健康生活TOP 骨粗しょう症 月見草オイルは更年期障害やアトピーより骨粗鬆症に効果的!

月見草オイルは更年期障害やアトピーより骨粗鬆症に効果的!

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更年期障害や月経前症候群、そしてアトピー性皮膚炎に関して効果があると言われ、最近サプリで人気の月見草オイルですが、実は骨粗鬆症について効果があると判ってきました。

そして意外なことに、この効果が月見草オイルの効果の中で最も有望だと言うことも見えてきたのです。有効に使うにはどのように選んで使えばいいのでしょうか?

これまでの常識が覆る!女性の症状などへの効果はないの?

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アメリカの国立衛生研究所傘下にある国立医学図書館のまとめによると、月見草オイルを使用している妊娠中の女性には、妊娠高血圧症候群や流産・早産の防止を目的に使っている人が多いとのことです。

また、一般的には慢性疲労症候群や糖尿病の合併症改善、ADHD改善、肥満対策、大腸炎関係、百日咳対策にも使われています。

さらに、女性特有の症状として、月経前症候群や乳房痛の軽減、子宮内膜症や更年期障害による症状の軽減を目的としている人も少なくありません。

しかしこれらは俗説に基づく部分も多く、実際に効果があるかないかについては、意外にもこれまでの俗説とはずれていることがたくさん見つかったと言うことでした。

月見草オイルが有効なのは骨粗鬆症と糖尿病合併症の神経損傷

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実際に、月見草オイルを摂ることで症状が改善したと言う信頼できる研究データが得られたのは、たった二つの例だけでした。

しかし、食品がはっきりと効果を示すこと自体が希少な例ですので、これは注目に値するでしょう。

骨粗鬆症の予防と改善

月見草オイル単体では顕著な効果はなかったようですが、魚油(DHA・EPA)とカルシウムを一緒に摂った場合、月見草オイルは骨量の損失を減らしました。

また、高齢者で骨粗鬆症を患っている人の骨密度を増加させたと言う実験データが得られているようです。

糖尿病合併症の神経損傷の改善

研究によると、6か月から1か月の間、月見草オイルを摂取することで、糖尿病の合併症として引き起こされた神経損傷の症状を改善できたとあります。

まだはっきりわからない?研究を積み重ねる必要がある例

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月見草オイルがさまざまな症状の改善に役立つ可能性を示した実験データもあるけれど、それを否定するデータもあると言う状態のものはそこそこ数があります。

そのためさらなる医学的証拠の積み重ねが要求されています。今後もっと研究を進めることでもしかすると良い情報が得られるかもしれないので、今後に期待したいところですね。

慢性疲労症候群の改善

現在のところ、月見草オイル単体ではなく魚油などの他の栄養成分との組み合わせで有効かも知れないと言うデータがあります。

しかしすべて、あるいは多くの研究データが一致しているわけではないので、まだ効果があるとは言い切れない状況です。

ドライアイ

6ヶ月間毎日、ある特定の月見草オイルの製品を摂っていた女性のドライアイ症状が改善したと言う報告があります。

しかし症例が少ないため今後の研究が待たれます。

識字障害児のパフォーマンス改善

学習障害の一つである識字障害(ディスクレシア)の子供に月見草オイルを投与したところ、精神的パフォーマンスが向上したとあります。

初期段階の研究ですので、今後積み重ねが必要であるとのことです。

発達性協調運動障害児の機能改善

発達性協調運動障害を持つ子供に月見草オイルのほか、タイム油やビタミンEを組み合わせて投与することで、運動の協調のコントロールを改善する可能性が示唆されています。

しかし、まだ研究の初期段階なので今後のデータの積み重ねが待たれています。

微弱陣痛の予防

陣痛促進剤を必要とする状態を予防できる可能性があるようです。しかし、まだ予備的な研究ですので、データが揃うまでは何とも言えません。

現段階では、むしろ破水の遅れなどの危険性も指摘されていますから、まだこの目的では使わない方が良いでしょう。

具体的な説明はありませんでしたが次のような症状に可能性があるので、今後の研究が待たれているようです。

  • 関節リウマチ
  • 統合失調症
  • がん
  • にきび
  • 多発性硬化症
  • 心臓病
  • アルツハイマー病

残念!効果がなかった症状一覧

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さまざまな研究の結果、月見草オイルには効果がなかったと言う研究結果が得られたものもあります。その中にはこれまで月見草オイルの重要な効果だと考えられていたものもあるので、意外であると同時に残念でもあります。

しかし、研究者の皆さんは、単体で効果がなくても何かとの組み合わせならと言う研究をされている場合もありますから、常に最新の研究データには注目しておきたいですね。

効果がなかった例については、複数の研究でいずれも効果がなかったことが示されていると言うことですので、詳細は省いて症状だけを羅列します。

  • ぜんそく
  • 皮膚の炎症・かゆみ・湿疹
  • 注意欠陥・多動性障害(ADHD)
  • B型肝炎
  • 高コレステロール
  • 肝臓がん
  • 乳房痛
  • 更年期障害(ほてり・寝汗)
  • 肥満
  • 月経前症候群
  • 乾癬
  • 乾癬性関節炎
  • 魚鱗癬
  • 妊娠高血圧症候群
  • シェーグレン症候群

摂取を避けたい人の特徴と注意したい飲み合わせ

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月見草オイルは食品ですので、大きな副作用や医薬品などとの相互作用がそれほどあるわけではありません。しかしそれでも注意しておいた方が良いこともありますのでお話ししましょう。

少なくとも食品として摂る場合には安全性は高いです。しかし、日本では食品扱いになるものの、サプリメントとして摂る場合には注意事項がいくつかあります。

妊娠中の使用は避けて

月見草オイルは安全性の高い食品であり、健康な人であれば全く問題ありませんので心配無用です。一方で、妊娠中の女性は安全性が証明されていませんので摂らないでください。

これまで妊娠中の女性に好ましい効果があると信じられてきただけにちょっと意外な感じもしますね。

しかし、日本の国立健康・栄養研究所は、妊娠中の使用は危険性が示唆され、妊娠に伴う合併症のリスクを高めるため使用を避けるよう呼びかけています。

先のアメリカの国立医学図書館のまとめでも、妊娠中の使用について安全性は確保されていないとしています。

授乳中の女性には、特に危険性は指摘されていませんので、適切に摂取する場合には心配ないでしょう。

病気のある人は注意

てんかんの既往症のある人は避けましょう。発作を誘発する恐れがあるとされています。

統合失調症で治療中の人は、必ずお医者様と相談してください。使われる治療薬との組み合わせで発作が起こる危険性があります。

尿路感染症に使われる薬にも、相互作用を起こすものがありますので、お医者様に相談を忘れないようにしてくださいね。

出血傾向が強まる

有効成分ともされる脂肪酸のγ-リノレン酸は、いわゆる血液サラサラ成分(抗凝固成分)ですので、血液が固まりにくくなります。

ですので、同じような効果を持つ成分を含む野菜、例えばネギ・タマネギ・ニンニクなどとの組み合わせは要注意です。しかし、食品として摂る量であれば問題ないでしょう。

一方、サプリとして濃縮されたものでは、次のようなものに注意が必要です。

  • 丹参
  • アンゼリカ(当帰)
  • ニンニク
  • ショウガ
  • イチョウ
  • ウコン
  • ムラサキツメクサ

これらのサプリと一緒に摂ることは避けてください。そして、同じ原理でお薬との組み合わせもあります。

血栓を防ぐ目的でお医者様が処方されるアスピリンやワルファリンを飲んでいる場合には絶対に摂ってはいけません。

いずれにせよ、何かのお薬を飲んでいる場合には、必ず事前にお医者様や薬剤師さんに相談しましょう。

月見草オイルの原料はツキミソウではない?月見草と待宵草

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さて、月見草と言うとどんな花を思い浮かべられますか?標準和名で「ツキミソウ」とされているのは、夕方に白い花を咲かせ、明け方にピンク色になってしぼむ花のことです。

アカバナ科マツヨイグサ属ツキミソウと言うのが分類上の名前です。昼間にピンクの花を咲かせているヒルザキツキミソウも同じマツヨイグサ属の、異なる種の花です。

また、赤い花を咲かせるユウゲショウも同じマツヨイグサ属の花ですね。いずれも花の色は異なりますが、マツヨイグサ属同士であれば自然交配も普通に起こる、かなり近縁の植物です。

一方、黄色い花の月見草と言うイメージをお持ちの方もおられるでしょう。それは半分正解で半分間違いです。

黄色い花のアレは、標準和名ではマツヨイグサの系統なのです。ツキミソウと同じくアカバナ科マツヨイグサ属に属するいくつかの種です。

英語ではEvening Primroseと呼ばれていますが、実はこの名前、ツキミソウにもマツヨイグサにも使われる名前なんです。混乱の元はこの辺りにあるのかもしれませんね。

そして、いわゆる月見草オイル「Evening Primrose Oil」は、メマツヨイグサ(common Evening Primrose)の種子から搾られることの多い食用油脂です。

魚のパワーを摂り入れませんか?アルファとガンマの大きな違い

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月見草オイルの有効成分とされるのは、多価不飽和脂肪酸のγ(ガンマ)-リノレン酸です。リノレン酸と言えば、最近人気のα(アルファ)-リノレン酸がありますね。

さて、このふたつ、どのような関係にあるのでしょうか。

ω3とω6

リノレン酸と言うのは炭素数が18で不飽和結合を3ヶ所持っている不飽和脂肪酸です。

有名なα-リノレン酸の場合、最初の不飽和結合が、脂肪になった時グリセリンと結合する側の、反対端から数えて3つ目に最初の不飽和結合があるのでω3不飽和脂肪酸と呼ばれています。

そのあとは6つ目と9つ目に不飽和結合があります。

一方、γ-リノレン酸は最初の不飽和結合が6つ目にあるためω6不飽和脂肪酸に分類されます。以降は9つ目と12個目に不飽和結合があります。

ω6不飽和脂肪酸と言うと、脂肪酸の中で一番有名なリノール酸がそうですね。しかも同じ炭素数18の不飽和脂肪酸です。

リノール酸は、必須脂肪酸でありながら、過剰摂取によって、さまざまな弊害が心配されている脂肪酸であることはもはや有名でしょう。

リノール酸はω6位に最初の不飽和結合がありますが、その次は9位だけで、不飽和結合が2ヶ所なのです。これが体内にある不飽和化酵素によってもう一つ不飽和結合が増やされるとγ-リノレン酸になるのです。

γ-リノレン酸はそのあと増炭酵素によって炭素が2個増やされ、さらに不飽和化酵素によってアラキドン酸と言う脂肪酸になり、さまざまな生理活性物質を産み出します。

つまり、γ-リノレン酸は、リノール酸が身体に悪影響を及ぼす脂肪酸に姿を変える途中にあるとも言えるのです。ですから、リノール酸同様、適切な摂取量を摂るように心掛けないといけません。

ここでもお魚パワーが活躍

そこで注目したいのがお魚です。先の効果の期待される例にもあったように、EPAやDHAとの組み合わせが好ましい結果を産んでいるようだと言うこともわかっています。

そして、お魚はEPAやDHAだけでなく、γ-リノレン酸も多く含んでいる食べ物なのです。もちろん青魚が有効なのは言うまでもありませんが、注目は鮎です。

川魚で、ちょっとリノール酸が多いのは気になりますが、こうした食材も活用されてはいかがでしょう。特に天然物より養殖物の方が不飽和脂肪酸が多いので、お値段的にもありがたいでしょね。

同じものばかりじゃなく、目先を変えて色々な物を食べるのも、健康にはとても良いことなんですよ。

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