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今元気でも危険!高齢者の肺炎予防のために毎日意識すべき事6つ

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肺炎は誰でもがかかってしまう可能性のある病気ですが、死と結びつくほどに怖い病気だというイメージはないのではないでしょうか。しかし特に高齢者にとって、肺炎は想像以上に怖い病気です。

最近の日本人の死因は以下のとおり。

  • 第1位-ガン
  • 第2位-心疾患(狭心症や心筋梗塞)
  • 第3位-肺炎

肺炎が原因で亡くなってしまう方は、年間に12万人を超えています。そしてそのうち約96%は65歳以上の高齢者なのです。

自分はまだ元気だから関係ないと思っている方もいるかもしれません。しかし今、元気だからといっても油断は禁物です。

肺炎は突然かかってしまうことがあるため、日頃から予防をしていくことが大切なのです。

高齢者にとって肺炎は命取りになる危険な病気

特に高齢者の方は、肺炎を甘くみてはいけません。少し風邪気味かなといった程度の症状でも、実は肺炎を起こしてしまっていることがあります。そして場合によっては、肺炎を起こして数日で亡くなってしまうということもあるのです。

最近は元気な高齢者が増えています。外に出て、いきいきと活動をされている方も多いでしょう。

しかし、歳を重ねるにつれて免疫力は下がってきています。若いころと同じように生活していても、若い頃より感染症にかかりやすくなってしまっているのです。

そして糖尿病や心疾患、呼吸器疾患などの慢性疾患を持っている方もいるでしょう。このような慢性疾患のある方も、感染症にかかりやすい状態と言えます。

また肺炎にかかっても、高齢者はその症状がはっきり現れません。咳や熱などがあまり出ないために、肺炎にかかっていてもそれに気付きにくいのです。そして気付いたときには手遅れになってしまうこともあります。

自分では元気なつもりでも、そして家族の方がみて元気そうだったとしても、65歳を過ぎるくらいからはきちんと肺炎予防のことを考えていきましょう。

肺炎の原因はひとつじゃない!特に大きな原因は肺炎球菌感染

肺炎は、肺炎を起こしてしまった環境によって

  • 院内肺炎(病院内で発症)
  • 市中肺炎(日常生活をしている中で発症)

などに分類されています。他に介護施設や療養施設などで起きてしまうこともあります。

肺炎を起こした場所によって、肺炎を起こした原因も多少異なります。細菌やウイルスなどが原因で肺炎を起こすことが多いのですが、一言に細菌が原因と言ってもその種類はいろいろあるのです。

日常生活の中で発症してしまう市中肺炎では、特に肺炎球菌が問題になります。市中肺炎のうちの30%くらいが、肺炎球菌が原因菌とされているのです。

次に多いのはインフルエンザ菌(インフルエンザのウイルスとは違います)ですが、7.5%くらいと肺炎球菌と比べると少なくなっています。他にも様々な細菌やウイルスが肺炎を起こす原因となりますが、特に大きな原因は肺炎球菌と言えるでしょう。

平成26年より、65歳以上の方への肺炎球菌ワクチンの接種が定期接種化されました。高齢者で問題となっている肺炎の中でも、特に大きな原因となる肺炎球菌をワクチンで予防することはとても意味のあることでしょう。

ただし肺炎球菌の予防接種をしておけば、もう肺炎になることはないというわけではありません。肺炎の原因は肺炎球菌以外にもいろいろとあるため、予防はしっかりしていかなくてはいけません。

見逃しがちで悪化してしまうかも!高齢者の肺炎症状の特徴

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高齢者の肺炎は、子供や若者と比べると多少症状の現れ方が違います。そのために肺炎にかかっていてもそのことを見逃してしまいやすかったり、悪化させてしまいやすかったりします。

はっきりした症状が出ない

子供や若者が肺炎になると、高熱が出る、咳がひどい、息苦しいなどといったようなかなり激しい症状が現れます。しかし高齢者では、そのような症状はほとんどないのです。

高齢者が肺炎になっても高熱が出ることはあまりなく、ほとんどが微熱程度です。咳や痰、息苦しさや胸の痛みといったような肺炎らしい症状もあまり出なかったりします。

そのためにまさか自分が肺炎になっているとは気付かず、何となく具合が悪いが風邪のひき始めだろうと勘違いしてしまったりするのです。微熱がある程度だと、病院へは行かないでしばらく様子をみようと思ってしまう人も多いでしょう。

しかしそのために手遅れになってしまい、肺炎に気付いたときにはかなり重症となってしまっていることもあります。

症状をはっきり訴えない

高齢者では認知症が進行していたりすることもあります。そのような方では、何か普段と違う症状があったとしてもそのことをはっきりと訴えなかったりすることもあります。

高熱が出るなどといったことがあれば家族が気付きますが、そのような症状もないために肺炎になっていても見逃してしまうことになるのです。

何度もかかりやすい

高齢者では一度は肺炎が治ったと思っても、またかかってしまうことがあります。肺炎にかかることで体力を奪われ、治ってもまたかかってしまいやすくなるのです。

こうして何度も肺炎を繰り返しているうちに、全身が弱ってきてしまい重症化しやすくなってしまいます。

また高齢者では食べ物を飲み込む嚥下機能が低下してしまっています。そのために気付かないうちに食べ物が気管に入り込んで、それが原因で肺炎を起こしてしまうのです。知らないうちにこれを繰り返してしまうこともあります。

免疫力が低下している

高齢者になると糖尿病や心疾患、呼吸器の病気、肝臓病など何らかの慢性疾患にかかっている人も増えてきます。また病気の治療のために飲んでいる薬が原因で、免疫力が低下してしまっていることもあります。

このような人が細菌やウイルスに感染してしまうと、免疫力が低下しているために体は感染を抑えることができなくなってしまうのです。そのために高齢者では感染しやすく、重症化もしやすくなります。

まさか寝ている間に・・・!?高齢者は誤嚥性肺炎を起こしやすい

歳をとるにつれて、食べ物を飲み込む「嚥下機能」は低下してしまいます。嚥下機能が低下してしまうと、通常なら口から食道を通って胃に流れるはずの食べ物が気管に入り込んでしまうことがあるのです。

誤って食べ物が気管に入り込んでしまうことを「誤嚥」と言います。この際に食べ物や唾液などと一緒に細菌が肺に入り込んでしまうことがあるのです。これが原因で肺炎を起こしてしまうことがあり、これを「誤嚥性肺炎」と言います。

若いころなら食べ物が誤って気道に入ってしまったりしたら、咳き込むことで入り込んだ食べ物を排出させようと体が勝手に反応しました。しかし歳をとるにつれてそのような反応が弱くなってしまうのです。

ただ食事中に誤嚥をしたのならば、その場で多少むせたりして本人も家族も誤嚥してしまったことに気付きます。怖いのは睡眠中など気付かないうちに誤嚥をしてしまった場合です。

歳をとると、睡眠中に食べ物の残りかすや唾液などの分泌物を繰り返して誤嚥してしまっています。もちろん本人は全然気付いていません。知らないうちにこのようなことが続いて、誤嚥性肺炎を発症してしまうのです。

命を守るために・・・肺炎予防のために日々心がけるべきこと6つ

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歳をとるにつれて、様々な原因から肺炎にかかりやすくなってしまいます。肺炎にかかったときには、すぐその異常に気付いて病院へ行くことが大切です。

ただ肺炎にかかってしまう前に、その予防をしておくことも重要です。肺炎予防のためはこのようなことが心がけてみてください。

  • 口の中を清潔にする
  • 食後30分は上体を起こす
  • 睡眠時、頭の位置を少し上げる
  • 嚥下機能を鍛える
  • 脱水状態を防ぐ
  • 肺炎球菌の予防接種を受ける

口の中を清潔にしておく

口の中には適度な温度と湿度があり、細菌にとっては最高の住処です。ここに食べ物の残りかすまであれば、細菌はとても繁殖してしやすい環境と言えます。

このままでは細菌はどんどん増えてしまい、誤嚥してしまった際にはたくさんの細菌が肺に入り込んでしまいます。

これを避けるためには、まず口の中を清潔に保っておくことです。歯磨きをしっかりするようにし、細菌は増える前に追い出しましょう。入れ歯の方も、入れ歯の手入れをきちんとするようにしてください。

食後30分くらいは上体を起こしておく

寝たきりの方の場合、食事をするときには上体を起こすようにしましょう。また寝たきりでない方では、食後30分くらいは横にならないで座っておくようにしましょう。

横になった状態では、どうしても誤嚥をしやすくなってしまいます。また横になると胃液が食道のほうへ逆流しやすくもなってしまいます。

睡眠時にも頭の位置を少し上げておく

頭の位置が少し上がっていることで、ものを飲み込みやすくなり誤嚥も防げるようになります。食事の際に頭の位置を上げておくだけでなく、睡眠中も少し上げておくことで気付かずに誤嚥し誤嚥性肺炎になってしまうことを防げるのです。

リクライニングベッドでしたら簡単に角度をかえられますが、そうでない場合にはクッションなどを置いて角度をつけるようにしてもよいでしょう。

嚥下機能を鍛える

嚥下機能は使わないと退化していってしまいます。健康な人でも使わないと退化していってしまうのです。

それを防ぐには会話をすることが大切です。日常生活で意識的に声を出して会話をするように心がけてみてください。

脱水状態にならないようにする

脱水状態になると、細菌などに感染しやすくなってしまいます。普段から水分補給をしっかり心がけておいてください。

肺炎球菌の予防接種を受ける

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高齢者の肺炎で一番多いのは肺炎球菌感染によるものです。これを予防するためには、肺炎球菌の予防接種を受けることが大切です。

肺炎球菌の予防接種を受けたからといって、絶対に肺炎のリスクがなくなるというわけではありません。他の細菌やウイルスが原因による肺炎にかかってしまう可能性はあります。ただ一番多い肺炎球菌の感染を防ぐことは、肺炎予防にとって重要でしょう。

平成26年より定期接種の対象となったことで、費用が助成されるようになりました。どのくらい助成されるかについては自治体によって違うようですので確認をしてみてください。定期接種の年齢でなくても、費用が助成される自治体もあるようです。

特に以下のような人は肺炎のリスクが高いため、接種を検討してみてください。

  • 65歳以上の人(65歳以上になると肺炎のリスクは上がります。)
  • 糖尿病、心疾患、呼吸器疾患、肝機能障害などの慢性疾患のある人
  • 病気の治療中で免疫力が低下している人
  • 脾臓を摘出している人
  • HIVに感染している人
  • アルコール依存症の人
  • タバコを吸っている人

もちろん肺炎を予防するために一番大切なのは、手洗い・うがい・規則正しい生活・バランスのとれた食事といった健康な毎日を送るために基本となることです。

いつまでも健康で元気に活動していくためにも、毎日の生活の中でのちょっとした行動を大切にしていってください。

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