健康生活TOP パーソナリティ障害 人間関係が苦手…悩みを抱える人の原因は不安定型愛着という病

人間関係が苦手…悩みを抱える人の原因は不安定型愛着という病

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相手の顔色をひどく疑ってしまう、イエスマンになりがち…

そういった悩みを抱えている人に多い不安定型愛着と呼ばれる愛着障害(パーソナリティ障害)は、人間関係を本人の意図とは関係なく悪化させてしまいがちです。

悩んでいる方は大勢いらっしゃいます。あなたはどう克服しますか?

不安定型愛着とは?

乳幼児期に長期的な虐待を受けていた、適切な愛情を感じられず育ったと、いうような経験をすると、成長する過程で不安定型愛着と呼ばれる愛着障害を抱えやすくなります。

不安定型愛着の特徴は、大きくわけて以下のようなものがあります。

  • 人の言葉や態度が信じられない
  • 愛情表現が苦手、できない
  • マイナス思考と自己肯定

自分を過度に評価して欠点に目を向けない、物事を必要以上に悪く考えて落ち込みすぎてしまうなど、社会活動を営む上で不利になる要素が多くなります。

また、不安定型愛着の人はストレスに弱いため、ストレスを感じにくい環境や他人に依存しやすくなります。寄生的な生活を好み、他人を信用しないにもかかわらず他人と一緒に居る事を好みます。

何が問題なのか?

愛着障害を持つ方は対人関係におけるストレスが著しく大きいため、常に「生き難い」感覚を持っています。仕事や恋愛、結婚といった社会のステップに戸惑い、失敗したと感じやすくなります。

そういったストレスから逃れるために周囲の人やパートナーに罵声を浴びせ、意味もなく怒りをぶつけるといった行動を起こす場合があります。

特に結婚してからの生活にパートナーからの愛情を感じられず、ドメスティックバイオレンスなどの問題を起こしやすいと言われています。

まとめると、本人はストレスを抱えながら人との関わりを求め、周囲はその愛情表現である「暴力」や「暴言」に頭をかかえる事が不安定型愛着の問題といえます。

2つの愛着障害

不安定型愛着には、大きく分けて2つのタイプがあります。

「抑制型」愛着障害

乳幼児期に母親や周囲の人が優しく接しているにもかかわらず拒絶し、怒り出したり、泣き出したりした経験があるタイプです。成長してもその特徴が残り、親しくしている相手にも決して心を許すことが出来ません。

警戒心が非常に高く、どんなに親身な人でも心からの信頼を与えることはありません。内気で慎重ですが、時にそうでない風を装うこともあり、二面性を持ちます。

「脱抑制型」愛着障害

初対面の人にも過度に馴れ馴れしく接し、人との距離感が掴めないタイプです。一見社交性が高そうな印象を与えますが、TPOが理解できない、上っ面だけと思われて人が離れてゆく傾向にあります。

脱抑制型は愛想さえ良くしていれば安全、という認識を持っています。それを拒絶された場合、逆上して相手を傷つけたり征服欲にかられるなどの危険な行動をとりやすくなります。

原因は育った環境

愛着障害は乳幼児期に二面性のある教育を受けたことが大きな原因になります。機嫌が良いときは優しく、悪い時は恐ろしくといった親の行動は子供に混乱を与え、親子間の信頼を失ってしまいます。

抑制型の場合は他人を完全に信用しない事で自らを守ろうとし、脱抑制型の場合は相手を持ち上げる事で機嫌を良くし、リスクを避けようとします。

そうした乳幼児期からの行動は成長しても消える事はなく、本人の意思でどうにかできる問題でもありません。残念ながら、現代の日本にはこうした愛着障害を抱える人が成人の3人に1人存在すると言われています。

不安定型愛着に必要なものは「理解」と「愛情」

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不安定型愛着を筆頭とする愛着障害にとって、回復には安全と安心感は欠かす事ができません。そのためには「周囲の理解」と「愛情」が必要不可欠です。

多くの場合、愛着障害をもつ人は自分を愛することが出来ません。そのため治療にも積極的になれず、周囲に気づかれない限り一生障害と付き合う可能性もあります。

周囲に不安定型愛着を疑う人が居る場合、以下の事に気をつけてみると良いかもしれません。

  • 必要以上に干渉しない
  • 毅然とした態度で接する、偽らない
  • 相談を持ちかけてきた場合には親身に、真剣に話す

必要以上に干渉しないのは、コミュニケーションが必要だと感じれば本人から関わろうとするので、こちらから無理に関わろうとしてストレスを与えないようにするため。

嘘や感情の変化には敏感なため、なるべく毅然としたニュートラルな態度で接しましょう。相談などを持ちかけられた場合は心を開こうとしているサインなので、できる限り断らないように心がけましょう。

最もしてはならないのが「病院に行け」と本人に伝える事。愛着障害の人は疑心の強さからその言葉に反発し、意地でも治療しなくなるおそれがあります。必ず、本人からの言葉を待ちましょう。

もしかして、自分は…と思ったら

他人ではなく、自分自身に不安定型愛着障害が疑われたら、まずは誰かに相談してみましょう。友人、家族、セラピストなど誰でも構いません。話すのが苦痛であれば、メールや文章でも大丈夫です。

人間関係に過剰に悩んでいませんか?人生に悲観していませんか?どうにもならない「生き難さ」を感じていませんか?初期の不安定型愛着はカウンセリングだけで改善することも可能です。

愛着障害は当人だけの問題ではありません。本人と、その周囲の人全てが幸せだと感じられるように早めの治療を心がけましょう。

誰もが抱える「ストレス」

ここまで不安定型愛着がいかに辛いものであるか述べましたが、実際のところ、生きている上で辛くない人生を歩んでいる人など存在しません。

大なり小なり、人は様々なストレスを抱えて生きています。私たちは、そういった影のあるものと闘って生きています。それは避けては通れず、時に負けそうになることもあるかもしれません。

しかし周りを見れば必ず協力者が居ることを忘れてはいけません。自分一人の力で出来ないことは誰かの力を借りても良いのです。

不安定型愛着は、そういった事実に気づける「チャンス」なのかもしれませんね。

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