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耳かきのやりすぎで病気に!自分の耳に合った正しい耳掃除の方法

耳掃除をする女性

みなさんは耳掃除が好きですか?嫌いですか?

気持ちよくて大好きだという方も、子どもが痛がって困っている方もいらっしゃると思います。

実は、耳掃除はいつでもできる簡単な行為なだけに、間違った自己流なやり方で耳の中を傷つけてしまっている人も少なくありません。

耳の構造から耳掃除をする際の注意点、耳掃除が楽になるアイテムなど、耳掃除にまつわる様々をご紹介します。

耳の中はどうなっているの?耳の構造と傷つきやすい位置

耳の中は直線ではなく、くぼみやカーブのある複雑な形になっています。

耳穴の入り口から鼓膜までの約3センチを「外耳道」とよびます。外耳道は「く」の字のようにS字状に曲がった形をしています。つまり、まっすぐに耳かき棒を入れると、壁に引っかかってしまうのです。

外耳道は手前と奥で2つにわけられています。

  • 外耳道軟骨部(手前)
  • 外耳道骨部(奥)

外耳道の構造と名称

外耳道軟骨部は毳毛(ぜいもう)とよばれる、いわゆる耳毛が生えている部分で、この入り口から3分の1の部分に、油を分泌する耳垢線があります。この耳垢線から分泌される体液とほこりなどが混ざることで、耳あかができます。

一方、鼓膜に近い奥まった外耳道骨部は、骨の上に皮膚が覆いかぶさっている部分です。とても敏感で傷つきやすいので、奥まで耳掃除をすると傷ついたり、痛みを感じます。

実は、外耳道には自浄作用が備わっているため、ほこりなどをふくんだ耳あかは自然に外耳道の外へ排出することができます。

人間の耳は、汚れがたまりにくい構造になっているのです。

耳あかは何でできているの?その役割と種類

耳あかとは、

  • 耳の中の古くなった表皮細胞肌
  • 外耳道の耳垢線から分泌される皮脂
  • 空気中のほこり

などが混ざってかたまったものです。

また、耳あかには人それぞれ種類があります。それによって、耳掃除の方法も変わってきますので、まずは自分の耳あかの種類を知ることからはじめましょう。

実は必要!?耳あかの役割

耳あかには外部からのごみやほこりをキャッチする役割があります。

外耳道にある耳垢線からでる分泌物は粘り気があるので、外部からの侵入物を吸着し、耳の奥まで入り込まないように防いでくれるのです。

汚いと思われがちな耳あかですが、耳垢線からの分泌物のなかに含まれている脂分が耳の皮膚に適度なうるおいをあたえ、刺激から守り、傷つきにくくする重要な働きも担っています。

また、耳あかには、唾液や鼻水にもふくまれる抗菌作用のある「リゾチーム」が含まれているため、皮膚を保護し、小さな虫などが入らないようにバリア機能も果たしてくれます。

粘膜からの病原体の感染予防に作用するIgAや、インフルエンザワクチンで作られる抗体で、で病原菌の毒素を中和する作用があるIgGも含まれているため、雑菌の繁殖を抑制する効果もあります。

あなたはどのタイプ?耳あかの種類

耳あかには種類があることをご存知でしょうか。

こな耳(乾性耳あか) べたべたの耳あか
あめ耳(湿性耳あか) サラサラの耳あか

世界的にはあめ耳が多いといわれていますが、日本人の約8割はかさかさしたこな耳。約2割があめ耳だといわれています。

耳あかは、さらに細かく5つのタイプに分けられます。

粉タイプ 乾燥している。細かいので、耳の奥まで自然に入りやすい
抜け殻タイプ 脱皮したような薄い耳あか
べとべとタイプ 皮脂腺からの脂分が混ざり、黄色くて粘着性がある
パン粉タイプ(1と3の中間) 粉タイプと同じく細かいが、小さくまとまっている
パイシートタイプ(2と3の中間) べとべとタイプと同じく、はがれた皮に粘着性がある

それぞれの耳あかのタイプに応じて、耳掃除の道具を変えましょう。

耳掃除の正しい方法!コツと注意点をしっかり把握して

耳掃除は耳の外耳という部分に綿棒や耳かき棒を入れて、耳あかをとることを指します。

耳掃除の頻度や、何分するべきかなど、基本的な耳掃除の方法についてご紹介します。

耳掃除の正しい方法:綿棒と耳かき棒はどちらを使うべき?

耳掃除に使われる一般的なアイテムとして、綿棒と耳かき棒があげられます。

どちらを使うか決めている人、両方使う人、様々だと思いますが、実は渇いた耳あかの人は耳かき棒、湿った耳あかの人は綿棒が適しているといわれています。耳あかの種類によって使うアイテムも変えるべきなのです。

綿棒にはローションかベビーオイルを使い、肌に優しく、清潔なものを使用しましょう。また耳かき棒は一度使ったらきれいに洗い、家族との使いまわしはやめましょう。

耳掃除の正しい方法:頻度

コツをつかんでしまえばとても気持ち良い耳掃除。毎日でもしたいところですが、実は月2回程度で十分ということはご存知でしょうか。

月2回、つまり2週間に1度の耳掃除がちょうど良い頻度ですが、それ以上の耳掃除はかえって耳に悪影響を与えてしまいます。

耳あかは顎を動かしたり噛んだりする動作によって、自然に少しずつ外へ排出されます。

また、耳あかは常に新陳代謝を繰り返しているため、その自浄作用によってゴミや耳あかが自然に外へ出るだけでなく、耳の中に入ったごみも一緒に耳あかが包み込んで排出してくれるのです。

耳掃除のやりすぎは、自浄作用の妨げになり、逆に耳あかが増えてしまうこともあります。

耳掃除の正しい方法:時間

耳掃除は何分くらい行うべきなのでしょうか。

一般的に、耳掃除は約2~3分で終わらせるべきとされています。いくら気持ちが良くても、耳の中をこすっていることに変わりないからです。

長時間の耳掃除は耳の中を傷つけてしまうので、注意しましょう。

耳掃除の正しい方法:保管方法

みなさんは綿棒や耳かき棒をどこに保管していますか?

引き出しに入れっぱなしの人、鉛筆立てに無造作に差し込んでいる人もいるかもしれません。

雑に置かれた綿棒や耳かき棒には、一定数の雑菌がついています。菌まみれの道具で外耳をこすって傷がつけば、そこから雑菌が入り込み、外耳炎を発症する恐れもあります。

耳掃除をする前に、耳掃除のアイテムが清潔であるか確認しましょう。除菌シートなどで拭き取ってから乾燥させ、使用するのもいいですよ。

耳掃除の正しい方法:深く差し込んでしまわないためには

耳の奥まで綿棒や耳かき棒を入れてしまわないためには、単純に耳掃除の道具を短く持つことで解決します。

特に耳かき棒はリーチが長いので、つい奥まで入ってしまいがちです。耳かき棒の先端から1.5センチのところに印をつけ、深く刺さらないよう注意しながら耳掃除するのがベストです。

耳掃除のアイテムはいろいろ!便利なものを選ぼう

一般的に使われる耳掃除のアイテムといえば耳かき棒と綿棒ですが、実は様々な種類があることをご存知でしょうか。

ドラッグストアで簡単に手に入る耳掃除アイテム。自分の耳あかの種類に応じて、掃除しやすいものを試してみましょう。

耳掃除のアイテム:へら型

へら型の耳かき棒は、江戸時代にはすでに商品として発売されていたといわれています。

いわゆる一般的な耳かき棒で、竹製のものが多くみられます。最近は、使い心地がひんやりとした金属性も人気です。

乾燥した耳あかの人は、綿棒よりもこのタイプが使いやすいので、ぜひお試しください。

耳掃除のアイテム:綿棒

綿棒も耳かき棒と同じく、一般的に家庭でよく使われる耳掃除アイテムです。

やわらかい綿でできているので、耳を傷つけず、粘着性のある耳あかも取りやすいです。

しかし、いくら柔らかい素材でできているからといって、力を入れすぎたり、無理に奥まで入れると耳の中を傷つける恐れがあります。注意して使用してください。

耳掃除のアイテム:ワイヤー型

ワイヤーの細い金属でできた耳かき棒です。耳あかを引っかけるようにして掃除します。

先端が大きいので耳の奥まで入らず、ワイヤーがなめらかなので、耳を傷つけにくい作りとなっています。

しかし、横幅が広いため、耳の穴の狭い子どもには向いていません。

耳掃除のアイテム:スクリュー・コイル・らせん型

先端がねじの形で凹凸があります。ねじの溝のような部分で、耳あかをこそぎ落とすようにして掃除します。

先端が丸くなっているので、耳を傷つける可能性は少ないですが、耳の奥まで入りやすいため、注意して使用しましょう。

耳掃除のアイテム:イヤースコープ型

内視鏡で自分の耳の中を確認しながら掃除します。病院などで使われることも多く、最先端の耳掃除アイテムです。

試してみて!気持ち良い耳掃除の方法

なぜ耳掃除は気持ちが良いのでしょうか。

耳は、入り口から1センチを超えると皮膚が薄くなり、神経との距離が近づきます。

ここに快感を生じさせる迷走神経が通っているので、触れば触るほど気持ち良く感じるのです。

※耳の入り口から2センチを超えると完全に危険域となります。奥まで入ってしまわないように注意して耳掃除を楽しみましょう。

試してみて!気持ち良い耳掃除の方法:耳かき棒

耳かき棒を使った気持ちの良い耳掃除の方法をご紹介します。

まず、耳かき棒の先端で耳をマッサージします。

耳には200以上のツボがあるので、耳のまわりや入り口を優しく押すことで、様々な身体の不調に効果があるといわれています。耳かき棒のへらを耳のくぼみにそってなで、軽く押しましょう。

次に、先端で円を描くように耳の中1センチまでを掃除します。

優しく耳の壁を押したり、耳かき棒を小刻みに動かすことでマッサージ効果がみられます。

最後に、梵天(耳かき棒についている白いふわふわしたもの)を耳に入れ、ゆっくり回して、耳掃除の完了です。真横に入れるのではなく、上から斜め下に向かってそっと差し込みましょう。

試してみて!気持ち良い耳掃除の方法:綿棒

まず綿棒で耳たぶを軽く押し、くぼみをなぞります。

綿棒をくるくるまわしながら耳の中に入れ、壁に円を描くようになぞり、汚れをとります。

とれた汚れが耳の中に残らないように、綿棒を耳の壁に沿わせて耳から出します。

試してみて!気持ち良い耳マッサージ

まず、指を使って耳全体をもみほぐします。

次に、5秒間ゆっくりと指の腹を使って耳を押し、刺激します。耳たぶをつまんでも効果的です。耳がじんわり温まったら、マッサージを終わります。

耳の中央の隆起している「肝点」はストレスや頭痛改善に効くツボです。優しく押しましょう。

耳掃除の最後に耳用ローションをつけた綿棒を使い、耳の中の皮膚を保護し、皮膚荒れを防ぎます。

耳の中から外へ向かって、ローションのついた綿棒でなで、最後に乾いた綿棒でさっとふき取ります。

耳の中の湿気が気になる方は、エタノールが配合された水分が蒸発しやすいローションを使ってください。

あなたは大丈夫?実は間違っている耳掃除

いつでもどこでも簡単にできる耳掃除は、そのお手軽さゆえに、間違った方法を長年続けている人も珍しくありません。

危ない耳掃除は、きちんと耳あかがとれないだけでなく、耳の病気を引き起こしてしまう可能性もあります。

一度見直してみましょう。

あなたは大丈夫?実は間違っている耳掃除:ひざ枕

ひざ枕で耳掃除をしてもらうと、とても気持ちが良いですよね。

しかし、ひざ枕をしの状態で耳掃除をすると、せっかくとれた耳あかが鼓膜に向かって落ちてしまうのです。

耳掃除のときに一番良い姿勢は座った状態です。耳あかがきれいにとれますよ。座った状態で、耳かき棒や綿棒をそっと耳に入れて掃除しましょう。

あなたは大丈夫?実は間違っている耳掃除:奥まで掃除する

耳の奥がかゆくてイライラすることもあるかと思います。しかし、絶対に、無理に奥まで掃除をしたり、力任せに外耳の壁面をこすってはいけません。

耳あかの原因となる物質を分泌する耳垢線は、耳の入り口から1センチの場所にあるため、 耳掃除も耳の入り口から1センチのところまでで十分なのです。

また、爪で耳の中をこすると、外耳炎にかかりやすくなります。爪の間はゴミがたまっていたり、細菌が繁殖していることもあるので、その爪で外耳道を傷つけ、炎症を引き起こす可能性もあります。

綿棒や耳かき以外のものを耳に入れないようにしましょう。

あなたは大丈夫?実は間違っている耳掃除:風呂あがり

お風呂に入った後は、耳あかがとれやすい気がして、毎回耳掃除をしてしまいがちです。

しかし、風呂あがりは身体の皮膚がふやけている状態。もちろん耳の皮膚もふやけているので、少し力を入れただけでも傷つけてしまう恐れがあります。

耳の中の水気をとりたいときは、タオルでふける範囲で十分です。

耳の奥がかゆくなる原因は?耳あか以外に考えられる理由

耳の奥がかゆいと、耳あかが原因と考え、奥まで耳掃除をしてしまいがちですが、実は耳あか以外にも原因があるかもしれません。

考えられる原因として、

  • 花粉症
  • 口腔アレルギー症候群
  • カビ
  • 乾燥肌

などがあります。

耳・目・鼻・喉はつながっているので、鼻や口から入った花粉が耳の奥まで入り込み、かゆみの原因になってしまうことがあります。

外出先から帰宅したら、手洗いだけでなく、うがい・鼻や目の洗浄を徹底しましょう。
 
口腔アレルギー症候群が原因の場合は、主に食べ物のアレルギーによるかゆみが原因です。

バラ科のりんごやなし、ウリ科のメロンやスイカ、パイナップルキなどを食べたとき、口の粘膜のかゆみなと同時に、耳の奥もかゆくなります。

自分のアレルギーを知り、食べないように注意しましょう。

また、耳の中にカビの一種が生えることがあります。実はこのカビ、耳掃除の頻度が多い人にできやすいのです。

耳掃除のやりすぎにより、もともと持っている自浄作用を弱めてしまった結果、抵抗力も弱まってしまうのです。

音楽を聴くためのイヤフォンや補聴器がカビ発生の原因になっていることがあるので、イヤフォンよりもヘッドフォンを使いましょう。

乾燥肌の人は、軟膏を使用することで、かゆみを抑えることができます。空気の乾燥もよくないので、加湿をしっかり心がけましょう。

耳掃除のやりすぎはとても危険!カリカリ音は危ないかも

どんなに耳掃除が気持ち良くても、毎日してはいけません。

耳掃除をしすぎると耳の中の環境が悪化します。耳あかに含まれるリゾチームという抗菌物質が細菌の増殖を防いでくれるので、むしろ耳あかがあったほうが衛生的ともいえるのです。

しかし、手前1センチまでしか耳掃除ができないと、本当に耳あかがとれているのか不安ですよね。

耳あかは自然と出てくるものです。耳の奥にある耳あかをとろうとするのではなく、耳の手前まで出てきた耳あかを掃除するという考え方に変える必要があります。

特に、耳掃除をしているきに奥でカリカリ音がするのは、鼓膜をひっかいている可能性があり大変危険です。

また、毎日耳掃除をしているのに音が良く聞こえないという人は、綿棒や耳かき棒で耳あかを耳の奥に押し込んでしまい、つまって聞こえなくなっている可能性があります。

正しい耳掃除を知り、頻度を守ることが大切です。

耳掃除の危険性!間違った耳掃除によって起こる病気

間違った耳掃除や、耳掃除のやりすぎによって引き起こされる病気をご紹介します。

耳掃除の危険性:外耳炎

雑菌のついた綿棒や耳かき棒で外耳をこすって傷がついてしまった場合、そこから雑菌が入り込み、外耳炎が発症する恐れがあります。

耳の中を触りすぎることで、もともとにあった皮膚の殺菌作用が弱くなり、抵抗力も落ちるので、細菌感染だけでなく、炎症や湿疹が起こることもあります。

外耳は鼓膜から耳の入り口部分までを指すので、炎症を起こしても聴力に直接の影響はありません。しかし、外耳炎がひどくなると、様々な症状に悩まされます。

耳のかゆみや痛み、灼熱感。また、もっとひどくなると耳だれが起こることもあります。

  • 耳掃除に強い痛みを感じる
  • エレベーターなどで降下した際に耳の奥ががつーんとする
  • 突然に耳鳴りがする

など、これらの症状がみられる人は、耳の病気の可能性があります。

また、耳がかゆいときは、外耳道に湿疹や炎症(外耳道湿疹)が出ているかもしれません。早めに病院を受診しましょう。

耳掃除の危険性:中耳炎

外耳炎がひどくなると、鼓膜の内側にも菌が侵入してしまう可能性があります。

中耳炎は聴力の低下もありえますので、早めの治療が大切です。

耳掃除の危険性:外傷性鼓膜穿孔

耳かき棒などを勢いよく耳の奥に入れてしまうことで、鼓膜を破ってしまう鼓膜破裂。

鼓膜が破れると、耳が痛くなるのはもちろんですが、頭痛・めまいによって歩行が困難になることもあります。

耳掃除の危険性:耳垢栓塞

耳垢栓塞とは、耳あかが固まって耳の穴を塞いだ状態を指します。

耳がこもったように感じ、あめ耳(湿性耳あか)の人が耳掃除を怠ることで、耳あかが乾燥しきってしまい、固まって外耳道を塞いでしまいます。難聴・めまい・肩こりの原因にもなるので、注意が必要です。

比較的、あめ耳の人に発症することが多いですが、こな耳(乾性耳あか)の人も、入浴やプールなどで耳の中に水が入ると、乾燥した耳あかが水分を含んだ耳あかに変わり、外耳道を塞ぐことで耳垢栓塞になってしまうことがあります。

子どもでは10人に1人、大人では5%程度の割合でみられ、高齢者では半分以上の人がこの耳垢栓塞で悩まされているといわれています。

ひどくなると、耳鳴り・頭痛・肩こり・めまい・のぼなど、身体の様々に影響がでることもあるので、注意が必要です。

外耳炎を放っておきさらに菌が広がると、髄膜炎という恐ろしい病気にかかってしまうこともあります。耳の傷から細菌が入り込み脳まで到達…。最悪、命にかかわる状態を引き起こすこともあるのです。

耳掃除で皮膚を傷つけないよう注意し、何か違和感があったらすぐに病院へ相談しましょう。

病院で耳掃除はやってもらえるの?耳鼻咽喉科の治療

耳に関する相談は耳鼻咽喉科を受診しましょう。

耳鼻咽喉科は鼻と耳、そしてのどの病気を治療する科です。治療の一環として耳あかの掃除もしてくれます。

「たかが耳あかで病院なんて……」と戸惑う人も多いかもしれません。しかし、耳の穴の形によっては耳掃除が大変難しい人もいます。時間がたって固まった耳あかは、素人のとれるものではありません。

「耳鼻咽喉科で耳掃除をしてもらったらごっそりとれた」という話をよく聞きますが、耳かき棒や綿棒によって耳あかを押し込めてしまったことが原因です。

あまりにも固まってしまっている耳あかは柔らかくする薬を使い、取り除きます。頑固な耳あかは、病院でプロフェッショナルに任せるのが一番です。

耳あかの除去は医療行為なので保険適応となります。また診療時間は数分程度で終わるので、時間もかかりません。

吸引管で細かな耳あかを吸い出し、大きな耳あかは専用のピンセットで取り除きます。痛みもないので子どもや老人でも安心して受診できますよ。

耳のトラブル!こんなときは病院へ

外耳が痛んだり腫れている場合は、外耳炎の可能性があります。気になって触ってしまうと、とさらにひどくなり、聴力の低下を招くこともあるので、できるだけ早く治療しましょう。

また、心当たりがないのに突然耳が聞こえなくなった場合、耳あかが鼓膜を覆い、音が聞こえにくくなっていることがあります。

さらに中耳炎や鼓膜の炎症によって耳が聞こえなくなるだけでなく、もっと深刻な病気が隠れていることもあるので、すぐに病院へ相談しましょう。

子どもがよく耳をさわっているときは注意が必要です。まだうまくしゃべれず、痛いと伝えることができない子どもは、何か耳に違和感があるとき、盛んに耳を触ることがあります。

子どもがかかりやすい病気のひとつに中耳炎があります。赤ちゃんの頃から発症する可能性があるので、風邪を引いた後は特に気を付けましょう。

耳だれは外耳から透明なリンパ液が分泌されたもので、耳からが水が出ているようにみえます。

また細菌感染をおこしている耳だれの場合は、膿の混じった黄色い液体でひどい痛みを伴うこともあります。

口を動かしたり耳たぶをひっぱることでさらに痛みが激しくなり、さらに症状も進行します。早めに治療をはじめましょう。

耳掃除の便利アイテム

耳掃除には綿棒や耳かき棒だけでなく、様々な便利アイテムが発売されています。

特に耳の穴の小さい子どもや赤ちゃんは、大人と同じものでは大きすぎるので、専用のアイテムを使って、耳の中を清潔に保ちましょう。

耳掃除の便利アイテム:粘着綿棒

綿棒の先端が粘着性になっていて、汚れをくっつけてとることができます。

耳あかがこすらずとれるので、皮膚を傷つけることもありません。

耳掃除の便利アイテム:オーガニックコットン綿棒

無農薬有機栽培綿を使用した、肌に優しく使い心地の良い綿棒です。

敏感な赤ちゃんの肌にぴったりです。

耳掃除の便利アイテム:耳あかピンセット

子どもの耳は小さいので、普通の綿棒では耳掃除がしにくいことがあります。

ピンセットはサイズも選べるので、子どもの耳にあわせて使うことができます。

耳掃除の便利アイテム:耳すっきりクリーナー

吸引によって耳あかを吸い取る耳掃除器。先端が短いので、痛みを感じず耳掃除をすることができます。

耳掃除を嫌がる子どもにも安全に使えます。

小さく繊細だからこそ気をつけたい!子どもや赤ちゃんの耳掃除ポイント

子どもや赤ちゃんの耳は、とても小さく、繊細です。

耳を傷つけずに掃除できる深さは、子どもなら約1センチ、赤ちゃんなら5・6ミリ程度までです。耳の奥に耳あかを見つけても、無理に取らず、入り口にでてくるまで待ちましょう。

また、子どもや赤ちゃんはじっとしていることが難しく、耳掃除中に激しく動いてしまうことがあります。

まだ皮膚が柔らかいので、簡単に耳の中が傷つきます。十分に注意して耳掃除をしましょう。

子どもの耳掃除

子どもは耳掃除を嫌がるものですが、逆に毎日耳掃除をしないとかゆがる子どももいます。

耳の中がきれいなのにかゆがる子どもは、耳あかが原因ではなく、花粉症などのアレルギー症状が原因で、耳の粘膜が炎症を起こしている可能性があります。早めに病院へ相談してください。

耳掃除に使用する綿棒は、先端が大きすぎるので、必ずベビー綿棒を使ってあげてください。実は、大人の耳もベビー綿棒がいいといわれています。

耳の中は皮膚が薄いので、ちょっとした刺激も痛く感じてしまいます。よくある竹や、プラスティック製の耳かき棒は、嫌がる子も多いので、子ども用の先端部分が小さく、柔らかいものを使用しましょう。

赤ちゃんの耳掃除

赤ちゃんは新陳代謝が活発なため、皮脂の汚れがたまりやすく、大きな耳あかができやすいのですが、そのままにしていれば自然と耳の穴の外へ出てきます。

どうしてもとらなければならないというものではないので、子どもがひどくかゆがったり、 大きな耳あかが見えている場合だけ、そっと取り除いてあげてください。耳掃除に自信がなければ、病院でとってもらいましょう。

皮膚の薄い赤ちゃんは、お風呂に入った後の耳が湿っているときに、耳の入り口あたりをぬぐってあげる程度で十分です。

赤ちゃんの耳あかのぬぐい方は、お風呂あがりに以下の手順で行ってください。

  1. ガーゼで耳裏を優しくふく
  2. 耳の周辺やふちをふく
  3. 赤ちゃん用の綿棒を使って入り口付近のくぼみをふきとる
  4. 綿棒を短くもち、耳の入り口を穴に沿って耳あかをぬぐいとる

耳掃除で大切なのは耳あかをとりすぎないこと!清潔な耳を保つために

耳掃除はその気持ちよさから中毒のようになってしまい、逆に病院へ通う人が増えているそうです。

快感の神経である迷走神経に触れるため、クセになってしまい、毎日してしまいがちな耳掃除ですが、耳の皮膚を傷つけ、病気へつながることも。

耳掃除をしたくてたまらない人は、耳まわりをほぐす、耳つぼマッサージやイヤーエステがおすすめです。

耳掃除で大切なことは、耳あかをためすぎることよりも、耳あかをとりすぎないことです。

毎日耳掃除をしている人は、頻度を減らし、耳の中を傷つけないよう気を付けましょう。

また、あめ耳(湿性耳あか)の方、子ども、お年寄りなど、耳あかがつまりやすい傾向にある人は、数か月に一度、耳鼻咽喉科を受診し、耳掃除を行ってください。

耳掃除をしているとき、人がぶつかって、鼓膜に穴が開いてしまうことがよくあります。耳掃除をするときは、周りに十分注意してください。

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