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歯周病で心臓病に!?心筋梗塞との関係と歯周病の原因予防法

歯と女性

人間関係の難しい世の中ですが、中でも初めて会う人の第一印象ほど大切なものはありません。「第一印象でそれ以降のつきあい方が変わる」とまで言われており、ここで躓いてしまうとなかなか挽回するのも難しいかもしれません。

それでは人間の第一印象は何を見て決めるのでしょうか?まさか初めて会う人の顔を「ジーッと」見ることもできませんので、ある一点に視線を集中すると思います。

「目」「髪型」「清潔感」「話術」…など色々ありますが、中でも多くの人が気にするポイントがあります。それが「歯」です。

歯の綺麗な人は爽やかな印象を与えます。しかし、歯が汚いと思わず「ウェ~」と思ってしまうかもしれません。しかし、歯の汚い人は印象が悪いだけでなく、突然死するリスクも高いことが指摘されています。

「まさか口の中にいる細菌が原因で死んでしまうなんて…」そう、「歯周病」と突然死の原因でもある「心筋梗塞」には深い関係性があったのです。

「歯は芸能人の命」ではなく皆の命だった

古い話で申し訳ないのですが、昔の歯磨き粉のCMで「歯は芸能人の命です!」とアイドルがニカッっと笑顔を見せるものがありました。流石にアイドルの歯は真っ白で、笑った口元から真っ白い歯が印象的です。

このCMは一世を風靡し、家庭でも「歯磨きしたの?」と母親が子供に聞くと、「芸能人は歯が命だからね」と憎たらしく返す光景も珍しくなかったのです。

しかし、当時の私には疑問がありました。「はたして白い歯は芸能人だけの命なのか?」これが私の疑問です。そして今、その答えが出ようとしています。

そして私が導き出した答えが「白い歯は皆の命だった」だったのです。

口の中の病気は虫歯だけではなかった

歯の病気と言えば「虫歯」とすぐに答えが返ってきますが、虫歯は口の中にいる細菌が歯の表面にあるエナメル質を酸によって柔らかくすることで発症します。

エナメル質は歯の表面を硬化させている物質で、それが溶けると象牙質、歯髄へと細菌は侵食してしまい虫歯の痛みの原因となるのです。

虫歯の原因となる細菌は「ミュータンス菌」と呼ばれる口の中にいる常在菌です。ミュータンス菌は糖質を分解して歯を溶かす原因である酸を作り出すので、糖質を制限したり、食後に歯磨きをしたりすることで予防が可能な細菌です。

このように口の中にはミュータンス菌を始めとした細菌が沢山入り込んでおり、条件によってはそれらが様々な病気の原因になってしまいます。

あくまで虫歯は病気の全てではなく、その中の一つにしか過ぎません。そして中でも恐ろしいのが「歯周病」です。

歯茎(はぐき)を崩壊させる歯周病とは

人間の歯は顎の骨によって硬く支えられていますが、咀嚼するためにはある種の弾力性も必要となります。いわゆる歯茎(歯肉)は、歯に弾力を与えると同時に、歯に密着して食べかすなどの侵入を防止する働きがあります。

つまり歯は歯肉組織と歯を固定する支持組織によって支えられていたのです。

歯周病は歯に付着した細菌が引き起こす感染症で、悪化することで歯肉組織に炎症を起こす原因です。そして炎症が拡大すると支持組織にまで感染が広がり、組織は崩壊して歯を失うことになるのです。

虫歯はミュータンス菌が歯のエナメル質を溶かして内部に入り込む病気ですが、歯周病は歯肉に感染して支持組織にまで侵入する感染症だったのです。

歯周病は歯を土台から崩壊させてしまう病気です。口の中には様々な細菌がいますが、悪さをする細菌を歯周病菌と総称しています。

歯周病で歯がなくなる人が増えている

高齢者の中には歯がないお年寄りもいて、ニカッと笑うと歯茎だけの口が妙にチャーミングに感じることがありますよね。しかし、まだまだミドルエイジなのに前歯がない人も少なくはありません。

このような人は笑ってもチャーミングではなく、ゾンビ的な怖さを感じてしまうのは私だけでしょうか?

歯がなくなる最大の原因は虫歯ではなく歯周病

一般的には歯を抜く原因と言えば虫歯を想像しますが、実は虫歯は歯がなくなる最大要因ではありません。実は歯周病こそが歯を抜かなくてはいけなくなる原因です。

日本人で見てみると歯を失ってしまう原因が年齢によって違いがあります。40歳までは虫歯、それ以降は歯周病が歯を失う主な原因です。

40歳までに総入れ歯になる人は多くはありませんので、実際には歯周病によるものが大部分を占めていると思われます。

歯周病は国民病と言われているくらい拡大している

「歯医者と言えば虫歯」が常識ですが、実は現在では虫歯の患者よりも歯周病の患者の方が増加傾向にあります。平成23年の厚生労働の調査でも、歯肉炎及び歯周疾患の患者総数が265万7千人と報告されています。

男性が108万4千人に対して女性では157万2千人で、女性の方が男性よりも1.5倍も高い数字になっています。

ただしこの数字はあくまで治療に通っている人の統計であり、歯周病でありながら治療を行っていない人が相当数いると考えられます。潜在的な歯周病を考慮すると、若者で20%、40歳以上の中高年では50%以上が歯周病を発症していると思われます。

歯周病は生活習慣病であり、国民病だったのです。

近年ではフッ素の普及もあり虫歯は減少しています。虫歯よりも歯周病に注意しなくてはならないのです。

歯周病が発症する原因と症状

国民病とも呼べる歯周病ですが、発症にはどのような原因があるのでしょうか?また発症した時の症状についても考えてみます。

歯周病の原因はプラークにある

「プラークコントロール」との言葉を聞いたことがあると思いますが、これは歯に付着したプラーク(歯垢)を除去することを意味しています。

口の中にはミュータンス菌以外にも沢山の数の細菌が生息しており、一説にはその数なんと500種類とも言われています。あくまで細菌の個数ではなく、種類なのですからその数は膨大と言うしかありません。

口の中の細菌なんて気持ちの悪い話にしか感じませんが、これらの細菌は普段は特に悪さをすることもなく、ただ生息しているだけに過ぎません。

彼らの好物は砂糖などの糖質であり、それを栄養源として活動しています。しかし、細菌が増えすぎたり過剰に糖質が供給されたりすると、細菌はネバネバした物質を分泌して歯に付着してしまうのです。

この付着したものをプラークと呼びます。プラークは虫歯の原因でもあり、歯周病の原因になる物質で、細菌の塊と考えてもよいでしょう。プラーク1mgの中にはなんと10億個の細菌がいると言われていることから、プラークを単なる歯の汚れと考えるのは危険なことです。

プラークは細菌で作られた感染爆弾であり、プラークを正しく処置しないことが歯周病を発症させる原因となるのです。

歯周病には大きく分けて2つの種類があった

歯周病は細菌の感染による炎症性の疾患です。歯周病はその進行程度によって、以下の2つの炎症の総称となっています。

  • 歯肉炎
  • 歯周炎

「歯肉炎」は歯肉(歯茎部分)が細菌によって炎症を起こす病気で、あくまで症状は歯肉に留まっている状態です。これに対して「歯周炎」は細菌による感染が、歯肉を通り越して支持組織にまで及ぶもので、歯が動いたり化膿したりする症状が表れます。

歯肉炎と歯周炎の症状の違いについて紹介します。

歯肉炎と歯周炎の症状の違いについて

歯にプラークが付着することで、細菌は歯肉に入り込みますが、進行によって症状に違いが見られます。正常時の状態と歯肉炎と歯周炎の症状状態について比較して見ましょう。

正常な歯茎の状態

  1. 歯茎の色は薄いピンク色
  2. 歯肉に引き締まりが感じられる
  3. 歯の間に歯肉が入り込んで隙間がない
  4. 歯磨きをしても出血しない
  5. その他
歯肉炎の症状

  1. 歯茎の色は薄い赤色
  2. 歯の間が炎症で膨らんでいる
  3. 歯茎が腫れている
  4. 歯磨きで出血する
  5. 触ると痛みを感じる(敏感である)
  6. その他
歯周炎の症状

  1. 歯茎の色は紫を帯びた赤色
  2. 歯肉腫れが悪化している
  3. 歯と歯肉の間から膿がでる
  4. 歯磨きで出血と膿が出る
  5. 触ると更に痛みを感じる
  6. 歯の隙間が広がり食べ物が詰まる
  7. 歯肉が収縮して歯の根元が見える
  8. 歯がぐらついてくる
  9. その他

歯周病の進行は必ず「歯肉炎」から「歯周炎」に進行します。これは歯肉炎の時点で正しい処置を行うことで、歯周炎を発症しなくてもすむことを意味しています。

症状をよく理解して歯肉炎の発症に気がつくことが大切なのです。

歯周ポケットが歯周病を引き起こす原因

細菌によって作られたプラークが歯周病の原因ですが、歯に付着しただけであれば歯磨きを行うことで、除去することも比較的簡単です。しかし、歯肉炎を起こしてしまうと「歯周ポケット」が作られてしまい、簡単に除去することはできなくなるのです。

歯周ポケットとは歯と歯肉の間にできる溝が深くなり、ポケット状になった状態を言います。正常な歯肉は歯に密着していることから、このようなポケットは無いのですが、歯肉炎による炎症の結果、歯肉が膨らみ隙間ができてしまうのです。

そして作られた歯周ポケットにプラークが入り込むことで、細菌による感染が歯を支える支持組織にまで広がってしまうのです。入り込んだ細菌は歯周ポケット周辺の骨を溶かして、歯周炎となり歯の支持組織を溶かして弱く脆くしてしまいます。

また歯周ポケットが作られると「口臭が臭くなる」「歯が知覚過敏になる」などの症状が出ますが、これはプラークがポケット内に蓄積されることが原因です。

歯周ポケットが作られることは歯周病の発症サインと考えてもよいのです。

健康な人で歯周ポケットは3mm以内と言われています。それ以上になると歯周病が発症している可能性が高くなります。

歯周病が心臓を止めてしまう!こんなことってあるの?

歯周病は確かに細菌による感染症ですが、それは口の中の話だと思っていませんか?実は歯周病は様々な病気の元凶であり、命も脅かす原因になっていたのです。

ちょっと失礼な話ですが…心臓病の人は口が臭かった!

日本人の死因の一位は「ガン」であり、その次が「心疾患」となります。心疾患が原因で亡くなる多くが「心筋梗塞」を発症させており、その原因は心臓の血管が詰まることで心臓の機能が停止してしまうことによります。

昔から救急医療に携わる現場である会話がなされていたそうです。

「心臓疾患で救急搬送される患者は口が臭くない?」「そうそう」…なんとも失礼な会話ですが、これは多くの医師が感じていたことで、この会話がある事実を見つけるきっかけになりました。

口が臭い(口腔内が汚い)人が心筋梗塞の発症リスクが高いことは事実だったのです。

歯周病と動脈硬化の関係を探る

心筋梗塞は心臓の血管に血の塊である血栓が詰まることで発症する病気です。原因は血管の「動脈硬化」であり、動脈硬化で作られた血栓が剥がれて心臓の血管に詰まるのです。

生活習慣病に含まれる動脈硬化は動脈にコレステロールや中性脂肪などが付着して、瘤を作ったり血管を硬くしたりする病気です。血管内に瘤ができるとそこに血栓ができやすく、何らかの拍子に剥がれて流れてしまいます。

これが心臓の血管に詰まると「心筋梗塞」、脳の血管に詰まると「脳梗塞」を発症させる原因になるのです。

動脈硬化の危険因子は「食事」「飲酒」「喫煙」「運動」などが一般的ですが、実は歯周病もその因子に含まれることが判明したのです。

歯周病菌が動脈硬化を進行させていた

心筋梗塞を起こした患者を調査した結果、その多くが歯周病を発症させていたことが確認されています。中には血液中に歯周病菌が入り込んでいたケースもあり、両者に大きな関係性があることが証明されたのです。

実際に日本の大学病院で行われた研究で、動脈硬化を起こした血管の瘤の中から歯周病菌を検出したとの報告もされています。

アメリカの統計では「60歳以下で歯周病を発症している人の心筋梗塞発症リスクは健常者の約2.5倍」と報告されています。つまりそれくらい歯周病によって動脈硬化が進行していたのです。

歯周病菌が動脈硬化を起こす原因には2つの説がある

歯周病から心筋梗塞へつながる流れ

歯周病が進行するとリンパ管を通って歯周病菌が血管に入り込みます。入り込んだ歯周病菌がなぜ動脈硬化を進行させるのかは、全てが解明されている訳ではありませんが、2つの説が有力です。

一つ目が「歯周病菌が出す毒素への炎症反応」です。これは血管内に入り込んだ歯周病菌が出す毒素によって、血管で炎症が慢性的に繰り返してしまいます。

そうなると血管壁には炎症の跡である瘤ができて弾力性さえ失ってしまい動脈硬化を発症させていたのです。

二つ目は「歯周病菌で血小板が集まりやすくなる」ことです。血液中に入り込んだ歯周病菌の中には血小板を集める作用を持つものがあり、血小板同士を結合させて血栓を作りやすくしているとの説です。

もともと血管内に入り込んだ歯周病菌は、免疫による白血球の攻撃で大半は死滅してしまいます。しかし、中には血小板に入り込むことで白血球の攻撃を避ける細菌がいるのです。

そして細菌に入り込まれた血小板には、互いに集まりやすく結合しやすいとの変化が見られるのです。歯周病菌が原因で作られた小さな血栓が、血液と共に心臓付近に集まって更に大きな血栓を作ります。

これが最終的に心臓の血管を詰まらせて心筋梗塞を起こしていたのです。

細菌が体内に入るとことを菌血症と言います。通常は菌血症になっても健康に悪影響を及ぼすこともなく、免疫が対処してくれるのです。

歯周病と糖尿病の関係は今や常識だった

生活習慣病の代表はやはり「糖尿病」ですよね。糖尿病はホルモンの一種である「インスリン」の分泌異常による、糖質の代謝障害が起きる病気で、40歳以上では4人に1人が発症しています。

この糖尿病と歯周病には大きな関係があります。

糖尿病と歯周病の因果は巡っている

糖尿病は「国民的な生活習慣病」と呼ばれるくらい、日常の生活習慣と密接した病気であり、以下のような行動がその発症リスクを高めています。

  • 日常的な高カロリー、高糖質食
  • 運動不足
  • 肥満
  • その他

糖尿病には1型と2型があり、1型では原因が生活習慣ではありません。しかし糖尿病で多い2型では、食べ過ぎや運動不足による肥満が発症原因であり、生活習慣を改めないと症状が悪化してしまうでしょう。

身体の中でインスリンが分泌されなくなると、血液に含まれている糖が細胞に吸収されにくくなります。そうなると血液中の糖は増加してしまい、合併症を引き起こしてしまいます。

糖尿病の合併症で有名なのが「網膜症」「腎症」「神経障害」の「三大合併症」ですが、近年では歯周病も含まれるようになっています。

糖尿病の合併症の多くは糖尿病の悪化により発症する純粋な合併症で、あくまで糖尿病が先に発症します。しかし、歯周病の場合では「糖尿病から歯周病」「歯周病から糖尿病」と両方のリスクが見うけられます。

つまり、両者の関係は密接であり、ぐるぐると因果関係にあったのですね。

歯周病菌がインスリンの分泌を阻害していた

心筋梗塞と同様に歯周病が糖尿病を引き起こす原因は、歯周病菌の感染拡大によるものです。血液中に入り込んだ歯周病菌は血管に炎症を起こしますが、この時免疫は細菌に対抗するために「サイトカイン」と呼ばれる物質を分泌させます。

このサイトカインの中にはインスリン働きを阻害し、細胞に糖を吸収させにくくしてしまうものもあり、この作用を「インスリン抵抗性」と呼ぶのです。

インスリン抵抗性が発症している状況は、糖尿病と同じ状態であり、糖尿病と同じ合併症の発症リスクが高まります。つまり、歯周病は身体をインスリン抵抗性の状態にすることで、糖尿病と同じ状況を作り出していたのです。

糖尿病の症状が歯周病の原因になる

反対に糖尿病が先に発症したケースでは、糖尿病の症状が歯周病を発症させる原因になります。糖尿病の症状で歯周病の原因に該当するものを紹介します。

  • 口の中が乾いて乾燥してしまう
  • 唾液が濃く、糖質が高くなる
  • 免疫力が低下してしまう
  • 細胞組織の修復が遅れる
  • その他

糖尿病は血液中の糖が増加するために、浸透圧の作用により尿が出やすくなります。これは身体の中の水分を減少させてしまい、口の中が乾いて唾液の分泌も少なくなってしまいます。

口の中には沢山の細菌が住み着いていますが、それは唾液による制限を受けてのことです。唾液量が減るとこの制限がなくなるために、パンデミックに細菌数が増加してしまい歯周病が発症するのです。

また、糖尿病では毛細血管に異常が出ることが多く、傷ついた細胞の修復がままならなくなります。口の中も同様で傷ついた歯肉の修復が遅れることは、歯周病菌が入り込むことで歯周炎へ進行することも珍しくありません。

糖尿病の後に歯周病が発症した場合、適切な処置を行わないと糖尿病がさらに悪化することもあるので、内科医だけではなく歯科医との連携が重要なのです。

糖尿病は増加傾向にある病気です。糖尿病の増加により歯周病も増加することが懸念されています。

歯周病を早期に発見して予防するために

歯周病は単に歯が抜けて入れ歯になってしまう病気ではなく、今まで説明したとおり心筋梗塞や糖尿病の原因にもなる恐ろしい病気です。

歯周病を発症させないために私達ができることは、「早期発見」「予防」この2つしかありません。

歯周病を早期発見するためのチェックポイントを理解しよう

歯周病は突然発症するのではなく、毎日の生活で少しずつ口の中に変化が表れます。少しずつの変化なので気が付きにくいこともありますが、チェックポイントを理解することで僅かな異常も見逃すことはありません。

以下に紹介するポイントに心当たりがある人は歯科医で診察を受けることをオススメします。

  1. 朝の起床時に口の中がネバついている
  2. 家族などに口臭を指摘される
  3. 歯磨きをすると出血している
  4. 歯茎(歯肉)が赤く腫れている
  5. 歯茎(歯肉)を触れると痛みや痒みがある
  6. 歯茎(歯肉)と歯の境目が丸く隙間がある
  7. 歯の間に食べ物が詰まるようになった(隙間がある)
  8. 歯茎が下がり、歯が長くなったように感じる
  9. 硬いものが噛みにくい
  10. 歯がぐらついて動く感じがする

このチェックポイント中で3つ以上該当する場合は、歯周病が発症している疑いがありますので、歯科医で検査を受けるようにしましょう。

また該当ポイントが1つであっても、歯周病の初期症状であったり、自分では他の症状に気が付いていなかったりすることもあるので、十分に注意する必要があります。

歯周病の危険因子を予防することが重要

歯周病の危険因子とリスク

歯周病には4つの危険因子があることが解っています。この4つの因子それぞれが歯周病を発症させる原因なのですが、これが複合的に交わることでその危険性を向上させてしまいます。

しかしながら、反対にこの因子を取り除くことができれば、歯周病の予防にもつながることになります。歯周病の4つの危険因子を紹介します。

細菌因子 口の中にいる細菌やプラーク
環境因子 喫煙やストレスなど生活環境
宿主因子 免疫力や年齢、人種など
咬合因子 歯の咬み合わせや歯ぎしりなど

この4つの因子を削減させる予防法を紹介します。

歯磨きはプラークコントロールを意識して

プラークコントロールは日々の歯磨きケアによって、プラークを歯周病にならない程度にまで削減させることです。どんなに頑張っても口の中の細菌が完全に消滅することはないので、悪さをしない量にまで削減させることが重要なのです。

歯磨きは毎食後に行うことが理想ですが、昼食後などはできないことも多いようです。その場合でもうがいを行うなどのケアは十分可能ではないでしょうか?

歯磨きもブラッシングだけでは歯の表面しかプラークを取れないことがあります。デンタルフロスや歯間ブラシを使用することで、ブラッシングでは取りにくいプラークを除去することが可能になります。

また、超音波の電動歯ブラシを使用するのも効果的な方法です。歯の表面ではなく、隙間のプラークを除去することを目的とした歯磨きを行うようにしましょう。

生活習慣を改善することで歯周病予防

悪い生活習慣は歯周病を発症させる因子となります。まずは食生活から見直すことが重要で、糖質中心の食生活は糖を栄養にして歯周病菌が増殖する原因になります。

炭水化物が中心の食事は、唾液中の糖質を増加させて、口の中の常在菌を増殖させてしまう可能性があります。このような食生活は肥満や糖尿病の原因にもなるために、バランスのよい食生活に改めるようにしましょう。

また普段から夜更かしが多く、睡眠が不足しがちな生活も歯周病の原因になります。夜更かしして睡眠時間が短い時ほど、起床時に口がネバネバしている経験がありますよね。

これは身体の疲労によって免疫や唾液の分泌が低下しているためで、身体全体が弱っている証拠です。この状態では細菌が活性化してしまい、歯周病の原因にもなってしまいます。

身体の疲労の原因は肉体的なものだけでなく、精神的なストレスでも免疫が低下することがあります。肉体的、精神的な疲労を抑えることも歯周病予防にとって重要なのです。

40歳を過ぎると危険ゾーンに入ったと思え

歯周病は若い人よりも中高年に圧倒的に多い病気です。これは体力や免疫力に関係していることは明白で、これに対処する方法はなかなかみつかりません。

しかし中高年になった時点で歯周病のリスクが高まるのであれば、それに対抗するには健康な身体を維持するしかないのです。

人間は40歳も過ぎると少しずつ身体にガタがきて、慢性的な持病を発症させることがあります。先ほど説明した糖尿病もそうですが、「高血圧」「高脂血症」など様々な生活習慣病が考えられます。

これらの病気の中には歯周病と関係があるものも多く、持病の治療は歯周病予防にとって重要なものです。40歳は歯周病の危険ゾーンの入り口と考えて、これまでの健康状態を見直すきっかけにしましょう。

歯の咬み合わせをチェックしてみよう

歯科の分野で近年特に注目されているのが「咬み合わせ」の分野であり、歯の咬み合わせが様々な病気を発症させていることが解明されています。

歯周病においても歯の咬み合わせは重要で、咬み合わせが悪いことで食べ物が詰まってしまいプラークの原因になっています。

よく噛むことができずに柔らかい食べ物を好んでしまうのも、咬み合わせが悪い人の特徴です。硬いものを好んで食べることは、歯肉を鍛えて歯周病の予防になります。

しかし柔らかい食べ物ばかり食べていると歯肉が弱くなってしまうのです。

また咬み合わせの悪さは一部の歯に負担をかけることで、その部分の歯肉を痛めてしまいそれが歯周病の原因となることがあります。歯科医で咬み合わせをチェックしてもらうことも大切です。

歯周病の危険因子をよく理解することが重要です。複数の因子が混ざり合う生活をしていると歯周病は間違いなく発症するでしょう。

歯周病予防には今までの考え方を改める

歯周病が発症してしまうと個人での対処には限界があります。特に歯の根元に張り付いたプラークは硬く、ブラッシングやデンタルフロスでは除去できないこともあります。

そうなると歯科で取り除いてもらうしか方法はありません。そこでそうなる前に普段からのチェックと予防が重要なのですね。

私たちは今まで口の中のケアを「歯磨き」と呼んでいました。最近では「ブラッシング」とは洒落た言葉で言っていますが、要は歯を磨く行為を指しています。

しかしこれでは歯周病を予防することにはつながらないのです。そこで言いたい「歯磨き」と言う表現を止めて「プラーク取り」に変えるなんてどうですかね?

夜お母さんが子供に「早く歯磨きして寝なさい!」って言っていたのを、「早くプラーク取って寝なさい!」って変えるのです…んっ、ちょっとダサかったですか?

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