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キャッツクローサプリは関節痛を抑える効果が期待できるが副作用もある

サプリメント

キャッツクローと言う南米原産の民間薬があります。日本ではサプリとして入手することができますが、医薬品ではありませんので、効果効能を謳うことはできません。

変形性関節症や関節リウマチなど、関節の炎症に関して効き目が期待できるようですが、副作用もありますし使用してはいけない人もいます。

比較的安価なサプリですので試す人も多いでしょうが、自分が使用禁忌に当たっていないかどうかは事前にしっかりチェックして下さい。

今回はそのチェックの方法、気を付けるべき点を解説します。

関節炎やリウマチに効果あり?キャッツクローはインディオの伝統的民間薬

キャッツクローの主な産地は南米のペルーです。その歴史は古く、なんとインカ帝国の時代にまでさかのぼれるのだと言います。古い時代には様々な用途に用いられたお薬でしたが、現在では伝統薬として様々な病気に用いられています。

例えばヘルペスやHIVなどのウイルス感染症、アルツハイマー病、がんなどの腫瘍、そして関節炎など、万能薬的な使われ方をしています。その中でアメリカで注目を集めたのが関節炎に対する用途です。

キャッツクローの写真

キャッツクローは1日分10円相当のサプリ

医療費がとんでもなく高額であることが社会問題になっているアメリカでは、サプリを利用したセルフメディケーションが盛んに行われています。

日本でも2017年からセルフメディケーション税制が取り入れられ、薬店で購入した一部の医薬品が所得税の控除対象になりましたね。

このキャッツクローも、アメリカでは安価なサプリとして売られています。主な目的は関節炎の軽減だろうと思われますが、後で紹介するように結構いろいろな効果が期待されています。

日本から直接個人輸入できるiHerbと言う大手通販サイトで見てみたら、500mg250カプセル入りで、1ボトル1299円でした。1日2カプセルなので125日分、1日当たりにすると約10.4円ですね。

キャッツクローは「医薬品的効能効果を標ぼうしない限り医薬品と判断しない成分本質 (原材料) 」ですので、薬機法ではなく食品衛生法の適用を受けるため、個人輸入に特段の数量制限はないと思われます。

ただ、例えば10ボトルであれば、個人輸入の免税枠に収まりますが、1250日分と言うことは2人で毎日飲んでも使用期限を超えてしまうことから、販売目的とみなされて書類の提出を求められるかもしれません。

一方、このサイトでは40米ドル相当以上の買い物で日本までの総量が無料になるので、4ボトル買えば1か月300円余りで関節炎対策のサプリが買えるというのは魅力ですね。

これからは、日本もこうしたセルフメディケーションを意識したサプリ利用が増えてくるのかも知れません。

キャッツクローは関節炎・関節リウマチの痛み軽減に効く可能性がある

サプリ大国のアメリカですが、公的な情報を見る限り、キャッツクローに関して関節炎への痛み軽減効果が示唆されている以外の有効性情報はありません。

●キャッツクローが何らかの疾患に対して有効かどうかを判断できる十分な科学的根拠はありません。

●ヒトを対象とした小規模な試験では、変形性関節症および関節リウマチにおけるキャッツクローの潜在的効果が示されましたが、大規模な試験は実施されていません。
基礎研究では、キャッツクローが免疫系の一部を刺激しましたが、ヒトの炎症を軽減したり免疫系を賦活化したりすることは立証されていません。

●国立老化研究所(National Institute on Aging)[米国]は、キャッツクローが脳にどのような影響を与えるかを検討する研究に助成してきました。その研究結果は、アルツハイマー病治療の研究に新しい道を示すことになるかもしれません。

また、日本の国立健康・栄養研究所も、概ね同じようなスタンスで見ているようです。

それによると「特定の製品または抽出物を摂取した場合は、変形性関節症およびリウマチに対して有効性が示唆されている」として、関節痛について軽減効果が示唆されていることを明らかにしてしています。

しかし、リウマチはきちんと治療をしないと関節の破壊と変形につながってしまいます。治療を受けながら痛み止めの効果を期待するならともかく、キャッツクローだけでリウマチに対応するのは危険かも知れません。

また、変形性関節症については関節の摩耗を防ぐ治療法はないので、確定診断をつけてもらった上で、生活指導を受けてキャッツクローを利用するのは良いかもしれませんね。

いずれにせよ、一度は受診して病名を確定しておいた方が安全です。

今後世界的な貿易体制の変化などで日本の医療保険が見直されていった場合、私たちの負担する医療費が高騰する可能性は充分にあります。今からセルフメディケーションになれる練習が必要かも知れませんね。

キャッツクローにも副作用はあるので注意して使用する

キャッツクローも何らかの効果が期待できる以上、なんらかの副作用が存在すると考えた方が妥当です。しかし、ネット上の一部の情報では世界保健機関WHOが副作用のないことを認定したというものを見ます。

そこで、WHOの公式サイトでキャッツクローを英名と学名で検索してみたのですが、残念ながらそうした情報を見つけることはできませんでした。

キャッツクローの副作用はそれほど大きなものではない

キャッツクローを使ってはいけないとされている人以外が用いた場合に起こる副作用は、それほど大きなものではないようです。

  • 頭痛
  • めまい
  • 一時的な下痢
  • 便秘
  • 嘔吐
  • 消化不良
  • 赤血球の異常増加
  • リンパ球の異常増加
  • にきびの悪化

リンパ球や赤血球の異常増加とにきびの悪化を除いては、多くの医薬品でも見られる副作用です。とは言うものの、サプリでこれだけの副作用が示唆されるのは少し問題かも知れません。

キャッツクローを絶対に使ってはいけない人もいる

使用禁忌と言うのは「絶対に使ってはいけない」と言うことです。キャッツクローには堕胎薬として使われた歴史があるので、妊娠中の人・妊娠の可能性がある人は絶対に使ってはいけません。

また、皮膚や臓器の移植を受けた人は使ってはいけません。おそらくキャッツクローの免疫賦活効果が、皮膚や臓器の移植後に用いられる免疫抑制剤の効果を弱めてしまうからなのだろうと思われます。

さらに血友病の患者で新鮮血漿の投与を受けている人や胸腺を摘出した人、ホルモン療法を受けている人も使ってはいけません。ある種のワクチンを使っている人も使ってはいけないそうですが、ワクチンの名前についての情報は見当たりませんでした。

おそらくあまり一般的でないワクチンなのでしょう。それを打つときには注意があると思われますので、それに注意しておいて下さい。そして、糖尿病でインスリン注射を行っている人や3歳未満の乳幼児も、絶対に使ってはいけません。

禁忌ではありませんが、全身性エリトマトーデスなどの自己免疫疾患の人は使用を避けて下さい。さらに白血病の人も病気が悪化する恐れがあるので避けておいて下さい。

相互作用の恐れがある薬剤もあるので注意が必要

キャッツクローは、他の医薬品と相互作用を起こす可能性がありますので、お薬を処方されて飲んでいる人はキャッツクローを避けるか、キャッツクローを飲んでも良いかどうか、お薬を処方したお医者さんに相談して下さい。

まずよく使われるお薬として高血圧のお薬全般に、キャッツクローと併用すると血圧が下がりすぎる危険があるので避けた方が安全です。先に少し触れましたが、免疫抑制剤を使っている人も効果が弱まる恐れがあります。

同じような理由でステロイド薬を使っている人もキャッツクローは避けておいた方が安全ですね。

そしてこれが一番問題なのですが、CYP3A4と言う薬物代謝酵素の一種の働きを抑制します。つまり、この酵素によって代謝されるお薬を飲んでいる時にキャッツクローを飲むと、お薬の体内濃度が上がり、効きすぎてしまう危険性があるのです。

しかもこのCYP3A4は大変メジャーな存在で、かなり多くのお薬と関係しています。先の話とは逆に、一部の免疫抑制剤の効果が高まりすぎる場合もあります。抗がん剤の多くもその対象に含まれます。

抗うつ薬や精神病薬、水虫のお薬、麻薬系の鎮痛剤、抗凝固剤のワルファリン(商品名:ワーファリン・ジェネリックあり)や脂質異常症の治療薬で○○スタチンと言う名前のものの多く、カフェインやコカインなど、数え上げればきりがありません。

ですので繰り返しになりますが、何かのお薬を処方されている場合には必ずお医者さんに相談してからキャッツクローを服用するようにしましょう。

CYP3A4が代謝に関係する薬剤は100種類を超えています。ですのでキャッツクローを利用する前には必ずお医者さんに確認が必要なのです。

キャッツクローに期待される新しい効果

キャッツクローは免疫力アップの働きがあるため、副作用として免疫抑制剤の働きを阻害してしまうぐらいです。ですので、免疫力アップによってウイルスをやっつける効果が高いのではないかと考えられて研究されています。

また、免疫力と言えば抗がん作用ですが、実際にこのキャッツクローには抗腫瘍作用があるという予備的な報告もありますので、これからどんどん研究されてゆくことでしょう。

アメリカで人気だけあって様々な効果が期待されている

キャッツクローは南米ペルーの伝統薬で、アメリカ合衆国で人気になったサプリメントです。それだけにアメリカでは様々な効果が期待されています。アメリカのお医者さんが運営している健康サイトを見ると、万能薬的な紹介をされています。

活性酸素を取り除く抗酸化作用があるので、活性酸素に起因する細胞のダメージが引き起こすすべての病気に効果があるとまで言っています。そして、その中でも8つの大きな効果と言うものに着目していたので紹介してみましょう。

もちろんこの中には日本でも効果が認められているものも含まれています。念のため、これ以降に紹介するキャッツクローの効果は、そのお医者さんによる意見なので、研究による報告があるとは限りません。

リウマチ性関節炎を軽減する

2001年に行われた、45人の患者を対象にした4週間のプラセボ対照試験で、キャッツクローを服用したグループに、有意な痛みの低減効果が見られたというデータを紹介しています。

このとき対象になったのは膝関節にトラブルを抱えている患者たちでした。また、このテストでは副作用が見られなかったということも報告しています。

これに役立ったのは五環系オキシインドールアルカロイドと言う物質であった可能性を示唆しています。これは二つの環形構造を持つインドールと言う物質を基本骨格として、五つの環形構造を持っている植物や微生物由来の化合物です。

先にお話しした通り、リウマチ性関節炎の痛みを軽減する効果は、日本でも知られているキャッツクローの効果です。

また、同様に変形性関節症の痛み軽減についても、24週間の二重盲検試験で有効性が示されたと言うことも紹介されています。

抗がん効果が期待できる

複数の動物実験において、乳がんなどのがんに対して抑制作用が見られたことを示しています。また、キャッツクローは遺伝子変異を抑制す効果があると言うことも紹介しています。

そのほか、白血病に対しても4種類のアルカロイドが白血病細胞を細胞死に導くことが紹介されています。

さらに、進行がん患者の症状を軽減して生活の品質を向上させるという効果があるということです。この様なことから、このお医者さんはキャッツクローが天然のがん改善薬だと主張しています。

DNAの損傷を修復する

抗がん剤治療によって正常なDNAが損傷し、強い副作用が出ている人に対して、DNAを修復したとあります。

抗がん剤によって減ってしまった白血球も、8週間のキャッツクローの服用で増加に転じたというデータを紹介して、DNAの修復効果を示しています。

また、人間の皮膚を培養して紫外線を当て、DNAがダメージを受けた場合に、キャッツクロー抽出液を加えるとそれが修復されることを確認したそうです。

高血圧・低血圧を改善する

ここで紹介されているのは「中国のキャッツクローは血圧を正常化する」と言うことです。キャッツクローは南米のものですが、実は近縁種が漢方生薬にあるのです。

カギカズラと言う植物で、日本にも千葉県以南に自生しています。漢方生薬としては釣藤鈎(ちょうとうこう)と言う名前で知られており、これが配合された方剤も血圧の薬として存在しています。

カギカズラの写真

釣藤鈎の有効成分であるリンコフィリンはキャッツクローにも含まれているインドールアルカロイドなので、同じ効果が期待できるということなのでしょう。

免疫力を向上させる

動物実験や人間での臨床試験の結果、キャッツクローには強力な免疫賦活効果が見られたと紹介しています。動物実験では免疫細胞である白血球の数の増加が観測されています。

人間では肺炎の予防接種を受ける前に2か月間キャッツクローを服用した人では、そうでない人に比べて有意に免疫増強が見られたそうです。

なお、この実験においても副作用は全く見られなかったということです。

HIV(エイズ)治療に有効かもしれない

この件については、もう少し研究が進むまではエイズ治療にキャッツクローを使うのは時期尚早であるとしています。それは、この記事でも先に紹介したようにキャッツクローが様々な医薬品と相互作用を起こすからです。

しかし、実際問題として充分な医薬品が行き渡らないアフリカにおいては、キャッツクローは治療薬として一般的に使われているようです。

そしてそうしたコントロールされていない治療研究の中の1つは、キャッツクローがエイズ治療に有効である可能性を示しているということです。

ヘルペスに有効かもしれない

ヘルペスウイルスは、例えば水痘・帯状疱疹ウイルスのように、一度水ぼうそうの症状が治癒した何年も後から、何かのきっかけで帯状疱疹の形で症状を再燃させることがあります。

試験管内での実験ですが、キャッツクローはヘルペスウイルスを抑制するという結果が得られているそうです。

これについてはインドールアルカロイドだけでなく、キャッツクローが持っているポリフェノールも一役買っているのだろうとしています。

クローン病のような炎症性腸疾患に有効

クローン病は難病に指定されている厄介な腸疾患です。キャッツクローはクローン病による腸の炎症を抑える効果が期待されています。

ここでは具体的な数値が示されていて、1日に250mgの服用を勧めています。一方で、研究データなどについては示されていないのが残念ですね。

さらに、胃炎や憩室炎、大腸炎など、様々な消化器疾患にも効果があるとして紹介されています。以上の8つの効果がアメリカでは期待されているという情報でした。

まったく万能薬扱いですね。昔なら「越中富山の反魂丹」とでも言った感じでしょうか。現実の反魂丹は胃腸薬ですが、ネーミングは死者をも生き返らせる仙薬というところから来ています。

キャッツクローは医師の指導の下で利用するのがいい

このように様々な効果が期待されているキャッツクローですが、現実的には関節炎の痛みを和らげる効果のサプリメントだと考えるのが妥当です。

そして、多くの医薬品と相互作用がある可能性があるので、まずは受診して関節の痛みの原因を確定した上で、お医者さんに相談して利用してみるのが一番安全確実な利用法と言えるでしょう。

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