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ひどく目の奥が痛い!群発頭痛の症状と原因そして治療法とは

女性の不安そうな目

普通の頭痛とは違い、頭の片側がひどく痛み、市販の頭痛薬では対処しきれないこともあるのが女性に多く見られる「片頭痛」です。何で女性はこんな損な役回りなんだろうと、片頭痛に悩む女性は思っているかもしれませんね。

しかし男性に多い頭痛で、片頭痛より激しく痛み、症状の現れる期間に入ると毎日、転げまわるほどの頭痛に襲われると言う物もあるんです。毎日のように起こるので「群発頭痛」と呼ばれる病気について見てみましょう。

群発頭痛の痛みは一次性頭痛の中で最強

一次性頭痛とは、頭痛を引き起こしている病気がほかに見当たらない物を言います。言い換えれば、頭痛がどんなにひどくても生命に別条はない頭痛だとも言えるでしょう。

それに対して、例えばクモ膜下出血と言う重大な脳卒中も激しい頭痛を伴います。これは脳を包んでいるクモ膜の下で出血が起きていることが原因ですので、二次性頭痛と呼ばれます。二次性頭痛は生命の危険がある場合が少なくありません。

群発頭痛の痛みはただ事ではない

群発頭痛の痛みの発作は非常に激しいため、最初の発作の後すぐに病院に行く人も多いでしょうし、痛みの激しさから救急搬送される人も少なくありません。

あまりに激しい痛みのため、病院ではまずクモ膜下出血などの脳卒中を疑ってCTなどによる画像診断を行います。しかし、群発頭痛であった場合、異常は映し出されませんから、続いて血液検査など一般的な検査が行われるでしょう。

そして、結局のところ「生命には別条のない一次性頭痛」と言うことろに落ち着いて、鎮痛剤の注射などを打ってもらって一安心なのですが、困るのはここからです。

実は、群発頭痛の痛み発作は多くの場合1時間~2時間ぐらいで治まります。つまり、救急搬送された場合でも、病院で検査している間に治まってしまう可能性が高いのです。

そうなると、鎮痛剤が効いたのか自然に治ったのかが判りません。そのため、群発頭痛であった場合、次の夜にも激しい頭痛にみまわれてしまうことになるのです。

群発頭痛は比較的まれな病気なので見落とされやすい

群発頭痛と言うのは、同じ一次性頭痛の中でも緊張性頭痛や片頭痛に比べてまれな病気なので、正しい診断が付けられずに、長期間悩まされる人も少なくないようです。

群発頭痛の発生率は人口10万人当たり9.8人と比較的少なく、一般の方は勿論のこと医師の間でもあまり認知されていないタイプの頭痛です。激しい頭痛発作で複数の病院を受診されてもはっきりと診断してもらえないことがあるようです。

多くの群発頭痛患者さんは、正確な診断を受けるまでに数年以上の年月がかかっていると言われています。群発頭痛の知識を持っている医師は比較的容易に診断ができますので、類似の頭痛をおもちのかたは神経内科専門医を受診してください。

このように、日本人の人口に対して片頭痛の8.4%、緊張性頭痛の22.4%と言う有病率に比べると、0.01%と言う、非常に低い有病率のため見落とされるケースが無視できないようです。

しかし、引用文中にもあるように、専門医が見ればわかりやすい病気なので、お医者さんに出してもらった薬が効かなかった場合や頭痛が毎日のように繰り返される場合は、神経内科や頭痛外来を紹介してもらいましょう。

一次性頭痛と言えば緊張性頭痛と片頭痛と言うのがお約束になっている感がありますが、こうしたまれではあるものの激しい症状の頭痛もあるんですよ。

頭痛の種類と特徴を知って適切な治療を受ける

頭痛には一次性と二次性がありますが、もう少し詳しく見てみましょう。頭痛の種類の判断を誤ると危険なことがあるだけでなく、何年もの長い期間ひどい頭痛に悩まされてしまう可能性もあるのです。

国際頭痛学会によると「ほぼ全ての頭痛に対し、効果的な治療手段が存在している。」とされていますので、頭痛について「持病だから」で諦めずに、正しい治療を求める方が良いでしょう。

あわてて受診した方が良い二次性頭痛

一次性頭痛の痛みのトップが群発頭痛だとすると、原因疾患が別にある二次性頭痛の痛みのトップは「クモ膜下出血」です。激しい頭痛を伴うことで良く話題に上りますので、少し触れておきましょう。

その痛みは「後ろからバットで殴られたような痛み」と形容されることがありますが、感じ方は人それぞれです。でも、痛みの強さはそのレベルだと言うことが多いようですね。

クモ膜と言うのは、脳を覆っている3枚の膜の真ん中に当たるものです。外側の硬膜とクモ膜は密着していますが、内側の軟膜との間には隙間があります。軟膜は脳の組織に完全に密着しています。

このクモ膜と軟膜(脳の表面)の間にある、脳脊髄液で満たされた空間に、動脈瘤が破裂するなどして血液が流れ出ることでクモ膜下出血は起こります。死亡することも少なくない、出血性の脳卒中の一つです。

鼻の感染性の病気に続いて起こる二次性頭痛は要注意

また、クモ膜・硬膜と軟膜を合わせて髄膜と呼びますが、ここに炎症が起こる髄膜炎でも強い頭痛が見られます。頭痛に伴って、うなじの硬直が起こり、うつむけないと言うのが典型的な症状です。

さらに、しつこい風邪を経験した後や、中耳炎・副鼻腔炎がある場合などに、発熱を伴う頭痛が起こることも多く見られます。ですので、こうした症状を伴う頭痛があったら急いで受診して下さい。

この状態の特徴は、耳抜きを必要とするような気圧の変化、車で山道を走ったり、飛行機やエレベーターに乗ったりすると痛みが強くなることがあることです。また、鼻をかんだり、下を向くだけでも痛むことがあります。

この場合、髄膜炎にとどまらず脳膿瘍や脳炎に発展する、あるいは既にしている場合があります。そうなってしまうと生命の危険がありますので、「いつもと違う頭痛」は放置せず受診して下さい。

夕方の頭痛より起床時の頭痛が危険

もちろん夕方でもクモ膜下出血や髄膜炎による頭痛は起こりますが、心配のない緊張性頭痛も夕方によく起こります。

それに対して、起床時に頭痛があるのは頭の中の圧力が上がる「頭蓋内圧亢進」による頭痛のことが多いのです。クモ膜下出血も、出血によって頭の圧力が上がることで痛みが出ています。

睡眠中は多少換気が悪くなって血液中の二酸化炭素が増えます。その二酸化炭素は血管を開く働きを持っています。すると、頭蓋内の血管にたくさんの血液が入り込んで頭蓋内圧が上がります。

特に病気のない人では、その程度の内圧上昇は問題になりませんが、例えば脳腫瘍などで既に内圧が上がっている人がこの状態になると、頭痛がもたらされるほど内圧が上がることがあるのです。

ですので、朝起きぬけに良く頭痛がすると言う人は、一度受診された方が良いでしょう。さらに、特に吐き気はなかったのに、いきなり吐き戻してしまったと言うことがあったり、眼が見えにくくなったりしたら、すぐに病院に走って下さい。

めまいとろれつが回らない状態に頭痛が重なると危険

頭痛に伴ってめまいがあり、さらにろれつが回らなくなってきたら、小脳にトラブルが起こっている可能性があります。

この場合、特に危険性を示唆するのは「突然起こった」と言う部分と「ろれつが回らない」と言う部分です。

逆に、普段から軽いめまいや、ふわふわした感じ、ふらつきなどを伴う頭痛がある場合は、緊張性頭痛であることが多いので、危険性は低いでしょう。肩凝りなどを治すことで改善すると思われます。

頭を打ったら1~2か月は注意しておく

特に高齢者の場合、転倒するなどで頭に衝撃を受けた場合、硬膜の下に血の固まりができて脳を圧迫し、頭痛が起こることがあります。

診断が付けば、局所麻酔で血を抜くだけで改善する、比較的治りやすい病気です。

若者ではスノーボードで転倒したことが原因で、しばらく経ってからこの症状が出ることが多く見られますので、スポーツで頭を打った時は、しばらくの間体調に変化が現れないかを慎重に見ておいて下さい。

他の症状が伴ったら風邪であっても受診した方が良い

その他にも脳腫瘍や若年性脳梗塞など、頭痛が見られる危険な病気はありますが、頭痛が見られることもあると言う程度で、必ず見られるものではありません。

むしろ、風邪をひいていないかどうかを見極めた方が良いかもしれませんね。いずれにせよ次のような症状があったら、必ず受診して下さい。

  • 強い頭痛
  • 繰り返す頭痛
  • 市販薬が効かない頭痛
  • 発熱を伴う頭痛
  • 身体の動きの異常が伴う頭痛
今まで感じたことがないような頭痛と言う表現は良く聞きます。そのような場合には特に、早く受診されることをお勧めしたいです。

一次性頭痛の中で最も多いのは緊張性頭痛

緊張性頭痛は性差なく誰にでも起こる頭痛です。名前の通り、筋肉の緊張によって発生する頭痛です。もちろん生命に関わるようなことはありません。

緊張性頭痛は市販の頭痛薬が有効なことが多く見られます。しかし、使い方を誤ると別のタイプの頭痛を引き起こしてしまいますので、予防的に飲むことと常用することは避けて下さい。

緊張性頭痛はパソコンやスマホのせいで増えているかもしれない

緊張性頭痛の大きな原因は、不自然な姿勢などによる筋肉の緊張です。特に肩や首の筋肉が緊張することで頭の筋肉も強く緊張して頭痛が起こることが多いです。

こうしたタイプの頭痛は、筋肉の緊張が高まった時に起こるため「反復性緊張性頭痛」と呼ばれ、「いつもの頭痛がまた起きた」と言う感じで発生します。

このような反復性緊張性頭痛の場合、あまり頻度が高くないようであれば、市販の頭痛薬で対応することも可能です。痛みが治まったらお薬は継続しないで下さい。

いわゆる「痛み止め」に頭痛の予防効果はありません。それどころか、頭痛薬を連用した結果、薬物乱用頭痛が起こる場合もあります。

この頭痛が起こってしまうと、頭痛薬をやめると元の頭痛が起こり、やめないと薬物乱用頭痛が続くと言う状態に陥ります。概ね一か月に10日以上頭痛薬が必要な状態になるようであれば、受診してその状態に応じた投薬を受けて下さい。

慢性緊張性頭痛には抗うつ薬が有効なことがある

毎日のように緊張性頭痛が起こるものを「慢性緊張性頭痛」と呼びます。この場合、頭痛が出るたびに痛み止めを飲んでいると、薬物乱用頭痛に陥る恐れがありますので、必ず受診して適切な処方を受けましょう。

これは筋肉の緊張が原因で頭痛が起こっていることに変わりはないのですが、ストレスなどで痛みを感じる脳の方が過敏になっていると考えられます。

このため、お医者さんで適切な診断を受けて、筋緊張を予防する筋弛緩薬や、ストレスを緩和する抗うつ薬の処方を受けることが効果的な場合があります。

痛み止めを含めて、お医者さんで処方されたお薬の場合、処方通りに正しく服用している限り、薬物乱用性頭痛にはつながりにくいです。

また、頭痛の専門科では緊張性頭痛を緩和するための運動方法など、薬物に頼らない改善方法の指導も行ってもらえますので、そうしたものも大いに利用して下さい。

緊張性頭痛は、多くの人が一度は経験していると思います。しかし、それが頻繁に起こる人で、痛み止めを飲むのが習慣になっていると言うのは、さらに重い頭痛を引き起こす可能性があるのです。

片頭痛は女性に多い頭痛で市販の痛み止めは効かない

名前は片頭痛ですが、必ずしも片側だけに起こるものではありません。両側性の片頭痛と言う、なんとなく矛盾したようなケースも存在しているのです。

片頭痛は締め付けられるような痛みの緊張性頭痛とは異なり、脈打つような痛みであることも特徴の一つです。痛みのレベルも緊張性頭痛よりは強いですが、群発頭痛よりはましなのです。

前兆現象があることも片頭痛の特徴

必ず起こるわけではありませんが、頭痛が発生する数分~1時間程度前に、視野の一部が掛けたり、ギザギザの光が見えたりする前兆現象を伴うことがあるのも片頭痛の特徴です。

こうした前兆現象が現れたことで「これは片頭痛に違いない」と判断したら、その段階で処方されたお薬を飲むと、早く治りますし痛みもひどくなりません。

また、最初に市販の痛み止めは効かないと書いていますが、ごく軽症の場合は市販の痛み止めを早い段階で飲むと効果がある場合もあります。

片頭痛には高血圧の薬が効くこともある

厳密には高血圧の薬と同じグループに属していると言うべきですが、カルシウム拮抗薬の一つ、ロメリジン塩酸塩(商品名:テラナス、ミグシス・ジェネリックなし)は片頭痛予防薬として使われます。

また、狭心症や高血圧の薬としてのカルシウム拮抗薬が、片頭痛予防薬として使われることもあります。同じように、高血圧や狭心症のお薬である交感神経β受容体遮断薬が片頭痛の予防薬として用いられることもあります。

さらに、予防ではなく頭痛が出た時の対応薬としてスマトリプタンコハク酸塩(商品名:イミグラン・内服薬はジェネリックあり、点鼻薬はジェネリックなし)と言うお薬もあります。

このお薬については自己注射薬もありますが、それについては後ほど。

片頭痛に悩む人は、市販のお薬が効かないと言うことで悩んでいる人が多いようです。ズキズキと痛む頭痛はお医者さんでお薬を出してもらって下さい。市販薬は効きにくいです。

群発頭痛はまだ原因が確定していない病気

群発頭痛は、様々な方向から研究が行われていますが、原因に関してはいくつかの説が唱えられているものの、まだ確定はしていないようです。

そんな中でも、三叉神経が関わっている可能性と、自律神経の働きで内頚動脈が関わっている可能性は、かなり有力視されているようですね。

発作時に病院へ担ぎ込まれた場合酸素吸入と注射で発作は治まる

激しい頭痛で救急搬送されたりした場合、まだ頭痛が続いている段階で病院に入ることがありえます。そうした場合、純酸素の吸入とスマトリプタンの皮下注射を行うことで、かなりの確率で症状が治まります。

この時、もちろんお医者さんが診断して下さるわけですが、病院に行くまでに、自分や家族の人たちが次のような症状に気付いたら、救急隊員の人でも、病院の救急受入れの先生でも良いので、必ずすぐに報告して下さい。

群発頭痛も、左右どちらか片側に起りやすい頭痛ですので、痛んでいる側の目や鼻に注目して下さい。

  • 涙が流れる
  • 目が充血している
  • まぶたが下がっている
  • 瞳が小さくなっている
  • 鼻が詰まっている
  • 鼻水が流れる

群発頭痛では、こうした症状のうちのどれかが見られることが多いので、このことを報告することが早く診断してもらえるための情報になるでしょう。

スマトリプタン自己注射薬は効果が高い

片頭痛の所で少しお話ししたスマトリプタンには自己注射薬があります。もちろん、お医者さんが必要であると診断された時にだけ処方してもらえるものですが、群発頭痛の場合、片頭痛より処方してもらいやすいかもしれません。

これは1時間以上の間隔を置けば1日2回まで打つことができる注射薬で、2回分の針と薬がカートリッジになったものと、ボタンを押すだけで注射できるペン型注入器がキャリーケースにセットされている物です。

キャリーケースのカートリッジは交換可能ですので、必要数をお医者さんに処方してもらうことになります。

▼イミグランキット皮下注3mg用注入器
イミグランキット皮下注3mg用注入器イメージ
イミグランキット皮下注3mg用注入器イメージ2

イミグラン(R) グラクソ・スミスクライン株式会社

これを処方しておいてもらうと、痛みが出た時にすぐに対処できますから安心ですね。

群発頭痛は、群発期と寛解期に分かれていることが多く、寛解期には全く頭痛は起こりません。群発期は年に1~2回と言うことが多いようですが、個人差が大きく、場合によっては寛解期のない慢性型と言う物も存在します。

群発期には、ほぼ毎日頭痛発作が起こりますので、定期的に受診して、お薬の副作用がないかとか、自己注射キットの使い方を間違っていないかとかをチェックしてもらうことになるでしょう。

また、群発頭痛は予防も大切です。これにはベラパミル塩酸塩(商品名:ワソラン・ジェネリックあり)と言う、本来は不整脈や狭心症のお薬である物が、お医者さんの判断で用いられることが多いようです。

こうしたお薬の内服を続けながら、寛解期が来たらお薬を中断し、群発期が来たらまた治療を継続すると言う形になるでしょう。

アナフィラキシーショック対応用の自己注射薬「エピペン」に比べるとイミグランは小さくて使いやすそうなイメージがありますね。インスリンの自己注射よりは少し太いような感じもしますけれど。

群発頭痛はレアな頭痛だけに存在を知っておくのが良い

このように、数ある頭痛の中でもかなりレアケースと言えるのが群発頭痛です。しかし、日本全体では1万人以上の患者さんがいるわけですから、無視できるものでもありませんね。

  • 非常に激しく片側の眼やこめかみがえぐられるように痛む
  • 就寝中の明け方に発作が起こることが多い
  • 頭痛15分~3時間ぐらいの継続時間である
  • 2日に1回~1日8回くらいの頻度である
  • 痛まない時期が来たら、しばらくは全く頭痛が起こらない
  • 市販の頭痛薬は効かない
  • 眼や鼻に異常が出ることがある

このような特徴を持つ頭痛が起こった時、病院に行くなら神経内科か頭痛の専門外来を受診して下さい。救急車で運ばれた場合は救急搬送先の病院で相談して、紹介してもらいましょう。

あとは予防を確実に行うことと、いつも非常用の自己注射薬を手放さないようにするだけで、普段の生活に支障をきたさずに過ごすことができます。

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