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歯周病で心臓病や早産に!リスクファクターを減らす全身疾患予防

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毎日の歯磨きは誰のためでもなく、自分自身の健康維持のために行うものです。虫歯になっても痛い思いをするだけで死ぬ事はないと考えられていましたが、今は歯周病が全身疾患のリスクファクターになる事もわかってきています。

リスクファクターというのは危険因子という意味ですが、歯周病を悪化させる事が結果的に自分の体を蝕み、最悪命を落とす事があるという可能性がある事を知っていますか?

あなたはきちんと理解していないかも?歯周病ってどんな病気

歯周病というのは歯茎の病気と考えるとわかりやすいのですが、病名からもわかるように歯を取り囲む周囲の組織全体と捉える事ができます。

厳密に言えば歯を支えている周囲の組織の病気を歯周病としていますが、歯周病は進行性の病気ですから、放置していればやがて歯を支える骨が溶け、歯が抜け落ちてしまいます。

歯が抜け落ちる前には様々な症状が出ますが、歯周病であるという事は口の中が雑菌だらけで不衛生であるため、常に雑菌を飲み込んでいる状態です。

ここ数年の間に食の安全性に疑問を持つような出来事が次々に起こった事もあり、口にする物には注意をしている人も、自分自身が歯周病だったら自ら全身疾患のリスクを高めてしまうのです。

皆さんが良く耳にする「歯槽膿漏」も歯周病の一種ですが、高齢者がなりやすいというイメージがありますね。

歯周病に年齢は関係ありませんので、口の中の衛生管理が悪ければ若い人でも、子供でも歯槽膿漏になる可能性はあります。

なぜ歯周病になるの?

歯周病の原因は歯垢です。食べカスとも言いますが、食事をしたりおやつを食べたりした時に歯に付着する垢のような物と考えるとわかりやすいでしょう。

歯垢は歯磨きをすれば簡単に落とせますが、きちんと歯を磨かない人や、歯を磨いていても磨き方が間違っていると歯周病のリスクはどんどん高くなっていきます。

歯周病にも段階があります

一言で歯周病といっても、段階があります。歯周病の原因となる歯垢も早い段階なら歯ブラシやブクブクうがいで除去できますが、そのまま残っていると唾液が歯垢を石灰化させ、歯石となっていきます。

歯石という名前の通り、石のように固く、歯の根元にこびりついたようになってしまうと、歯ブラシでは落とせなくなります。

歯垢が残ったままになる原因もいくつかありますが、常に同じところに歯垢がありそれがどんどん蓄積され歯石になると、今度は歯と歯茎の間に入り込み奥へと広がっていきます。

歯石は歯垢が石灰化したものですが、元が雑菌やバクテリアの温床ですから、腐敗臭も漂います。歯石が奥深くに入り込むと最終的には歯を支える骨を溶かしてしまうので、歯がグラつき、やがて抜け落ちてしまいます。

  • 歯垢
  • 歯石
  • 歯肉炎
  • 歯周炎
  • 重度の歯周炎

このようにどんどん進行していきますので、早い段階で歯石を除去し進行を食い止める事が大切です。

ちなみに皆さんも良く耳にする歯槽膿漏は、歯周炎の事です。つまり既に進行している状態という事です。

正しい歯磨きの仕方を学ぶ事で歯垢が付着するのを防げますが、歯石になると歯ブラシでは落とせません。この場合は歯医者に行き専用の器具で歯石を除去してもらいます。

早い段階で歯石を除去できれば歯周病の進行も防げますし、全身疾患のリスクファクターも軽減できます。

心臓病や早産まで!?歯周病が全身疾患のリスクファクターになる理由

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ではなぜ口の中のトラブルが全身疾患のリスクファクターになるのでしょうか?

その答えは歯垢や歯石が雑菌の温床だからです。歯垢の段階なら自分でも歯磨きの仕方を変えたり、食後にブクブクうがいをしたりすればある程度は防げますが、歯石になってしまうと自力では解決できません。

さらに厄介なのは、歯磨きの仕方が間違っていて歯垢が残ったままになっていても、それが歯石となってしまっても、初期の段階では自覚症状がないので自分では気づかない事です。

歯茎から血が出るのは歯肉炎のサインですが、歯茎を引き締める歯磨きを使えばある程度症状は改善される事もあるため、解決したと勘違いしてしまいます。

しかし歯周病の原因は除去されていませんので、見えないところで進行していきますし、歯周炎に発展する頃にはかなりきつい口臭も出てきます。

自分のニオイというのはなかなか気づかないので、人に口臭がすると指摘されたり、話をしている時に顔を背けたりしかめたりされるまで、自分が歯周病だと気づかない人も多いのです。

この状態になる以前から、口の中が不衛生になっていますので、唾を飲み込む時、食事をする時など、常に雑菌も飲み込んでいる事になります。

想像するだけでも少しゾっとしてしまいますが、常に汚い物を飲み込んでいるとしたら、当然のように体の中にも様々な影響が出てしまいます。これが歯周病が全身疾患のリスクファクターになると言われる理由です。

歯周病が引き起こす全身疾患

歯周病が原因で起こる可能性がある全身疾患をいくつか紹介しましょう。

  • 糖尿病
  • 誤嚥性肺炎
  • 心臓病
  • 感染性心内膜炎
  • 脳血管疾患
  • 骨粗鬆症
  • 早産
  • 低体重児出産

全て違う病気であり、中には病気とは少し違う疾患もありますが、妊婦は自分ではなく赤ちゃんにまで影響を与えてしまうので、たかが歯周病だとは軽視できないのです。

歯周病は感染症という見方もできますので、感染が全身に広がるという危機感は持っておきたいものです。

仮に歯周病で何らかの病気になったとしても、治療をして完治するなら遅くはないのですが、糖尿病は完治が難しい病気ですし、一生付き合って行かなくてはいけない病気です。

心臓病や脳血管疾患といえば重篤化する可能性もあり、誤嚥性肺炎は高齢者に多く命に関わる事もあるのでこちらも軽視できません。

こんなものまで!?身近な歯周病のリスクファクター

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先ほど歯周病になる原因が歯磨きにあるといいましたが、実は歯磨き以外にも歯周病のリスクファクターになる事がいくつかあります。

口の中に潜むリスクファクター

  • クラウン
  • 取り外し可能な入れ歯
  • 歯並びが悪い
  • 口呼吸
  • 歯ぎしり

クラウンというのは、奥歯などによく使われる金属の事です。歯の表面を削って詰める金属ではなく、歯をすっぽりと覆う形なので、その周囲には歯垢がたまりやすくなります。

取り外し可能な入れ歯も、自分の歯ではないからとケアを怠れば、雑菌の温床となってしまいます。

歯並びが悪いと歯と歯の隙間に歯垢がたまりやすく、これも歯周病のリスクを高めます。歯ブラシで磨けない場合は、デンタルフロスなどを使えば隙間の歯垢も落とせます。

爪楊枝を使い歯垢を落とそうとする人がいますが、これは歯茎を傷付けるのであまり良い方法とは言えません。

デンタルフロスは少し使い方にコツが必要です。難しいならシリコン製の糸ようじを使えば歯茎を傷つけません。

口呼吸は口の中が乾燥しやすいため、殺菌作用のある唾液が乾いてしまい、歯垢が付きやすくなります。

歯ぎしりは歯茎や骨に負担をかけるため、歯周病の原因というよりは、歯周病を悪化させる可能性があります。

生活習慣に潜むリスクファクター

歯周病はなりやすい人とそうでない人がいます。歯周病になりやすい人には特徴がありますので、これを知っておけば予防と対策も可能です。

  • タバコを吸う人
  • 甘い物を良く食べる人
  • 1日中何かを口にしてしまう人
  • ストレスが多い人
  • 歯磨きをしない人

タバコを吸う人は血行が悪くなる傾向があるため、歯茎の健康にも影響します。食後だけというように1日数本なら、血行不良を改善すれば対処できますが、ヘビースモーカーの人は歯茎の健康を損ねる事が歯周病のリスクを高めます。

甘い物ばかり食べていると虫歯になると言われていますが、これは歯垢の中に潜むバクテリアが糖分を好むからです。甘い物を食べた後は歯磨きを徹底しましょう。

何かを食べた後は、口の中が酸性に傾きます。この状態で歯磨きをすると歯のエナメル質を弱めてしまいます。

食後は30分ほど待ってから歯を磨くのが良いとされていますが、時間がない場合は口をゆすいでから磨けばリスクも軽減できます。

ストレスが直接的に歯周病になるというよりも、ストレスが原因で免疫力が低下するのが厄介なのです。可能な限りストレスを軽減する工夫をしてみましょう。

歯磨きをしない人は歯周病になって当然といっていいでしょう。1日3回磨けない場合もありますが、夜寝ている間に口の中の菌が増殖しますので、寝る前は必ず歯磨きをしてください。

歯磨きの仕方がよくわからない人は、歯医者に行けば正しい歯磨きの仕方を教えてもらえます。

この時自分に合った歯ブラシも教えてもらえますので、怖がらず歯医者に行って歯磨きの仕方を教えてもらいましょう。歯石があった場合はその時に除去する事も可能です。

どうしても歯医者に行けないような時は、市販されている歯垢チェッカーを使うという方法もあります。

メーカーによる違いはありますが、使い方も簡単です。特殊な液体や歯磨き粉を使い、普段通り歯磨きするだけでOKです。

歯垢があるとその部分に反応し色が付くので、磨き残しのある場所が分かるという仕組みです。歯垢が残った部分は、後から磨けば落とせます。

きちんと磨いているつもりでも、意外と磨き残しが多い事がありますので、定期的に使えば自分でも歯周病予防ができます。

虫歯も菌が原因で歯を腐食させますから、放置しておけば神経まで蝕まれ、雑菌も増え衛生的にも良くありません。

自分で管理する自信がない場合は、歯医者で定期検診をするのもいい方法です。もし歯石や虫歯があっても発見が早ければ、悪化する前に治療や処置ができます。

虫歯の菌が脳に入り込み死亡したというケースもありますので、歯周病や虫歯に関係なく、口の中の衛生管理をもう一度見直し、全身疾患のリスクファクターを作らないようにする事が大切です。

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