健康生活TOP パーソナリティ障害 子供っぽい大人も一種の病気?男性特有のピーターパン症候群とは

子供っぽい大人も一種の病気?男性特有のピーターパン症候群とは

遊ぶ男性

ネバーランドに住むピーターパンの冒険物語は世界中の子ども達に愛されてきました。これは赤ちゃんの時に母親とはぐれて孤児になった少年が、異世界「ネバーランド」で、永遠に年を取らないまま暮らしていくというお話です。

実際にいつまでもピーターパンのように精神年齢が子どものままだったら困りますよね。ところが世の中には、ピーターパンのような大人が多いとも言われているんですよ。

ピーターパンのような人ってどんな大人なのでしょう。今回は、子どもっぽさが引き起こす「ピーターパン症候群」について紹介したいと思います。

ピーターパンは世界中で愛されてきた永遠の少年だけど…

アニメ映画や絵本を見て、ずっと天真爛漫な少年のままでいられるピーターパンに憧れた人も多いことでしょう。

実は私達が知っている映画や絵本のピーターパンと原作は異なります。1900年頃にイギリスのバリーが発表した原作は「ピーター・パンあるいは大人になりたがらない少年」というタイトルの、シリアスな内容の戯曲でした。

本当ならとっくに大人になっていたであろうピーターパンの欠点は、その子どもっぽさ。

1983年にはアメリカの心理学者カイリーが、大人の年齢に達しても大人になりたがらない男性を指して「ピーターパン症候群(「ピーターパンシンドローム」)と呼ぶようになりました。

僕は?私のパートナーは?ピーターパン症候群に当てはまる人とは

大人の年齢に達しているのに言動がやたらと子どもっぽいのがピーターパン症候群の男性です。ピーターパン症候群にみられる一般的な特徴を挙げますので、まずは男性を対象にチェックしてみてください。

  • 第一印象は良い
  • 裕福な家庭の長男であることが多い
  • 少年期には良い子であることが多い
  • 父親は仕事人間で不在がちなことが多かった
  • 無責任で、責任転嫁がうまい
  • 好きなことしかしない
  • 「ごめんなさい」が言えない
  • 大きな夢を実現させようと奔走する
  • 物事をなりゆきに任せては、失敗を繰り返す
  • 若い時はキャリアに憧れる割に働こうとせず、転職を繰り返したりする
  • 年下の女性や幼い印象の女性を好む
  • 女性の自立を好まない
  • 恋人への嫉妬心が強い
  • 独身生活が長い
  • 恋人や妻より男友達との時間を大切にする
  • 寂しがり屋で自分の取り巻きを大事にするが、本当の友達は少ない

これらの特徴に複数該当する男性はピーターパン症候群かもしれない、ということになります。

ピーターパン症候群の男性にみられる心理的特徴

そしてピーターパン症候群の男性には、次のような心理的特徴があるといわれています。

感情が未発達

感情の発達が止まっており、どこか感情の麻痺している様子が見られます。感情を抑制したり表現したりすることが苦手で、急にキレやすかったり、周囲から何を考えているのか分からない状態になったりして、対人関係は不安定になります。

努力を嫌う

若い時には怠惰で努力することを嫌います。その割にプライドは高く、立派なキャリアに憧れます。

無責任

またトラブルの原因が自分にあっても自分の非を認めようとせず、他人に謝ることもできません。しかし他人に責任をなすり付けるのは上手です。

女性に対するコンプレックス

女性に対する理想が高過ぎるため、恋愛や結婚から縁遠くなりがちです。女性へのコンプレックスが強く女性の前では男らしく振る舞おうとします。

しかし恋人や妻の存在はパートナーではなく、自分を甘やかしてくれる母親の代わりに過ぎません。手放したくないので女性の自立を恐れ、「自分のほうが強く、守ってやっている」のだと思いこんで束縛しようとします。

父親に対する感情

少年時代には、父親とのスキンシップの不足していたことが多いです。父親はどこか遠い存在であり、尊敬しながらも恐れを感じていることが多く、父親のように威厳のある人物にも苦手意識が持ってしまいます。

母親に対する感情

家庭をかえりみない父親、育児を生きがいとして息子を束縛する母親のもとで、子どもらしい感情を失って育った息子は、大人になってから「母親の束縛から逃れたい」と思うようになります。

反面、そういった感情に罪悪感を持ってしまうので、いつまでも親もとから離れられなくなってしまうのです。また、女性へのコンプレックスには、少年期の母親との関係も影響しています。

不安が強い

このような機能不全家族でストレスにさらされて育った男性は、大人になってからも強い不安が続くようになります。

「あぁ~いるいる」という感じではないでしょうか?

ピーターパンというと”自由”をイメージをされるかもしれませんが、こういった困ったちゃんな特徴もあるのです。

ピーターパン症候群は病気というより、誰にでも起こりうる問題

ここまでの説明を読んで「僕もそういうところあるな」「私の夫は、まさにピーターパン症候群だわ」と、ドキッとされた方もいるのではないでしょうか。

ピーターパン症候群は、男性特有の「パーソナリティ障害」です。ただし、ピーターパン症候群は医学的に正式な病名というわけではありません。

また、男性なら誰でも多少なり持っている問題です。男性の約15%がピーターパン症候群だともいわれています。

ちなみにパーソナリティ障害とは、その人の価値観やふるまい方が偏っているために社会に適応できず苦痛を伴う精神疾患の一種です。

よく知られるものに、対人関係が不安定で衝動的な行動に走りやすい「境界性パーソナリ病的にこだわりが強い「強迫性パーソナリティ障害」などがあり、パーソナリティ障害はほかの精神疾患を引き起こしやすいため、専門治療が必要となります。

一方ピーターパン症候群の場合は、ほとんどの人が社会生活を送り、パーソナリティ障害に多いうつ病や引きこもりは起こりにくい傾向があります。

ただし中には、症状が強く出て社会生活に適応できなくなる人もいるので注意も必要です。

またピーターパン症候群の男性はアルコールやギャンブルなどの依存症に走りやすい傾向があります。男性の様子がおかしいなと感じたら、家族の方は医療機関に相談してください。

男性の約15%が、と言われると本当に身近な問題ですよね。たしかにそういった男性が周りにちらほらいるのでは?

精神疾患を併発しにくいピーターパン症候群ですが、依存症を起こしていないかには注意しましょう。

女性は知っておきたいピーターパン症候群の予防法と改善法

ピーターパン症候群ははっきりした病気ではありませんが、時には精神科医や臨床心理士などの指導を受けてみることも有効です。

また女性の存在が男性のピーターパン症候群に大きく影響しています。男の子を持つお母さん、恋人や夫の子どもっぽい言動に困っている女性が男性の接し方を心得ておくと、ピーターパン症候群を予防することができるでしょう。

男の子を持つお母さんは

夫との関係がうまくいかず家庭で孤独を感じているお母さんは、息子をピーターパン症候群に仕立ててしまいがちです。

まずは夫婦のコミュニケーションや家族全員が一緒に過ごす時間を増やし、温かい家庭を作ることが必要です。両親が不仲で家庭の雰囲気が悪いと、子どもも大きなストレスを感じます。

また母親は息子の存在を生きがいの全てとせず、趣味や社会に参加する時間を積極的に設けるなどして、息子を過保護に育てないようにします。

恋人・妻はウェンディ型ではなくティンク型を目指す

ピーターパンのお話に登場する女性にウェンディとティンク(ティンカー・ベル)がいます。

パートナーは、ピーターパンのお話に登場するティンクのようなキャラクターで男性に接してあげましょう。

ウェンディはピーターパンに心酔し、子どもっぽいピーターパンの世話をせっせと焼いている少女です。ティンクはピーターパンのことが大好きな妖精で、ウェンディとは異なり気の強い自立したタイプのキャラクターです。

ティンクは、ピーターパンのパートナーとして共に成長することを望み、ピーターパンの良さを引き出そうとしています。

一方、ウェンディはまるで母親のようにピーターパンに尽くし、ピーターパンはどんな奔放な振る舞いをしてもウェンディは常に自分のそばにいてくれるのだと安心しています。

このウィンディ型の女性の過保護なお世話が男性を甘やかし、男性のピーターパン要素を助長しているのです。ちなみに、アルコール依存症の男性のそばにはウェンディ型の女性のいることが多いといわれます。

「夢を追いかけているあなたに、どこまでもついていきます」と男性に尽くすタイプの女性は、奥さんの鏡かもしれません。しかしお世話が過保護になっていないかいま一度見直し、互いに成長していける関係を築くようにしましょう。

男の子に限らず、両親の不仲は心身の成長に悪影響を与えます。

お母さん・恋人・奥さんは、過保護すぎないようにしましょうね。調子にのらせてばっかりじゃダメ!

女性は男性のピーターパン的な要素を大らかに受け止めてあげよう

「いつまでも少年の心を忘れない男性」は、歳を重ねても輝いていてモテますよね。それなのに度を越してしまうと「子どもっぽい」と女性に嫌われてしまいます。

女性には男性のピーターパン的な要素が理解できない時もあるでしょう。男性なら誰でも持ち合わせている問題ということを頭に置き、大らかに受け止めたほうが関係がうまくいくのかもしれませんね。

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