健康生活TOP 口腔がん 「歯磨きしないと虫歯に」本当に怖いのは口腔ガンになること!

「歯磨きしないと虫歯に」本当に怖いのは口腔ガンになること!

shutterstock_1846418932
皆さんは子供の頃にお母さんから「ちゃんと歯磨きしなさいよ!」と言われたことがありますか?このような会話はサザエさんなどのアニメにも出てくる平凡な話ですよね。

日本人は綺麗好きで清潔を重んじる国民性であり、中でも歯磨きは教育の一環としても行われています。幼稚園や小学校でも歯磨きの指導を行っており、その重要性は家庭だけではなく教育の現場においても重要視されているのです。

そこで質問です。「歯磨きをサボるとどうなるの?」

歯磨きが必要なのはどうして?歯磨きと虫歯の関係

歯磨きをおろそかにすることで思い当たるのが、「虫歯」ではないでしょうか?

「歯磨きしないと虫歯になるよっ」などのフレーズも良く聞かれるのですが、これは正しいのでしょうか?

完璧な歯磨きをしても虫歯にはなる!?

それでは歯磨きをおろそかにすると虫歯になりやすくなるのでしょうか?一般的な答えとしては「YES」になりますが、本当のところはそうとは言えないのが現実だそうです。

歯磨きを毎日丁寧に行っていても虫歯になりやすい人もいれば、面倒くさいのでいい加減な歯磨きしかしないのに虫歯になりにくい人がいます。

全く持っての不公平ですが、歯科医師に話を聞くと確かにそのような人が存在しているそうです。歯磨きを行えば絶対に虫歯にならないとは、どうも言えないようですね。

虫歯になる原因はうがいでは退治できないミュータンス菌

虫歯の原因は虫歯菌にあると考えられます。よく歯医者さんにある子供向けのポスターに「黒いバイ菌が槍を持って歯を削っている絵」がありますよね。これは子供騙しと言えないナイスな表現で、虫歯は本当に虫歯菌が歯を削っているのです。

この虫歯菌の代表が「ミュータンス菌」であり、主に歯の表面に生息しています。ミュータンス菌は糖が大好物、糖を栄養として活動しており、その過程で糖を分解して酸に変えてしまう特徴があります。

この酸が歯を溶かすことで虫歯となってしまうのです。甘いものには糖が沢山含まれており、この糖がミュータンス菌を活性化させる原因だったのですね。

ミュータンス菌は歯の表面にバイオフィルムで張り付く状態で生息していますので、うがいくらいでは剥がれることはありません。歯磨きを行うことはバイオフィルムを剥がしてミュータンス菌を取り除く効果があるのです。

人によって口腔環境に違いがある

実は人によって口腔内(口の中)の環境は違います。虫歯菌などの細菌類についても同じであり、「口の中の菌が多い人(菌が増殖しやすい人)」「口の中の菌が少ない人(菌が増殖しにくい人)」がいます。

これは生活習慣や口腔内の環境の違いによってもたらされるもので、以下のような要因が考えられます。

  • 歯の形
  • 歯並びや噛み合わせ
  • 唾液の量や質(さらさら、ネバネバなど)
  • 日常の食生活や好み
  • 歯磨きのやり方や歯磨き粉の種類(フッ素配合か?)
  • 虫歯菌の量

口腔内の環境は虫歯菌の繁殖の要因として問題となりやすく、例えば歯磨きをしっかり行っていても「唾液の量が少なく歯並びが悪い人」は虫歯になりやすい傾向にあるようです。

そして口腔内の環境が悪い人が歯磨きをおろそかにしていると、虫歯ではすなまい恐ろしい病気になることが問題となっています。

口腔環境の悪化が口腔ガンを引き起こす!

shutterstock_6404935022
虫歯と同じく口腔内の病気で有名なのが「歯周病」ですが、これは歯肉(歯茎:はぐき)部分が細菌によって炎症を起こしてしまう病気で、最終的は歯の土台を溶かしてしまいます。

歯周病も虫歯と同じく口腔内にいる細菌が原因と言えます。しかし細菌が引き起こす病気で最も恐ろしいのが「口腔ガン」なのです。

口の中のガンを知っていますか?

口腔内にできるガンのことを「口腔ガン」と呼びます。口腔ガンと言う名称は総称であり、実際には発ガンした部位によって名称が違います。

  • 舌にできる舌ガン(ぜつがん)
  • 歯茎にできる歯肉ガン
  • 舌と歯茎の間にできる口腔底ガン
  • 頬の粘膜にできる頬粘膜ガン
  • 上あごにできる硬口蓋ガン
  • 唇にできる口唇ガン

このように口腔ガンには様々な種類がありますが、日本人では舌ガン、歯肉ガン、口腔底ガンが多いようです。口腔ガンはガン全体で見ると発生率は3%以下であり、発症数の多いガンとは言えない状況です。

しかし、医療の進歩により他の臓器系のガンが減少傾向にあるにも関わらず、口腔ガンは未だに増加傾向にあることを問題視する専門家もいます。

放置されやすい口腔ガン

口腔ガンは口の中にできるガンなので比較的発見しやすいガンとも言えます。また早期で発見できると治療の効果も高くなります。

しかし、見えるが故にその症状を甘く見ることも多く、「口内炎」「腫れ」などと放置されることもあります。このような勘違いで長期的に放置することで、ガンも進行してしまい命を失うこともあります。

なかなか治らない口内炎の場合、口腔ガンを疑う必要性があるのではないでしょうか?

歯磨きはガンの予防に適している!歯磨きのすごいトコロ

shutterstock_2365625592
口腔内の環境と口腔ガンの発症には大きな関係があることが判明しています。これは「1日1回歯磨きをする人」「1日2回歯磨きを行う人」「歯磨きを行わない人」の3者で比較を行った調査で判明しました。

「1日1回歯磨きをする人」を基準とした場合、「1日2回歯磨きを行う人」は口腔ガンの発症が22%低く、反対に「歯磨きを行わない人」は80%も高いと言う結果が出たのです。

この結果から口腔ガンの発症は口腔内の細菌に左右されており、歯磨きにより細菌数を減少させることが口腔ガン予防に効果的だったのです。

歯磨きにはオマケ効果も

歯磨きに口腔ガンの予防効果があることは驚きですが、更にオマケ効果もあるようです。実は口腔ガン以外にも「咽頭ガン」「食道ガン」も同様に歯磨き効果でリスクが低下するとの指摘があります。

これらの効果も口腔内の細菌が関与しているとの指摘がありますが、詳細の解明はできていないようです。一説にはアルコールを発ガン物質である「アセトアルデヒド」に分解する細菌が減少するからとの指摘もあるようです。

歯磨きを行うことは

  • 口腔ガン
  • 咽頭ガン
  • 食道ガン

の予防に繋がるのですから、人に注意されなくても進んでやりましょうね。

かといって歯磨きのやりすぎには注意が必要!

このように虫歯以外にも効果のある歯磨きですが、神経質に長時間行っている人を見かけます。そのような人は1回あたり30分も磨いており、白い歯をキラーリと光らせています。

白い歯は素敵なのですが、歯磨きのやりすぎには十分注意が必要です。歯磨き粉の中には研磨剤が含まれているものもあり、長時間の歯磨きは歯を削ってしまう危険性があります。

歯が削れてしまい歯先が尖ってしまうと、舌や頬の粘膜を常に刺激することになり、口腔ガンの原因になってしまいます。病的な歯磨きは逆効果になってしまいますので、注意が必要かも知れません。

「歯磨きしないと虫歯になるよっ」って言われても「いいよー」と返事をしていた子供も、「歯磨きしないとガンになるよ」って言われれば「エ~~っ」ってなりますよね。

皆さんも口腔内の衛生には十分注意して口腔ガン予防を行いましょう。

キャラクター紹介
ページ上部に戻る