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骨折や骨粗しょう症…骨に関する病気や症状を予防しよう!

骨折、カルシウム、牛乳、骨粗しょう症…今回は「骨のトラブル」についてできるだけ詳しく解説していきます。

骨は一生もの。将来スカスカの骨でヨボヨボになってしまわないためにも、骨の健康については若い時から関心をもっておくべきです。

中でも「骨粗しょう症」にスポットを当ててみたいと思います。

全身にある骨の1本にでも異常があると…健康な生活に重要な骨

仮に内臓疾患があってあまり元気ではないという人も、必要に迫られない限り「骨」への意識は希薄かもしれませんね。

とはいえ、骨が元気であってくれるから少々調子が悪くても身体を支えることができるわけですから、ほんの少しだけ骨について考えてみるのも悪くないと思います。

人体の骨イラスト

いきなりガイコツの画像で恐縮ですが、ちょっと質問。私たち(おとな)の身体には、いったいどれくらいの骨があるかご存知ですか?クイズにでも出題されそうなテーマかもしれませんが、答えは「だいたい206本前後」です。

おいおい「だいたい」ってなんだよ・・・と思うかもしれませんが、実は、骨の数は人によって異なります。その理由については、骨格形成の過程で小骨の有無に個人差が生じるなど諸説あります。

意外にも、赤ちゃんは成人よりも骨の数は多く、はじめは300を超える数の骨で支えられています。骨格がまったく形成されていない赤ちゃんには、成人よりも多くの骨が必要なんでしょうね。

しかし成長にしたがい、徐々に骨の本数は「206前後」に近づくのです。ところでこの「だいたい206」という数ですが、画像をご覧いただいても、そんなにあるのか?と思うかもしれませんね。

確かに骨の名称を数えてみてもそこまで多くありませんが、しかしよく考えてみると、私たちの身体はふつう左右対称にできています。もちろん頭骨や背骨、胸骨などは1本(1個)だけですが。

ですから少なく見積もっても、「骨の名前の数の1.5倍くらいの数の骨はある」の想像は容易でしょう。しかも肋骨などは12×2=24(本)ありますし、関節が多い手足の指の骨ともなると、さらに数は増えます。

そう考えると、全身の骨という骨をかき集めれば、少々乱暴ではありますが、まあだいたい206本くらいにはなるんだろうな・・・と納得はいくでしょう。しかし問題はここからです。

そんなにたくさんの骨のうち、たった1本でも異常が起こると、私たちの健康を大きく損なわなければならないリスクがあるのです。しかも、数が大きければ大きいほど、異常の発生確率も増加します。

頭骨はもちろん、胸骨や背骨や腰骨が大きなダメージを受けると、健康云々の騒ぎどころではなく、生命の危機とも直結します。他のどんな小さな骨であっても、生命の危険はないかもしれませんが、強い痛みの襲来は不可避でしょう。

骨密度が低下していく「骨粗しょう症」は女性に多い

骨の異常にはいくつかの種類があります。たいていは異常が起こってすぐ自覚できるものが多いです。

小さな骨であっても骨折(主に「けが」によるもの)や炎症が起これば強い痛みを覚えます。

ところが、中には慢性痛的な痛みを感知するタイプの骨の異常があります。一番怖いのが「骨のがん(悪性骨腫瘍)」です。こちらはがんの一種なので、詳しくは以下の記事でご覧ください。

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骨腫瘍以外にも、慢性的にジワジワ痛む症状を見ることがある骨の異常があります。近年多くの日本人、特に高齢者や閉経後の女性に見られる「骨粗しょう症」です。

骨粗しょう症といえば「骨密度」!骨の密度ってなに?

骨粗しょう症は、「骨粗鬆症」と書きます。「鬆」の文字は常用外漢字なので「骨粗しょう症」と表記するケースが多いですが、この病気、実は「鬆」の文字に大きな意味があります。

「鬆」は「す」と読みます。買ってきて時間が経過した果物や野菜などの鮮度が落ちて、本来ジューシーな実の部分にみずみずしさを損なった空間が入る状況を「鬆(す)が入る」と表現することがあります。

骨粗しょう症は、本来充実しているはずの骨に鬆が入った状況で起こる症状です。つまり、密(みつ)であるはずの骨が鬆によって粗(そ)の状態に陥るのが「骨粗鬆症」なのです。

健康な骨と骨粗しょう症の骨の比較

ということで、骨の健康の指標のひとつとなるのが骨の密度、すなわち「骨密度」です。骨密度は、多少の個人差はありますが、だいたい20~30歳あたりでピークに達し、以降、年齢とともに徐々に低下する運命にあります。

骨密度が低下すれば、それだけ骨が「粗」になっていくわけですから、単純に骨の強度が低下することになります。骨粗しょう症の場合、ちょっとした衝撃で骨折してしまう症例は急増します。

単なる骨折にとどまりません。体重を支えられなくなって背骨が歪曲する、さらには背骨を圧迫骨折するといった重篤な状況を迎えなければならないリスクも増加します。

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年齢とともに骨密度が低下するわけですから、高齢者に骨粗しょう症が多くなるのはわかります。男性にくらべて女性のほうが圧倒的に多いのにも理由があります。

そもそも筋肉量・骨量が男性にくらべると女性のほうが大きく劣ることがまずはあげられます。同程度の骨密度低下でも、より深刻なのは女性のほうです。とはいえこればかりは完全な性差なので、致し方ないところがあります。

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しかしそうした「仕方がないところ」とは別の要因も考えられます。若い時期に過度なダイエットに励むことが多い女性が将来骨粗しょう症を発症するリスクは、男性にくらべるとはるかに高いのです。

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その意味では、骨粗しょう症は高齢になってから警戒し予防しはじめるのではなく、予防とまではいかなくても若い時期から将来の骨の健康に関して少しは意識しておくことが大切であるとはいえるでしょう。

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骨粗しょう症で顕著にみられる症状は「骨折」です。ご高齢になってからの骨折は、致命的なリスクともなりえますので、次のところでお話ししておきましょう。

骨粗しょう症で一番怖いのは、やっぱり「骨折」

骨粗しょう症にまつわる症状は複数ありますが、中でも最も注意すべきは「骨折」です。骨粗しょう症は骨折を発症しやすい骨の状態にあります。今までと同じ動作、衝撃が骨折につながることもあります。

また、激痛を伴う急性症状がない骨折も、骨粗しょう症に特有の骨折です。「いつのまにか骨折」と呼びます。冒頭でも触れた「ジワジワくる痛み」だけに、骨折に気づきづらいところがあります。

骨粗しょう症が原因の「骨折」の特徴は?

骨粗しょう症ではいろいろな部位の骨折が起こりやすくなりますので、注意が必要なことは間違いないのですが、中でも要警戒なのが、脊椎(背骨)の圧迫骨折です。

若い人の脊椎圧迫骨折は、高所作業で転落事故が起こり、お尻から着地したなどといった事例で生じます。ふつうなら「そう簡単には起こらない骨折」です。簡単に起こってもらっては困る骨折でもあります。

しかし骨粗しょう症になると、脊椎圧迫骨折も「比較的簡単に起こる骨折」へとリスクレベルはアップします。高所からではなく、ちょっと尻もちをついてしまったという日常茶飯的な小事故でも脊柱圧迫骨折の可能性が生じます。

背骨だけに限らず、腰骨などの重要な骨にも同じリスクが及ぶわけですが、いずれにしてもこれが骨粗しょう症による骨折の最も怖い部分です。骨粗しょう症は、ご高齢の多くにとって大きな脅威となる疾患です。

骨密度の低下が明確になったお年寄りは、できる範囲で何らかの予防・対策をしておいたほうがよいということにはなりそうです。

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圧迫骨折というのは、ボキっと折れるような折れ方ではなく、骨がひしゃげるような骨折なので、以下でお話しする「いつのまにか骨折」との関連が深いです。とはいえ、深刻な骨折であることは確かです。

もちろんほかの部位は特に「ボキッ」といってしまう骨折も多くなります。参考までに、骨粗しょう症が原因で骨折を発症しやすい部位についてもご紹介しておきますね。

  • 背骨(椎体)
  • 腕の付け根(上腕骨)
  • 足の付け根(大腿骨近位部)
  • 手首(橈骨)

骨粗しょう症に特有な骨折「いつのまにか骨折」とは?

骨折というと、激しい衝撃によって激痛を伴うケガというイメージがあります。もちろん骨粗しょう症による骨折でもそれは同じです。しかしそうでないタイプの骨折のリスクも、骨粗しょう症にはあります。

「いつのまにか骨折」という不思議な呼び名で呼ばれることが多いタイプの骨折です。いつのまにか骨折も「骨折」であることに違いはありません。

ただ、転倒して骨折したり足をくじいて骨までいってしまったりというケースよりも、痛みは緩やかな場合が多いです。

筆者はいつのまにか骨折を経験したことはありませんが、疲労骨折の経験はあります。疲労骨折も、いつのまにか骨折していて、いつのまにか治ってしまうこともありますが、経験者として語るなら、疲労骨折は最終的にかなりの痛みに発展しました。

もしかしたら両者の痛みの進化は似ているかもしれませんね。

骨粗しょう症自体が高齢者に多く、腰痛などの痛みも高齢になるほど多くなっていきますので、いつのまにか骨折の痛みも慢性痛の延長だろうととらえられやすくなります。

だからこそ「いつのまにか」の骨折なのですが、痛いと感じるたびに病院に行っていたら、同じ症状で毎日病院通いになってしまいますので、いつのまにか骨折の判断は難しいといえます。

逆にいえば、今すぐ病院に行かなくてもいいと感じられるレベルの痛みの段階で、すでに「いつのまにか骨折」を発症していることになります。

高齢者に多いいつのまにか骨折の特徴としては、

  • 急に背が縮んだ気がする
  • 背中や腰の痛みが継続している

といった自覚や症状が挙げられます。

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上記以外にも、いつのまにか骨折には非常に厄介な問題があります。骨折連鎖・ドミノ骨折などと呼ばれる骨折です。

骨折した骨は、骨折していない骨にくらべて耐えうる負荷が小さくなります。すると、支えることができないほかの骨への負荷が大きくなります。

骨粗しょう症の時点で骨折が起こりやすい状況ですから、「ほかの骨」に普段以上の負荷がかかると、その骨も骨折することは容易に想定されます。この現象が次々に起こると「連鎖」、「ドミノ倒し」の状況に至ります。

良いことが立て続けに起こるなら大歓迎ですが、骨折の連鎖・ドミノではたまったものではありませんよね・・・

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とにかく「予防」の意識が大切!早めの骨粗しょう症対策を!

一般的にいえば、骨粗しょう症の予防は難しいと考えなければなりません。年齢を重ねるごとに骨密度が低下していく中予防するということは、加齢という自然現象にあらがう側面があるからです。

骨粗しょう症の予防を意識して対策をはじめるなら、加齢とケンカするような形ではなく、できるだけ早い時期であることが望ましいといえます。つまり、若いうちに予防をはじめることがベストなのです。

とはいえ、若い人に対して、高齢になってからの骨のことを考えながら日々過ごしなさいというのも正直無理があります。予防というよりも、重要なのは将来に備える必要がありますよという「意識」のほうでしょう。

しかし若いうちから意識しろといっても、何をどう意識すればいいのか・・・と悩んでしまう人もいるかもしれませんね。ただ幸いにも、現在は健康診断でも骨密度検査ができることがあるんです。

定期的な健康診断であれば、おそらく年齢には関係ないと思いますので、若いうちから健診の骨密度の数値を定期的に気にするだけでも、若い時期の意識付けとしては十分といえるのではないでしょうか。

過剰なダイエットが将来の骨粗しょう症のリスクを高めるように、もちろん「食事」を無視してよいはずがありません。普段から十分な栄養を食事から補給できることが最大の予防といっても過言ではないかもしれません。

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また、運動が骨粗しょう症の予防につながるとも考えられています。「骨の鍛錬」と考えると、なるほどという気がします。

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いずれにしても、若いうちから、そして普段から、正しく食事を摂取し、しっかりと運動をすることが、将来の骨粗しょう症への予防となることは間違いないでしょう。

その意味で、人生設計ばかりでなく肉体面においても、若い人こそ将来に向けてがんばっていただきたいと思います。

骨粗鬆症に関する関連情報

最後に、いくつか骨粗しょう症関連の興味深い情報がありますので、少しご紹介しておきたいと思います。ぜひ参考にしてみてください。

知っておくと予防になる

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骨粗しょう症とほかの病気・薬との関係

いざというときに頼れるのはやっぱりお医者さんとお薬ですね。骨粗しょう症でもそれは同じです。また、ほかの病気との関連も軽視できません。

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