健康生活TOP 偏頭痛(片頭痛) 偏頭痛もうつの症状?自殺リスクを高める精神病の心と体の痛み

偏頭痛もうつの症状?自殺リスクを高める精神病の心と体の痛み

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アメリカの退役軍人局重篤精神疾患治療・情報・評価センターによると、片頭痛や背部痛を抱える人は、精神障害の有無にかかわらず自殺を試みる可能性が高いことが、新たな研究で明らかになりました。

さらに精神障害を持つ人は身体の様々な箇所に痛みを発症してしまい、これも自殺のリスクを高めているのだとか。

疼痛(痛み)障害患者を診察する医師は、患者が自殺をする可能性が高いことを認識する必要があるとのことです。なんともショッキングな研究結果ですが、筆者にも酷い疼痛があるので理解できないわけではありません。

この問題はなにもアメリカだけではないのではないでしょうか?

アメリカで行われた疼痛と自殺の研究内容とその結果

2005年度に慢性疼痛のある患者を特定し3年間追跡調査しました。

  • 関節炎
  • 背部痛(背中の痛み)
  • 片頭痛
  • 緊張型頭痛
  • ニューロパシー(神経障害)
  • 線維筋痛症
  • 心因性疼痛

などの慢性疼痛障害の診断と、自殺による死亡との関連を調べました。

結果は関節炎とニューロパシーを除き、いずれの障害も高い自殺願望に関連していましたが、患者が併発している精神疾患を薬や診療的治療で調整すると背部痛、片頭痛、心因性疼痛以外は関連が弱まったそうです。

自殺には複数の異なる因子が絡むことが多いそうですが、痛みは自殺を決意させる最後のきっかけとなる可能性があると示唆されました。自殺の可能性が最も高かったのは心因性疼痛で、片頭痛、背部痛が続きます。

心因性疼痛は解明されていないことが多いため、また片頭痛や背部痛についても治療に希望がもてない状態が自殺リスクが高まると考えられています。

特に背部痛の患者さんは元気だったことが記憶にあるので、身体が不自由になったことについて悲観的になりがちだということです。

精神の病気が身体に痛みを与える?その症状とは

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さらに精神的な疾患は、体の様々な部分に痛みを感じさせることもあります。どこがどのように痛むのかは個人差がありますが、心の病であるはずの精神病でなぜ体に痛みを感じるのでしょうか?

  • 締め付けるような激しい頭痛
  • 首の筋が張る重たい首コリ
  • 背中や腰の痛み
  • 胃痛
  • 手足のしびれから来る痛み
  • 全身が痛い

日本で精神病により診察をうけている患者さんは、このような疼痛をはじめとする症状を訴える方が多いのです。見て瞭然ですが、人によって痛みの種類も場所も様々です。

精神病から痛みが起きる理由は脳から分泌される物質にある

精神からくる疾患が原因で起こる痛みは、実は脳が関係していることが分かっています。

例えば興奮した時や何かを達成した時に感じる達成感や満足感というのは、脳から分泌されるセロトニンやアドレナリンという成分の影響です。この成分が分泌されることで興奮状態になるため、痛みなどの感覚が一時的に鈍くなるのです。

しかし精神病を発症している場合には、脳から分泌されるセロトニンやアドレナリンの量が極端に減ってしまいます。さらにストレスなどが原因となり、血行不良を起こし体が冷え、コリやすくなってしまいます。

こういった要因が重なり合うことで、肩コリや首コリ、頭痛などがいつもよりもひどい痛みと感じてしまうのです。

痛みだけで参って自殺願望を抱いてしまうのに、さらに精神がやられていることにより痛みが発生するだなんて…考えただけでさらに参ってしまいそうです。

さて、私たちはどうすれば良いのでしょうか?

辛い心の痛みから身体の痛みが起きたら

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精神病というのはそもそも心と身体のバランスが乱れた状態です。ここに痛みが加わるのでなかなか回復せず繰り返すという悪循環に陥りやすいのも精神病の痛みの厄介なところです。

治療も可能ですが、精神病が原因となる痛みがある場合には、どちらか片方の治療をしてもあまり効果がないと言われています。心と身体のバランスを保つように、痛みと心の両方を同時に治療することが大切です。

精神病にも種類がありますが、種類ごとに治療法も変わってきますので、この場合は専門医の指導のもと治療をすることが有効です。

しかし痛みがある場合は先に痛みの原因を解消しないことには、痛みという症状が精神病の治療の妨げになることから、痛みの緩和も重要になってきます。

精神病の治療で薬を使うことに抵抗を感じる人も多いと言われていますが、痛みを止めるための薬の使い方もあるので、ここも医師と相談して決めていくことが大切ですね。

痛みをノートに記入して医師に伝えよう

しかし痛みというのはなかなか人に理解してもらえません。

  • いつ
  • どんな時に
  • どのような痛みを
  • どのくらいの時間

感じたのかを伝えるのはとても大切なことです。

こういう時には痛みノートを付けるのもいい方法ですよ。日記のように記載する方法で、痛みを感じたときにできるだけ詳しく痛みについて記録することで、医師にも伝えやすくなります。自分で記録できない時には、家族に手伝ってもらうこともできます。

診察の時に上手く伝わらなくても、ノートを見せれば伝わりやすくなります。こうすることで精神病の痛みの治療も適切な判断しやすくなるでしょう。

治療を進めていく段階で、薬を飲んでどのくらい効果があったか、痛みはどのように変わったかなども記録しておくといいでしょう。

筆者の体験からあなたに伝えたいこと

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筆者も心因的要因で様々な症状を経験し、心療内科のカウンセリングも受けましたが、正直気持ちが楽になった、疼痛がおさまった、と実感することはありませんでした。

逆に、過去の辛さや病気になったことなど、筆者にとっては忘れてしまいたいことをほじくられる気分でした。何度か行きましたが行くたびに泣いて帰ってくることが多く余計に辛いのです。

でもこれはあくまでも筆者の体験です。きっとそこのお医者様と合わなかったのか、また自分に余裕が無さ過ぎたのか…。とにかく、解決にはつながらなかったのです。

そこで筆者は、精神病とは最終的には自身の心との闘いであると考えています。

確かに完治しない病気を告げられ、それでいて一生酷い痛みに悩まされながら生きていくのかと思うと、なかなか心穏やかに過ごすことは難しいです。

しかし筆者は、好きなことを見つけ、新たに自分自身の身体でもできる楽しみを見つけることができました。

周りの協力も返ってうっとうしくも思ったことがありました。病気とはそういうものです。心までが蝕まれていきます。心まで蝕まれた場合、結局最終的には自分自身との闘いになってしまうことも現実です。

友人、家族といえども、気持ちなどはわかるはずがありません。なったものでなければ過酷さは理解できないのです。

これはあくまでも筆者の体験であり、他の患者さんには周囲の助けや何かすがるものが欲しい、と思う方もいらっしゃるでしょう。それならば周囲の方々は暖かく見守ってやるのが一番だと思います。

慢性疼痛が自殺願望を引き起こす可能性が高いことは筆者にも理解できます。ただ患者さんに理解して頂きたいことがあります。それは家族を含め周囲の人々は、あなたのことを心から心配してくれていることです。

1人で苦しんでいる我が子を見る親の立場も、またその立場にならないとわかりません。変われるものなら変わってやりたいと思ってくれています。

友人も何かできることはないかと必死に探してくれています。主治医も一生懸命に良い治療法がないか日々、模索してくれています。

あなたは決して1人ではありません。乗り越えなければならないのはあなた自身の気持ちですが、周囲の人々もあなたの為に努力してくれていることを決して忘れないで下さい。

それを考えれば自分で自分を殺すという行為はできないのではないでしょうか。とにかく痛みがあっても楽しめるものを見つけてください。この世に生を受けたことは何かしら意味があると筆者は思っています。その意味や使命をぜひみつけていってもらいたいと願います。

キャラクター紹介
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