ごす10か月間、そして誕生、赤ちゃんはパパとママは驚きと感動を次々ともたらしてくれます。一方、初めて赤ちゃんを授かった人にとっては戸惑いや不安もいっぱいです。

こちらのカテゴリでは、妊娠・出産・産後の気になること、また増えている不妊症についてさまざまな情報をわかりやすく紹介していきます。

新しい生命が誕生!妊娠の仕組みと月齢の数え方

女性には、妊娠・出産という生殖機能が備わっています。妊娠の準備をするために
起こっているのが、女性ホルモンのはたらきによって繰り返される月経と排卵です。

妊娠の仕組み

女性が妊娠するまでの流れをチェックしてみましょう。

①月経~排卵
月経開始後から卵胞ホルモン(エストロゲン)の分泌が高まり、卵巣の中にある卵胞が成熟し始めます。生理開始から約14日後、成熟した卵胞から卵子が飛び出します。これが「排卵」です。
②受精
性交によって卵子1個と精子1匹が出会うと「受精」が行われます。
③受精卵の着床
受精卵は約1週間かけて「子宮内膜」へたどり着きます。受精卵が子宮内膜にもぐりこむことを「着床」といい、妊娠のスタート地点となります。

受精卵が着床しなければ、月経がおとずれます。

④妊娠~出産
受精卵は、赤ちゃんのもと「胎芽」から「胎児」へと成長し、お母さんの胎盤からへその緒を通して栄養と酸素をもらいながら体の機能を発達させていきます。

赤ちゃんは無菌で快適な環境の羊水に守られながら子宮の中で過ごし、機能が成熟した約10か月後に誕生します。

妊娠しやすいのは排卵期です。正常な生理周期は25~38日周期とされ、体調や個人差によって周期や排卵のタイミングが変化します。基礎体温を測って生理周期を把握し、妊娠の計画に役立てましょう。

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妊娠週の数え方

妊娠期間は妊娠0週~39週の10か月間(280日)とし、さらに初期、中期、後期に分けられます。

妊娠初期 妊娠0~4か月
妊娠中期 妊娠5~7か月
妊娠後期 妊娠8~10か月

妊娠期間は、妊娠前にあった最後の月経開始日「妊娠0週と0日」とし、この日からカウントを始めます。

ただし、この数え方は月経が28日周期の人に合わせたカウントになっているので、妊娠初期の診察時に超音波画像で胎児の大きさを測定し、その大きさから現在の妊娠週数、出産予定日を予測していきます。

妊娠週数、出産予定日を把握したら、お仕事、産院選び、帰省などを計画しましょう。産後は育児が始まり自分の時間が取れなくなるため、妊婦さんによっては妊娠中に済ませておいたほうが良い用事や治療もありますね。

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妊娠初期(妊娠1~4か月)の特徴

生理が遅れて妊娠に気づく頃は、すでに妊娠2か月に入っています。まだ赤ちゃんがお腹の中にいる実感は少ないのですが、細胞分裂がめざましい時期で赤ちゃんは急成長しています。

つわりや下腹部痛など妊娠初期特有の不快な症状が起こりやすいので、体調管理に注意します。

月数 週数 赤ちゃんの特徴 お母さんの体調
1 0~3 受精と着床が起こる 妊娠にまだ気づかない
2 4~7 胎嚢の中に胎芽ができる
骨格・神経などが発達する
生理が来ない
微熱・倦怠感がある
つわりが始まる
3 8~11 卵黄嚢と心拍が確認できる
2㎝くらいの人の形になる
臓器が発達する
つわりが強くなる
4 12~15 2頭身になる
胎盤ができる
筋肉・骨が発達する
体重は100g前後(妊娠15週)
つわりが軽くなる
流産の確率が低くなる

妊娠1か月に気をつけたいこと

妊娠1か月では妊娠に気付くことがありませんが、中には着床に軽い痛みを感じたり、生理前の胸の張りや熱っぽさがいつもと違ったりして、妊娠にピンとくる人もいるようです。

受精卵は着床後からお母さんのとった食事の栄養素、薬の成分の影響を受けるようになります。

うっかり薬やお酒を飲んで影響を強く受けた場合、受精卵は自然に淘汰されて通常の月経が訪れるので、お母さんは妊娠に気づくことも体のダメージを受けることもありません。

妊娠を希望している女性は、性交後くらいから薬やお酒は飲まないようにすることをおすすめします。妊娠が確定してからは、赤ちゃんのため産後までお酒は我慢しましょう。

妊娠中の薬は流産や先天的な異常の起こるリスクを高めるおそれがあります。医師や薬剤師の指示のもとに適切に薬を使いましょう。

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妊娠2か月に気をつけたいこと

妊娠5週を過ぎると、超音波画像で子宮内に胎嚢(たいのう)という小さな袋が確認でき、中に胎芽がみられます。

妊娠6~7週頃になると、胎芽と赤ちゃんの栄養になる卵黄嚢、赤ちゃんの心拍が確認できるようになります。心拍が確認できればひと安心です。

ただし、妊娠初期に赤ちゃんの心拍が確認できず、流産になってしまうことも少なくありません。この時期の流産は受精卵の染色体異常が原因で起こり、お母さんの体や過ごし方に関係ないものです。

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妊娠3か月に気をつけたいこと

流産の8割は妊娠12週までに起こります。出血や下腹部痛などいつもと違う症状があれば、切迫流産(流産の手前の状態)を起こしている可能性があるので、すぐ受診しましょう。

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つわりがピークになる時期です。特に空腹時、起床時、疲労時にひどくなる傾向があります。家族に協力してもらいながら、上手に乗り切っていきましょう。

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正式に妊娠が確定できたら、市町村役場等に妊娠届出書を提出し、母子手帳を発行してもらいます。妊娠・出産、子供の健康管理を記録していく大切な手帳ですね。中に目を通しておきましょう。

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妊娠4か月に気をつけたいこと

お母さんの体には血液が多く必要になっていきます。血液の量が増えるとヘモグロビン濃度が低下し、貧血が起こりやすくなります。鉄を多く含む食品(レバー、肉、ひじきなど)を食べるようにしましょう。

おりものと違う水分が出ていたら「高位破水」かもしれません。高位破水とは子宮の高い位置から少しずつ羊水が漏れていくこと。流産や早産の原因になるので注意が必要です。

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事情があって妊娠を継続することが難しい場合は「人工中絶」を選択することになります。12週以降に入ると中絶は死産の扱いになり、市町村役場での手続きが必要です。

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妊娠中期(妊娠5~7か月)の特徴

流産や早産の確率が低い「安定期」に入ります。つわりや倦怠感などの不快な症状が消え、精神的にも安定する頃です。

お母さんの体は妊婦らしくなり、赤ちゃんの胎動が始まります。ママの自覚が強まり、本格的なマタニティライフが始まります。

月数 週数 赤ちゃんの特徴 お母さんの体調
5 16~19 3頭身になる
身長約25cm・体重約280g
性別が判別できる
乳房やおなかが
ふっくらする
胎動に気づく
6 20~23 身長約30cm・体重約700g
皮膚・爪が完成
皮膚が胎脂に覆われる
胎動がはっきり分かる
乳汁を分泌するようになる
便秘しやすくなる
7 24~27 身長約38cm・体重約1,200g
髪の毛が生える
腎機能が発達する
羊水を飲んでおしっこを出す
胎動を強く感じる
妊娠線ができやすくなる
腰痛が起こりやすくなる

妊娠5か月に気をつけたいこと

食欲が復活し、お母さんの体重が急増しやすい時期です。体重管理を始め、適正な体重を維持しましょう。

ただし厳しい食事制限によるダイエットはおすすめできません。最近はスリムな妊婦さんが増えてきていますが、小食のために栄養が不足すると赤ちゃんの発育に良くない影響を及ぼすことが示唆されています。

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赤ちゃんが成長するにつれ、お母さんの新陳代謝も活発になって暑がりになりますが、体は意外と冷えていることも。冷えをとって不快な症状を解消しましょう。

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歯の治療や旅行に行くなら妊娠中期がおすすめ。後期に入るとお腹が大きくなり、産後は忙しくなるためです。温泉は妊婦さんも利用できます。

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また、胎児の先天的な異常が生じるリスクが高い妊婦さんは、胎児の染色体を採取して異常の有無を検査する「出生前診断」を任意で受けることができます。

染色体異常とは、23対46本ある染色体の一部の数や形に異常があることで、出生前診断は、異常のある染色体を見つけることで胎児の先天的な障害の有無や種類がわかるというものです。

検査名 検査が可能な時期 検査法
母体血清マーカー検査 15~21週 血液を採取する
新型出生前診断 10~18週 血液を採取する
絨毛検査 10~14週 胎盤から絨毛を採取する
羊水検査 15~18週 子宮に針を刺し、羊水を採取する

胎児の先天的な異常を予め知っておいたほうが良い場合もあります。出生前診断については賛否両論ですが、メリット・デメリットを踏まえよく検討して受けることが望まれます。

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妊娠6か月に気をつけたいこと

赤ちゃんが大きくなり羊水も増えるので、大きくなったお腹が前にせり出します。腰痛、下腹部の靭帯の痛み、転倒が起こりやすくなるので、重心に気を付けて姿勢を維持しましょう。

子宮の圧迫によって腸の血行が悪くなり、便秘に悩む妊婦さんが増えてきます。食物繊維をとったり適度な運動をしたりして、便通を促進させましょう。

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流産の心配がなくなった妊娠中期は、心身のバランスを整えるマタニティヨガに挑戦してはいかがでしょう。

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また、妊娠20週頃から高血圧、肥満による「妊娠高血圧症候群」のリスクが高まります。かつては妊娠中毒症と呼ばれていた妊婦特有のトラブルです。

お母さんは子癇(けいれん)、胎盤剥離、赤ちゃんは低体重児のリスクが高まり、母子の命に関わることもあります。高血圧、たんぱく尿、むくみがみられたら注意しましょう。

妊娠7か月に注意したいこと

大きくなった子宮が大静脈を圧迫し、下半身の血行が滞りやすくなるため、外陰部、太ももの内側、ふくらはぎ、陰部の静脈に「静脈瘤」が起こりやすくなります。

静脈瘤を予防するため、こまめに屈伸をしたり足を高くして寝たりすると良いでしょう。

出血、下腹の頻繁な張り、下腹部痛が起こっている時は「切迫早産」の可能性があります。すぐ受診しましょう。まだ赤ちゃんは体の機能が完全に成熟していないので、切迫早産の場合は入院して安静にし、妊娠を継続させる必要があります。

妊娠後期(妊娠8~10か月)の特徴

長いようで短いマタニティライフも残り3か月となります。妊娠後期に入ったら出産準備、ベビー用品の購入、赤ちゃんの名前選びを始めましょう。

お腹がかなり大きくなり、臓器の圧迫による不快な症状、転倒の心配も出てきます。引き続き体調管理に注意しましょう。

月齢 週数 赤ちゃんの成長 お母さんの体調
8 28~31 身長約43cm・体重約1,800g
頭を下に固定する
五感が成熟
羊水の量がピークになる
子宮が胃を圧迫する
吐き気・嘔吐が起こる
こむら返りが起こりやすい
お腹の張りが増える
9 32~35 身長約47cm・体重約2,500g
肺呼吸の機能が成熟する
息切れ、動悸が起こりやすい
お腹の張りや痛みが増える
10 36~39 身長約50cm・体重約2,800g
4頭身になる
頭の位置が下がる
胃の圧迫がなくなる
食欲が回復する
頻尿が起こりやすい
腹痛・出血がみられることも

妊娠8か月に気をつけたいこと

この頃から、お腹の張りを感じることが増えてきます。しばらく休んでおさまる張りは生理的なものなので、あまり心配いりません。張りが長く続くようなら、切迫早産の可能性があるのですぐ受診しましょう。

また妊娠後期に入ると、こむら返り(足がつること)が起こりやすくなります。こむら返りは、筋肉が急に痙攣するために起こります。

妊婦さんの約6割が経験していると言われていますが、頻繁に起こる人は予防対策を行ないましょう。

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外用薬は妊娠中でも赤ちゃんへの影響がない、と思われがちですが、中には妊娠後期に使うと健康に影響を及ぼすものもあるので、注意してください。妊娠中はどの薬を使うときでも、妊娠中でも使えるかどうか薬剤師に相談したほうが安心ですね。

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妊娠9か月に気をつけたいこと

妊娠10か月に入ればいつお産が始まるかわからないので、妊娠10か月に入るまでに出産用の入院準備、ベビー用品の購入を済ませておくと安心です。

体が分娩の準備を始め、前駆陣痛(陣痛の前兆)のような軽い張りがみられます。お腹が張りやすい時は、体を休めて深呼吸し、心身をリラックスさせましょう。

赤ちゃんは肺の機能がほぼ完成し、万が一早産になっても自分で呼吸ができるところまで成長しましたが、引き続き、切迫早産に注意して過ごします。

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産後の母乳育児の備え、乳頭のマッサージや母乳の出を良くするような食生活を始めましょう。乳頭のマッサージは子宮の収縮を促進する場合があるので、医師や助産師の指導に従って行ってください。

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妊娠10か月に気をつけること

赤ちゃんはいつ生まれても良い状態に成熟しています。

37週0日~41週6日までを「正期産」といい、この間に分娩を迎えるのが正常とされます。ただし、予定日ピッタリに生まれてくる赤ちゃんは少なく、分娩の日は予測することができません。

分娩が近づくと、子宮口が少し開いて色のついたおりものや出血が起こりやすくなります。さらに規則正しく腹痛が繰り返されるようになったら、陣痛(子宮が収縮する痛み)の可能性が高いので、入院の手配を始めましょう。

急に陣痛や破水が起こった時のことを考え、入院グッズの準備、タクシーや家族への連絡の手配などのシミュレーションをしておくと安心です。

不安と期待でいっぱい!出産の方法、進み方は?

分娩には、産道から赤ちゃんを分娩する「経腟分娩」と、開腹して赤ちゃんを取り出す「帝王切開」があります。

基本的には経腟分娩を選択しますが、医師が経腟分娩は母子に危険なリスクを与えると判断した場合に帝王切開が薦められます。

バースプラン(妊娠中に計画を立てて指定した日に分娩すること)による帝王切開を「予定帝王切開」といいます。メリットとデメリットをよく考えてバースプランを立てましょう。

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経腟分娩の進み方

陣痛、おしるし(出血)があれば、いよいよ待ちに待ったお産です。陣痛が10分おきに起こるようになったら、病院に連絡して入院します。

第1分娩期
子宮口が全開(10cm)になるまでの段階です。羊水を包んでいた羊膜が破れ、破水が起こります。第1分娩期は初産婦で10~12時間、経産婦で5~6時間ぐらいかかりますが、個人差もあります。
第2分娩期
子宮口が全開になり、約2~3時間で赤ちゃんが誕生します。
第3分娩期
軽い陣痛の後に不要になった胎盤が排出され、分娩が終了します。
第4分娩期
分娩時のトラブルでお母さんの体調に異変が起こる可能性があるので、そのまま分娩室で安静にしながら体調を観察します。

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帝王切開の進み方

入院してから予定帝王切開を行なうほか、経腟分娩の最中に医師の判断で「緊急帝王切開」に切り替える場合があります。

①手術前に麻酔を打つ
手術前に全身麻酔または局部麻酔(腰椎麻酔またまたは硬膜外麻酔)を打ちます。
②皮膚、筋膜、子宮壁を切開する
皮膚と筋膜、子宮壁はそれぞれ異なる向きに切開します。2人目、3人目の場合は前回と違う切り方で子宮壁を切開します。
③赤ちゃんの誕生
子宮を切開して数分で赤ちゃんが誕生します。局部麻酔なら、お母さんの意識があるので、その場で赤ちゃんに対面することができます。
④胎盤の処置と縫合を行う
胎盤を摘出し、切開した部分を縫合します。分娩後は病室で安静にして休みます。

入院日数は経腟分娩で5日間前後、帝王切開で7~10日間くらいです。

産後を快適に過ごすために…知っておきたい産後の体調のこと

女性の体と心は妊娠・出産を経て母親に変わっていきます。新しい家族を迎え楽しい育児生活が始まりますが、産後は分娩による疲労、ホルモンバランスや環境の著しい変化によって心身が不安定になりやすい時期でもあるのです。

分娩による体の変化は元に戻る?

妊娠で変化した女性の体は出産すれば元に戻るのでしょうか?

子宮は産後10日くらいで元の大きさに戻っていきますが、妊娠中に脂肪が蓄積し、分娩時に骨盤や骨盤底(子宮を下から支える筋肉)が損傷してゆるんでいるので、お腹の大きさはなかなか元には戻りません。

骨盤底や骨盤は自分で鍛えることができるので、産後のケアとして骨盤のゆがみを修正するエクササイズやストレッチを行なうことがのぞましいです。

ただし産後1か月は安静にして過ごし、産後1か月を過ぎたら、体調に合わせて骨盤と骨盤底を引き締めていきます。妊娠で体重の増えた人は、バランスの良い食生活と適度な運動で体重を落としていきましょう。

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産後は骨盤底がたるんで尿道の締まりも悪くなるので、誰でもしばらくは尿漏れが起こりやすくなりますが、次第におさまっていきます。

ただし骨盤底のゆるみを放置しておくと、将来、尿漏れが起こりやすくなったり、骨盤内に入っている臓器が下垂して膣から脱出する「骨盤臓器脱」が起こりやすくなります。その中で子宮が脱出するものは「子宮脱」といいます。

特に、妊娠や分娩で骨盤底に大きな負担のかかった人ほど子宮脱のリスクが高くなるので、早めに対処を始めましょう。

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母乳哺育で赤ちゃんを元気に育てたい

9割以上のお母さんが母乳哺育で育児をしています。粉ミルクも併用して哺育しているお母さんが最も多く、完全母乳哺育をしている人は約3割程度です。

母乳は、赤ちゃんの発育に必要な栄養素がバランスよく含まれるほか、赤ちゃんに免疫をつける役割、お母さんの産後太りを解消する役割体形を元に戻す効果など、母子にとってメリットがいっぱいなので、母乳を中心に哺育するのがおすすめです。

母乳育児のデメリットは、お母さんが薬を飲んだ時に授乳ができなくなることです。ただし中には授乳中でも飲める薬があるので、薬剤師に確認して上手に薬と付き合ってくださいね。

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ただし、母乳が出なかったり乳腺が詰まって炎症を起こしたりと、授乳中はおっぱいのトラブルが起こりやすいもの。なるべく赤ちゃんにおっぱいを吸わせ、自分でも搾乳すると、母乳の分泌が安定します。

またお母さんが食べたもので母乳の成分が変化するので、さらさらした母乳がたっぷり出て乳腺が詰まりにくくなるような食生活を心がけることも大切ですね。

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母乳のトラブルで困った時は産婦人科に相談しましょう。薬で母乳の分泌を促進させたほうが良い場合もあるのです。

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ホルモンバランスの乱れによる不調とは

女性は出産によって、ホルモンバランスや環境が急激に変化するため、自律神経のバランスが乱れてさまざまな不調が起こりやすくなります。

特に女性は情緒不安定になりやすく「マタニティブルー」「産後うつ」と呼ばれる抑うつの症状がみられることもあります。

育児疲れも重なって症状が悪化したり長引いたりしやすいので、早めの対処が必要です。また男性も奥さんの産後に抑うつがみられることもあるようです。

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また、女性はホルモンバランスの乱れから一時的に脱毛や肌荒れなど美容上のトラブルも起こりやすくなります。髪の毛がたくさん抜けてショックを受ける人もいますが、しばらくすると自然におさまります。あまり悩み過ぎないようにしたいですね。

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赤ちゃんとお母さんのために栄養が必要!妊娠中の食生活

妊娠中は、胎児の体を作りお母さんが妊娠を維持するために、非妊娠時よりも栄養が多く必要になります。大切なことは、必要な栄養素を過不足なくバランス良く摂取することです。

栄養の過剰摂取は、肥満、妊娠高血圧症候群、難産のリスクを高めます。また偏食や食事制限があると、お母さんの体調が崩れ、血液を通して赤ちゃんに十分な栄養が届きにくくなってしまいます。

つわりなどで一時的に食事がとれない程度ならば、赤ちゃんの発育への影響を心配する必要はありません。

ただし、長期的に栄養のバランスが偏るとお母さんの体や赤ちゃんの発育に影響を及ぼし、流産や切迫早産のリスクが高まるので注意しましょう。

検診や講習会などを利用し、医師、助産師、栄養士の指導のもとに規則正しい食生活を心がけるようにしてください。

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「妊娠中は避けたほうが良い」と情報が出ているような食品・成分は、念のために気をつけておくのが安心です。

ただし、一般的に普及している飲食物は食品衛生法などに基づいて厳しく管理されているので、妊婦さんが少し口にした程度で「この食品の成分が赤ちゃんに害を与えてしまったのでは」と深刻に悩む必要はありません。

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夫婦で検査と治療を早めに受けよう!増えている不妊症とは

10組に1組、またはそれ以上の夫婦が不妊だと言われているほど、不妊のカップルは増えています。日本産科婦人科学会は、健康な夫婦が避妊をせずに性交を行なって1年以上経過しても女性が妊娠しない場合を「不妊症」と定義しています。

子供が欲しい夫婦の自然妊娠が難しい場合は、婦人科で不妊検査をして不妊の原因を見つけ、夫婦で不妊治療を受けながら妊娠に臨む必要性が出てきます。

また、加齢と共に生殖機能が低下し不妊の確率が高くなること、結婚年齢が高くなっていることから「年齢が高い場合は、少しでも早く検査や治療を開始したほうが良い」と考えられています。

不妊の原因

不妊症の原因は男性4割、女性4割、後は不明とされ、不妊治療を受ける場合には、男女とも不妊検査をして原因を確認することが前提になります。

不妊症の主な原因

男女共通の原因 女性不妊の原因 男性不妊の原因
受精のタイミングのずれ
加齢による妊孕力の低下
卵管・頸管のトラブル
排卵障害
子宮の疾患
免疫機能の異常
性機能障害・ED
精子を作る機能の障害
精液の通過障害

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不妊検査について

不妊症かもしれないと思ったら婦人科を受診しましょう。

男女共に一般的な検査を行ない、検査結果で疾患が疑われる場合に特別な検査を受け、必要に応じて治療を行ないます。

女性 男性
①一般的な検査 血液検査
内診・経腟超音波検査
子宮卵管造影検査
精液検査
②特別な検査 腹腔鏡検査
子宮鏡検査
MRI検査
内分泌検査
染色体・遺伝子検査
精巣生険
勃起能力を確認する検査

どの病院を受診すればよいのかわからない場合は、全国の都道府県に設置されている不妊専門相談センターに相談するとよいでしょう。

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不妊治療

不妊治療は、タイミング法から始め、数周期で妊娠しない場合に次のステップアップすることが一般的です。

タイミング法 卵胞の成熟度から排卵日を見つけ、排卵日に合わせて性交する
排卵誘発法 女性が排卵誘発剤で排卵を起こし、夫婦でタイミング法を行う
人工授精 採取した精液から選んだ成熟精子を子宮内に注入する
体外受精 採取した卵子と精子を受精させ、胚を子宮内に移植する
顕微授精 採取した卵子に精子を注入し、受精後に胚を子宮内に移植する

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生殖補助医療(体外受精・顕微授精)は保険適応外の治療ですが、自治体が助成制度を設けている場合は「特定不妊治療助成金」を受けることができます。

妊娠の可能性を高めるには

女性は43歳を超えると、不妊治療で出産に至る可能性がほとんど0%に近くなるとも言われ、妊活にはタイムリミットがあるのも事実です。

また、近年は若い男女でも妊孕力(子供を授かる機能)の低下している人が増えてきているので、妊娠しやすい体づくりを心がけたいですね。

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ホルモンバランスが乱れると妊孕力が低下してしまいます。ホルモンバランスが安定するよう、規則正しい生活習慣、質の良い食生活を心がけましょう。

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妊活・妊娠・出産の不安は周囲に相談することもおすすめ

妊活中、妊娠中に、育児書やネットの情報をチェックして、自分の症状がマニュアル通りになっていないと、不安や戸惑いを感じることがあるかもしれません。

ただし、妊娠・出産は誰もが同じように進むものではなく、妊婦さんひとりひとりで、また妊娠するたびにエピソードは異なります。

色々な情報を収集しながら、不安はお母さんや先輩ママにもどんどん相談してみましょう。また気になることがあれば受診するのが一番です。不安を解消し、素晴らしいお産の日を迎えてくださいね。

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