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高齢者はご用心!疼痛を起こす喫煙の害と禁煙する・させる方法

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あなたは65歳以上ですか?それとも、ご家族に該当する方がいらっしゃるでしょうか。

今回は高齢の方に特に知っておいていただきたい、喫煙と疼痛についてのお話です。ちなみに「疼痛=痛み」です。

スウェーデンの大学が行った慢性疼痛と喫煙の調査結果

65歳以上の高齢者2,000人を無作為に選び、

  • 生活環境
  • タバコの使用の有無
  • 主観的健康
  • 慢性疼痛(3ヵ月以上持続する痛み)

について郵送によるアンケート調査を行いました。

結果、回答のあった1,141人のうちの中で、慢性疼痛があると答えた人の多くが喫煙しているということがわかったのです。

また、アメリカの大学の研究結果では喫煙者は非喫煙者に比べて、慢性的な腰痛、背中の痛みを患うリスクが3倍以上になることがわかっています。

これは腰痛または背中の痛みを訴えて診察にきた患者を1年間観察し、MRI検査やアンケート調査により判明したものです。

このことから慢性疼痛を訴える患者において、喫煙者であれば禁煙させることによって疼痛を軽減させることができるのではないかということが示唆されました。

そして禁煙を続けさせた結果、多くがタバコを吸わない人と同じレベルに回復、疼痛の解消をすることができたのです。

喫煙は悪!誰もがわかっているはずなのに…?

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喫煙は悪!健康に悪い!とさんざん耳にし目にしてきたでしょう。

筆者も同様ですが、禁煙するだけでいつも辛かった痛みが軽減されると知っても、タバコをやめると断言する患者がどれだけいるのか?と感じます…。

というのも、病院はどこでも禁煙になっていますよね。

当然ながら、持病ありの筆者の入院する病院もそうなのですが、冬はものすごく寒い思いまでしてタバコを吸いに外へ出る患者が、また夏は炎天下にもなりかねないところでタバコを吸いに外へ出る患者が沢山います。

この光景を見ていていつも思います。「一体、何の病気で入院しているのかわからないけど、喫煙が身体に悪いことは誰もが知っていることなのに、何故ここまでして吸いたくなるのだろうか。」と。

喫煙の健康被害

喫煙のリスクは様々な病気を引き起こす原因になりかねません。このことはいろいろなメディアでも取り上げられ、また病院へ行けば注意喚起のポスターが張り出されています。

特に高齢者の喫煙は、認知症を発症させる、または悪化させるリスクが2倍にもなることが九州大学の研究結果からわかっています。これは喫煙が動脈硬化や脳の老化を引き起こすことが原因とされています。

しかし喫煙の恐ろしいところは病気になるだけではありません。止め難い、非常に依存性が高いということです。

筆者は持病のある患者さんとのお付き合いも多いのですが、その中にもやはりタバコをやめられないという患者さんがいます。

そんな患者さんの多くは、やはりというか…次の新しい病気を併発していました。一番多いのはガンです。タバコ=肺ガンというイメージがあるかもしれませんが、肺ガンではありません。

タバコのニコチンはどこにでもガンを発症させることができるのです。ガン細胞は毎日、健康な身体の人にも必ずできるものですが、通常健康な人の体の中ではそれが除去されているのです。

しかし、疲れや病気により免疫力が低下してしまうと、ガン細胞を抹消しきることができずにガンが発生します。

持病がある、入院している方がタバコを吸えば、多くガンを発症してしまうのは頷けますね。実際に持病+ガンで闘病中の方もいます。

特に肺ガンは初期の段階であれば適切な治療で治る確率も高くなってきました。しかし、喫煙が肺に与える影響は無視できないものです。

タバコが肺に与える影響は肺ガンだけではありません。肺の肺胞そのものがダメになってしまい、肺が溶けてしまうのです。死を招く肺気腫は有名ですが、慢性閉塞性肺疾患(COPD)も最後に待っているのは苦しい死です。

禁煙する・してもらうにはどうしたらいい?

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では、タバコをやめるには、またはご家族にやめてもらうにはどうしたら良いのでしょうか?

あなたの体はあなたが守って!ご自身ができること

自分の体の健康が蝕まれるとわかっていても吸ってしまうのがタバコです。でも禁煙しよう、と考えたことはたくさんの人があるはずです。

“意思が弱いから禁煙できない”は間違いです。意志のせいにしてしまうのはやめられない理由をつくりたいからです。言い訳をあれこれと考えて、どうせやめられないんだよ~と放り投げてしまうのはやめましょう。

絶対やめてやる!という気持ちをもって

  • 吸った本数を記録する(ノートに書く、吸い殻をまとめて保管する)
  • タバコの箱に1日吸う分だけを残し、あとは別に保管。毎日吸う分だけを補充する。
  • 吸いたい…と思ったら10回、数を頭の中で数えながら深呼吸をする
  • 禁煙パイプ・離煙パイプ・ニコチンガム・電子タバコなどを使う
  • 吸う前にみかんやグレープフルーツを食べる(タバコがまずく感じます)
  • タバコを買うお金を貯金箱に入れる

などなど禁煙のためにいろいろ試してみましょう!

最後の貯金は、必ず貯金箱で行ってください。実際にたまっていく様が見れて実感しやすいです。たまったお金で好きなものを買うも良し、ご家族に美味しい食事をプレゼントするも良しです。

どうしても自分じゃ無理…という場合は、禁煙治療にも頼ってみましょう。禁煙外来を行っている病院は年々増えてきています。お医者様はあなたの禁煙のために尽力してくれるでしょう。

ご家族・介護者など周りの人ができること

まずはライターやマッチ、タバコの場所を管理してください。そして

  • タバコを吸う時間
  • 1日に吸ってもいい本数
  • タバコを吸う場所

をご本人と相談して決めましょう。

例えば食後に1本だけね、と決めて、その間はできるだけ一緒にいて観察してください。話しかけて興味をそらしたり、お菓子をすすめたりして様子をみましょう。

できるだけ目の届かないところでは喫煙をさせないようにしてください。「火事になるとこわいから…」や「一服の時間もお話しましょ。」としっかり意識づけしてください。

また、かかりつけのお医者様に協力してもらうのも手です。お医者様に「体のためにタバコをやめましょう。」のように進言されると、誰に言われるよりも深刻に考えられる場合が多いです。

どんな病気でもそうですが、かかると入院、検査、治療…と、この過程でどれだけの辛い、または痛いことが待っているかご存知でしょうか?

病気はなった当人にしかわからない辛さが必ず伴います。それでもあなたは健康に悪いとされているものをご自身、またはご家族に与え続けますか?

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