健康生活TOP 偏頭痛(片頭痛) 頭痛薬の常用は危険!副作用があるので頭痛の種類で見極めよう

頭痛薬の常用は危険!副作用があるので頭痛の種類で見極めよう

頭が痛くて調子が悪いと言う時にお世話になるのが頭痛薬です。不快な気分も少しの時間で解消してくれるありがたい存在ですが、薬を飲んでもあまり効かないという悩みをお持ちの方も少なくありません。

まれに重篤な病気で頭痛薬では間に合わないと言ったこともありますが、ほとんどの場合、頭痛のタイプとお薬が適合していないことが多いですね。

中には薬に身体が慣れてしまって効かなくなることもありますが、市販薬の成分ではそれは稀なケースです。

今回は頭痛薬の副作用や常用の危険性についてお話しましょう。

片頭痛に市販の頭痛薬は効果がないので必ず受診する

私たちが普段直面する頭痛は、大まかに分けて

  • 片側に起こりズキズキと拍動を感じる片頭痛
  • 両側に起こり締め付け感が強く拍動を感じない緊張性頭痛

があります。

どちらの頭痛も完全に原因は特定されていませんし、治療法も様々な方法が用いられます。重要なのは、市販薬では緊張性頭痛にしか対応でないということです。

片頭痛だけではなく、他のレアケースの頭痛にも市販薬は効きません。

片頭痛であれば受診して治療を受ける

片頭痛は特に若い女性に多い頭痛です。女性で片頭痛に悩まされていた人でも、更年期を過ぎるといつの間にか片頭痛が消えているということもよくあります。

片頭痛の疑いのある頭痛の現れ方は次のような物です。

1 頭痛の持続時間は4時間から72時間
2 次の症状のうち2つ以上が見られる

  • 頭の片側だけが痛む
  • ズキズキと脈を打つ痛み
  • 中等度から重度の痛み
  • 歩行や階段の上り下りなど、日常的な動作で頭痛がひどくなったり、頭痛がひどくなるのを警戒して日常的な動作ができなくなる
3 吐き気・嘔吐が起こる場合がある
4 音や光のいずれかまたは両方に過敏になる場合がある

こうした症状がある場合、片頭痛の可能性がありますので、受診して片頭痛以外の病気がないかを検査で確認してもらい、適切な治療を受けましょう。

市販薬として薬局で売られているお薬に、片頭痛に有効なものはありません。基本的に市販薬は「症状の程度が軽い頭痛」に有効だからと言うのもその理由の一つです。

片頭痛の予防には専用の処方箋薬を日ごろから飲んでおく

今回の話題は「頭痛薬の飲みすぎは危険である」と言う話題なのに、片頭痛のお薬は常用するのかと言う疑問が出てくるかもしれませんね。しかし、それでいいのです。

と言うのも、片頭痛の予防薬は痛み止めのお薬ではないからです。

ロメリジン塩酸塩
よく使われるのはカルシウム拮抗薬のロメリジン塩酸塩(商品名:テラナス、ミグシス・ジェネリックなし)です。カルシウム拮抗薬と言うと高血圧の治療薬として有名ですが、このお薬は脳血管に対してだけ働く性質があります。

ですので、全身の血圧に影響を出しませんから、血圧の高低にかかわらず使えるお薬なのです。

ただし、高血圧のお薬を服用中の人はお薬が効きすぎるようになる恐れがあるので、受診する際は必ずお医者さんにお薬手帳を見てもらうようにしましょう。

プロプラノロール塩酸塩、バルプロ酸ナトリウム
また、プロプラノロール塩酸塩(商品名:インデラル・ジェネリックあり)やバルプロ酸ナトリウム(商品名:デパケン・ジェネリックあり)が処方されることもあります。

プロプラノロール塩酸塩は交感神経β受容体遮断薬と言う、高血圧・狭心症・不整脈のお薬ですが、特例扱いで片頭痛の予防薬として使えるようになったものです。

ただし、他のお薬との飲み合わせが複雑なので、必ずお薬手帳をお医者さんと薬局に提示して確認してもらって下さい。

特にリザトリプタン安息香酸塩(商品名:マクサルト・ジェネリックなし)という片頭痛の痛みを抑える頭痛薬とは絶対に一緒に飲んではいけません。本人が気づいていなくても循環器系に問題がある人が、この2薬を併用すると生命に関わりかねません。

万が一、他の医療機関で片頭痛の痛み止めをもらっていてそれが残っている場合には、そのことをお医者さんに伝えて判断を仰いで下さい。この予防薬をあきらめるか、古い薬を捨てるかという判断になります。

バルプロ酸ナトリウムはてんかん発作の予防薬ですが、片頭痛の予防にも効果のあるお薬です。このお薬も飲み合わせに注意が必要なので、受診する際にはお薬手帳をお忘れなく。

このように、片頭痛は予防薬を普段から服用しておくことで、頭痛薬が必要となる片頭痛発作を抑えることができます。普段から片頭痛に悩まされている方は、早めに受診された方が何かとお得かもしれませんよ。

頭痛薬を常用すると別の頭痛に悩まされるようになることもある

いわゆる頭痛薬には頭痛の予防効果は全くありません。むしろ難治性の薬物依存性頭痛に発展してしまうことがあるので、決して頭痛薬を常用してはいけません。

また、現在では危険な薬品は減ってきてはいますが、それでも頭痛薬を含む鎮痛薬と言うのは、何かと身体にトラブルを引き起こしがちです。頭痛薬は頓服薬として使用するだけにして、決して常用することのないようにして下さい。

(頓服(とんぷく):症状が現れたときなどに必要に応じて服用すること。頓とは「1回だけ」と言う意味なので、頓服薬とは「1回だけ服用するお薬」と言う意味です。)

頭痛薬の乱用による頭痛は意外と少量で起こる

こうした薬物の乱用による頭痛と言うと、効き目は強いけれど副作用も強い処方箋薬で起こるという風に考えられがちですね。確かに、以前よく処方されたエルゴタミン酒石酸塩・カフェイン合剤(商品名:カフェルゴット・保険収載なし)はそうした傾向がありました。

しかし、それを一つの理由として、2009年には保険収載も製造も打ち切られていますので、現在処方されることはありません。現在では別の急性期用頭痛薬が処方されます。

一方、効き目の強い処方箋薬だけではなく、例えば市販薬にもよく使われているアスピリンを1か月に50g以上摂ったり、他のNSAIDs(非ステロイド系抗炎症薬)でも、それに相当する量を摂ると薬物の乱用による頭痛が発生することが知られています。

さぞ多い量なのだろうなとお考えになるかもしれませんが、実は市販薬でもっとも有名な頭痛薬の1つであるバファリンを、規定の用量より1錠多く毎日5錠飲むだけで、1か月でそうした症状が出る可能性があるのです。

薬物依存性の頭痛も頭痛なので頭痛薬が飲みたくなる

例えば、片頭痛を持った人が、お医者さんに行かずに市販の頭痛薬を買ってきて飲んでいたとします。バファリンは頭痛薬の中で最もメジャーな1つなので例として取り上げますが、すべての市販の頭痛薬で同じことが起こりますので注意して下さいね。

市販のバファリンでは片頭痛を抑えることはできません。そうなってくると、回数を増やしてしまうこともありがちです。また、バファリンは1回2錠、1日2回までと説明書に明記されています。

バファリン1錠には330mgのアスピリンが含まれています。つまり1回660mg、1日最大1320mgですね。もし、これをもう1回飲むとか、1錠だけ余分に飲んだとかしたら、1か月50gの線に届いてしまうかもしれません。

1日1錠だけ余分に飲んだとしたら、30日で49.5g、31日なら51.15gと、薬物依存性頭痛の限界ラインに届いてきます。

もし、薬物依存性頭痛が起こると、それを抑えるためにさらに頭痛薬を飲んでしまうという悪循環にはまってしまうでしょう。そうなるとさらに頭痛は悪化します。

早い段階なら頭痛薬をやめれば1か月ぐらいで薬物依存性の頭痛は消えますが、もとの頭痛に戻るだけですので、本人にとっては頭痛が改善していないようにも感じられます。

市販の頭痛薬によってこうした薬物依存性頭痛になった場合、医療機関を受診してもなかなか良くならないのはこうした事情があるからなのです。

市販薬が効かないということは緊張性頭痛ではない

バファリンの説明書を見ると「5~6回飲んでも改善しなければ、服用を中止してこの説明書を持って受診しなさい」と太文字で明記してあります。

5~6回と言うことは3日と言うことですね。つまり3日間飲めば、バファリンの有効成分であるアスピリンによって緊張性頭痛なら軽快するはずで、それがないと言うことは、受診が必要な頭痛であるということでもあります。

これは他の市販のお薬にも当てはまります。例えば、現在非常に人気のある頭痛・生理痛薬のロキソニンSのシリーズは「1~2回服用しても改善しない場合は服用を中止して受診」を説明書の中で指示しています。

さらに「3~5日間服用しても症状が繰り返される場合にも服用を中止して受診」を勧めています。これは一旦痛みが引いても、またぶり返す場合を指しています。

このように市販薬とは言え、頭痛薬には痛みを抑える強い効果がありますので、それが効かないということは別の頭痛であることを示唆しているということです。ですので、説明書を捨てずに指示された通りに服用し、効かなければそれを持って受診して下さい。

頭痛薬によって発生する頭痛と言うのは実に厄介です。どのお薬でもそうですが、頭痛薬は絶対に用法と用量を守って飲んで下さいね。

かつて頭痛薬に普及していた成分で死亡事故が起こったこともある

今はもう使われていない頭痛薬の成分に、フェナセチンと言う物があります。2003年に日本薬局方の収載から削除されましたので、現在それを見ることはありません。

しかし、かつては市販薬にも処方箋薬にもそれが使われていました。そのお薬の副作用が死亡例も含めて一時期に集中的に出たことから、現在では、似た効果を持ちながら副作用の少ないアセトアミノフェンに置き換わっています。

頭痛薬として使われるお薬は特に用法・用量をしっかり守ること

これはすべてのお薬に共通することですが、お薬は効果を表したあと、肝臓で分解され腎臓でろ過されて排泄されます。つまり、お薬を飲むと言う行為は肝臓と腎臓に負担をかけるということです。

そして、頭痛薬は中枢性であれ末梢性であれ、神経に働きかけるお薬です。ですから、飲み方には特に慎重になる必要があります。

しかし、多くの場合「頭が痛いから頭痛薬でも飲んでおこう」と言う気軽さで服用し、「効きが悪いからもう1錠」などと言うことも往々にして見受けられます。

上で紹介した副作用のあった成分は、かつて「サリドン」や「セデス」といった有名ブランドのお薬にも使われていました。実際に副作用に見舞われた方の服用量などは判りませんが、もしそう言うアバウトな飲み方をしていたらリスクは当然高くなるでしょう。

用法・用量をいかに守るかが重要

用法の中でポイントになるのは2つ、食事との関係とお酒との関係です。頭痛薬のほとんどは食後服用が原則です。これは頭痛薬の副作用に胃腸症状があるからですね。食べ物を先に入れておくことで胃を荒らされないようにするのが目的です。

そしてもう一つのお酒の問題です。お酒と頭痛薬は組み合わせてはいけない最たるものです。ビールで頭痛薬を飲むなどはもってのほかですが、食事の折に飲酒した場合は、完全にアルコールが抜けるまで頭痛薬を飲んではいけません。

アルコールは日本酒1合またはビール中ビン1本程度で、抜けるまでに約3時間かかりますので、それを目安にして下さい。

すべての医薬品は、必ず水または白湯で飲んで下さい。それ以外の液体で飲むことをしてはいけませんし、飲む直前直後にほかの液体を飲むことも避けて下さい。お薬とはデリケートな扱いが必要なものなのです。

緊張性頭痛には市販薬が効くけれど連用してはダメ

市販の頭痛薬は緊張性頭痛によく効きます。これは頭や肩、首などの筋肉の緊張によって起こっている頭痛で、他の病気によって引き起こされているのではない頭痛の中で最も多いものです。

ただし、慢性の緊張性頭痛では片頭痛と同じようなメカニズムで頭痛が起こることがあることも知られているため、片頭痛と緊張性頭痛の間に完全な線引きをすることは難しくなっています。

緊張性頭痛では市販薬を飲んでもよい

特にひどい頭痛でなく、緊張性ずつの可能性がある場合は市販薬を飲んでみるのも悪くありません。緊張性頭痛の疑いのある頭痛の現れ方は次のような物です。

1 頭痛の持続時間は30分から7日間
2 次の症状のうち2つ以上が見られる

  • 頭の両側が痛む
  • 脈を打つ痛みはない
  • 頭痛のひどさは重くても中等度、多くは軽度
  • 歩行や階段の上り下りなど、日常的な動作で頭痛がひどくなることはない
3 吐き気・嘔吐はない
4 音・光に過敏になる時でもどちらか1つ

ここで重要なのは、ひどい頭痛は緊張性頭痛ではない可能性が高いと言うことです。頭の痛みでしゃがみ込んだり倒れたりするようなレベルでは、市販薬を飲むことに意味はありません。すぐに受診して下さい。

倒れてしまうレベルでは、もちろんすぐに救急車を呼ぶことが大事です。また、頭痛とともに吐き戻してしまった場合なども救急車を呼んだ方がいいでしょう。クモ膜下出血など脳卒中の疑いが否定できません。

立って歩けるレベルなら、自力で受診してもいいですが、めまいやふらつきを伴う場合には絶対に一人では行動しないで下さい。付き添う人がいない場合には救急車もOKです。

緊張性頭痛であっても妊娠授乳中は必ず受診を

緊張性頭痛に効くお薬は多いのですが、胎盤や母乳を通して胎児や乳児にお薬が移行してしまう場合があり、それによる悪影響が心配されるケースがあります。

ですので、妊娠授乳中はたとえ軽めの緊張性頭痛であっても、お薬を飲みたくなるレベルなら受診して、妊娠授乳中に使える頭痛薬を出してもらいましょう。

例えば、アセトアミノフェンやエテンザミドは妊娠授乳中でも飲めるお薬ですが、ほとんどの市販薬はカフェインと合わせて配合されたACE処方です。ですので、アセトアミノフェンだけの頭痛薬がいいのですが、なかなか売ってないことも多いです。

市販薬としてはジョンソン・エンド・ジョンソンのタイレノールや日本臓器製薬のラックルですので、薬局の窓口で薬剤師さんに相談して下さい。

見当たらなかったらお医者さんで相談して処方してもらうのが早いと思います。妊娠授乳中は体調管理も特に重要な時期ですので…ついでに受診するというのも悪くない選択だと思います。

頭痛薬は週に2~3日までに抑え我慢できなければ受診する

頭痛薬の多くにはカフェインが配合されています。カフェイン自体も頭痛薬としての働きを持っていますが、依存性を高める働きを合わせ持っている薬物です。

ですので、週に2~3日以上の服用は避けるべきです。これはお医者さんに行って頭痛薬を処方してもらっても、それに近い注意は行われると思いますが、処方薬はより正確で強力に効くことが多いです。

あるいは、先に紹介したアセトアミノフェン単剤(商品名:カロナール・ジェネリックあり)を処方してもらえれば、ある程度長期に飲んでも悪影響は出にくいでしょう。

昔は頭痛と言えばアスピリンだったんですが、現在は良いお薬も増えています。しかし、長期連用による副作用というのは、やはりどのお薬でも付きまといますので注意して下さいね。

緊張性頭痛は運動やセルフコントロールで予防できる

緊張性頭痛は、いわゆる肩こりなどから起こることでも判るように、身体に不必要な緊張が起こっていることで発生しています。

ですので、そうした緊張が起こらないようにしたり、不必要な筋肉の緊張を取り除いてやることが緊張性頭痛の予防につながります。

頭痛体操はコストの面で推奨レベルが高い

頭痛に効く頭痛体操の方法

  1. 両足を肩幅に開いてまっすぐ立ち、肘を曲げて手は胸の高さにします。
  2. 頭と腰を動かさずに、肘を左右に振って身体をねじる。

もちろん痛みが強い時や熱がある時には行わず、体操中に痛みが出たらすぐ中止してください。原則として痛みがない時に予防的に行う体操です。

この頭痛体操は、日本頭痛学会によると理学療法全体が「推奨グレードC」なのに対して、頭痛体操は行うことが奨められる「グレードB」に指定されています。

これは特に頭痛体操だけが有用であるということを示しているのではなく、副作用が少なそうでコストがかからないからと言う理由からです。科学的裏付けのレベルとしても「専門家の意見」というところに留まっています。

それでも、頭痛学会が推奨グレードBに指定しているということには注目したいですね。日ごろの運動不足解消を兼ねて、少し身体を動かしてみるのも悪くないでしょう。

専門病院で行うバイオフィードバック療法

筋電図と言う、筋肉の緊張を示す測定装置があります。この装置によって、どこの筋肉がどのように緊張しているかを見ることができます。

その状態を自分の目で見ながら、緊張していないレベルに表示が下がるよう筋肉をほぐしてゆくというトレーニングがあります。

この方法は、仕事などで同じ作業を繰り返すことで、特定の筋肉に異常な緊張が起こって頭痛を招いているときに有効です。

頭痛で医療機関を受診して、緊張性頭痛であり特定の筋肉に緊張があることを指摘されたら、こうした方法を行えないか相談してみるのもいいでしょう。リハビリテーション病院などで対応できる場合もあります。

体操が肩こりや頭痛に良いことは判っていても、いつの間にか運動不足に陥りがちな人が多いですよね。意外にラジオ体操なんかも効果的かもしれません。

片頭痛の予防はお薬以外では難しいが誘因を取り除くことはできる

片頭痛に有効な予防法は、最初の方で紹介した予防薬の日常的な服用しかありません。頭痛体操は片頭痛にも有効だという意見もありますが、もちろん身体全体で見たら悪くないとはいえ、必ずしも予防効果があるとまでは言えません。

一方、片頭痛が起こる誘因と言うものは存在していますので、そう言う良くない生活習慣などを取り除くことで、片頭痛が悪化することを防ぐことはできます。

片頭痛を誘発させる因子は環境によるものが多い

片頭痛を誘発させる因子としてはストレスが一番に挙げられます。しかし、単にストレスがかかった時に片頭痛が起こるのではなく、人によってはストレスから解放されたときに片頭痛が起こることもあります。

つまり、できるだけストレスを避ける生活が片頭痛を誘発されない生活と言えるでしょう。さらにストレスとも密接な関係がある精神的な緊張や疲労も片頭痛の誘因になります。

ストレスを避けるという方法の中には、「ある事象をストレスと感じないように訓練する」と言うものも含まれます。これまでストレスと感じていたような圧力を跳ね返したり受け流したりすることで、ストレスを減らしましょう。

ちょっと難しいかも知れませんが、一言でいうと「打たれ強くなる」と言うことですね。あるいは「受け流す要領を身に付ける」、今の若い人の言葉を借りると「スルー力を鍛える」と言う部分も含まれるでしょう。

一方、睡眠については睡眠不足だけでなく過眠も片頭痛の誘因になります。はっきりしたデータはありませんが、普段の睡眠不足を休みの日にたくさん寝ることで解消しようとすると、二重の意味で良くないかもしれませんね。

本人の努力では避けにくい要因として、お天気や気温の変化による片頭痛の誘発があります。こうしたものが誘因になる片頭痛は、やはり予防薬の服用が有効でしょう。

女性に多い片頭痛ですが、生理の周期と関係していると感じている人も多いようです。このことは、更年期を過ぎると片頭痛が治るという傾向とも関係していそうですね。

また、生理期間中には、臭いに敏感になる人もいますが、何らかの臭いによって片頭痛が誘発されることもあります。苦手なにおいがあるようでしたら、それを知って対策できるものはした方がいいでしょう。

その他には、環境の変化が起きやすい旅行を頻繁にすることで、片頭痛が起こると言う例もあるようです。出張の多い仕事や運輸・旅客運送業関係のお仕事の人は、自分にとって快適な環境を作る方法の工夫が重要ですね。

こうした片頭痛の誘発要因は、同時に片頭痛が悪化しやすい要因にもなりますので、一度自分の片頭痛と見比べてみて下さい。

アルコールは片頭痛を悪化させる

空腹も片頭痛の誘因・悪化要因ですが、アルコールは片頭痛を悪化させます。食べ物についてはチョコレートを代表として、様々なものが片頭痛と結びつけられて噂されていますが、実際に片頭痛と明確な関係が見られた食べ物はありませんでした。

つまり、特定の食べ物と片頭痛には、普遍的な関係はありません。自分にとって片頭痛を起こしやすい食べ物があるのなら、それを避けておくだけで良いでしょう。

一方、アルコール飲料の中では、特に赤ワインが片頭痛を悪化させるとされています。これは、血管を拡張させる効果のあるアルコールとポリフェノール(レスベラトロール)の効果だと考えられています。

とは言え、これも赤ワインだけで頭痛が起こるわけではないので、個人差があると考えた方が妥当です。つまり、アルコール飲料そのものを避けるか、経験的に片頭痛につながったお酒を避けるという方向で良いです。

脂肪とカフェインは念のため注意

日本での研究では、片頭痛を持っている人はそうでない人に比べて、脂質の摂取量が多いという傾向や、お茶やコーヒーをよく飲むという傾向が見られたとあります。

大規模研究ではないようですので、参考程度に見ておいて頂ければ良いかと思いますが、飽和脂肪酸やω6多価不飽和脂肪酸は炎症物質と関係を持っていますし、血管を収縮させる働きのあるカフェインの効果が消えると血管の拡張によって頭痛が起こる可能性はあります。

肥満と片頭痛の間には関係が見られませんが、片頭痛のある人の場合、その片頭痛が慢性化しやすいのは肥満の人であることもわかっています。

ですので、片頭痛を慢性化させないためには、適正体重の維持を心掛けることが強く勧められます。

確定的な研究でないとは言え、赤ワインの健康成分であるポリフェノールが片頭痛の要因になっていたとは驚きです。でも、どちらかと言うとアルコールの方が悪影響を及ぼしていそうですね。

頭痛は予防に重きを置いて頭痛薬は頓服として飲む

これまでお話ししたように、緊張性頭痛は筋肉に余計な緊張が起こっていないかを確認しながら、体操や入浴などで緊張を解くということで予防が可能です。痛みだしてからでは運動や入浴はつらいので、普段から行いましょう。

一方、片頭痛についてはストレスを解消するのではなく、そもそもストレスを受けないようにコントロールすることが重要です。さらに適切な睡眠や食事によるライフスタイルの改善も重要です。

その上で、頭痛薬ではなく片頭痛予防薬を処方してもらって、それを常用することで片頭痛を予防してゆきましょう。

まずは緊張性頭痛か否かをか確認することが大事です。片頭痛など緊張性頭痛ではないと判断したらすぐに受診して下さい。緊張性頭痛であれば市販の頭痛薬を使ってもいいと考えられます。

それでも基本的に頭痛薬は1回だけ飲むものだと考えて下さい。そして、頭痛薬の説明書に示されている回数を飲んで効果がなければ、すぐにその説明書を持って受診されることをお勧めします。

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