健康生活TOP 神経症 新入社員や転勤者が新しい環境で起こす神経症の症状と改善法

新入社員や転勤者が新しい環境で起こす神経症の症状と改善法

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季節の変わり目は入学や入社、転勤などで環境の変化が起こりやすい時期といえます。

新しい環境で過ごすことは期待で胸が膨らむとともに、思ってもみなかった不安やストレスに悩まされることも多いものです。

入学、入社、転勤など環境が変わることで起こりやすい神経症という病気を取り上げてみたいと思います。

神経症とはどんな病気か?

神経症は職場や居住環境など生活環境が大きく変化することによって、様々なストレスや不安が起こり、体調や精神面に病気や不調が現れる症状のことをいいます。

例えば、転勤や転職をして新しい組織の中でうまくやっていけるか不安になったり、慣れない新転地で地元の人と仲良くやっていけるかという心配は誰でも起こることだと思います。

そのストレスや不安が過剰になって、体調不良を起こしたり精神的な負担を強く感じ日常生活がうまくいかなくなったとしたら、それは神経症の疑いがあります。

神経症は自分で自覚がなくても起こる病気なので、診断や治療が厄介なのです。

神経症の症状とは?

神経症によって起こる症状には「精神的な症状」と「身体的な症状」の2種類あり、どのような症状が起こるかは人によって異なります。

神経症の精神的な症状

精神的な症状は、今まではあまり感じなかった症状が、環境の変化によって急に感じられるようになることが特徴です。

  • 人前に出ると話せない
  • 多くの人に注目されるととても緊張する
  • 朝礼や会議のときに体調が悪くなる
  • 他人の気持ちを極度に気にして、些細なことでも神経質になる
  • 人と別れた後すごく疲れる
  • 他人の評価がすごく気になる
  • 何事も完璧でないと自分が許せない

神経症の身体的症状

神経症は精神的な症状がなくても、体の不調として現れることも多いので、次のような症状がないかチェックして下さい。

  • 吐き気
  • 頭痛
  • 下痢や便秘
  • 胸が苦しく感じる
  • 食欲不振

神経症が悪化すると、胃潰瘍や十二指腸潰瘍など消化器系の病気にもかかりやすくなりますので、決して油断はできません。

なぜ神経症になるのか?

新しい職場や生活環境の変化によって、それまで付き合いのなかった人たちと出会う機会が多くなると、人間関係を円滑にしよう気を使ったり、人に気に入られようと思って対人関係に過敏に神経を使うことになります。

生活環境に慣れるまでのしばらくの間は、神経が疲労し精神的にも肉体的にも疲れが重なっていきます。

そうした様々な疲労やストレスが知らず知らずのうちに体や精神の負担となり、やがて先ほどのような精神的、身体的な症状となって現れるのです。

住居や職場が変わるということは、たとえ自覚がなくても、それだけで大きなストレスなのです。

また神経症を起こすのは、本人だけでなく環境が変わる家族など他の人の場合もあるので注意が必要です。

子供の転校なども含めて、知らない土地で暮らすことは家族や周りの人にも大きなストレスがかかると考える必要があります。

神経症とうつ病の違い

神経症はうつ病の一歩手前の状態だといえます。神経症が悪化すれば、さらに深刻なうつ病に進行してしまいます。

神経症の軽度の段階で病気に気づき、うまく考え方を切り替えるなりして状況を克服できれば良いのですが、心労が重なり環境に順応できない状態が続けばうつ病に進行してしまいます。

ですから、神経症は気持ちの問題などど軽く考えずに、うつ病の一歩手前の状態だと体から危険信号のサインが出ていると考えることが大切です。

神経症を改善する方法

神経症の人は対人関係において過剰に反応することが多いので、人と合ったり話したりするときに、明らかに不自然な様子がみられます。

相手の目を見て話せないどころか、まっすぐに正面を向いて話すこともできなくなります。人との関わりを避けるようにして、逃げるようにどこかへ行ってしまうこともあります。

神経症を克服する方法には、次のようなことが考えられます。

1.あきらめる

人との係わり合いを無くすことはできません。人と合ったり話をすることは避けられないことで、対人関係から逃げてもしかながないと諦めてしまうことも方法の1つです。

良い意味で開き直るように気持ちをコントロールするのです。

2.視線をずらす

人の視線が怖くて見られないような場合は、目ではなく額や鼻のあたりを漠然と見るようにして視線をずらせば良いのです。

相手の目をじっと見続けるのは欧米人に多いのですが、日本人同士であればさほど気になりません。

人の目をあまりに真剣に見ながら話すほうが、無遠慮で頭の悪い人がすることだなどとと自分の都合が良いほうに考えることです。

3.話す練習を積む

大勢の前で話すことができなくなった場合は、とにかく話す内容を完璧といえるくらいしっかり作りあげ、その内容を1日30分でも毎日練習して繰り返すようにするのです。

話の内容はその人が直面している状況で構いません。プレゼンテーションが不安なのであればその内容、何気ない世間話が不安であれば、何を話すかどう答えるかという部分から受け答えを考えて練習して下さい。

話ができないのは、「何を話せば良いか分からない」と「上手に話せるかどうか」という2つの不安に分けられます。どちらにしても、内容を考え練習を積むしかないのです。

重要なことは、これだけ練習したのだから後はその場の状況次第だと割り切って考えるということです。10点満点として7割くらい話せれば十分だ、5割でも合格だと考えるようにしましょう。

うまくできるかと心配するならば、最大限の努力をすることで少なくとも自分は自分のできる最大限のことをやったという自信が持てるようになるのです。結果よりもプロセスを評価することが大切です。

4.呼吸法で体調を改善する

身体的な症状が出ている場合に効果的なのは腹式呼吸です。

身体的な症状も精神的なものが原因ですから、自律神経を整えることで改善する効果が高いと考えられます。腹式呼吸をすると自律神経が整い身体的な症状が改善していきます。

空気を吸う時に胸を動かして呼吸をするのではなく、横隔膜を動かしてお腹を膨らませるようにして呼吸をします。腹式呼吸は、自律神経の交感神経の働きを抑え、副交感神経の働きを優位にするので、気持ちが落ち着き精神が安定するのです。

自律神経が安定することでストレスへの耐性や不安を克服する気力が沸き、血流や神経の働きが活発になり免疫力が上がるので、体の不調が和らいでいきます。

腹式呼吸の延長にはヨガや瞑想があるので、挑戦してみるのも良いと思います。

5.自分の不安を紙に書く

自分が不安なことや問題だと思うことを、そのまま紙に書いてみるという方法も効果があります。心理学の実験などでも証明されている不安を和らげる方法です。漠然と不安に思っているのではなく、問題の整理や解決法への糸口を見つけるのです。

身体的な症状の場合でも、その症状を紙に書き出した上でどのような解決方法があるか探っていくようにします。

解決すべき問題がはっきりすれば改善策も自然に浮かんでくるようになります。

6.100点を目指さない

神経症になる人に多い考え方は、

「なんとかうまくやりたり」
「絶対に間違えないようにしたい」
「もっとみんなに認められるようになるにはどうすれば良いのか?」

という高い評価を求める強い気持ちが心の奥にあります。

それは完全主義といっても良いかもしれません。他人に認められたいとか、他人から愛されたい、孤独になりたくないというのは自分への評価を求める欲求が元になっています。

そして常に100点満点でなければいけないと脅迫的に考えてしまっている場合が多いのです。

何も100点でなくても評価はほとんど変わりませんし100点満点の人間や行動はないと考えるようにしましょう。肩の荷をおろすべきなのです。

7.選択肢に転居を加える

不安や心配がどうしても解消できない場合は、住み慣れた元の場所に帰ることも選択肢に加えるべきです。

我慢や辛抱が必ずしも良い結果をもたらすとも限りません。人間には努力してもどうしても馴染めないということがあります。

思い切って元の場所に戻るという決断が、全てを改善する最短の道であることも多いのです。ふりだしから始めるという選択肢を作っておくことが、心の逃げ道を作り精神的な負担を和らげてくれます。

神経症を改善する方法は、原因となる不安やストレスに向き合い、解決に向けて行動を起こすというアクションを必要とします。

最初から全てを解決しようとするとのではなく、時間がかかっても構わないので1つからでも始めてみることが大切ですよ。

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