健康生活TOP 恐怖症 場面緘黙症の子供は話したいのに声が出ない…でも治療は可能です

場面緘黙症の子供は話したいのに声が出ない…でも治療は可能です

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子供の性格は同じ親を持つ兄弟や姉妹でも違いはあります。生まれ持った性格は遺伝なども関係していますが、生活環境も性格を形成するのに大きな影響を与えます。

家ではとてもよく喋るのに、幼稚園や学校に行ったとたん全く話をしない子もいます。この場合考えられるのは、環境の変化にうまく対応できないか、引っ込み思案、人見知りな性格という可能性です。

しかし引っ込み思案や人見知りの場合は、時間をかけて馴染めば普通にしていられます。時間が経っても全く話ができない場合は、もしかしたら場面緘黙症かもしれません。

子供に多いと言われる場面緘黙症ってどんな病気?

場面緘黙症は病気というよりも精神的な事が原因となります。アスペルガー症候群と間違われる事もありますが、実際には全く違う症状です。

場面緘黙症の子供にはアスペルガー症候群や自閉症の傾向が見られる事もあるといいます。

原因ははっきりと解明されていないものの、家族という慣れ親しんだ人以外とは話ができなくなってしまう状態です。場面緘黙症の子供は話したくても言葉が出ないのです。

家では他の子供と変わりなくごく普通に話しますし、笑いもします。むしろ少しおしゃべり好きという子供も多いのですが、家以外の場所では全く話せなくなってしまいます。

誤解を生みやすい場面緘黙症の子供の特徴

トラウマや恐怖心なども関係している可能性があります。話したくても言葉が出ない状況はなかなか人に理解してもらえず、引っ込み思案な子や愛想のない子と勘違いされてしまう事も多いのです。

小学校に通う頃に多く見られると言われていますが、人見知りや引っ込み思案の子供は場面緘黙症になりやすい傾向があるそうです。

見極め基準としては、新しい環境に置かれてから1ヶ月以上誰とも話をしない状態が続くと、場面緘黙症の可能性が高いと考えます。

場面緘黙症にも個人差があり、家に居るときのようには話せないものの、限られた人とは小声で話が出来る場合もあります。

場面緘黙症の場合は暴れたり、自分勝手な行動をしたりする事はなく、話をしないというだけなので、手のかからない大人しい子供と学校の先生が誤解しやすい傾向があります。

自分から話をする事はありませんが、頷いたり、首を振ったりというコミュニケーションは可能です。しかし言葉でのコミュニケーションができない事が、いじめの原因になる事もあります。

場面緘黙症でも1年~2年で自然に治る子供もいますし、大人になってからもなかなか抜け出せないケースもあります。何もせずに放置していると不登校になってしまう事もあるため、早めに対処する事が重要です。

発症率は少ないものの、女の子の方がなりやすい傾向があると言われています。

場面緘黙症はどうすれば改善されるのか?

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場面緘黙症の子供は、家ではごく普通にしているため、親は気づかず友達のお母さんや先生から指摘されて初めて気づく事も多いのです。見極めが難しいところですが、心療内科や精神科で診断可能です。

子供を精神科に連れて行く事に抵抗を感じる親御さんも多いのですが、この場合は心療内科を受診してみましょう。状況に応じて対処法も変わりますが、治療法はいくつかあります。

行動療法

家族以外の人と話をしない事を学習してしまうと、そこから抜け出す事ができなくなります。悪い行動は良い行動を行う事で、解消されると学習出来るように導く方法です。

ただし急いで結果を出そうとすると逆効果になってしまうため、時間をかけて治療をしていきます。

認知行動療法

セラピストが治療に携わりカウンセリングを行う事で、行動パターンを見出し、正しい方向に導く方法です。

認知行動療法を単独で行う事はなく、他の治療法と組み合わせて行うのが一般的です。

薬物療法

抗うつ剤を使って、話す事に対する不安を和らげる方法です。抗うつ剤は脳の神経伝達物質をコントロールする作用があるため、不安を強くする物質を抑える事ができます。ただし子供には刺激が強いため、分量の見極めが重要となります。

場面緘黙症は日本ではまだ認知度が低いため、なかなか気づかれないのですが、治療法に関しては海外では効果が認められているため、日本でも取り入れられています。

場面緘黙症でもきちんと向き合い治療をすれば、大人になってからは全く問題なく生活できている人もたくさんいます。

治療をすれば改善効果が見られますが、それには家族や周囲の理解とサポートが欠かせません。

もしも周りに場面緘黙症の子供がいたら、場面緘黙症の子供は話したいのに声が出ない、という事を理解してあげて欲しいと思います。

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