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生理不順の原因は危険な卵巣の病気!?生理周期セルフチェックの勧め

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あなたは毎月、定期的に月経がおとずれていますか?女性の身体は毎月おとずれる月経によって身体のバランスが調整されています。そう、月経は健康のバロメーターでもあるのです。

生理周期は平均28日と言われていますが、数日程度のズレがあってもそれが一定なら特に問題はありません。

しかし周期がバラバラという場合は、生理不順の可能もありますし、生理不順に潜む婦人系の病気の可能性もあるため軽視できません。

今月は月経がちょっと遅れていたけど、まぁ大丈夫か!なんて、ちょっとの乱れを軽視するあまり、後に取り返しのつかないことにもなりかねませんよ。

乱れた周期と不順を安易に考えず月経の大切さを知ることは、あなた自身の身体を守ることにもなります。女性ならきちんと理解しておかなくてはならない、月経の大切さをご紹介します。

生理不順を甘く見ないで!基礎体温から知る月経不順の種類とは?

月経周期とは月経の始まった日を1日目と数え、次の月経が開始される前日までのことを示します。正常な月経周期は25~38日です。

25日から38日周期以外でも、これがきちんと繰り返されていれば生理不順とはみなしません。

しかし人によっては生理周期が平均よりも短い人もいますし、38日以上経過しても次の生理が来ないという人もいます。

生理は病気ではありませんが、生理周期に問題がある場合は生理不順となります。生理不順の原因に、婦人系の病気が潜んでいる可能性もありますので、自分の生理周期を把握するのはとても大切な事です。

月経の乱れは、もしかしたらあなたの身体の危険を知らせる一つのSOSになっている場合もあるのです。

月経不順の種類:頻発月経

生理周期が24日以下を頻発月経としています。1ヶ月を30日として考えた場合、通常の生理周期でも生理開始日は多少のズレが生じますが、大体1ヶ月に1回のペースで生理が来ます。

頻発月経の場合は生理周期が24日以下となるので、月初めに生理が来た場合、同じ月の月末にまた生理が来る計算になるので、1ヶ月に2回の月もあります。

主な原因は以下、三つの分類に分かれてきます。

無排卵周期症
基礎体温では高温期を示す黄体期が欠如してくるもの。
卵胞期短縮性頻発月経症
基礎体温では二相を示していても、低温期である卵胞期が異常に短いもの。
黄体機能不全
高温期を示す黄体期が短いもの。

月経不順の種類:稀発月経

生理周期が38日以上と長めの場合は、稀発月経としています。稀発月経の場合は個人差もありますが3ヶ月から4ヶ月に1回、又は1年に2回と極端に少ない人もいます。

毎回PMSや重い生理痛がある人にとっては、生理周期が長く、年間の生理回数が少ない稀発月経を羨ましいと思ってしまう事がありますが、無排卵の可能性も否定できません。

稀発月経の場合は卵巣の機能不全の可能性もありますので、これから妊娠を希望する人にとっては軽視できない問題となってしまいます。

稀発月経は排卵がスムーズに行われていないことが多く、一般的には以下、二つの稀発月経が上げられています。

遅延排卵
月経開始日から排卵するまでの期間が異常に長く、低温期を示す卵胞期の期間が長くなります。
無排卵性稀発月経
月経がおとずれても、排卵がありません。この場合は高温期を示す黄体期が見られず、基礎体温は平坦な形となります。排卵がないことから受精が上手く行われず、不妊の原因の一つにもなっています。

続発性無月経はストレスが大きく関係する

続発性無月経とは、これまで定期的にあった月経が、何からの原因で月経が90日以上停止してしまう場合を示します。一般的にいわれている無月経はこの続発性無月経に該当します。

続発性無月経は、別名生理的無月経ともとらえられており、ストレスと大きく関係しているともいわれています。

原発性無月経は治療の対象

原発性無月経は、満18歳を過ぎても初潮がおとずれないことを示しています。こちらは続発性無月経と違い、治療の対象になってきます。

過長月経の判断は慎重に

過長月経とは月経期間が長引いていることを示しています。一般的にいわれている正常な月経期間は、3~7日間となっています。これが8日以上続いてくると、過長月経と判断されます。

しかし、月経時に起こる出血量は個人差も大きいことから、単に月経が長引いているだけでは、過長月経には該当しない場合もあります。

過短月経の原因は子宮の異常

過短月経とは月経が持続する期間が2日以内の場合を示します。また、月経の量が異常に少ない場合を過少月経といい、両者が同時に起こる場合もあります。

過短月経の原因のほとんどは、子宮の異常であることから、ホルモン治療の対象になってきます。

基礎体温からみる月経周期を学習していこう

ではここから、基礎体温から分かる月経周期についてご紹介していきたいと思います。女性である以上、月経周期をきちんと理解して、ご自身の月経サイクルを理解していくことはとても大切なことです。

月経サイクルには女性ホルモンが絶対に欠かせません。月経周期によっても、女性ホルモンの量は全く異なってきます。

卵巣とホルモンと基礎体温の変化グラフ

卵胞期(らんぽうき)は美のホルモンがたくさん出されるとき

卵胞期は月経から排卵までを示しています。基礎体温では低体温を示す時期です。卵巣の中に存在している原始卵胞が発育し、少しずつ成熟していきます。また、子宮の内膜が増殖してきます。

卵胞期はエストロゲン(卵胞ホルモン)がたくさん分泌されます。エストロゲンは、美のホルモンともいわれ、女性を美しくするホルモンともいわれています。

卵胞期はエストロゲンがたくさん分泌されることで、体調が安定し心身ともにバイタリティにあふれてきます。また、お肌の調子も良くなってきます。

月経後はやる気や意欲が自然と出てくるといわれていますが、エストロゲンが大きく影響していたのです。

排卵期(はいらんき)は女性としてもっとも輝くとき

排卵期は卵胞期の後に見られ、基礎体温はガクッと下がります。卵巣で育った成熟卵胞の卵胞壁が破れて、卵子が一気に飛び出してきます。これが排卵期にあたります。

美のホルモンであるエストロゲンはたくさん分泌されて、女性としてもっとも輝く時期であるともいわれています。排卵前の3~4日から、排卵後1~2日はもっとも妊娠しやすい時期にあたります。

黄体期(おうたいき)は心身が過敏になるとき

排卵期が過ぎるとプロゲステロン(黄体ホルモン)が分泌されてきます。

プロゲステロンが分泌されると、どうしても心身状態に変調をきたしやすくなってきます。黄体期はプロゲステロンの影響で、心身が過敏になる時期でもあるといわれています。

基礎体温は高温期を示し、月経前の不快な症状であるPMS(Premenstrual Syndrome)月経前症候群(以下、PMS)が出現してきます。

PMSは個人差も大きく、全く出現しない人もいれば、中には体調を崩し日常生活に支障をきたしてしまう人などがいます。

PMSの不快な症状は実に多彩であり、人によって自覚する症状は全く異なってきます、中でも神経が過敏になり、イライラしやすいといった訴えが多く聞かれ、仕事に影響をきたしてしまう人もいます。

  • イライラする
  • 乳房が張る、または痛む
  • 頭痛
  • 腰痛
  • 便秘、または下痢
  • 食欲が旺盛になる
  • お肌が荒れる
  • 疲れやすくなる
  • 無気力になる
  • 怒りっぽくなる
  • うつのような症状を自覚する
  • 集中力に欠ける
  • 他者に対して攻撃的になる
  • 神経が過敏になる
  • めまいや立ちくらみを感じる
  • 急に不安を感じる

このほかにもPMSの症状はたくさんあります。PMSの辛い症状は、本人にしか分からないことも多く、女性にとっては大きな悩みの一つではないかと思います。

ストレスは生理不順の大きな原因になる!周期が安定しないのは危険

生理不順の原因もいくつかありますし、人により原因が違います。生理周期に問題がなく常に一定だという人も、極度のストレスを受けたり、精神的ショックが大きい出来事があったりした場合は、その影響で生理周期が崩れる事があります。

この事からもわかるように、ストレスや精神面は生理周期にも大きく影響を与え、生理不順の原因となります。

ストレスはホルモンバランスを崩しますが、無理なダイエットもホルモンバランスを崩しますので、ダイエットを始めた途端生理が来なくなるとか、生理不順になる事があります。

ストレスや精神的なショックがあった場合に一時的に生理周期が乱れても、落ち着きを取り戻し生理周期も今まで通りに安定すれば特に問題はありません。

生理不順というのはどこかに問題があり、体がSOSのサインを送っている可能性もあります。生理不順とわかっていても、特に問題ないからと長い間放置していると、知らない間に病気が進行している事があるのでセフルチェックも重要です。

生理不順に潜む卵巣の病気!特に多嚢胞性卵巣症候群は要注意

生理不順にもいくつか症状がありますが、頻発月経の場合は

  • 卵巣機能不全
  • 卵巣がん
  • 子宮がん

といった病気が潜んでいる場合もあります。

稀発月経の場合は先程も紹介しましたが、無排卵の可能性も高くなるので不妊症のリスクを高めます。

生理不順に潜む卵巣の病気の中でも厄介なのが、多嚢胞性卵巣症候群です。特に稀発月経の人は多嚢胞性卵巣症候群のリスクも高くなりますので、これから妊娠を望んでいる人は早めの対策が重要になります。

多嚢胞性卵巣症候群とは?

多嚢胞性卵巣症候群というのはあまり聞きなれない病名かもしれません。別名をPCOSとも言いますが、放置するほど不妊症のリスクを高めるだけでなく、妊娠しても流産のリスクを高めてしまいます。

卵子は卵巣で作られ、毎月成熟した卵子が1つだけ排卵します。成熟前の卵子は膜のようなものに包まれていますが、成熟すると膜を破り排卵するという仕組みです。

多嚢胞性卵巣症候群の場合は卵巣機能に何らかの異常が起こり、膜に包まれた卵子はあるのに成熟しないため、膜を破れず卵巣内にとどまってしまいます。

多嚢胞性卵巣症候群の卵巣の様子イラスト

本来排卵されるはずの卵子が卵巣内にたまっていくので、卵巣壁に癒着してしまい壁を分厚くします。排卵できなければ妊娠も成立しないため、不妊症となってしまうのです。

多嚢胞性卵巣症候群は治療法が確立されていないのも厄介な理由です。不妊治療として排卵誘発法という方法もありますが、100%の効果は期待できません。これとは別にホルモン療法などもありますが、副作用が強く出る傾向があります。

多嚢胞性卵巣症候群でも初期なら症状も軽く済みますし、治療の効果も出やすいと言われていますので、放置せず早めに対処する事が大切です。

生理周期のセルフチェック!基礎体温表は簡単につくれます

基礎体温表

生理不順を改善するにも、まずは自分自身が生理周期を把握しておく事が大切です。生理周期を把握していればもしも生理不順だったとしても早めに対処できます。

生理周期をセルフチェックするには、基礎体温表が役立ちます。基礎体温表を付ける事により、自分自身の体の事もわかってくるのでメリットは多いはずです。

基礎体温を計る場合は普通の体温計でもいいのですが、細かく温度が表示されるので体温の変化がわかりやすい婦人用体温計があると便利です。

薬局やドラッグストアでも購入できますので、一つ持っておくと何かと便利です。もちろん普通に熱を計る時にも使えます。

基礎体温表は販売されている物もありますが、インターネットから無料でダウンロードできる物を使うのがおすすめです。

生理用品を販売している花王・ロリエのサイトには、無料でダウンロードできる基礎体温表のテンプレートがたくさんあります。色やデザインのバリエーションも豊富なので、楽しく基礎体温を管理できますよ。

基礎体温は朝起きてすぐに計ります。目が覚めたらできるだけ動かず体温を計れるように、枕元や手が届く範囲に体温計を置いておきましょう。

大体3ヶ月~6ヶ月くらい続けると自分の生理周期が把握できるようになります。基礎体温表を付けていれば、微妙な体温変化から生理が来る日や排卵日も予測できるようになります。

生理不順の場合も3ヶ月くらいのデータがあれば診断しやすいので、病院を受診する時は基礎体温表を持参すると、先生も状態を把握しやすくなります。

基礎体温表を付けるのはとても簡単ですし、健康のバロメーターにもなるので毎日の習慣にしていきましょう。

女性が自身の月経周期を知っておくべき理由

月経のメカニズムといっても何も難しく考えることはありません。月経になる過程をきちんと抑えておくことで、急な月経に慌てることもなく安心して日常生活を送ることができます。

基礎体温をきちんと付けていれば、急な月経で下着を汚すこともありません。月経不順の人ほど、本来ならば基礎体温をしっかりと付けていかなくてはいけないのです。

自分の知らない間に洋服に付着している血液を他者から指摘されて、始めて月経になっていたことを知るようでは、女性としてこれはとても恥ずかしいことです。

付着した月経の血液はなかなか簡単に落とすことができないばかりか、これがお気に入りの下着であった場合ほど切ない思いはないことでしょう。だからこそ、月経のメカニズムを頭に入れておくことが必要かもしれませんね。

また女性にとって大きなライフイベントでもある結婚や出産は、月経が大きなカギを握ってきます。心身ともに健康で月経が規則正しくおとずれていることは、出産をする上では非常に大切なことでもあります。

これから結婚や出産を考える女性は、普段の月経が健康のバロメーターになっていることを理解することがとても大切なのです。

月経と更年期の関係

閉経が近くなってくると、更年期に突入してきます。日本人の閉経する年齢は平均的に50歳前後といわれていて、閉経前後の約10年間が更年期と呼ばれている期間です。

更年期はとても辛い時期でもあるといわれています。自暴自棄になって、生活に支障をきたしてしまう人もいます。中には全く更年期を自覚せず、元気に生活を送っている女性の人たちもたくさんいらっしゃいます。

そんな更年期について、少し触れておきたいと思います。

基礎体温からみる更年期の特徴は低温期が異常に長くなります

基礎体温表をつけていると、更年期を示す体温相があらわれてきます。

女性ホルモンが少しずつ乱れていくことで低温期が異常に長くなり、高温期が短くなってきます。やがて高温期が欠如していき平坦な体温相となっていきます。

逆に妊娠した場合には、高温期が長く続いていきます。

若年性更年期障害、プレ更年期の症状

日本人女性の閉経は平均50歳前後といわれています。しかし、早い人では40代前半で閉経を迎えてしまう人もいます。遺伝も大きく関係しており、母親自身閉経そのものが早かった場合には、娘も閉経が早まる傾向があります。

若年性更年期障害と呼ばれているものがあります。更年期は決して年齢を重ねた女性だけにおとずれるものではありません。

プレ更年期の主な症状

  • 疲れやすい身体になる
  • 些細なことでイライラする
  • 神経が過敏になる
  • 顔がほてる
  • 暑くもないのに汗を大量にかく
  • 体重が増える
  • 過食傾向になる
  • 動悸や息切れを感じる
  • 冷え性がひどくなる
  • 外出するのが億劫になる
  • 愚痴や妬みが多くなる

プレ更年期にはこのような症状がありますが、何となくPMSに似たような症状ともいえますね。

プレ更年期はストレスが大きく影響する

年齢を重ねた女性は、さまざまな悩みを抱え一生懸命に生きています。家庭がある人もいれば未婚の人、はたまたシングルマザーで生きている人など、実に多彩な世の中となっています。

しかし現実社会は厳しく、若いうちは普通に通用していたことでも年齢を重ねた女性には全く通用しない、そんな世の中でもあります。

一時期「勝ち組女性、負け組女性」なんて言葉が流行しましたが、この基準はいったいどこからきたものなのでしょうか?この言葉に落胆したくさんの女性たちが心を傷つけてきました。

確かに現代社会の年齢を重ねた女性に対する扱いは、かなり厳しいものであることは事実です。

女性はいくつになっても輝き続けていきたいとそう願っています。社会全体が、女性に対する役割をきちんと明確にしていかなくてはいけない課題ではないかなぁと、私自身は考えています。

ストレスとプレ更年期は社会全体が考える一つの課題であるとそう思います。

このように、基礎体温表を付けていくと、ご自身の体調の変化がいち早く分かり、自分のリズムを予測することができます。また、妊娠しやすい時期も予測することができ、妊娠を望む女性は基礎体温表が何より大切になってきます。

次の月経を予測することで、月経にかぶらない計画や行動を取ることもできます。ぜひこの機会にあなたの生活に基礎体温表を取り入れていきましょう。きっと、ますます輝く女性になっていくことと思います。

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