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【お悩み解決!生理・月経ナビ】メカニズム・不調症状の治療法

生理(月経)は、女性の体に毎月起こっている、妊娠・出産に関連した大切な機能です。その回数は一生に400~500回の計算になるといわれるので「女性って大変だなあ」と改めて感心してしまいます。

また女性の体はデリケートでちょっとしたことで生理に変化が起こりやすく、女性は生理に関する不調にも悩まされがちです。生理のトラブルをなくすには、生理の仕組みを知り自分で体調を上手にコントロールすることが大切です。

こちらのカテゴリで、生理と女性ホルモンの関係、生理に伴うさまざまなトラブルの予防法・対策法などの情報を一緒にチェックしていきましょう。

生理とは?生理が起こる理由と仕組みを理解しておきましょう

生理(月経)とは、一定の間隔で子宮から出血が起こる、女性特有の生理現象です。医学的には「約 1 カ月の間隔で子起こる子宮内膜からの周期的な出血」といった表現で定義されています。

生理が起こる理由

なぜ生理が起こるのでしょうか。ひとことで言えば生理の目的は「妊娠の準備」です。

女性の体は妊娠しやすくするため、子宮の内側を覆う組織「子宮内膜」が厚くなる時期があります。妊娠が成立しなかった場合はこの子宮内膜が不要になるため、血液(経血)と一緒に体外へ排出されていきます。これが生理です。

生理によって子宮の中はリセットされた状態になりますが、子宮内膜は次々と新しい組織を生成することができるので、再び次の妊娠に向けて次第に厚くなり、妊娠のチャンスを待ちます。

生理は、女性ホルモンの分泌が活発になる思春期から50歳頃まで、毎月繰り返されます。
 

生理の仕組み

女性の体に生理を起こしているのが、2つの女性ホルモン「エストロゲン(卵胞ホルモン)」「プロゲステロン(黄体ホルモン)」です。さらに、これらのホルモンをバランスよく分泌するため、複数のホルモンも複雑に関わりながらはたらいています。

生理から次の生理までの約1か月間は、エストロゲンとプロゲステロンがバランスを取りあいながらそれぞれの分泌量を変動させ、女性の体にさまざまな変化を引き起こしています。

約1か月間の生理周期は「月経期」「卵胞期」「排卵期」「黄体期」に分かれます。ホルモンの作用によって生理が起こるメカニズムを、期間ごとに説明していきます。

①月経期
妊娠が成立しなかった場合、エストロゲンとプロゲステロンの分泌量が減少し、生理が始まります。

月経期間は約1週間前後。生理によって不快な症状を伴うことが多くなります。またホルモンのバランスの影響で皮膚が敏感になっているので、かぶれに注意します。

②卵胞期
月経終了後から約1週間の卵胞期は「卵胞刺激ホルモン」の分泌が高まり、卵巣の中にある子卵胞が成熟し始めます。また卵胞の成熟につれ、エストロゲンの分泌も高まっていきます。

エストロゲンには心身の健康を維持する作用もあり、この時期はエストロゲンのおかげで、髪や肌の調子が良くなったり気持ちが前向きになったりしやすいのが特徴です。

③排卵期
生理が開始してから約14日後のころ、エストロゲンの分泌量がピークになり「黄体化ホルモン」の分泌が高まると、成熟した1個の卵胞が刺激され、中から卵子が飛び出します。これが「排卵」です。

排卵日には、粘り気の多いおりものが増えるのが特徴です。排卵期に卵子が精子とタイミングよく出会うと妊娠のチャンスが生まれます。

卵子はとても小さいものですが、人によっては卵胞を突き破る時の刺激で、下腹の軽い痛みやわずかな出血を伴う場合もあります。すぐおさまることがほとんどで、それ自体は特に異常ではありません。

ただし、痛みや出血が強い場合は卵巣のトラブルが原因で体が敏感に反応している可能性も考えられるので、受診するのがおすすめです。

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④黄体期
排卵期から次の生理予定日までの約14日間は、卵胞ホルモンと黄体ホルモンの分泌が高まることで子宮内膜が厚く柔らかくなり、受精卵が着床(子宮内膜に受精卵が根付くこと)しやすい状態になります。

もし受精卵が着床すれば妊娠が成立し、エストロゲンとプロゲステロンの分泌は高い状態が続きます。

ただし妊娠が成立しなければ子宮内膜を排出する必要があるので、エストロゲンとプロゲステロンの分泌量が低下して生理が起こります。

黄体期は黄体ホルモンの分泌量が急に増えるため、心身のさまざまな不調が起こりやすくなります。

生理が始まった日から次の生理の前日までの期間を「生理周期」として数えます。例えば、4月1日に生理が始まって4月29日に次の生理が来た場合の生理周期は「28 日周期」ということになります。

正常な生理とは

「正常な生理」については、次のように定義されています。

正常な月経の定義
  • 月経周期…24日~39日
  • 出血持続日数…3~7日
  • 経血量…20~140ml
  • 月経に伴う症状…軽度で日常生活に差し支えない

ホルモンバランスが正常な人は、生理の起こり方も正常です。必ずしも毎月の生理が定義通りでなければならないわけではありませんが、正常ではない生理が繰り返し起こるようならば「月経異常」とみなされ、治療の対象になる可能性が出てきます。

生理中に不調が起こりやすいのはなぜ?不快な症状を防ぐには

生理が始まると約1週間かけて出血が続き、自然に出血が止まります。

このように子宮内膜を含む経血の排出に何日も時間がかかるのは、子宮の入り口「子宮口」がとても細く、一度に経血が通過することができないためです。

経血は「プロスタグランジン」という物質が子宮を収縮させることで排出されます。子宮の収縮はギューッと絞り出すような感じで、一度に少量の経血を絞り出すことが数日間にわたって繰り返されます。

生理そのものは女性に生殖のチャンスがある健康な証拠なのですが、生理時にはホルモンやプロスタグランジンの影響でさまざまな不調が起こりやすく、女性にとってはあまり快適な期間とは言えないようです。

生理中に起こりやすい症状:生理痛

プロスタグランジンには子宮の痛みを引き起こす作用があるために子宮の収縮に伴って強い痛みを引き起こし、ほとんどの女性が「生理痛」を伴います。

陣痛を起こしているのもプロスタグランジンで、生理痛は下腹部にギューッと締め付けられるような痛みが時々起こるのが特徴ですが、痛みは陣痛と似ています。

痛みには個人差があり、ほとんど気にならない人もいれば、冷や汗をかいてうなるくらい強く痛む人もいますが、次のような原因があると生理痛が強くなりがちです。

  • プロスタグランジンの分泌量が多い
  • 子宮の発達が未熟で経血がスムーズに排出されにくい
  • ストレスや冷えが原因で骨盤内の血行が滞る

生理痛は病気の痛みではないといわれますが、だからといって生理痛のせいで行動がセーブされてしまうのは良いこととは言えません。

もしも生理痛が辛い時は無理をせず、市販の鎮痛薬を利用したり婦人科で鎮痛薬を処方してもらったりしましょう。

ただし、鎮痛剤を飲んでも効かないくらい痛みが強い場合は、病気に誘発されている可能性があるので必ず受診して原因を確認しておきたいです。

中には鎮痛薬が苦手な人もいるでしょう。その場合は作用の穏やかな漢方薬や即効性のあるツボ指圧を活用すると良いですよ。

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生理中に起こりやすい症状:腰痛

生理中は腰痛も起こりやすくなります。プロスタグランジンが引き起こす痛み、生理中に分泌されるホルモン「リラキシン」が骨盤を開かせるために起こる影響が原因です。

ストレスや体の冷えがあると、さらに腰痛が悪化します。入浴や軽い運動で腰の血行を促進させましょう。

生理中に起こりやすい症状:貧血

生理中は、体内の血液が子宮に集まり他の器官の血液が不足しがちになるので、めまいや立ちくらみなど貧血の症状が起こりやすくなります。

また出血に伴って鉄が失われるので、体内の鉄が不足して「鉄欠乏性貧血」も起こりやすくなります。経血量には個人差もありますが、毎月の生理で出血に伴い20㎎の鉄を失います。

鉄は1日に約11mgを食事から摂取することが薦められていますが、もともと食事から鉄が十分に摂取できていない人は生理時にすぐ貧血になりやすいので注意が必要です。

生理中に起こりやすい症状:吐き気・下痢など消化器の症状

生理中は、プロスタグランジンが胃腸にも作用するため吐き気や食欲不振、下痢が起こりやすくなります。

生理中に起こりやすい症状:むくみ

黄体期から体内に水分が溜まりやすくなり、体がむくみやすくなります。特に、冷えやすい足にむくみが起こります。

生理前・生理中には、むくみを予防する食べ物や飲み物を意識して食べたり足のむくみを取るマッサージを行なったりしましょう。

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生理中に起こりやすい症状:頭痛

生理中は緊張型頭痛や片頭痛やが起こりやすい時です。

緊張型頭痛は、首や頭の筋肉が緊張して神経が圧迫されて起こる頭痛で、日本人に多くみられます。生理中は、冷えや生理によるストレス、プロスタグランジンの影響で首や頭の筋肉がこって緊張型頭痛が起こりやすくなります。

生理中は入浴や軽いストレッチで血行を促進させ、心身のリラックスを心がけましょう。

片頭痛は頭部の血管が拡張するために起こる頭痛で、女性に多く見られます。特に生理中はエストロゲンの分泌量が減少する影響で片頭痛を誘発しやすく、これを「月経関連片頭痛」といいます。

月経関連片頭痛は生理の開始前に始まることが多いので、片頭痛が起こる体質の人は病院で片頭痛の予防薬を処方してもらったり、片頭痛を予防するサプリメントを利用したりして頭痛を予防しましょう。

日本頭痛学会は、片頭痛を予防する効果がある程度期待できるとして「マグネシウム」「ビタミン B2」「フィーバーフュー」のサプリメントを推奨しています。マグネシウムと摂取する時は、マグネシウムの相棒でもあるカルシウムもお忘れなく。

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生理中に起こりやすい症状:イライラ・抑うつ

生理中はホルモンバランスの影響や生理のストレスで、イライラや抑うつといったメンタルの不調も起こりやすくなります。無性にイライラして、恋人やご主人にあたってしまう女性も多いのではないでしょうか。

生理中は、ゆっくり休んだり好きなことをしてストレスを発散させたりして気持ちを安定させましょう。恋人やご主人にも理解してもらってサポートをお願いするのが良いかもしれません。

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生理中に起こりやすい症状:生理用品によるかぶれ

生理中に起こりやすいのがデリケートゾーンのかぶれです。生理中は、経血の水分やナプキンによってデリケートゾーンが蒸れやすく、肌の敏感な人はかぶれを起こすことがあります。

かぶれを防ぐため、こまめにナプキンを取り換えて蒸れを抑えましょう。かぶれが起こりにくくゴミが出ないということで布ナプキンも静かなブームが続いているようです。

タンポンは経血が体外に漏れないので、ナプキンでかぶれが起こりやすい人にもおすすめです。

ただ、タンポンを使うときは使用上の注意をよく読んで正しい方法で扱う必要もあります。

ナプキンとタンポンは目的は同じ生理用品でも、薬機法によってナプキンは「医薬部外品」でタンポンは医薬部外品より人体への作用が大きい「医療機器」に指定されているという違いがあります。

つまり、ナプキンよりタンポンの方が使用時のトラブルが起こりやすいということです。トキシックショック症候群(TSS)という重篤な感染症がごくまれに起きる可能性が示唆されています。

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月経異常:生理周期が乱れる「生理不順」は不妊の原因に

正常な生理周期の25~38日より短いまたは長い生理周期は、月経異常となります。

誰でも体調によって毎月の生理周期が少し変化し数日間のズレは起こりやすいものです。生理周期がこの間に納まっていれば、毎月の生理がピッタリ同じ周期で来ていなくても不規則とは言いません。

一方、生理周期が異常な場合は、何らかの原因で女性ホルモンのバランスが乱れ、生理周期が影響を受けていることが考えられます。生理周期が順調でない状態は「生理不順(月経不順)」と呼ばれます。

生理不順には「頻発月経」「稀発月経」「無月経」「不正周期月経」など、さまざまなケースがあります。

生理周期の短い「頻発月経」

生理周期が24日以下になっている月経を頻発(ひんぱつ)月経といいます。

無排卵性月経(排卵のない生理)が起きたり、ホルモンの分泌不足で卵胞期または黄体期の日数が少なくなってしまった時にみられます。

生理周期の長い「稀発月経」

生理周期が39日以上になっている月経を稀発(きはつ)月経といいます。

無排卵性月経が起きたり、排卵が起こるまでに時間が長くかかってしまった時にみられます。

生理が来ない「無月経」

妊娠の可能性がないのに生理が90日以上来ない場合を「無月経」といいます。ホルモンを分泌する機能がかなり低下しているため、排卵と月経が起こせなくなってしまうのです。

生理周期がバラバラな「不正周期月経」

月によって生理周期が大幅に変動する状態を、不正周期月経といいます。生理周期がバラバラになってしまう場合も、ホルモンを分泌する機能が大きく乱れていることが考えられます。

順調でない生理周期が続く場合は受診を

女性の体はとてもデリケートで、ちょっとしたことですぐにホルモンのバランスが乱れてしまいます。

【ホルモンバランスが乱れる原因になりやすいもの】

  • ストレス
  • 睡眠不足
  • ハードなダイエット
  • 肥満
  • 不規則な生活習慣
  • ハードな運動
  • 年齢的なもの(思春期・更年期)
  • 女性ホルモンの分泌に関与する器官(卵巣・脳下垂体など)の病気

特にホルモンのバランスはストレスの影響を受けやすく、精神的なストレスを強く感じただけで生理周期がすぐ変動してしまうことも珍しくありません。

これは、ストレスに反応して自律神経に指令を出す「視床下部」と女性ホルモンを分泌する「脳下垂体」が近くにあり、ストレスを受けて視床下部が反応する時は脳下垂体も刺激を受けてホルモンを分泌する機能が乱れてしまうためです。

そのほか、不規則な生活習慣や食生活もホルモンの分泌を乱す原因になってしまいます。

軽く考えて生理不順をそのままにしておくと、排卵や生理の起こりにくい状態が続いて、いざ子供を授かりたいと思った時に自然妊娠が難しくなり、不妊症の治療が必要になる可能性があります。

また生理不順の原因は卵巣などの病気が原因で起こる場合もあるので、生理不順に気づいたら婦人科を受診して、早く原因を解決しておくことがのぞまれます。

順調でない生理周期が3回以上繰り返されている場合、生理が60日以上来ない場合は婦人科を受診しましょう。

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月経異常:月経期間・経血量・生理時の諸症状の異常とは

出血持続日数(生理期間)や経血量が正常範囲を超える場合、生理に伴う諸症状が重い場合は、ホルモンを分泌する機能の低下、子宮・卵巣の病気が原因になっていると考えられます。

月経期間の異常:過短月経と過長月経

月経期間が2日以下で終わる生理を「過短月経」といい、8日以上かかる生理を「過長月経」といいます。

過短月経
過短月経は、月経期間が正常範囲の3日より短く、経血量も少ないのが特徴です。

原因には「無排卵性月経」や「黄体機能不全(黄体ホルモンの分泌が不足し、妊娠の準備ができていない状態)」が考えられます。

過長月経
過長月経は、月経期間が正常範囲の7日より長く、かつ経血量が多いのが特徴です。月経期間が7日を超えても経血量が正常な場合は対象外です。

原因には「子宮筋腫」「子宮内膜症」などが考えられます。

月経期間の異常:過少月経と過多月経

経血量が20mlより少ない生理を「過少月経」といい、経血量が140mlより多い生理「過多月経」といいます。経血量の多さは、ナプキンを交換する頻度や経血の状態で判断すると良いでしょう。

過少月経
過少月経は生理が来ても2日以内で終わり、ナプキンに付着する経血の量が少ないのが特徴です。

原因には、ホルモンの分泌が不十分なために起こる「無排卵月経」「黄体機能不全」「子宮発育不全(子宮が年齢相当に発育していない状態)」が考えられます。

過多月経
過多月経は、日常生活に差し支えるほど経血の量が多い月経のことです。例えば、次に挙げるようなレベルで経血量が増えるのが特徴です。貧血や強い生理痛を伴うことも少なくありません。

  • ナプキンを1時間ごとに交換しなければならない
  • レバーのような大きな塊が混じる
  • 経血量の多い日が何日も続く
  • 以前よりも経血量が増えている

主な原因は「子宮筋腫」「子宮内膜症」「子宮腺筋症」といった子宮の病気ですが、無排卵性月経などホルモンバランスの異常で起こる生理の時にも経血量の増えることがあります。

生理に伴う症状の異常:月経困難症

生理に伴う諸症状がセルフケアで対応できる範囲ならば問題ありませんが、日常生活に差し支えるほど辛い場合は「月経困難症」と呼ばれます。

機能性月経困難症
子宮や卵巣に問題がない人に起こる月経困難症を「機能性月経困難症」といいます。

激しい生理痛が特徴で、ストレス、冷え、プロスタグランジンの過剰分泌などが原因になりがちです。

器質性月経困難症
子宮や卵巣の病気が原因で起こる月経困難症を「器質性月経困難症」といいます。

主な原因には「子宮内膜症」「子宮筋腫」が考えられ、鎮痛剤が効かないほどの激しい生理痛に過多月経や過長月経を伴うことが多くなります。また以前よりも症状が強くなって来るのも特徴です。

月経異常のある場合は受診を

月経異常に気付いたら早めに婦人科を受診して原因を特定させましょう。ホルモンの分泌に異常のある場合は治療をしておかなければ、不妊症や更年期障害を引き起こすこともあります。

特に過多月経を伴う場合は、重度の貧血を引き起こす可能性があるので、すぐに適切な治療を受けましょう。

機能性月経困難症や過多月経のコントロールには「低用量ピル」が高い効果を奏する場合があります。

「排卵を操作する」「副作用が気になる」といった薬の強さが心配で敬遠されることも多いピルですがメリットも多いので、医師によく説明を聞いた上で試してみることをお勧めします。

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生理周期や経血量に異常が見られる場合、どのホルモンが原因になっているのかは婦人科できちんと検査を受けて確認する必要があります。

その前に、受診が必要かどうかを自分で判断する目安として「基礎体温」の確認をすることお勧めします。

ホルモンと基礎体温の関係

皆さんは基礎体温を測っていますか?基礎体温を測ることは、女性が自分の排卵日を把握して妊娠や避妊の計画を行う時にとても役立ちます。

また、女性ホルモンのバランスに異常がないかチェックできるので、妊娠や避妊の目的に関わらず女性の体調管理にもおすすめです。

基礎体温で女性ホルモンのバランスがチェックできるのは、女性ホルモンに体温を下げたり下げたりする作用があり、女性の体温を毎日測温し続けると、ホルモンバランスの変動に合わせて体温が変化していることが簡単にわかるためです。

一般に体温は食事や活動によって常に変動するもので、季節や時間帯によっても体温が高くなったり低くなったりしますが、女性の体のリズムを正確に知るには、活動などの影響を受けない状態の体温が必要です。

そこで原則として、起床時のまだ活動が始まっていない一定の時刻に測ったものを基礎体温としています。

基礎体温を一周期以上記録し、その変化を折れ線グラフで表したものが「基礎体温表」です。基礎体温表を記録するには、薬局から基礎体温表を購入して手書きで書き込んだり、スマートフォンのアプリを利用したりすると良いでしょう。

正常な基礎体温とは
女性ホルモンのバランスが正常な場合の基礎体温表は、低温期と高温期がきれいに2層にわかれ、排卵日に最も基礎体温が低くなっているのが特徴です。

一方、どれかホルモンの分泌が不足していると体温の上がり下がりに影響が出て折れ線グラフがきれいな2層を描かなくなるので、受診前にまずは自分で女性ホルモンのバランスが正常かどうか大まかに知ることができます。

例えば、どれかホルモンの分泌が不足していると、折れ線の形がガタガタになったり、低温期や高温期の長さが長す過ぎたり短すぎたりとアンバランスになってしまいます。

自分のホルモンバランスを把握したい場合は、最低でも3周期分の基礎体温を記録して折れ線グラフの特徴を確認するとよいでしょう。生理や基礎体温表で気になることがあれば、基礎体温表を持参して婦人科を受診することをおすすめします。

辛いのは生理中だけじゃない!PMS(月経前症候群)とは

生理のある女性の約9割が、生理前にさまざまな不調を感じているといわれます。生理の始まる1~2週間前から生理開始前にかけて起こる不調をまとめてPMS(月経前症候群)と呼んでいます。

PMSの主な症状

PMSは体と心のさまざまな不調を起こし、生理が開始すると自然に消えてしまうのが特徴です。その症状はバラエティに富んでいて、人によって症状のあらわれ方も異なります。

体にあらわれる症状 心に現れる症状
  • 下腹部痛
  • 乳房の張り・痛み
  • むくみ
  • 吐き気
  • 頭痛
  • 体重増加
  • 吹き出物
  • など

  • イライラする
  • 攻撃的になる
  • 落ち込みやすい
  • 集中力が低下する
  • 気分にムラができる
  • 神経過敏になる
  • 無気力になる
  • 眠気
  • など

PMSの中で特に多くの女性が感じているのが「イライラ」「情緒が不安定になる」といった精神症状自分です。PMSだとわかっていても気持ちがコントロールできず、生理前は周りの人とぶつかってしまうことも多いようです。

PMSの原因

PMSの原因は、排卵後に分泌が増えるプロゲステロンの影響です。さらにストレスの強い人や不規則な生活をしている人はホルモンのバランスが乱れからPMSの症状を強めてしまいます。

PMSを予防するには

PMSを予防するには、ホルモンのバランスを安定させることが大切です。生理前は規則正しい生活を心がけて体調を整えましょう。

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ホルモンのバランスを整えるには、食事の内容も大切。栄養素ではビタミンB6、マグネシウムにPMSを予防する効果が期待できます。また、PMSを悪化させるアルコール、塩分、刺激物は控えるようにします。

コーヒーのカフェインも刺激が強いので、飲み物を選ぶなら温かいハーブティーがおすすめです。メリッサ(レモンバーム)のハーブティは穏やかに精神の不調をやわらげます。

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ホルモンの分泌に最も影響をもたらしているのはストレスなので、生理前はストレスをなるべく減らす工夫も必要です。自分なりのリラックス法を見つけてストレスを解消させましょう。

おすすめしたいのはアロマテラピーです。アロマオイル(精油)に含まれる芳香成分には、鼻から嗅いで吸入するだけでで気持ちをリラックスさせたりホルモンのバランスを整えたりするものがたくさんあるためです。

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PMSが辛い時は薬で治療を

PMSの症状が辛い場合は、我慢せず婦人科に相談してみましょう。むくみには利尿剤、情緒不安定には精神安定剤といったようにPMSの症状に合わせた薬を処方してもらえるので、ぐっと楽になります。

医師から低用量ピルの服用を勧められることもあります。ピルにはプロゲステロンの過剰な分泌を抑える作用があるので、上手に利用すればPMSの不快な症状を一掃して生理前を軽やかに過ごすことができるようになります。

病院で処方されるいわゆる新薬(西洋薬)は、化学的に成分を合成して作った薬です。PMSはデリケートな不調だけに、新薬を使うのは副作用が心配だという人は、生薬の力でやさしく効く漢方薬で対応するのもおすすめです。

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女性の健康が反映される生理はよく観察しておきましょう

現代の女性は初潮が低年齢化し閉経が晩年化しているので、昔の女性と比べると一生に起こる生理の回数が多くなっています。

生理の回数が多くなるということは、子宮や卵巣にかかる負担が増えて子宮や卵巣の病気のリスクを高めるというデメリットがあります。

生理がいつも違う、今までと違う、と感じる時にホルモンバランス、または子宮や卵巣に起こっている病気が反映していることは理解していただけたかと思います。

女性としての重要な機能を守るため、普段から生理の状態をよく観察してメンテナンスをしていきましょう。必要に応じて婦人科を受診することも大切です。

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