健康生活TOP 膵炎 こんな症状は慢性膵炎かも!お酒好きは肝臓以外に膵臓も注意

こんな症状は慢性膵炎かも!お酒好きは肝臓以外に膵臓も注意

飲酒で胸をおさえる男性

慢性膵炎と言う言葉について、皆さんはどんな印象をお持ちでしょうか。そもそも膵臓と言われてもよく判らないと言う人も少なくないでしょう。

あるいは糖尿病の時に聞く言葉だから、太ったり運動不足になったりすると起こる病気なのかなと思っている人もおられるかも知れませんね。もちろん肥満も運動不足も良くはありません。

しかし、一番の原因はお酒なのです。そしてもう一つ大事なことがあります。慢性膵炎は治らない病気だと言うことです。

男性に多い病気だがお酒を良く飲む人では男女差がなくなる

2007年と少し古いデータですが、慢性膵炎の患者さんは、人口10万人当たり約37人とされています。しかし、潜在的な患者数はその5倍から10倍にも達する可能性があると懸念されているのです。

これは慢性膵炎では腹痛意外に際立った症状がないことが多いため、受診されない人が非常に多いからなのです。しかし。先に書いた通り慢性膵炎は治らない病気ですし、適切な治療を受けないと膵臓がんに進行する可能性が低くありません。

飲酒が慢性膵炎の最大のリスクファクター

慢性膵炎は男性に多い病気です。女性の患者さんに比べて、男性の患者さんの数は2.5倍にもなっています。これは男性の方がお酒を良く飲む人が多いからだと考えられています。

では同じくらいお酒を多く飲む人同士ならどうなるでしょう。1日に日本酒(度数15%)換算で3合弱、ビール(度数5%)なら中ジョッキ3.2杯くらい飲む人で見た場合、慢性膵炎の発症率は男女の差がなくなるのです。

男性では慢性膵炎の発症原因はおよそ70%がお酒ですが、女性では約24%にとどまります。それだけ男性の方が無茶な飲み方をしている人が多いと言うことなのでしょう。

男性の慢性膵炎の原因の割合円グラフ

女性の慢性膵炎は原因不明のケースが多い

一方、女性の場合は半分弱の人が特発性、つまり原因不明で慢性膵炎になっていると言うデータがあります。お酒によるものはずっと少ないですね。

女性の慢性膵炎の原因の割合円グラフ

先にも書いた通り、女性はお酒を飲んでも慢性膵炎にかならないのではなく、もともと慢性膵炎になるほどお酒を飲んでいる人が少ないからにほかなりません。

女性でも男性と同じように多くのお酒を飲むと慢性膵炎のリスクは男性と全く変わらなくなります。

お酒飲んだからと言って必ず慢性膵炎になると言うわけではない

実際のところ、常習的に大量にお酒を飲む人が必ず慢性膵炎になるわけではありません。むしろ、せいぜい3%程度と低い確率なのです。

また、遺伝性慢性膵炎と言う物がありますが。これは非常に珍しい病気です。

ただ、遺伝的にお酒によって慢性膵炎を引き起こしやすい素因(体質)と言う物があって、そうした素因を持つ人がお酒をたくさん飲むことで、慢性膵炎が起こるのではないかと考えられています。

残念ながら今のところ、どのような遺伝子を持つ人がどのようなメカニズムで慢性膵炎になるのかはわかっていません。

ですので現段階で大量飲酒は、生命を賭けたバクチになってしまうので止めましょうねと言う話にならざるを得ないのです。

お酒は美味しく飲むものです。ですので、1日1合・週5日以内を守ってあとで後悔しない飲み方をするようにしましょう。

慢性膵炎は激痛を伴ったり無痛であったりとさまざま

多くの場合慢性膵炎は腹痛を伴います。その痛みは時折襲う激痛だったり、常に不快な鈍痛だったりと人さまざまです。

しかし、初期のうちにまったく痛みを感じない人もおられるんですね。そうした場合は他の症状が出るまで悪化して初めて気が付く場合もあるんです。

慢性膵炎の痛みは上腹部と背中に出る

慢性膵炎の痛みは上腹部に出ることが多いです。お腹全体が痛くなるとかへそのあたりや右の下腹部が痛むこともあるようです。特徴的なのは腰から背中にかけて痛むと言うケースが腹痛と同時に出ることがあると言うことです。

膵臓は前から見ても後ろから見ても臓器や背骨などに覆われています。いわば身体の最も深いところにある臓器と言えるでしょう。そのため、痛みが背中にも出ることが多いのです。

一定の痛みが常にあるわけではなく、食事や飲酒の数時間後に痛みが現れたり強くなったりします。特にアルコールや脂っこいものを飲食した後に痛みが強くなります。

また、仰向けに寝ると痛みがひどくなり、座っているとましになります。さらに、座っていても痛みがある時に、前かがみになると痛みが楽になると言うのも慢性膵炎による腹痛の特徴です。

一方、こうした痛みが出るのは80%くらいの人で、あとの人は痛みが出ないため病気に気付きにくいのです。

消化器症状を中心にさまざまな症状が一緒に現れる

慢性膵炎では痛み以外にも症状があります。まず吐き気や嘔吐が現れることがあります。さらにお腹が張った感じが続くこともありますね。張ったと言うより、重苦しいような感じのこともあるようです。

そして、全身がだるくて疲れがとれないような倦怠感が出ることもあります。これは同じアルコールが原因の肝炎などでも出る症状です。

こうした腹痛とそれに伴う症状が続くのが慢性膵炎の初期症状です。これが5年程度続くと言われています。

膵臓の痛みは時として非常に強烈ですが、かえってその方が受診するきっかけになって良いかもしれません。

痛みが少なく放置していると必ず悪化します。慢性膵炎は自然に治る事のない病気なのです。

慢性膵炎が進むと痛みがなくなってくる

慢性膵炎の痛みと言うのは膵炎が起こるメカニズムと大きく関係しています。一言で言うと膵臓が溶かされてしまう痛みなのです。これが急激に進むと生命に関わります。

一方、徐々にであっても内臓が溶けるわけですから痛くないはずがありませんよね。痛くないケースの人は、痛覚のない部分からやられているのかもしれません。

膵臓は強力な消化液を作り出す臓器

膵臓は膵液と言う強力な消化液を作り出しています。膵液は一日に1.5リットルもの量が作られています。そして、膵液には次の5つの消化酵素が含まれています。

  • でんぷんを消化するアミラーゼ
  • 脂肪を消化するリパーゼ
  • たんぱく質を消化するトリプシンの不活性型(トリプシノーゲン)
  • たんぱく質を消化するキモトリプシンの不活性型(キモトリプシノーゲン)
  • 核酸を消化するヌクレアーゼ

膵臓も膵液を送り出す膵管もたんぱく質でできていますので、たんぱく質を消化する2つの酵素が活性型だと、それすらも消化してしまいます。

ですので、この2つは不活性型のまま膵液は十二指腸へ送り出されます。そして、十二指腸の粘膜から分泌されるエンテロキナーゼと言う加水分解酵素によって活性化されるのです。

腸の中は消化吸収と言う働きを持っている臓器ですので、消化液によって傷むことはあまりありません。

本来あるべきではない食道に強酸性の胃液が上がってくると逆流性食道炎になったりはしますが、正しい場所では消化液が消化器を消化することはないのです。

膵炎は急性でも慢性でも自分の臓器を消化している

先に紹介した2つのたんぱく質分解酵素が何らかの原因で膵臓の中で活性化してしまうと膵炎が起こります。

急激に活性化が起こり、膵臓や周辺臓器を消化し始めると急性膵炎になります。この自己消化性の病気は非常に危険で、平均で1.9%の致命率となっています。重症の場合8%の方が助かりません。

一方、命を取り留めたとしても糖尿病や慢性膵炎などの後遺症が残ったり、アルコール性の場合急性膵炎を再発することもあります。

これに対して、ゆっくり継続的にたんぱく質分解酵素の活性化が起こると、徐々に膵臓の細胞が消化されて破壊されます。そして、その跡を臓器としての機能を持たない繊維細胞が埋めて行くのです。

これが線維化ですが、消化が原因ではないものの、同じことが肝臓で起こると肝硬変と呼ばれます。こうなるとだんだん膵液を作り出す消化器としての機能が失われてゆきます。

膵液が作られなくなると膵臓を消化することもなくなりますので、痛みが出なくなると言うわけなのです。

痛まなくなったから治ったと言うのではなく、臓器が一つダメになったと考えて下さいね。これは非常に怖いことなんです。

先に紹介した「痛みが出る初期の5年」を見過ごすとこの状態に入って行く可能性が高くなります。できるだけ早く治療を受けなければいけません。

慢性膵炎を放置するとインスリン注射が必須の糖尿病になる

糖尿病と言うと、不摂生からくる生活習慣病の2型糖尿病をイメージされる人が多いと思います。もちろんそれも失明や神経障害、足の壊疽から下肢切断など怖い合併症が待っているのですが、食事・運動療法や飲み薬でも対応可能です。

一方、子供の頃に発症することが多い自己免疫性の糖尿病、1型糖尿病はインスリンが作れなくなる病気ですので、自分で1日数回のインスリン注射を一生行わなくてはなりません。

膵臓が消化されてしまうとインスリンも作れなくなる

膵液を作り出す膵臓の外分泌機能は膵臓の大半を占める膵腺房細胞が担っています。それに対して血糖値の調整などを行うホルモンの分泌(内分泌)機能は、腺房細胞の中に島のように浮かぶランゲルハンス島と言う部分で行われます。

ランゲルハンス島にはいくつかの細胞があって、それぞれがホルモンを作り出していますが最も有名なのがインスリンを作り出すβ細胞ですね。

慢性膵炎が進むと、このランゲルハンス島も失われるため、インスリンが作れなくなり1型糖尿病が発生します。つまり、一生インスリン自己注射が必要な状態になるのです。

しかも、β細胞だけでなく血糖値を上げるグルカゴンを分泌するα細胞も失われますから、インスリン注射などによって低血糖症状が起こりやすくなるのです。管理の難しい1型糖尿病と言うことですね。

痛みが減り消化不良が出たらかなりの危険信号

強い痛みが出ると誰しもいやなものですから治療に励みます。しかし、慢性膵炎は、進行を抑えることはできても治る事のない病気ですので3、治療の手を緩めると症状はどんどん進んでしまいます。

最初のうちは痛みがあっても膵臓の働きは残っていますので、食べた物の消化吸収や血糖値の安定に問題は起りません。しかし、それがだんだん進行してくるとそれらの働きも徐々に弱まってくるのです。

つまり、自己消化による痛みも膵液が足りないから発生せず、痛みが起こらなくなると言うわけなのです。

そして、進行した慢性膵炎になると消化液が充分分泌できなくなるため下痢・体重減少や便に油がまとわりつく脂肪便と言う物が見られるようになります。

このころになると、糖尿病が出てくることも多いようです。口が渇いたり多尿になったりと言うのは糖尿病の典型的な症状ですし、糖尿病でも体重の現象が起こることがあります。

慢性膵炎は膵臓がんの大きなリスクファクター

膵臓がんはあらゆるがんの中で最も悪性度の高いものです。もっとも初期のステージ1であっても5年生存率は60%を下回り、ステージ4では1ケタ台に落ち込みます。

一般の人の膵臓がんによる死亡リスクを1とした場合、慢性膵炎の人の膵臓がんによる死亡リスクは7.84と非常に高くなっています。

ですので、慢性膵炎を進行させないように治療を継続し取り組んでゆくことは、膵臓がんの予防に大きく役立つと言うことなのです。

生命の危険があるだけでなく、普段の生活に大きな悪影響が出ることが予想されますから、慢性膵炎はしっかり予防し、かかってしまってもしっかり治療することが非常に大事ですね。

慢性膵炎の原因はお酒とストレス

お酒とストレスは万病の元ですね。そして、喫煙も慢性膵炎を悪くする大きな要因ですので絶対に禁酒禁煙を守りましょう。

ストレスについては、ストレス解消に飲むお酒が悪さをする場合もあれば、ストレス自体が悪影響を及ぼす場合もあります。

まずはお酒をやめることが一番の治療であり予防になる

1日に純アルコール換算80g以上の大量飲酒が大きなリスクファクターになることは先にも紹介しました。この量は次のようなお酒の量に相当します。

お酒の種類 お酒の量 具体的な量の例
度数5%のビール 1600mL 中ジョッキ3.2杯
度数12%のワイン 667mL ワイングラス約5杯
度数15%の日本酒 533mL 3合弱
度数25%の焼酎 320mL チューハイにしてロンググラスで4杯
度数35%の本格焼酎 229mL 6:4のお湯割りで3杯
度数42%のウイスキー 190mL ダブルで3杯強

結構多めですよね。これを毎日飲んでいると、性別に関係なく慢性膵炎にかかる危険性が跳ね上がりますので、やめておきましょう。厚生労働省が薦めている「節度ある飲酒」とはこの1/3~1/4くらいの量を週に5回以内です。

残念ながらアルコールがどのようなメカニズムで膵臓を壊すのかはまだ判っていません。

アルコールは膵石と言う物を作り出してしまう

膵臓の中で膵液を流す管の膵管の中に、カルシウム性の結石が溜まることがあります。膵臓の中なので膵石と呼ばれています。

お酒を多く飲むと、膵液の分泌が増えてだんだん粘性が上がります。すると膵液が流れにくくなって、そこにカルシウムが集まって結石になるのではないかと考えられています。

加齢や特発性慢性膵炎など他の原因の結石より、アルコール性の結石の方が小さいのですが、早くたまることが知られています。

この膵石が膵管にはまりこむと膵液が滞ってしまって、痛みがひどくなります。また、膵臓の線維化も早くなるので、状況を見て手術で取りだすことになるでしょう。

ストレスは自律神経の変調から慢性膵炎を引き起こす

お酒を飲まない人の場合、ストレス自体が原因になって、いわゆる自律神経失調症状態になると、それが原因で慢性膵炎が起こる場合があります。

詳しいことはまだまだ判っていませんが、自律神経系が不安定になることで腹部の不定愁訴が見られ、多彩な症状が出ます。そうしたものの中に少なからず慢性膵炎が見られたと言うことですね。

お酒によるものに比べると進行度合いも緩やかですから、脂質の多い食べ物を避け、精神的に落ち着いた生活を目指すと言うことから始めることになるでしょう。

ストレスと言うのは本当に厄介な代物です。ありとあらゆる病気の元になっていますが、お酒を飲まない人でもストレス解消のための「暴食」の方にも注意が必要かもしれませんね。

人間ドックでは見つけにくい慢性膵炎

詳しく調べるタイプの人間ドックでは、慢性膵炎を示すデータを見つける検査は行われますので、ある程度進んだ慢性膵炎であれば発見可能です。

人間ドックレベルの超音波検査で膵石が見つかれば、慢性膵炎と診断されますが、初期の病変を見つけることは困難です。何らかの異常数値や画像が取れた場合に、精密検査を受ける機会にはなるでしょう。

もっとも有用なのは最初の腹痛でしっかり調べてもらうこと

腹痛が起こった時、しっかり受診して、その際に上腹部と背中などのように、痛む場所をしっかり伝えることが重要になります。

また、飲食の内容や、飲食してからどのくらいで痛み始めたかの情報も重要になりますね。正確な情報をお医者さんに伝えることで的確な検査を受けられます。

腹痛はありとあらゆる可能性を含んでいますから、付帯する情報が伝わるかどうかに診断の正確さがかかっていると言っても過言ではありません。

この際にお医者さんが慢性膵炎を疑って検査をされれば、かなり初期の慢性膵炎であっても発見して治療を開始してもらえるでしょう。そうすれば治療の内容も軽く済むと思われます。

慢性膵炎は診断が難しいが早期発見も可能になってきた

腹痛に関する詳細な内容がお医者さんに伝わったら、それをもとに血液検査と尿検査が行われ、膵臓から分泌される酵素が血液や尿中に溢れ出していないかが調べられます。

もちろんこの時酵素があふれ出していれば慢性膵炎の推定は可能なのですが、進行した膵炎では必ずしも数値が上がらないこともあります。ですので、参考にはなりますが血液中の酵素の量だけでは慢性膵炎の確定診断はできません。

そこで、膵液で分解される試験薬を飲んで、それが分解されたものがどのくらい尿に出るかを検査することで膵液の働きを調べ、どの程度消化能力が落ちているのかの検査が行われます。

さらにCTや超音波エコーなどの画像診断が行われますが、特徴的な精密検査としては内視鏡超音波検査が行われることがあります。

膵臓は身体の奥深くにあるので画像検査が難しいのですが、胃カメラに超音波エコーのプローブを組み込んだような装置で、胃や十二指腸から超音波エコー検査を行うときれいに映し出せるのです。

その他、造影剤を使った内視鏡検査やMRIの利用など、様々な画像検査が行われます。

一般の画像検査や組織検査では異常が見つからない場合でも、他の病気が否定される場合に、次の4つのうち2つ以上が当てはまる場合は慢性膵炎の疑いがあると言う事になります。

  • 上腹部痛の発作が繰り返される
  • 血中または尿中の膵酵素値の異常
  • 膵臓の外分泌(消化酵素の分泌)障害
  • 純エタノール換算で80g/日以上の飲酒習慣・飲酒歴
つまり、繰り返す上腹部痛で病院に行った人が毎日3合の日本酒を飲んでいた場合、肝臓や胃腸などの他の病気がなかったら、その段階で慢性膵炎が疑われることになります。

こうした場合、先に紹介した胃カメラに超音波エコーを組み込んだような検査を含む、画像診断を3か月以内に行うことが望まれています。

ここで特徴的な画像所見が見られた場合、慢性膵炎と診断されます。その画像の内容が早期の所見であれば、早いうちに見つかったと言う事になるわけです。

逆に慢性膵炎のような症状を起こす他の病気もある

最も危険なのは膵臓がんです。慢性膵炎と膵臓がんは似た症状で見分けるのが大変ですから、しっかりした検査が行われるでしょう。

検査を嫌がって、途中で投げ出したりすると大変な事態を呼び起こすかもしれません。慢性膵炎の疑いが出たら、覚悟を決めて最後までしっかり検査を受けましょう。

その他では胃や十二指腸、胆嚢の病気があります。さらに過敏性腸症候群でも似た症状が出ることがあります。これらは普通の検査で見分けがつくものですから、安心して検査を受けて下さい。

膵臓の病気は結構難しいんですよね。お酒と言えば肝臓、ストレスと言えば胃腸ばかりが注目されてしまうので、そういった意味でも他の臓器の陰に隠れている臓器なのです。

治療は禁酒禁煙と脂肪を控えた食生活

治療に入ったら禁酒禁煙は絶対条件です。さらに食事療法や内服薬による治療が行われます。それでも問題のある症状が出た場合は手術もあり得ます。

慢性膵炎の治療は進行段階に応じて変わる

腹痛が中心の初期の段階では、禁酒禁煙と脂肪を抑えた食事療法が中心になります。お薬はたんぱく質分解酵素を抑えるお薬やそれ以外の膵液の酵素を補うお薬、胃酸を抑えるお薬などが使われます。

慢性膵炎は通院治療が基本です。ただ、膵炎は非常に多彩な症状がありますので、必要に応じて入院治療が行われることがあるでしょう。痛みが取れない場合は痛みを抑えるお薬が投与されることもあります。

進行してしまった慢性膵炎の場合は、消化酵素のお薬を多めに飲みながら、脂肪制限を緩和して栄養不足にならないようにしながら投薬治療が行われます。

膵石が悪さをしている時は手術することになる

膵石が溜まることによって痛みがひどかったり、多分がんではないけれど怪しい腫瘤ができた時には内視鏡手術や開腹手術が行われます。

特に膵石の治療が多いようですが、どちらの手術になるかは大きさや詰まっている場所によって変わります。

手術によって膵石を取り除くと90%以上の人が痛みから解放されると言う実績が上がっています。一方、痛みがない膵石は手術の対応にはならず経過観察と言うことになります。

広い範囲の病態や治療がありましたが、慢性膵炎を軽く見てはいけません。

特にご家族に膵臓病の既往のある人がおられた場合かかりやすい体質と言う物が遺伝していることは充分考えられるので、特に生活には注意して下さいね。

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