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スマホの見すぎで視界がぼやける人は目薬での近視予防がオススメ

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物が見え辛らかったりぼやけたりと視力の低下が気になってはいませんか?

日本人には近視の人が多いと言われており、統計によると驚くことに高校生では半数以上が近視だそうです。

最近ではインターネット普及により、パソコンやスマホの影響で子供の近視が増加しているとの指摘もあります。

「若い世代でメガネをかけている人は少なくないかな?」と思うのはコンタクトレンズの普及が原因であり、隠れ近視は増加していたようです。

そして、このままでは「全国民が近視」という状況が現実にやってくるかも知れません。どうにかしてこの近視を抑えることはできないのでしょうか?

近視は目の病気!

近視は近くの物が見えても、遠くの物がぼやけて見えにくくなる病気です。

一般的に近視は病気との認識は薄く、「個性」「特徴」と捉えて諦める場合も多いのですが、実際には目の病気と考えたほうが良いでしょう。

欧米人には近視が少ない

昔から日本人を始めとするアジア人種には近視が多いと言われていました。偏見のかたまりですが、欧米においての日本人を表す漫画や映画には必ずメガネを着用させていたと思います…

それでは本当に日本人には近視が多いのでしょうか?

答えは「正解」です。
実は人種によって近視の発症数に違いがあることが解っており、黒人で約20%、白人で25%、そしてアジア人では約35%以上にもなります。

アジア人種の中でも日本人は特に多く、人口の半数以上が近視との報告も見られるのです。

黒人や白人に近視が少ない理由は、「あまり本を読まない」「勉強しない」などのふざけた理由ではなく、単純に眼球の構造の違いによるものと考えられます。

それにしても人口の半数以上が近視だなんて、ちょっとショックな話なのかも知れませんね。メガネ屋さんが多くあるのもうなずけます。

近視の発症理由とは

「そんなに近くでテレビを見ていると目が悪くなるよ!」
「暗いところで漫画なんて読まないの!」

誰もが言われたことのあるフレーズですが、これらのことが本当に近視の発症と関係があるのでしょうか?

近視とは光の屈折異常で焦点が網膜の手前に集まってしまう症状を言います。本来は網膜上に焦点が集まる必要があるのに、手前に集まることからぼやけたり、ピントが合わなかったりします。

近視の発症理由には色々とありますが、中でも

  • 遺伝による近視
  • 環境による近視

の2つが大きな要素を持っていると疑われています。

(1)遺伝による近視

例えば父親、母親、または両親共に近視であった場合、子供が近視になる確率は高いと言われています。

中でも両親共に近視の場合では、高い確率で子供が近視になると言われており、アジア人に近視が多い理由も遺伝が関係している可能性があります。

ある研究では近視の遺伝子を持つ一卵性双生児(双子)では、近視の進行が同じであったことも報告されています。このケースでは、眼球の構造に問題があることが多く、眼軸が長くなっていることが原因となります。

ただし、親が近視であっても近視が発症しない子供もいることから、全ての近視がこれに当てはまらないのも事実です。全ての近視を遺伝のせいにするにはちょっと無理がありそうですね。

(2)環境による近視

これは先ほども紹介した「そんなに近くでテレビを見ていると目が悪くなるよ!」に代表される症状と言えます。いくら遺伝が近視の要素と言っても、やはり一日中勉強しているガリ勉君には近視が多いように感じます。

目に大きな刺激を与えており、特に近くばかりを見ている生活をしていると、目の筋肉が硬く動きにくくなってしまうのです。。

簡単に説明しますと、近くばっかり見ていることで目の筋肉が疲れてしまい、焦点があわせにくくなると言うことです。最近ではスマホやパソコン画面の見すぎで発症する近視がこれに当たります。

スマホによって近視が増える

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最近では小学生でもスマホを持つことが普通になってきました。子供間の連絡も電話ではなくメールやメッセージになり、一日中画面を眺めている状態と言えます。

また「ながらスマホ」なる現象も起きており、歩きながらスマホしたり、食事をしながらスマホしたりと一日中スマホの画面を凝視している人も増加しているようです。

スマホが近視の要因となる理由は大きく分けて2つあります。

  • 小さな文字を近くから凝視することで、目の筋肉を疲労させてしまう。
  • バックライトが明るすぎて、網膜に与える刺激が思いのほか強くなる。

スマホの普及は明らかに近視患者を増加させている可能性があるのですね。

スマホで弱まる毛様体筋

近視は網膜にピントが合わないことで発生しますが、そのピントを合わせているのが「毛様体筋」と呼ばれる筋肉です。目には水晶体と呼ばれるレンズがあり、このレンズが薄くなったり厚くなったりしてピントを調節します。

この意味ではカメラと同じ仕組みですが、この水晶体を動かす筋肉が毛様体筋です。

毛様体筋は近くを見る時は筋肉を緊張させて水晶体(レンズ)を厚くさせます。また遠くを見る時は反対に筋肉を緩めて水晶体を薄くするのです。このように水晶体をコントロールすることで、網膜にピントを合わせていたのです。

しかし、スマホの多用状況では近くを凝視する状態が長時間続くことから、毛様体筋が疲労してしまい筋肉が固まってしまうことが想定され、その結果として筋肉の動きが悪くなり遠くを見ても筋肉が緩まなくなるのです。

これでは、遠くを見てもピントが合わずにぼやけてしまうでしょう。一時的な症状においては、睡眠など目を休めることで回復しますが、日常的に繰り返すことで近視となってしまうのです。

目薬での近視予防があった!

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子供が急に視力が低下して慌てた親が、子供を眼科へ連れて行くとの話は良く聞く話ですよね。しかし、大抵は検査を行い「そろそろメガネをかけましょう。」と言われるだけで、治療は行われないように聞いています。

親も「あ~メガネかぁ」とガッカリするだけで、それ以上の治療は望まないことも多いのではないでしょうか?

昔から近視の治療や予防法には色々な物があります。治療法として有名なのは「レーシック」に代表される屈折矯正手術であり、これはレーザー手術によってレンズの屈折率を変えることで視力を回復させます。

レーシックによってメガネから解放された人も多いのですが、様々な問題点も指摘されており、敬遠している人も大勢いるようです。

近視予防グッズには怪しげな物もあり、「ピンホールメガネ」「超音波振動器」などは本当に効果があるのか疑問です。そこで、近年眼科医が注目する、目薬による近視予防法を紹介しましょう!

アトロピン目薬で近視予防

実は近視の予防法として昔から目薬は使用されていました。

その薬剤は「トロピカミド」であり、大抵の眼科では初期の近視患者に処方していたそうです。しかし、近視を抑制する効果は薄く、アメリカの研究報告でも効果を疑問視されています。

そこで最近注目されているのが「アトロピン」と呼ばれる薬剤です。

アトロピンは古くから眼科で使用されている薬剤で、点眼することで散瞳作用を得ることができます。散瞳とは瞳孔が開いた状態を意味しており、眼科の検査や治療などで使用されています。

100倍に薄めて点眼する

アトロピンには調節麻痺作用があり、近視治療に使える可能性は昔から指摘されていました。しかし、散瞳作用などの副作用が強く、近視治療には不適格とされていたのです。

目の検査で散瞳状態を経験したことがある人には理解できると思いますが、瞳孔が開きっぱなしになるのは結構ツライものです。まず光が強くても瞳孔が閉まらないので眩しくてしかたがありません。

またピントも合わずに近くのもさえ見えなくなります。

このような状況からアトロピンは近視予防には使用できないと考えられていたのですが、濃度を大幅に薄めても効果があることが判明したのです。

これによって副作用を意識しなくても近視治療が可能になり、世界中の眼科医が使用するようになりました。

現在、アジア各国において100倍に薄められたアトロピンが近視の予防薬として使用されていますが、近視予防の観点から大きな成果を上げています。

日本の眼科ではアトロピンの使用に対して懐疑的な意見が多かったのですが、最近では積極的に取り入れて効果を上げている病院も増えており、これから期待される医療の一つだと思います。

成長期までが予防の鍵

アトロピンの点眼による近視予防は、近視が進行する小学校入学近辺(6歳~8歳程度)~成長期(高校卒業程度)が理想であり、もっとも効果が高くなるようです。

しかし、ある研究では「重度の近視状態の患者に使用した場合においても、十分な効果が確認された。」との報告もあります。

つまり、子供以外でもアトロピンの点眼で近視が改善される可能性があるのです。

これからの研究に期待

最新の通信機器の発達は凄いものがありますが、人間の目はなかなかそれについていけないようです。もちろん使用方法を考えたり、定期的に目を休めたりすることで、視力の低下を防ぐこともできるでしょう。

しかし、医学も進歩しておりメガネしか選べなかった近視にも、治療と言う選択肢が登場したのです。

アトロピンがなぜ近視予防に効果があるのかは全てが解明されておらず、「調節麻痺作用による効果」「眼球の眼軸を伸ばさない作用」などが理由として考えられているそうです。

全ての近視症状に効果があるかは不明ですが、副作用はないので試してみて損はないですよね。

日本ではまだまだ普及しているとは言えず知らない人も多い状況です。
「目薬で近視が治る時代」が近づいている…これからの研究と普及に期待しましょう。

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