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大人の身長を伸ばす方法は?大人と子供それぞれの背を高くする方法

背の順にならぶ人たち

結論から言うと、大人の身長を伸ばす方法は存在しますが、栄養素や運動で対応できるものではありません。手術で行われるもので、しかも身長を伸ばすのが目的の場合保険は効きません。

ほとんどの人の場合、20歳前に骨の成長は止まりますし再開させる方法はありません。まれに20歳を過ぎても身長が伸びる人もいますが、例外的な存在ですし、その場合でもいずれ成長は止まります。

突然悲しい結論からになってしまい申し訳ないのですが、それでも加齢や歪みからくる身長の縮みを食い止めることは可能です。

また子供の背を高くしたいという親御さんのために、その方法をご紹介します。「身長を高くする」ということはどういうことなのか、解説いたします。

子供と大人の骨は構造が異なるので子供だけが成長する

身長が伸びると言うことは骨が伸びるということにほかなりません。つまり、子供のころの骨だけが成長することのできる構造を持っているから長く・太く・大きくなれると言うことなのです。

しかし、思春期を迎えて性ホルモンの分泌が盛んになると、思春期が終わるころまでには大人の骨に変化し、それ以上は骨も身長も伸びなくなるようにできています。

骨の両端に成長するための軟骨が存在するのが子供の骨

子供の骨の両端には骨端軟骨と言う硝子軟骨が存在しています。硝子軟骨とは体内に最も多く存在する軟骨で、例えば骨折した時にそれが修復される際にも活躍する、とても重要な役割を持つ軟骨です。

骨折すると、そこに軟骨芽細胞と言うものが集まってきて、硝子軟骨に分化し大まかな骨の形をすぐに形作ります。それが順次硬い骨に置き換わってゆくことで骨折が治るのです。

骨端軟骨も同じように、骨とくっついている側から順次硬い骨になってゆきますが、成長ホルモンの働きで反対側に伸びてゆくのです。生まれてから思春期の終わりごろまでは、これが繰り返されて身長が伸び、体格が大きくなってゆきます。

そして、思春期を迎え、体内に性ホルモンがたくさん分泌されるようになると、その影響で骨端軟骨の細胞にアポトーシスが引き起こされ、骨が成長するための骨端軟骨は失われます。このことを「骨端が閉じる」と言う表現で呼ぶことが多いようですね。

(アポトーシス:生体を維持するために、積極的にひき起こされるプログラムされた細胞死)

もしこの現象が起こらなければ、人の身長は際限なく伸びてゆきますし、そうなると自分の体を支え切れなくなって死んでしまうでしょう。それを防ぐために、こうしたメカニズムが準備されているのです。

一度骨端が閉じた骨はそれ以上伸びない

どれだけ栄養を摂ろうと、どれだけ運動を頑張ろうと、そしてどれだけ成長ホルモンが分泌されようと、一度閉じた骨端に成長するための骨端軟骨は発生しません。

ですので、思春期を過ぎて身長の伸びが止まった人の場合、どれだけ栄養を摂って運動しても、少なくとも骨を成長させて身長を伸ばすことはできないのです。

病院などで治療の対象になる低身長は、内分泌異常が原因で成長ホルモンが足りず身長が伸びない人で、本人や家族が治療を望む場合です。しかし、この場合でも骨端が閉じていないことが治療の条件になります。

人間とはよくできたものなので、病的な低身長であっても、逆に病的に大きな人であっても、社会生活を送ることはできるのです。この記事を書くにあたって調べたところ、身長61cm体重2.1kgと言う女性も身長272cm体重233kgの男性もちゃんと成人しています。

ですから、本人や家族が治療を望まなければ、それは病気ではなく生理的な低身長と言うことになるのでしょう。

無理やり身長を伸ばすには手術しかない

最初に少し紹介した「身長を伸ばす手術」と言うのは、本来事故などで片脚が短くなってしまった人の、脚の長さを伸ばして揃えるためのものの応用で、両脚を手術で伸ばすというものです。

簡単に言えば、脚の骨を切って少し隙間を作り、骨に穴をあけて金具を固定、1か月に1cmくらいのペースで引っ張り伸ばしてゆくものです。これは骨折と同じなので、硝子軟骨がそこに形成されます。軟骨は順次硬い骨に置き換わって行って脚が伸びるということです。

この手術には激痛が伴います。単に健康な骨を切断して隙間を作るからだけではなく、それに見合った長さの筋肉を無理やり、24時間機械的に引っ張り続けるからだそうです。

この痛みは、最も強力な麻薬系鎮痛剤であるモルヒネが効かないほどの激痛だといわれています。そのため、事故の後遺症の治療のためであっても、途中で断念する人もおられると言います。

さらに、事故の後遺症で左右の脚の長さが大きく違ってしまったなどの重症に対応する医療では保険が効くこともあります。でも、単に身長を伸ばしたいだけならば、1000万円近くかかる費用を全額自費で負担することになるのです。

将来的には再生医療の応用で、もう少しシンプルに身長を伸ばせる技術が開発されるかもしれませんが、現段階では成長が止まった人の身長を伸ばすことは現実的ではないと言えるのです。

最も重い体重の人と言うのは635kgと言う記録が残っています。それを先に紹介した女性と比べると、その比率は300倍を超えています。まさに人間の神秘を見る思いですね。

身長を低くしないことで身長を伸ばすと考えることはできる

人は成長が止まったあと、今度は加齢に伴って身長が縮んで行きます。20代~30代の頃には元の身長が維持されやすいのであまり気になりませんが、そうした年代から注意しておくことで身長の低下を防ぐことはできるでしょう。

また、加齢に伴って椎間板軟骨から水分が失われて縮むことで、全体として身長が低くなるという現象もあります。猫背になったり、腰が曲がったりするのも低身長の原因ですから、姿勢はできるだけ正しくしておきましょう。

整体で身長が伸びることがある!?

これは身長が伸びるというより、本来の身長に対して縮んでしまっているものを、本来の身長に戻しているということになります。しかし、実際に治療を終えた時には少し身長が高くなって見えるのも事実です。

接骨院や整体院だけでなく、整形外科でもチェックされることが多いのが左右の脚の長さです。ベッドに仰向けになって見比べると、どちらかの脚が数センチ短くなっていると言うのは、割合よく見られる現象です。

これは脚の骨に異常があるのではなく、骨盤が傾くことによって起こる現象です。ですので、骨盤の傾きを矯正することによって身体が真っすぐになり、本来より低くなっていた身長が元の高さに戻ります。

またX脚・O脚も本来の身長を低くしてしまっています。X脚は膝をそろえた時に内くるぶしが接触しないもの、O脚は内くるぶしをそろえた時に膝の内側が接触しないという状態です。

これもある程度のものまでは整体などの治療でコントロール可能です。もちろん1回や2回治療を受けただけでは不十分ですし、健康保険の対象でもないのでお金もかかります。

さらには施術を受けた後、次回の施術までの間に自分でトレーニングする必要もあります。しかし、金額的にもそれなりに抑えた金額設定の治療院もありますし、自己トレーニングの指導も行ってもらえますから利用価値はあると思います。

いわゆる「身体の歪み」を指摘する治療の中には怪しげなものがないわけではありませんが、少なくとも骨盤の傾きとX脚・O脚については治療を検討しても良いでしょう。

運動習慣で椎間板の水分維持

背骨は椎骨の間に椎間板と言う軟骨組織が挟まって、前後左右に自由に曲がる構造を持っています。この椎間板には血管がありません。このため水分や栄養は椎間板の上にある椎骨から、拡散と言う形で椎間板に供給されます。

椎間板は血管のない組織ですが、背骨のクッションと言う、非常に大きな荷重を受ける組織ですので10代後半には老化が始まります。

これを少しでも遅らせるには、椎間板に水分や栄養がしっかり補給されるようにしなくてはいけません。血管がなく拡散で水分などを受け取る組織にそれを送り込むには、運動による刺激が欠かせません。

決して激しい運動を要求するわけではありませんが、常に適度な動きがあるように、日常に運動を組み込むことが椎間板の老化を遅らせることのできる対策と言えるでしょう。

整形外科や接骨院などにあるポスターやパンフレットには「腰痛体操」と言うものが紹介されていることがあります。こうしたパンフレットを入手して、腰痛が起こる前から実践しておくことが予防につながります。ぜひ利用して下さい。

骨粗しょう症を防ぐのが身長を維持するポイント

骨粗しょう症は更年期以降の女性に多い病気です。ホルモンバランスの変化から、骨の密度が下がり、背骨がつぶれるなどして、全体として身長が低くなります。

また、年齢に伴って猫背になったり、腰が曲がったりして身長が低くなることもよくあります。そこで、普段から栄養バランスを考えた食事と適切な運動習慣を維持することで骨密度の低下を防ぐことが重要になります。

骨はコラーゲンでできた線維と言う「鉄筋」に当たるものに、カルシウムと言う「コンクリート」に当たるものが沈着して「鉄筋コンクリート」のような強度を保っています。しかもコラーゲン線維は高血糖によって品質が低下することが判っています。

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ですので、単にカルシウムを摂るだけではなく、骨のしなやかさを維持するコラーゲン線維の原料になるたんぱく質の不足を防ぎ、コラーゲン線維を傷める高血糖を防ぐことが身長を維持するのには不可欠なのです。

また、適度な運動によって骨に負荷をかけることで骨密度が維持される側面もありますので、毎日適度な運動を欠かさないよう心掛けましょう。

近年、ダイエット志向の高まりから誤った栄養制限を行ってしまい、20代、30代でホルモンバランスの異常をきたす女性もいます。こうした場合、その年齢層で「身長が縮む」かも知れないのです。

栄養が不足すると様々なところに悪影響が出ます。若くしてお年よりの病気にかかるのはとんでもないことですね。食べないダイエット・一品ダイエットだけは絶対に行わないで下さい。

子供の身長を伸ばすにはどのような対策があるのか

では、成長期の子供であれば身長を伸びやすくすることができるのでしょうか。これはもちろんできますが、それでもある程度の制限があって、それ以上伸ばすことがは困難だといわざるを得ません。

それは遺伝です。子供の身長を決定する最も大きな要因は遺伝と栄養です。他の条件をいくら整えても、もともと持っている遺伝的要因に打ち勝ってまで身長が伸びるかと言われると、それは難しいと答えざるを得ないのです。

両親のどちらの影響が大きいかはわからない

両親のどちらから受け継いだ遺伝的要素が子供の身長を決定づけるのかについては、いろいろな考え方があるので一概には言えません。ですので、もしお子さんの身長が思うように伸びなくても夫婦げんかの種にはしないで下さいね。

この遺伝と言うのは、単純に両親のどちらかが背が低いと子供の背が低くなるというものだけではなく、両親が持っている様々な遺伝的要素が発現したというものも含めて影響します。

ですので、後天的な要因をできるだけ良い方向にした上で、子供の身長が決まったら、それが遺伝的な要因による限界だったと判断してください。

栄養の過不足は身長を低くする

終戦直後のころの日本人の体格と、昭和の終わりごろの日本人の体格を比べると、栄養状態が良くなることで日本人の身長が飛躍的に伸びたことが良く判ります。やはり栄養が足りないと身長は伸びないのです。

このことは感覚的に納得しやすいのですが、実はこれとは逆に栄養過多で肥満した子供も身長の伸びが早く止まり、大人になった時には相対的に低身長になりやすいということが判っています。

これは肥満傾向の子供は思春期が早く来やすいと言うことに起因しています。よく食べ、肥満傾向にある子供と言うのは思春期までは他の子供より成長が早く大柄に見えることが多いです。

しかし、栄養状態が良すぎて肥満してしまうと思春期が早く来て、その分骨端が閉じるのも早くなるため、他の子供の身長がまだ伸び続けている時期に、先に身長の伸びが止まってしまいます。

ですので、痩せがいけないことは言うまでもありませんが、肥満傾向の子供も身長の伸びが早く止まるので、常に普通体重の範囲を逸脱しないよう、親御さんが栄養のコントロールをしっかり行うことが非常に重要になります。

子供の身長は栄養・運動・生活習慣を整えて伸ばす

子供の身長に最も重要なのは栄養です。たんぱく質・脂質・炭水化物のバランスを意識した食事を、毎日規則正しく食べることが重要になります。甘いお菓子やスナック菓子も、少量であれば心の栄養になるでしょう。

ただ、肥満につながると身長の伸びは早く止まりますし、お菓子を食べ過ぎると食事が取れなくなり、栄養バランスが崩れて骨の成長が遅れることもあります。

お菓子の類は、食べ切りサイズのものであっても、お皿に出して与えるのが良いでしょう。袋ごと食べるという習慣を身に付けることは決して良いことではありません。清涼飲料水も、必ずコップに移して少なめの量を与えて下さい。

スナック菓子や加工食品の他、外食・中食に多く含まれるリン酸塩はカルシウムの吸収を阻害しますから、そうしたものは控えめにしましょう。

このようにして、栄養バランスを崩さないように注意するだけで子供の身長は、そのポテンシャルを最大限引き出すことができます。

運動も重要です。ただし、早い時期に筋トレなどで筋肉を固めてしまうことは、身長を伸ばすには良くないと言うことも言われています。ですので、子供の運動は「動くこと」を中心の運動を心掛けた方が背が伸びそうですね。

そして生活習慣です。それは睡眠に関する習慣ですね。もちろん充分な睡眠時間を取らせるということが身長の伸びに関して、とても重要な要素であることは間違いありません。

一方、「いつベッドに入るか」と身長の伸びに関しては研究によってデータのばらつきがありますから一概には言えません。しかし、幼稚園や保育園、学校と言った社会生活は朝が基準になっていますから、充分な睡眠時間を確保するためには早く寝る必要があります。

このように、難しいことは要りません。子供にはバランスの取れた栄養と、楽しく身体を動かせること、そして規則正しく十分な睡眠が取れることを与えることで、身長はしっかり伸びてくれるでしょう。

思春期に入るころの子供は、自分の身体に対する不満を持つことがままあります。親御さんはそれに対して、その段階での子供の体形を肯定してあげることが、心を健康に育てるポイントになるでしょう。

つまり大人は「現在の身長」を受け入れざるを得ない

このようなことから、大人の身長を伸ばす方法は現実的には存在しないと言いきってもいいでしょう。カルシウムやビタミンDやコラーゲンなどは、身長を縮めないことに役立ってはくれても、身長を伸ばす力はありません。

整体などで身体のひずみ、ゆがみを修正することで数センチ程度なら身長が伸びたように見えるかもしれませんが、それは身長が伸びたのではなく、身体の歪みによって縮んでいた身長が元に戻っただけです。

もちろんそれだけでも、美容的・健康的に大変効果があることですし、ぜひ歪みをなくすことに取り組んで見て下さい。

子供と同じように、食習慣・運動習慣・生活習慣をよいものにすることで、加齢による身長の減少に歯止めがかかることもありますので、良い習慣を持つようにして下さいね。

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