健康生活TOP 寝違え 【専門家が教える】寝違えによる首の痛みの治し方は腱はじきが正解!

【専門家が教える】寝違えによる首の痛みの治し方は腱はじきが正解!

寝違えをおこした女性

寝違えてしまうと、寝方が悪かった、寝相が悪いからと考えがちですが、実は少しちがうようです。

眠っているあいだに無意識のうちに寝返りをうったり、身体を動かしたりして、体の固まるのを回避します。

寝返りが打てない人は、同じ体勢で寝続けることで同じ筋肉や神経が圧迫され続けたり、同じ筋肉が引き伸ばされたりした状態が続いてしまいます。

同じ体勢でおとなしく寝ている人こそ、寝違え予備軍といえるのです。

ストレスにより寝返りをしにくくなってしまう

昼間でもデスクワークで一日中座ったままの人は、体が固まって肩こりや腰痛を起こし易くなります。

同じように、身体的なストレスと精神的なストレスで体が緊張している時、あるいは泥酔している時には、寝返りが打てずに体が固まってしまいます。

とくに不自然な体勢や歪んだ状態で上向いて寝る事により、持続的に筋肉が引き引き伸ばされる事で硬くこわばります。そのまま筋肉が痙攣した状態で朝を迎えてしまうのです。

通常、寝ているときは副交感神経が優位になり、寝返りを打つことで硬くなった筋肉を緩めて、歪みが整うようにメンテナンスが行われます。

しかし、ストレスや疲労により交感神経のスイッチが切れないと寝返りが打てなくなり、メンテナンスが行われないために疲労と歪みが蓄積してしまうのです。

寝違えを起こす筋肉とそれらが痙攣した時に起こる症状

寝違えにより症状が起こりやすい筋肉は、首や肩においては、肩甲挙筋、僧帽筋上部線維と頭板状筋などです。

肩甲挙筋、僧帽筋上部線維、頭板状筋

肩甲挙筋が痙攣すると痙攣した側に首が向けなくなります。肩甲挙筋は頸椎に付着するため脳内に入る動脈を圧迫し、血管性頭痛、めまい、立ちくらみを伴うこともあります。

僧帽筋が痙攣すると痙攣した側に首が向けなくなります。たいていは肩甲挙筋の痙攣のパターンと逆側に起こります。首が前に倒しにくくなり、後頭部の筋緊張性頭痛を伴うこともあります。

板状筋が痙攣すると首を後ろに倒しにくくなります。寝違えやむち打ちで傷め易い筋肉です。

痙攣した筋肉を見極めて、その筋肉の痙攣を解く処置が必要になります。

寝違いにはマッサージでなく古法按摩の腱をはじく刺激がよく効く

寝違いは炎症なので、患部はなるべく触らない、マッサージは厳禁という記事をよく目にします。

外傷性の頚椎捻挫のごく一部に当てはまるものの、ほとんどの場合、患部に適切な刺激をしていくと即効が得られます。

寝違えの場合、痛みをとるというよりは、首が動くようにしていけば痛みはおのずから取れてきます。

そのためには、筋肉が頚椎や頭蓋骨・肩甲骨に付着する部分を弾いて、首が動きをロックさせているさせている腱の痙攣を解く方法が有効です。

腱を弾く方法とは、江戸時代に行われていた按摩術の「解釈の術」と言われた痙攣を解く手法です。

明治維新の文明開化政策により、マッサージにとってかわられましたが、筋肉の痙攣を解くには、他の追随を許さぬほどのすぐれワザです。

腱でなく、筋腹(筋肉の中央に近いところ)を弾く、また、マッサージのように指を往復に動かす、こねるように動かすと、筋肉が炎症したり損傷してしまうリスクがあります。

コラーゲン組織によりできた細くても丈夫な腱は、腱をはじく刺激をするのに最適です。腱が痙攣していると、弾いてくれ!と言わんばかりにスジが硬く浮いてきて弾き易くなっていますので、ひるまずに弾いてみてください。

肩甲骨の上の部分で腱を弾く:左右に向きにくい場合

肩甲骨の内側の上方の角の所には、首の回旋にかかわる筋肉(肩甲挙筋)が腱となって付着しております。肩甲挙筋の腱を弾くと、首が回し易くなります。

本当は誰かに弾いてもらうのがベストですが、よほど体の硬い人以外は自分で弾けますよ。

肩甲挙筋の腱の弾き

  1. 弾く側の手を上から背中に回し肩甲骨の内上の角を探します。
  2. 肩甲骨の骨際で左右にゆすってスジを探します。
  3. スジをとらえたら、中指で外上に弾きます。
  4. 腕を自然に組んだ時、手が上にくる側は息を吸いながら、下になる側は息を吐きながら弾きます。

弾く側の手が後ろに回りにくい時は、もう一方の手で弾くこともできます。弾く側と逆の手を写真のように後ろに回し、もう一方の手の中指で同じスジを外側に弾きます。

ただし、弾く方向のコントロールがしづらく外側に弾ければ充分です。弾く呼吸は同じです。

首の筋肉が後頭骨につく部分で腱を弾く:首を下に向きにくい場合

僧帽筋の後頭部に付着する部分の腱を弾くことで、首を前に倒す(前屈)、僧帽筋の緊張側に回すのが楽になります。そのほか、首すじのコリから発生する筋緊張性頭痛にもよく効きます。

僧帽筋上部線維の腱弾き

  1. 右手で後頭骨の下、頚椎の左横の溝の外側を走るスジを横にゆすって探します 
  2. スジスジをとらえたら中指で内側にコリッと弾きます。
  3. 今度は、左手で右側のスジを弾きます
  4. 腕を自然に組んだ時、手が上にくる側は息を吸いながら、下になる側は息を吐きながら弾きます。

首の筋肉が後頭骨や頸椎に付着する部分で腱を弾く:首を上に向きにくい場合

後頭骨にはいくつかの首や肩とつながる筋肉が付着しています。頭板状筋は頚部を縦に走行する筋肉で、僧帽筋と胸鎖乳突筋の間にあります。

寝違えを起こした人が痛みやツッパリを訴えることの多い筋肉です。首を後ろに倒すときに働く筋肉で、緊張すると高い枕がほしくなります。

首を上に向く動作(後屈)がしづらいときに弾くと改善されます。

頭板状筋の腱弾き

  1. 少しお辞儀をした体勢で、右手で後頭骨の外方、僧帽筋の腱よりひとつ外側を走るスジを横に揺すって探します。
  2. スジスジをとらえたら中指で内側にコリッと弾きます。 
  3. 今度は、左手で右側のスジを弾きます
  4. 右側を息を吸いながら、左側は息を吐きながら弾きます。

年に数人くらい来院されるひどい寝違えでも効果がある!

年に数人くらい、ひどい寝違えで来院される方がいらっしゃいます。首の神経に響くため、歩くのも顎を支えながらゆっくりという感じで、やっとの思いで椅子に腰掛けられます。

もちろん仰向きやうつ伏せには寝ることはできません。辛うじて横向きに寝られれば良い方です。

これは疼痛性斜頸と言って、顔を楽な側に傾けて固まってしまっている状態です。こうなると、筋肉の拘縮を超えて強直です。

どの方も日常動作程度の動きをした拍子に首が動かなくなったようで、激しい運動や衝撃が入ったわけではないのです。

そんなひどい寝違えでも、腱を弾いて緩めていくと少しずつ痙攣が解けて首が動かせるようになります。たいていの場合その日のうちに痛みはあるものの、首が動くようになりスタスタと歩いて帰れます。

ひどい場合でも、2回目の時は首を動かせるようになったといって来院され、早い場合は2回、長くても4、5回も施術すると元の首の状態に戻ります。なぜなら首の筋肉の損傷ではなく痙攣だからです。

寝違いを起こしたら腱を弾いて首が動くようにすることが先決

寝違いは適切な処置をすればすぐに楽になります。冷やしたり固定して固めると、余計に固まってこじれることもあるので注意が必要なのです。

温める必要まではありませんが、固まった筋肉を緩めて首が動くようにしなければいけません。

ただし、筋肉の柔らかい部分をもみほぐすのは症状を悪化させることが多く危険です。

首が動かしにくい原因は、ほとんどは後頭骨や頸椎と肩甲骨や鎖骨を結ぶ筋肉が骨に付着する部分の腱の痙攣です。腱を弾く事で痙攣が解けて、首が動くようになります。

寝違えを起こしても慌てず、腱を弾いてみてください。何回か弾いた後に首をゆっくり動かしてみてください。最初より動けば成功です。少し時間をおいて何度か行ってみてくださいね。

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