健康生活TOP 中東呼吸器症候群 韓国で流行したMERSが日本でも心配!?予防のためのポイント

韓国で流行したMERSが日本でも心配!?予防のためのポイント

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世界の各地でさまざまな殺人ウイルスが猛威をふるっては、人々を恐怖におとしいれています。2015年に韓国で突然起こり、死者も出した「MERS(マーズ)」は記憶に新しいところです。

日本に近い国でこのような感染症が流行するとちょっと心配なのですが、MERSの知識と正しい対策を知っておけば、慌てることもありません。今回は韓国でMERSが流行した理由、MERS対策に関する情報を取り上げました。

2015年5月から韓国に流行したMERSは終息した?

中東呼吸器症候群(MERS)はサウジアラビアやアラブ首長国連邦など中東で流行している感染症です。

中東では多くの感染者・死亡者が出ていますが、2015年5月に入ってから中東とは少し離れた韓国で猛威をふるってしまいました。

日本と近い韓国にMERSが流行したことで「そのうち日本にもMERSが入ってくるのでは」と不安を感じた方もいるのではないでしょうか。

しかし世界保健機関(WHO)から定期的に発表されている「韓国におけるMERSの発生状況患者数」の2015年7月12日付けで累計186人(うち死亡者36人)という情報が更新された後に、患者・死亡者が新たに出ることはなくなりました。

そこで同年7月28日には韓国政府がMERSの「事実上」の終息宣言を発表しました。治療中患者や発症が疑わしい例がゼロではないものの、国民が安心して日常生活を過ごすことができる状態に戻ったと判断したのです。

2015年5月から韓国で猛威をふるったMERSは、「国内大流行といった最悪のシナリオ」を回避し、約2か月でいったん終息に近い形に至りました。

ちなみにMERSはヨーロッパやアメリカなど世界各地でも感染例が確認されているですが、アジアでの感染例は少なく、韓国でMERSが流行している間に周辺の国に同じような流行の起こることはありませんでした。

隣にある日本が、今回起こったMERS大流行の影響を大きく受ける可能性はそれほど高くないとも考えられます。

韓国でMERS感染が拡大するにはそれなりの理由があった?

では、なぜ韓国だけMERSが大流行してしまったのでしょう。

実は、いくつかの原因が重なって感染が急速に拡大してしまった経緯があります。MERSは、MERSコロナウイルスの接触感染や飛沫感染(くしゃみ・咳からの感染)によって拡大します。

韓国でのMERS流行は、MERS患者を収容していた病院での「院内感染」がきっかけでした。院内感染が起こってしまったのは

  • 韓国の気候がウイルスの繁殖に適している
  • 施設が狭く患者同士の距離が近かった
  • 感染者が咳やくしゃみをしてうろうろしていた
  • 病院の空調システムが適切でなかった
  • 韓国の風習から、見舞い客が患者に密着して過ごしていた
  • 韓国ではウイルス感染予防のためにマスクを使う習慣が少ない

などの理由が考えられています。韓国の風土や風習もウイルス繁殖の味方をしてしまったようですね。

しかし、MERSコロナウイルスは空気を通して人から人へ感染する力があまり強くないウイルスのため、病院の対策が適切であれば院内感染が起こることを防ぐこともできたはずなのです…。

油断は禁物!中東などの流行地で気を付ける事

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MERSの感染源は中東のヒトコブラクダと考えられています。

ウイルスに感染したラクダと接触したり、ウイルス感染者と濃厚に接触したりする人がいるためにMERSの発生が続いています。また中東にラクダの尿や生乳を飲む風習があることも、MERSの流行に関係しています。

現地でMERSが発生していても、中東への渡航に規制の出ていない限りは現地を訪ねることも可能です。しかしMERSの感染予防対策はしっかり行わなければなりません。流行地では

  • 動物(ラクダ以外の生物も含む)になるべく近寄らない
  • 動物の死骸や排泄物に触れない
  • 動物に触れたら十分に手洗いをする
  • 衛生管理の悪い飲食店は利用しない
  • 生肉や生乳を飲まない
  • 野菜や果物はよく水洗いして食べる
  • 人ごみを避ける

といった対策をしっかり行うようにしましょう。

また、どの地域に渡航した時にも共通することで、手洗い・うがいをこまめに行ったり、睡眠や休養を十分にとって免疫力を高めたりすることも大切です。

旅行用の携帯アルコール除菌剤を持ち歩くのも良いでしょう。手洗いが出来ない場所では、除菌用ジェルを使用すれば効果が期待できます。

日本での流行は?日本にいるラクダは大丈夫?

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ヨーロッパやアメリカ、韓国など中東から離れた地域で発生するMERSは、渡航先でウイルスに感染した人が持ち込んだウイルスによるものです。渡航者を通して日本にもMERSウイルスが入ってくる可能性もゼロとは言えません。

しかし日本は検疫所や医療機関の体制が万全で、公衆衛生も発達している国です。仮に国内にMERSが入ってきたとしても人から人への感染は起こりにくいものと考えます。

また国内にいるヒトコブラクダからはウイルスが検出されていないので、国内でラクダのいる動物園等に行くのを控える必要はありません。

MERSは信頼おける情報をチェックして

MERSの特徴を理解し正しい対策法を把握しておけばいざという時、騒動に惑わされることもなく、冷静に対処することができます。

信頼おける情報を入手することは特に重要です。「国立感染症研究所」や「厚生労働省検疫所」では、MERSに関する情報がこまめに更新されているので、必要に応じてサイトをチェックされることもおすすめいたします。

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