健康生活TOP 疼痛 突然胸が痛い!緊急性があり救急車の要請が必要な胸部痛症状の特徴

突然胸が痛い!緊急性があり救急車の要請が必要な胸部痛症状の特徴

突然胸に痛みが走ったら「心臓が悪いのだろうか」と不安になりますね。実際、胸の痛みは心臓に原因がある場合も少なくありません。そして心臓の痛みは危険であることもまた事実です。

ですので、胸に痛みが出たらまず心臓の病気かどうかを切り分ける必要があります。もちろん、激痛で息もできないと言うレベルならためらわず救急車を呼ぶことになります。

正しい対処を素早くとるために、判断材料としてお役に立てればと思います。

心臓に原因がある時は直ちに救急車を呼ばなくてはいけない

普段から狭心症などで治療を受けていて、発作の際のお薬(硝酸薬・ニトロ)を処方されている人は、胸の痛みが出たらすぐにそれを使って下さい。スプレー剤の場合もあります。

使い方の説明にある通り、効果がなかったら追加してもう1錠使用しますが、5分おきに3回使っても効かない場合には、すぐに救急車と言うことになります。

これまで心臓のトラブルがなかった人でも、次のような胸の痛みが現れたら、直ちに救急車を呼ぶことが必要になります。

心筋梗塞・狭心症が疑われる胸の痛み

心筋梗塞と言うのは、心臓の筋肉に栄養や酸素を運ぶ血液の通り道である冠動脈が、動脈硬化などによって塞がってしまい、心臓の筋肉に血液が行き渡らなくなって、心臓の筋肉が壊死してしまう病気です。

一方、同じように冠動脈の血流が減ってしまっても、心筋の壊死にまでは至っていない状態を狭心症と呼んでいます。狭心症ではまだ冠動脈の血流がわずかながら残っています。

ですので、ニトロなどの硝酸薬を服用してそれが代謝され、体内で強力な血管拡張作用を持つ一酸化窒素が作られると狭心症発作は治まります。心筋梗塞の場合は硝酸薬の効果はほとんどありません。

心筋梗塞と狭心症は原因が同じで病気の進行度合いが異なるだけなので、まとめて虚血性心疾患または冠動脈性心疾患と呼ばれます。

心筋梗塞と狭心症では次のような症状が現れます。

  • 胸の強い痛み
  • 不快感

胸が締め付けられるように強く痛む場合は、虚血性心疾患が疑われます。すぐに救急車を呼びましょう。

他、虚血性心疾患では、

  • 胸と同時に背中に痛みを感じる
  • 左腕や左肩に痛みを感じる
  • 胸と同時にあご・歯や首に痛みを感じる

これらの症状が起こる場合があり要注意なので、これらの関連痛が見られた場合には救急車を呼んで下さい。

その他、冷や汗や吐き気・嘔吐、呼吸困難を伴うこともあります。

胸に押されるような圧迫感を感じる場合や、胸にもやもやした感じがある場合も心虚血性心疾患か、前発作段階の疑いがあります。これらの症状では、胸のどこかが痛いと言う場所の特定は困難な場合が多いです。

また、これらの症状に「不安感」「重症感」が付いてくると心筋梗塞の可能性が高くなりますので、ニトロを貰っていても、使うと同時に有効性の判断を待たずに救急車を呼んだ方が良いです。

痛みには関連痛と言うものがあって、心臓の症状を脳に伝える神経の通り道で、他の部位の神経と合流する時に他の神経に信号を伝達してしまうことがあります。

心筋症の一部に胸痛が見られることがある

心筋症と言うのは、心臓の筋肉にトラブルが起こり、伸縮性を失ってくる病気のことです。筋肉が弱ってくることで、心臓本来の働きが十分果たせなくなり、心不全の状態になることが多く見られます。

心筋症は、多くの場合原因が突き止められない「特発性心筋症」と言う病態になります。特発性心筋症にはいくつかのタイプがありますが、胸の痛みを伴うのは閉塞性肥大型心筋症と言うものです。

慶應義塾大学心臓血管低侵襲治療センターによる、肥大型心筋症の画像を参照してみます。この画像は閉塞性肥大型心筋症を説明していて、参照ページでは肥大した筋肉を高濃度アルコールで部分的に壊死させる治療補遺が紹介されています。

肥大型心筋症のイメージ図
(出典…肥大型心筋症 hypertrophic cardiomyopathy; HCM|慶應義塾大学心臓血管低侵襲治療センター より)

これは、血液を送り出す心室を左右に仕切っている心室中隔の左側が肥大する病気です。左心室は全身に血液を送り出す働きがありますので、この左室中隔が肥大してしまうと、全身への血液の送り出しが滞ってしまいます。

この状態で激しい運動をしたりすると、心室細動と言う不整脈が起こって突然死してしまうこともある危険な状態です。この病気では息切れや胸の痛みが特徴的な症状として現れます。その他、呼吸困難、失神と言う症状が見られることもあります。

これらの症状が胸の痛みと共に出た場合は、心臓のトラブルを疑って、救急車を呼んで下さい。また、胸の痛みがそれほど強くなくても、普段からむくみのある人は症状が軽くても受診して下さい。

強い心臓の痛みと共に足がむくんでいる場合、足が痛い場合のほか、足が赤くなっていたり、腫れていたり、熱を持っていたりする時は救急車が必要です。

胸の痛みがなくても、解消しにくい全身性のむくみは、往々にして心臓のトラブルであることが多いので、一度受診されることをお勧めします。

心臓の症状はたくさんあるが注意すべき症状

心臓の病気は多種多様なものがありますが、先に示した虚血性心疾患や肥大型閉塞性心筋症の症状だけでなく、次のような症状が胸の痛みと共に現れたら、心臓のトラブルによって胸の痛みが出ていて、しかも急を要する状態だと判断して救急車を呼んで下さい。

  • 動悸がある
  • 脈が飛ぶ
  • じっとしていても胸が痛い
  • 息切れ・めまい・脱力感
  • 吐き気・嘔吐
  • 急に足首が腫れてきた
  • 手足が冷たい
  • 手足がじっとりしている
  • (心臓発作経験者で)いつもの発作とは違う
  • 血の混じった痰がでた

また、特に併発している症状がなくても、次のような状態にある人は胸の痛みが出た場合、救急車を呼んだ方が良いでしょう。

  • 心臓病の既往がある
  • 経口避妊薬(ピル)を飲んでいる
  • 周産期である
  • 比較的近い時期に事故や怪我を経験した
  • 比較的近い時期に手術を受けた
  • 血液凝固異常を指摘されたことがある
  • 血液凝固異常を指摘されたことはないが血が止まりにくい

このような状況や症状は、重い心臓のトラブルの可能性が考えられますので、我慢しないですぐに救急車を呼びましょう。

ここで、共通して言えることなのですが、重篤な心臓病では「胸のどこが痛む」と言うことを特定するのが難しいと言うことがあります。

絶対に特定できないと言うわけではありませんが、痛む場所を指し示せるような場合は別の病気を疑うべきでしょう。

それでも、胸の痛みと同時に、上で紹介した症状が同時に起こっている場合には救急車を呼んで下さい。

また、胸が痛いと言う症状だけであっても、受診だけは必ずして下さい。その先に症状の悪化が待っているかも知れませんから、救急車が大げさだと考えられるような場合には、普通に受診して原因を突き止めておくことが重要です。

診療科は内科でOKです。検査ののち適切な診療科へ紹介してもらえるでしょう。

ここでも胸の痛みの分類を説明していますが、関連記事にも見分け方がありますので、そちらもご覧ください。

▼関連記事
右・左・真ん中…胸の痛みが起こる場所から予想される病気

安易に救急車を呼ぶ人が社会問題になっていますが、こうした症状に一致した場合は、充分呼ぶ必要性がある状態ですので、ためらわずに119番して下さいね。

激しい胸痛の動脈疾患は非常に危険

胸の中で、あるいは胸以外にまで傷む場所が移動する場合や、その痛みが裂けるような痛みである場合には、急性大動脈解離の危険性があります

痛みの強さは「激烈な」と表現されるくらい強く、全身を動き回る様だとも形容されます。

急性大動脈解離は動脈の壁がはがれる病気

大動脈解離は、大動脈の一部が膨れて瘤になる大動脈瘤の一種です。現在では大動脈解離として独立した扱いを受けているようですね。

大動脈は内膜・中膜・外膜の3層構造ですが、この内膜が破れ、中膜との間に血液が入り込むことで、中膜と内膜が引きはがされるのが大動脈解離です。

大動脈解離では、多くの場合胸と背中の引き裂かれるような激痛で始まります。その後痛む部分が移動することも良く見られます。

一方、他の病気との関係で痛みをあまり感じず、脚が動かなくなるだけとか、微熱、全身のだるさ、意識障害などだけが大動脈解離の症状であることも見られますので注意が必要です。

認知症の患者を家族にもつ人や、糖尿病の人など、知覚に異常が出る可能性のある病気のある人は普段から注意しておいて下さい。

この病気は突然発症するので予測することはできません。ハイリスク群の人は普段から注意しておくことが唯一の予防法です。まず、血縁者に大動脈解離を起こしたことのある人はハイリスク群と言えます。

遺伝性結合織疾患、上行大動脈拡大、炎症性血管炎、自己免疫疾患の人は普段から定期的に血管の状態を検査してもらうようにしておくことが勧められます。

また妊娠中にも起こりやすくなるので、上のような条件に当てはまる人が妊娠した場合には、特に注意しておきましょう。

時間との競走になる大動脈解離

この病気は「発症から1時間経つごとに1%の人が亡くなる」と言うぐらい、非常に急激な進み方をします。実際に発症から48時間で半数の方が亡くなっています。

一方、適応例に対して緊急手術が成功すれば、生命の危険は去ります。ですので、いかに短時間で診断を付け、緊急手術をしてもらえるかがポイントになるのです。

胸と背中に激痛が走り、痛む場所が移動するように感じたらすぐに救急車を呼び、電話の際にその事実を伝えることができれば救命率は上がるでしょう。

先にもお話ししたように、この病気は予測不能ですから、普段からリスク要因を減らしておくことが重要です。もともとの身体的条件は先に示した通りで、これは個人の力で解消はできません。

一方で、動脈硬化がこの病気を引き起こしますから、高血圧・大量飲酒・脂質異常症・糖尿病・喫煙などの発症要因をなくすことで発症リスクを下げられると言えるでしょう。

大動脈解離は非常に難しい病気ですが、胸の痛みがあった時に、救急車を呼ぶことをためらう人がないくらい強い症状が出ることもまた事実で、受診が遅れることは少ないでしょう。

エコノミークラス症候群も胸の痛みが現れる病気

長時間座っているような、同じ姿勢を続けることで下肢に血栓ができ、それが肺の血管に詰まって塞栓症を起こすのがエコノミークラス症候群(深部静脈血栓症/肺塞栓症)です。

胸の痛みを感じる前に長時間座りっぱなしだったり、長時間同じ姿勢を取っていた場合にはこの病気を疑うことになります。もちろん救急車を呼ぶべき病気です。

エコノミークラス症候群には前兆症状がある

エコノミークラス症候群で胸の痛みや呼吸困難が現れる前には、脚に異常が現れることが知られています。

太ももから下に、痛みや腫れ、赤くなるなどの症状が現れたら、エコノミークラス症候群の前兆です。急いで医療機関を受診して下さい。もし気分の悪さがある場合は救急車でももちろんOKです。

この前兆症状が出てから運動などをしても改善しませんし、場合によっては危険になることもあるので、急いで病院へ行って下さい。

特に、同じ姿勢を続けている時にこれらの前兆症状が出たら、まずエコノミークラス症候群を疑って下さい。

ハイリスク群の人は普段から予防に留意する

エコノミークラス症候群にかかりやすい人の持つリスク要因と言うのは次の通りです。

  • 糖尿病・脂質異常症・高血圧
  • 悪性腫瘍
  • 下肢静脈瘤
  • 下肢の手術歴
  • 骨折を含む負傷
  • 深部静脈血栓症・脳梗塞・心筋梗塞の既往
  • 肥満
  • 周産期
  • 経口避妊薬の使用
  • 高齢者

これらのリスク要因を持っている人は、普段から水分をこまめに摂り、足・脚の運動をこまめに行うようにして下さい。

最近ではタクシーなどの職業運転手さんに高齢の方が多くなっています。長時間にわたる車の運転も、エコノミークラス症候群の大きな要因ですから予防には充分注意を払って下さい。

職業運転手さんの場合、会社の指導も重要ですね。お客さんを乗せている時に運転手さんが発症したら大変ですから、定期的な運動などをしっかり指導してあげてほしいと思います。

NCCPと言う概念は心臓以外に原因のある胸の痛み

胸の痛みと言うとどうしても心臓に意識が向きますが、実際には上で紹介したエコノミークラス症候群であったり、消化器であったり、さらには感染症や精神病であったりと、さまざまな原因が存在しています。

そうしたものをまとめてNCCP(Non Cardiac Chest Pain:非心臓性胸痛)と呼んでいます。最近では消化器系が注目されることが多いようですね。

胃食道逆流症が胸の痛みを引き起こす

逆流性食道炎と非びらん性胃食道逆流症をあわせて、胃食道逆流症(GERD)と呼んでいます。これは胸やけや胃の痛みを主な症状とする病気ですが、往々にして胸の痛みを伴います。

この胃食道逆流症は、噴門と言う食道と胃を仕切っている筋肉が弱って、強い酸性の胃液を含む胃の内容物が食道に戻ってくる症状です。食道には胃酸に耐えるメカニズムがないので、頻繁に逆流が起こると食道の中が傷んでしまいます。

この噴門は、外側を横隔膜によってサポートされています。横隔膜は腹腔と胸腔を仕切っている物ですので、食道は胸腔の中を通っていることになります。ですので、食道にトラブルが起こると胸の痛みとして感じられるのです。

胃食道逆流症は、心臓の病気のように急を要するものではありません。ですので、痛みを感じたからと言って救急車で病院に急行する必要はないのです。

しかし、長い目で見た場合、がんに発展する危険性もありますし、不快な症状をいつまでも我慢しておくことは生活の品質を落としてしまうことになりますから、早めに受診されることをお勧めします。

基本的には生活習慣の改善と服薬治療で良くなります。お薬は胃酸の分泌を抑えるものが処方されるでしょう。

良く使われるものに、ヒスタミンH2受容体拮抗薬(H2ブロッカー)に分類されるファモチジン(商品名:ガスター・ジェネリックあり)があります。スイッチOTCとして、ガスター10の商品名で市販薬にもなっていますね。

さらに、ファモチジンより胃食道逆流症に適していると言われる、プロトンポンプインヒビター(PPI)と言うジャンルのランソプラゾール(商品名:タケプロン・ジェネリックあり)の方が処方されることが多いかもしれません。

厚生労働省によると、2016年12月現在、ランソプラゾールはまだ市販薬にはなっていませんが、市販薬に下ろしてほしいと言う要望は上がっているようですので、そのうち市販薬になるかもしれませんね。

(参考…スイッチOTC医薬品の候補となる成分の要望募集で提出された要望について|厚生労働省 より)

市販楽の濫用は禁物ですが、軽症のうちに市販薬で炎症が抑えられるようになると良いですね。個人的にはセルフメディケーションとしても役立つんじゃないかと思います。

同じ食道のトラブルでも嘔吐が絡むと危険になる

マロリー・ワイス症候群と言う病気は、お酒を飲んで嘔吐することを繰り返すことで、食道の下の方が裂け、出血する病気です。つわりや乗り物酔いでも起こることがありますが、激しい嘔吐を繰り返すことが原因です。

中年男性に多い病気で、大量出血でない限り経過観察で対処可能です。この病気は吐血が典型的な症状ですが、似た病気で生命に関わりかねない物がありま。

それはブールハーフェ症候群と言うもので、日本語では特発性食道破裂とも言います。嘔吐した時にこらえようとして、嘔吐物が食道の底に溜まり、その圧力で食道が破れるものです。

主に、裏に支えるものがない食道の左側に起こり、非常に激しい胸の痛みを伴います。みぞおちの痛みと捉える人も多いようですね。飲酒後に嘔吐して、その際に激しい痛みや、その後の強い胸の苦しさがあったらすぐに救急車を呼んで下さい。

すぐに手術しないと助からないかもしれません。また、手術を受けても裂けた部分から細菌が入って、敗血症で亡くなる例もあります。

吐くほど飲むことの危険性がまた一つ示されましたね。身体の中が裂けてしまうんですから、大量飲酒がいかに危険かを、特に若い人に教えてあげないといけません。

胸の痛みは多種多様だが強い痛みがあれば直ちに受診を

ここまでは代表的な胸の痛みを紹介しましたが、まだまだ数えきれないぐらい胸が痛む病気があります。そこで、意識しておいた方が良いのは「胸の痛み以外の症状」です。

胸の痛みが激しければすぐに病院へ行くでしょうし、行かなければなりません。一方、それほど酷くなくても、長びく胸の痛みも受診対象です。

それに加えて、不安感・めまい・呼吸困難・立ち上がれないなど、普段あまり見られない症状が併発した場合、胸の痛みがそれほど強くなくても直ちに受診して下さい。見えている症状に比べて重症である可能性が否定できません。

胸の痛みは肺のトラブルで起こる

細菌に感染して、病巣が肺に拡がった肺炎では胸の痛みが見られることがあります。咳や痰などの呼吸器症状に加えて、微熱がある場合の胸の痛みは、呼吸器内科を受診して下さい。

また、肺に小さな穴が開いて空気が漏れ、充分肺が膨らまなくなる気胸(ききょう)と言う病気があります。多くの場合特に原因になるものが見つからない、特発性自然気胸と言うものであることが多くなっています。

気胸では胸の痛みが症状です。その他、呼吸が苦しかったり、咳が出たりすることもあります。ですので、胸の痛みに息苦しさや咳が伴う場合は呼吸器内科を受診して下さい。

変わったところでは、この気胸が生理に連動して起こるケースがあります。子宮内膜症の女性に見られますので、子宮内膜症の診断を受けている女性が、生理の頃に胸が痛くなるようであれば、婦人科で相談してみて下さい。

胸痛か腹痛か微妙な痛みもある

例えばみぞおちの痛みは、胸なのかお腹なのか、ちょっと判りにくいこともあります。一応、心窩部痛と呼んで腹痛に分類されてはいますが、感じている人にとっては胸の痛みと捉えることもあるでしょう。

また、肋骨の一番下あたりの痛みも、どちらになるのかよく判らないかもしれません。

こうした部分の痛みは、肺や心臓ではなく、胆嚢や膵臓のトラブルで起こっている場合があります。ですので、「お腹の上の方」「胸の下の方」が痛む場合には、内科を受診して原因を特定してもらうことがお勧めです。

精神的な病気でも胸が痛くなる

パニック障害はその症状の一部が、心臓のトラブルと似ているだけに不安になる人も多く、不安はまたパニック障害を悪化させます。

最初に症状が出た時は遠慮なく救急車を呼べばいいのですが、病院で心臓や呼吸器の異常がないと診断されたら、心療内科を紹介してもらいましょう。

パニック障害で起こる症状には次のようなものがあります。

  • 胸の痛み・胸苦しさ
  • 動悸・心拍数上昇
  • 息切れ・呼吸困難
  • めまい・ふらつき・気が遠くなる
  • 発汗・ふるえ
  • 恐怖感
  • 吐き気
  • 現実感の喪失
  • 感覚の麻痺
  • 熱感・冷感

上半分だけを見れば、心臓のトラブルを疑わせるような症状ですね。ですので、まずは生命に関わるような病気かどうかをしっかり診てもらっておからと言うことになります。

国立精神・神経医療センター病院はセルフチェックリストを提示して、当てはまるようであれば近隣の精神科クリニックなどを受診するか、保健所や精神保険福祉センターで精神保健相談を受けることを推奨しています。

▼参照リンク
パニック障害の自己診断をしてみませんか?

精神保健相談・精神保健福祉相談は予約制の所が多いようですので、ネットで「精神保健相談 予約」をキーワードに検索し、近くの施設を探してみて下さい。

なお、過換気症候群・心臓神経症・不安神経症などの診断名は古いもので、現在ではパニック障害と全般性不安障害に分けて管理され、治療も最新の方法で行われるでしょう。私たちにとっては名前が変わっただけと考えて差し支えありません。

閉経後の女性はろっ骨骨折にも注意

閉経後で骨粗しょう症が危惧される年齢になった女性では、ろっ骨の骨折にも注意が必要です。腹ばいになったり、重いものを高く持ち上げたりと言う動作で、ろっ骨に不完全骨(ひび)が起こることがあります。

骨折が起こった時には痛みを感じず、数日たってから胸に痛みを感じると言うことが多いようです。もちろん骨粗しょう症を指摘されている場合、男性でも注意が必要です。

このケースでは、指で痛むあたりを探って行くと、ピンポイントで痛む場所が判ります。そうした場合は、整形外科を受診してレントゲン撮影でチェックしてもらいましょう。

胸の痛みは心臓や肺と言う、生命に直結する部位の病気を連想するので不安になりますね。だからこそ、早く受診して病名を確定し、正しい治療を受けるべきなのです。

まずは冷静に対処することが大切

突然激しい痛みに襲われたら、だれでも焦ってしまうのは当然です。そんな時のために、普段から「突然苦しくなったら、どんなふうに助けを求めよう」とイメージしておくことが大切です。

痛みで息もできないくらいであっても、痛む部分を手で押え、机や壁を叩くなどして周囲の人にアピールすれば、少なくともどこに痛みがあって倒れたのかが救急隊員に伝わるでしょう。

それによって救急隊員やお医者さんの対処の方向性が決まります。そのほんの少しの時間差が生命を救うこともあると言うことを知っておいて下さい。

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